無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は数日後の話となっています。



 それでは前回のあらすじ

 なんとこちらの世界に入り込んできたパラレル真

 そして、シャロがやられてしまった。

 果たしてシャロが敵わない相手を倒すことは出来るのだろうか?



 それではどうぞ!


第18話 守るべきもの

side真

 

 未来の俺が現れてから数日が経った。

 

 あれから未だに未来の俺は動きを見せていない。

 

 良いことなのだが、俺は不安になっていた。

 

 未来の俺が今この瞬間にも何をしているのかがわからない。

 

 相手の行動がわからないほど怖いものは無い。

 

 今までの異変でそれは経験している。

 

 それは強い相手なら尚更

 

 今回の敵はシャロほどの神でさえ勝つことが出来ない強敵。

 

 シャロと戦ったことがないから正確なシャロの強さは分からないけど霊力、神力を感じて少なくとも今の俺では全力でも勝てないことは確かだ。

 

 そのシャロが勝てないなんて

 

 不安要素が積もるばかりで、最近はあまり眠れてない。

 

 どちらも俺なのにどうしてここまで差が出来てしまったんだ?

 

 ガチャ

 

「真?」

 

 と、急に俺の部屋に入ってきたこいしは驚いた表情をしていた。

 

「妖力と霊力が混ざり合ってぐちゃぐちゃ。どうしたの?」

 

 どうやらいつの間にか俺は霊力と妖力を出して部屋を充満させていたようだ。

 

 さらに無意識のためバラバラに出されて気配がぐちゃぐちゃになってしまっていたため、慌ててこいしは駆けつけたのだと言う。

 

 心配させちまったな。

 

 俺は大丈夫だ。とこいしの頭を撫でて外に出た。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 未来の俺はかなり今の俺の力を超越えしているらしい。

 

 どうすれば良いんだ。

 

 そう考えながら歩いていると草原に出た。

 

 俺はこの世界が好きだ。

 

 人も妖怪も妖精も(のどか)な雰囲気も、この世界のすべてが好きだ。

 そしてこの世界には俺の愛すべき人が居る。

 

 だから今まで守るべく戦ってきた。紅霧異変、春冬異変、永夜異変、狂人異変、博霊神社争奪戦、幻想郷危機異変。これまで俺はこれらに関わり、戦ってきた。

 

 それはパラレルワールドの俺とは言え同じはず。

 

 だが今回の異変はそんな俺が起こした異変。複雑な心境だ。

 

 俺としてはどうこの異変に関わっていけば良いのか。

 

「それなら」

 

 と、いきなり背後から声がした。

 

 俺はその瞬間、嫌な予感がして180度回転しながら飛び退く。

 

「それなら俺の仲間に成れよ。海藤 真」

 

 その人物は青いパーカーを着ていて青と赤のオッドアイの人物で嫌な霊力を放っているが間違いない。

 

 こいつが未来の俺だ。

 

「どう言うことだ」

 

「俺と一緒にこの世界を破壊しよう。仲間なんて持っていても無駄。仲間が死んだときの辛さが増えるだけだ。それなら俺達自信の手で殺そうってこt」

 

 俺は未来の俺の頬をかすめるくらいの角度で狙撃《スナイパー》を放った。

 

「ふざけんじゃねぇ。そんな話しお断りだ。何が楽しくて自分の大切な人達を己の手で(あや)めなくちゃいけねーんだ」

 

 すると未来の俺の目がキラリと光った。

 

 その瞬間、俺と未来の俺は真っ黒な霧に覆われた。

 

 く、苦しい…肺が圧迫されているみたいだ。

 

「これは俺の霊力だ。どうだ?真っ黒だろ?これは正しい心の持ち主が浴びると頭痛や吐き気に見舞われるらしい。俺はこれを(あん)府《漆黒の霧(ダークスモーク)》と名付けた」

 

 ついには俺はまともに立つことが出来なくて膝を着いてしまった。

 

「はぁ…はぁ…くっ、はぁ…」

 

「これで分かったか過去と未来の俺の力の差。お前はこのまま俺が触れなくとも死ぬ。だが今殺すのは惜しい。この俺に立ち向かうかよーく考えておくことだな」

 

 その瞬間、霧が晴れて視界がはっきりとしてきた。

 

 同じ俺でもここまで違うなんて…

 

 強い…

 

 殺されるのとは別の恐怖心、圧倒的な威圧感(プレッシャー)

 

 あいつと対峙したとき悟った勝てるわけが無い。

 

 どんな修行を積んだらあんなに強くなれるんだ?

 

 だけど一つ感じ取った事がある。

 

 俺を勧誘するとき、あいつは悲しそうな顔をしていた。

 

 仲間が死んだときの辛さが増えるだけだ。特にこの言葉

 

 あいつは知っているんだ。仲間が殺される辛さが悔しさ。

 

 あいつは俺達が思っているような根っからの極悪人じゃ無いのかも知れない。

 

 これを知って余計に興味が出てきた。

 

 あいつの過去が知りたい。

 

 そう思いながら立ち上がると遠くの方に人影が見えた。

 

 あれは…あ!この間の子だ!

 

「おーい!」

 

 そう呼び掛けながら近寄る。

 

 そして俺の顔をちらっと見る。

 

 その時、女の子の顔が涙で濡れているのが見えた。

 

 泣いていたのか?何で?

 

 そう言えば陰陽師のじいさんも居ない。

 

 女の子一人だけで草原にポツンと座り込んでいた。

 

「どうしたんだ?」

 

 気になって聞いてみた。

 

 すると驚くべき回答が帰ってきた。

 

「おじいちゃんが…死にました」

 

 俺は歯を食い縛った。

 

 あのじいさんが死んだ。この子を残して

 

「私のおじいちゃんは奴に殺されました。見るも無惨な姿になるまで攻撃されて」

 

 俺は俺のことを言われてる気がしてならなかった。

 

 俺は何も言葉をかけてやることが出来なかった。

 

 あいつは俺の未来の姿。そんなやつが人殺しをしたとすれば誰だってそう思う。

 

 それに俺は知っている。

 

 身内を殺される悲しみを。だから俺は女の子を帽子の上から撫でてあげた。

 

 今の俺にはこれが精一杯の励ましだった。

 

「地霊殿に来るか?優しい人が多いぞ」

 

 俺はあいつを見たとき恐怖し怖じ気づいた。

 

 だが、あいつには負けてはならない。勝たなくちゃいけない存在だと改めて実感した。




 はい!第18話終了

 今回は勧誘であったり、陰陽師の死が発覚

 そして真が決断した回でした。

 それでは!

 さようなら

現在出てきているヒロイン(オリジナル)の中で一番好きなのは?

  • シャロ
  • 金糸雀優
  • 燐火(菜乃花)
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