無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は弐章に入ってから出番がなかった不憫なライトに視点を置きます。(他のキャラ?知らんな)



 それでは前回のあらすじ

 なんと真の前に現れたパラレル真

 そして、真を勧誘しようとするが真は断る。

 すると、真は力の差を見せつけられた。

 果たして本当にこの世界はパラレル真によって破壊されてしまうのか?



 それではどうぞ!


第19話 圧倒的な強さ

side真

 

 俺は女の子を連れて地霊殿に帰ってきていた。

 

 するとすぐに俺に蔑まれた視線が集まってきた。

 

 あれ?どうしてこんなに皆さんからごみを見るような目で見られているんでしょうか?

 

 とても…鋭利です。

 

「まさか…真がそんな人だったなんてね。ロリコン」

 

 グサァッ

 

「私と言う人がいながら他の女の子を連れ込むなんて!ロリコン」

 

 やめて!さとりのはふざけて言った感が有るけどこいしのはリアルだから!

 

「そうだよ!私と言う人がい」

 

「待ってみんな!違うんだって!」

 

「無視しないで~!」

 

 と、俺の服を掴みながらすがってくる紬

 

 今のはお前が悪い。

 

「さぁて、紬?香霖堂に行こうか?」

 

「やめてー!捨てないで~!」

 

「ふっ、あはは」

 

 と、女の子が笑った。

 

 さっきまで泣いていたのに目尻に涙を浮かべながら泣いている。

 

「面白いね皆」

 

 すると、紬ががっくりと肩を落とし、膝と手のひらを床につけて

 

「わ、私が面白い…だと」

 

 と、ものすごい勢いで落ち込み始めた。

 

 なんだよその乗り!

 

「取り合えず紬。何でそんなにテンションが高いんだよ」

 

「んー?歓迎の乗り?」

 

 おかしいだろぉー!

 

 もうやだこの子。悪乗りしちゃってるよ。

 

 そして俺達は皆自己紹介をした。

 

「私は…金糸雀(かなりあ) (ゆう)。よろしく」

 

 とりあえずは元気を取り戻してくれて良かった。

 

 強いな。優ちゃんは…じいさんが殺されたあとだと言うのに

 

 皆も優ちゃんに元気付けてくれてありがとう。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

一方山奥

 

 ここはライトが修行しながら暮らしている山

 

 今も尚、滝行をしながら瞑想をしている。

 

 そして珠に上流から木片だったりが落ちてくることがある。

 

 その場合、ライトは殴り壊している。

 

 いつも通りに滝行をしていたが、その次の瞬間

 

 ライトは嫌な予感がして霊力刀を作り出して回転切りを放った。

 

「いやぁ…怖いね。ダーク。いやライトだったか?」

 

 そして切れた木の後ろから真に良く似た人物が現れた。

 

 しかし、その霊力は嫌な気配を放っている。俺でさえ驚くくらい。そして既に殺気を放っている。

 

 しかし妙だ。これほどの殺気を放っておきながら迷いを感じる。

 

 何を迷っているんだ?

 

 しかし、今は関係ない。様子を見て、少しでも妙な行動を起こしたらすぐに斬る。

 

「取り合えず何しに来たんだ?」

 

 と、俺は無難に聞いてみた。

 

「いや?別にちょっと懐かしくなってな」

 

 そして俺の横にやってくる。

 

 そして俺の横でこう呟いた。

 

「最初に殺したからな」

 

 その瞬間、俺の体に悪寒が走った。

 

 殺される…

 

 威圧だけでここまで相手に恐怖を与えるなんて…

 

 そして俺は霊力刀を作り出して斬りかかる。

 

 しかしバックステップで斬撃をかわされる。

 

「またお前と戦えるなんてな…すぐに死なないでね。前に殺したときは…すぐ死んじゃったから」

 

 そして目が輝き、凶器的な笑みを見せる真に良く似た人物

 

 前に俺を殺したことがあるような口振りだ。

 

 もしかして、パラレルワールドから来たとかそんな感じか?

 

「簡単に死なないでくれよ?」

 

 そして殴りかかってくる真に良く似た人物

 

 そして俺は横に飛んで避けようとする。しかし

 

 う、動かない…

 

 足が一切ピクリとも動かないのだ。

 

 恐怖で体が硬直するなんて俺らしくないじゃないか…

 

 そしてもろに拳を食らう。

 

「がはっ!」

 

 そして少し飛ぶか、何とか体制を保つことが出来た。

 

 そして霊力刀で斬りかかるが、

 

 ピタッ

 

「お前の斬撃はこの程度だったか?」

 

 指二本で止められ、どんだけ力を加えても動かない。

 

 何て力だ。

 

 すると真に良く似た人物の背後から真っ黒な霧が出てきて覆われた。

 

 く、吹き飛ばされそうだ。

 

 そして眩しい日光を遮るように片腕を目の上にかざす。

 

「ほう。お前は精神力が強いんだな」

 

 こいつ…何言ってるんだ。

 

 それよりも、意識を強く持たないと意識が飛びそうだ。

 

「強い…強すぎる」

 

「お前は変に中途半端な力を手に入れてしまった」

 

 そして霊力刀をばっきり折られた。

 

 そして胸ぐらを捕まれる。

 

「それがお前の敗因だ」

 

 そして腹パンされて俺は地面にうずくまる。

 

「がはっ。はぁ…はぁ…」

 

 実力が違いすぎる。

 

 勝てるわけが無い。

 

「これで終わりにしてやる黒府《闇の波動(シャドウ・バースト)》」

 

 そして俺は霊力砲を食らいそうになって気を失った。

 

 その瞬間、ライトの真下に隙間が開き、隙間の中に落ちた。

 

「ちっ、次は逃がさん」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「え?ライトが?」

 

 俺はシャロから知らせを聞いてビックリした。

 

 シャロによると、山中(さんちゅう)でライトとパラレルワールドの俺との戦いがあったらしい。

 

 ライトも抵抗したが、圧倒的な力の前にねじ伏せられたようだ。

 

 ライトの実力は知っている。

 

 知っているが故に俺は驚いている。

 

 こんな生ぬるい俺なんかより強いライトが手も足も出ないなんて

 

「シャロ速く連れていってくれ!」

 

 そしてシャロが作り出した隙間に入って永遠亭に向かった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「ライト!」

 

 俺はライトが居るであろう病室に隙間を繋げてもらって飛び出した。

 

「騒がしいな…頭に響くだろ」

 

 と、布団から起き上がってきたライト

 

「複雑骨折だ。悔しいぜ。殴られただけで骨折って」

 

 俺は改めてあいつの強さを目の当たりにした。

 

 腹に大量の包帯が巻かれており、腕は固定されていた。

 

 強くならなきゃいけないんだ。

 

「ライト…俺は修行する」

 

 するとライトは悔しそうな表情に変わった。

 

「奇遇だな…俺ももっと修行しようと思っていたところだ」

 

 そして俺は握手した。

 

「いててて!」

 

「あ、ごめん」




 はい!第19話終了

 次回からパラレル真に挑むため修行を開始します。

 それでは!

 さようなら

現在出てきているヒロイン(オリジナル)の中で一番好きなのは?

  • シャロ
  • 金糸雀優
  • 燐火(菜乃花)

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