このシリーズは本編のネタバレを含みます。
今回は本編に登場する燐火
そして度々、神がどうして神になったのかとかもやって行きたいと思います。
名付けて『幻想郷の守り神達』
それではどうぞ!
笑わない少女
私はなんの為に生きているんだろう。
毎日、毎日暗い檻の中。毎日拷問される日々。そんな毎日が嫌になってしまう。
いっそ死にたい。人生に希望なんてものもありはしない。
希望なんて持っていいのはひと握りの人種のみだ。
だから私は信じない。
神様というものを
そしてこの世を
恨む。
私の名前は
そして私に話しかけている子が
この普通の日常が私は好きなのだ。だから楓花と共に毎日笑い合う。
私はこの日常が当たり前だ。当たり前の日常は人間では手放してみないとその大切さに気づくことが出来ない。
そして私はきっとこの日常は崩れることは無いだろうと勝手に決めつけて居た。
ソンナハズナイノニ。
そんな事を思っている私の身には既に危険が迫っていた。
学校を占拠され、能力を持った男達に捕えられてしまった。
男達は器という物を探していたらしい。
器っていうのは精神力の強さ。つまりその器を探しているってことは――
「あなた達の目的。その器ってどういうこと」
するとナイフを輝かせながら一人の男は言った。
「能力って言ったら分かるかな?」
能力ってのは男達も持っている力のこと。
実は器を持っていなければ能力ってのは発現できない。外から来た場合や怒りによって発現することはある。
そして強制的に薬によって発現させることが出来る。その場合器というものが無いと能力が暴走してしまう。
精神力。そんなもんが私達の中に持ってる人が居るとでも思ってるんだろうか?
「おらおら連れて行け」
男に腕を掴まれた。
私はその事にそれに対して恐怖した。もし私に器がなかったら死んでしまうから。
すると急に場の空気が変わった。
「離せ」
楓花が小さく言い放った。
「あ?」
「てめぇ。俺達に逆らうのか?」
激昴して楓花に男達が殴りかかろうとすると急に突風によって男達が飛ばされてしまった。
「私の親友からその手を離せ!」
それは今まで見たことの無い楓花だった。
穏やかで誰に対しても笑顔を見せる彼女が今、怒った。
普段怒らない人が怒ると怖いと良く言う。それを今、目の前で思い知らされているようだった。
彼女の周りで突風が吹き荒れていた。
すると、男達はボスっぽい男を連れてきた。
「なるほどなるほど。能力は風、さしづめ【突風を操る程度の能力】と言った感じかな?」
その男は冷静その物だった。
「あんたが親玉?」
楓花が聞くと男は小さくうなづいてから自己紹介を始めた。
「我が名はハルク。能力者を売り買いしている物です」
能力者を売り買い!? でも、能力者も人間なわけで……それって──
「それは人身売買って言うんじゃないの?」
楓花がそう言って睨むとふてぶてしい笑いを浮かべながら何ともない表情で言い放った。
「あなたの言う通りです」
「ならもうそんな事させない」
そう言ってハルクの周りが突風で囲まれた。
するとハルクは「やれやれ」と言ってから指パッチンした。
その瞬間、突風が消え去った。
何が起こったんだ?
「私の能力は能力の封印。あなた程度の能力では私の能力には勝てませんよ」
そう言ったハルクに楓花は連れていかれてしまった。
「他の奴らは適当に売ってしまえ」
ハルクがそう言うと綺麗に声を揃えて「は!」と男達は言って私たちを連れていった。
私が連れていかれた先は牢屋だった。
『てめぇらにはこれから適性試験を受けてもらう』
牢屋の中のスピーカーから男の声が響いた。その声から察するに、『ら』という事は私以外にも居るのだろうか?
「不合格の場合は死だ」
その声が聞こえてくる。すると外が騒がしくなった。
「嫌だー! 殺さないでくれ!」「出してくれ!」「死にたくないよ!」
等という叫び声が聞こえてくる。
そんな状況では私も怯えて隅で小さくなるしかなかった。だって叫び声を上げたってこの状況が変わることは無いんだから。
そして徐々に叫び声が減っていく。
自分の方に近づいてきているという恐怖。私は蹲って泣くしか出来なかった。
「腕を出せ」
そう言って乱雑に私の腕を引っ張ると注射器で何かを注入された。
なに……これ……体が……熱い! 燃えるように熱い。頭の中に一文字の漢字が浮かび上がった。それは"死"
死ぬ。それが頭の中に過ぎった。
楓花……ごめん……。
その時、風花のあの後ろ姿が脳裏に浮かんだ。
「ダメだ……ここで負けちゃ」
すると体の周りに炎が出現した。
「炎だと!?」
すると注射を挿してきた男が火だるまになった。そしてどんどん燃える男。
最初は悲鳴を上げていたものの徐々に大人しくなっていった。
その瞬間、警報が鳴り響いた。そして続々と警備の男達が私の牢屋の中に入ってきた。
そして取り押さえられる。
怖い……助けて……たす……。
そしてどんどんと男達は倒れていく。その時、突風が吹いた。
そこで顔を上げて見てみると、そこに居たのは――
「大丈夫?」
楓花だった。
「どうして楓花がここに」
そう言うと私の腕を引っ張って走り出す楓花。
「逃げるよ」
そう言って楓花が走り出すと誰かに当たった。
「うーん。君達、可愛いね」
そう言ってマジマジと私達を見る男。正直言って気持ち悪い。
ここのお客さんだろうか?
「どいて」
楓花は威圧する。
「気に入った。君達を買う事にしたよ」
「どいてって言ってるでしょ!」
そう言うと突風が男に襲いかかる。
すると男の前に一人の男が飛び出してきた。
そして楓花の突風を全て拳圧だけで弾き飛ばしてしまった。
「こいつはバーク。能力は持っていないが少なくとも君達より強いよ」
能力を持ってなくて能力を持ってる楓花に勝てるとでも言う気なの!?
「なぁ、お前らの将来の夢はなんだ?」
男がバークと言った奴が私たちに問いかけてくる。
「なんであんたに言わなきゃいけないの!」
楓花は強気に出るが、私は怖くて何も言えなかった。
「そうか……残念だ」
バークはそれだけ呟くとどこかに消えてしまった。
「楓花と言ったな。お前は強いが俺たちの邪魔となる」
男がそう言った瞬間、風花は網に捕まって吊るし上げられる。
楓花は能力を使おうとするが、なぜが使えない。
「この世には電気を通さない絶縁体って物がある。それだ。能力を通さない絶縁体だ」
こいつ、策士。
私は己の無力さを悔いた。
なんでいつも私ばっかり守られて。
悔しい。悔しい。
「紗綾。お前はこいつを助けたいなら。俺達を手伝え」
脅し。
私は正直手伝いたくない。こんな奴らのやる事なんてロクな事じゃ無い。
だけど私は、
「今日からお前の名前は燐火だ。そしてお前の仕事は殺しだ」
私はこいつらを手伝うことにした。
はい!特別編。終了!
これが燐火の過去です。
次は誰にしましょうかね。
選択肢はシャロ、紅蓮、彼方です。
アンケートにしますのでお願いします。
それでは!
さようなら
誰の過去?
-
シャロ
-
紅蓮
-
彼方