無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 彼方はジーラについに蹴りを入れることに成功したが、その攻撃力は低すぎてジーラにすらダメージを与えることは出来なかった。

 その事で怒るライトとそれを煽るジーラ。

 ライトは彼方に戦力外通告をして再び戦いに戻るのだった。



 それではどうぞ!


第217話 炎を躱す者

side真

 

「《炎陣》展開! 《極炎陣》」

 

 紗綾が周囲に炎を展開し、全身に炎を纏ってジーラへと突撃していく。

 確かに回避特化型のジーラに対しては広範囲に及ぶ攻撃というのは有効打になり得る。

 

 これならジーラにダメージを与えられるかもしれない。

 だが、そう簡単に当たるようなやつでは無いことは今までの戦いで既に証明済みだ。

 ずっとギリギリ回避しているように見えるが、その攻撃の9割以上は回避されてしまっている。

 

 これも簡単に当たるとは思えない。

 

「簡単に近寄らせるか!」

 

 パァンパァンパァン。

 ジーラも負けじと紗綾に向かって銃弾を3発放った。

 するとその瞬間に銃弾の軌道上にスキマが出現し、銃弾がスキマの中に飲み込まれたかと思ったらジーラの背後にもう1つのスキマが出願して銃弾がその中から放たれた。

 どうやら紫がスキマで銃弾をジーラに返したようだ。

 

「ぐ、あああああああ!」

 

 それをジーラは回避することは出来ず、3発ともモロに直撃。

 のたうち回りながら背中に感じる激痛に叫び声をあげ、そのうちに接近してきていた紗綾の炎でジーラは焼かれる。

 

「これで終わりよ!!」

 

 そう言いながら振り下ろされる紗綾の刀。

 だが、痛みに悶え苦しむジーラにはもう回避する気力は無くなってしまっていたようで、そのまま振り下ろされる紗綾の燃える刀に一刀両断されて息絶えた。

 

「ぐっ!」

 

 だが、ジーラは直ぐにその事に気がついて横飛びをしてギリギリで回避。

 しかしまだ攻撃が終わる訳では無い。

 次に迫ってくるのは紗綾の炎の海と燃える刀だ。

 

 紗綾に近づかれれば一巻の終わり。そのまま骨まで燃やし尽くされて斬られるだけになる。

 当然ジーラもそのことはわかっている。

 ジーラは服のポケットの中からなにかのリモコンを取り出すと、上に向けて何かを操作した。

 

 その瞬間、この部屋全域に向けて10天井から大量の雨が降り注いだ。

 いや、雨と言うよりかはスプリンクラーの水と言ったところだろう。

 まだまだ値段が高くて幻想郷では普及していないがニトリ印のスプリンクラーと言うのがあちらこちらの店で売っていたはずだ。

 

 その水によって紗綾の炎は完全には消えないものの、さっきまでよりも少し勢いが弱くなり、ジーラが水でベチョベチョになることによって炎の海に飲み込まれたとしても燃え上がらなくなってしまった。

 だが、それでも紗綾は剣士だ。

 紗綾のメインウェポンは刀だ。炎が封じられたとしても紗綾は斬ればいい。

 

「クレア装」

 

 紗綾はクレアの霊力を刀に纏わせ、ジーラへ向かって刀を振るう。

 しかし、その一撃はあまりにも正面突破だったせいでジーラに見切られ、回避されてしまった。

 

 だが、ジーラは回避したはずだったのだが、その次の瞬間には紗綾の刀がジーラの首を捉えていた。

 あまりにも速い剣技、動きが滑らかすぎて剣の方向を変えたことに気がつくことが出来なかったのだ。

 

 さすがにジーラもこの一撃に反応することは出来ず、そのままジーラは紗綾の刀で首をきりとばされてしまった。

 

 しかしそれもジーラは見切っていたようで、上体を逸らして回避し、そのまま紗綾に銃口を向ける。

 

「っ!」

 

 まずい。

 さすがにあの至近距離じゃクレア装は間に合わない。

 そうでなくても、紗綾のクレア装ではライト程の精度は無いから銃弾を食い止める程の硬化は出来ない。

 

 パァン!

 

「紗綾!!!」

 

 ついにジーラの拳銃から銃弾が発砲されてしまった。

 あの至近距離だ、回避は絶望的。銃弾は直撃してしまったかと思われた。

 だが、それよりも数瞬早く紗綾の体は突如として地面に飲み込まれて行ったため、紗綾に銃弾が命中することは無かった。

 

 いや、飲み込まれたんじゃない。紫が紗綾の足元にスキマを出現させて回避させたんだ。

 

「一体何なのよ、あの回避能力は!!」

 

 スキマから出てきた紗綾はそう叫んだ。

 紗綾の攻撃を完璧に防いでさらに反撃までして見せた。

 以前のジーラから見たら考えられないほどの進化だ。だが、あいつが真っ当に努力した結果とも思えない。

 絶対に能力が絡んでいるはずだ。

 

 そうこうしている間に俺の腕もだいぶ治ってきた。

 完治はしていないけど、少し動かせるようになってきて、刀を握ることも出来る。

 

『大丈夫なの?』

「あぁ、大丈夫だ」

 

 心配する紬の声が聞こえてくるが、俺は大丈夫と答える。

 動かしにくいし、無理して動かすと内側から骨の破片で体を傷つけそうだが、それくらいなら問題は無い。

 クレア装を使って肉体を強化すれば動かせる。

 

 だが、ジーラが回避出来ないほどの攻撃をするのにはクレア装ではパワーは足りてもスピードが足りない。

 スピードをあげるにはもっとパワーが必要だ。

 

「真?」

 

 こいしも俺が動き出したのに気がついたみたいだ。

 俺は立ち上がるとクレアの霊力を爆発させる。

 

「クレア王」

 

 今の俺の限界点、クレア王だ。

 俺の体からは真っ赤なクレアの霊力が溢れ出し、まるでオーラのように体に纏う。

 そのオーラを俺は両腕に集結させ、クレア装をクレア王を発動した状態で使用した。

 

 クレア王は扱いこそ難しいが上手くやることで普通のクレアのように鎧として使うことが出来る。

 これにより、俺の両腕はパワーとスピードが数段アップする。

 

 右手に刀を握り、左手はフリーにして構える。

 

「ジーラ、躱せるものなら躱してみろ!」




 はい!第217話終了

 真復活です。

 やっぱり妖怪とはいえ結構回復が早いですね。

 クレア王を使った真はジーラにダメージを与えられるのでしょうか?

 それでは!

 さようなら
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