今回からパラレル真との本格的な決戦が始まります。
それでは前回のあらすじ
ついに明らかになったパラレル真の過去
全くと言って良いほど真とパラレル真の過去は違っていた。
死に際にこいしに告白されたことからこいしを殺したやつらに怒りを覚えて強くなったのだとか
果たして、真達は怒りの超絶パワーに勝つことは出来るのだろうか?
それではどうぞ!
side真
「その後、俺はこの世界のシャロが時空移動する際に出来た時の亀裂をくぐってこの世界に来た」
俺は驚いていた。
最初から最後まで俺と違うストーリーだった。
俺が降り立ったのは地底だし、居候してたのは博霊神社じゃなくて地霊殿だ。
こいしが殺される…今の俺もそんな状況になったらすべてを壊す。救う筈が壊す側になってしまうのかな?
未来の俺は悲しい奴だと分かった。
俺が味わったことの無い感覚
「これが俺の過去だ。俺はもう大切な人など作らない」
「それってヤンデレって事ですよね?」
空気を読めない早苗はそう言った。
その瞬間、ビシッ!と凍てつくような風が吹いたような感覚に陥った。
ば、バカヤロー!
「確かにそう言う捉え方もあるから否定はしない」
否定しろよ!俺~!
「さて、場所を移動しようか…」
未来の俺がそう言った瞬間、俺たちの足元に隙間が開き、俺達は落ちた。
そして俺達が落ちた場所は、俺と未来の俺が初めて会った草原だった。
「ここで最終決戦と行こうじゃないか」
未来の俺はそう言うと黒いオーラを出し始めた。
それを合図に一斉に立ち位置に作く
俺とライトが最前線に、霊夢達は援護に、魔法使い、シャロ等は回復担当で少し離れたところ
「【神成り】!」
俺がそう叫ぶと紬は刀に変化した。
「懐かしいな…妖刀【神成り】…いや、幼刀だったかな?」
『誰が幼力だ!誰が!』
と、紬は相手に聞こえないのを知りながら、抗議の声をあげる。
ちょっと幼刀ってフレーズ、ツボにはまったかもしれない
『変なこと考えてないよね?』
「ソノヨウナコトガアロウハズガゴザイマセン」
『何で片言なのさ』
顔が見えないから分からないけど、恐らく今はジト目をしていることだろう。
「まさか、こっちの世界ではダークと俺がタッグを組んでるなんてな」
俺もそれは驚いている。
初対面は最悪だった。
ダークはダーラらの仲間で、霊夢達を傷つけた張本人である。
その頃の俺にこの事を伝えても信じてもらえないと思う。
「さて、邪剣【ダーク神成り】」
そして、ダークは霊力で刀を作り出す。
「そうか…じゃあ、開戦だ」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
俺達は開戦を告げられてから、暫く睨みあっこしていた。
「来ないのか?ならこっちから」
そして殴りかかってくる。
それを凪ぎ払うように斬るが、いつの間にか懐に忍び込まれて、鳩尾に強烈な一撃を食らう。
「が、は…」
く、苦しい
「後ろががら空きだ!」
そしてライトが後ろから不意打ち使用とするも未来の俺が後ろに放った蹴りが腹に炸裂し、怯んだところを回し蹴りされてぶっ飛ぶ。
「ぐわぁっ!」
どかーん
ライトは山にぶつかって、巨大なクレーターを作る。
「こんなものか…残念だ…」
すると、未来の俺のオーラが更に濃くなった。
「もう…死ね暗府【
「重りはずして!」
あ、忘れてた。
そして俺は真っ黒な霊力の霧に覆われた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「真~!」
「やめろ!行くな!こいしまで殺されるぞ!」
「でも!でも~!」
真が殺される。
それは私にとっても辛いこと…
いつも命を捨ててでも助けてくれるけど、死なない範囲にしてほしい。
その瞬間、真っ黒な霧が弾けとんだ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「これでお前は終りだ!」
「そうかな?」
そして俺は一瞬だけ、ものすごい量の霊力を出した。
「《
すると、俺の回りから真っ白なオーラが出てきた。
すると、未来の俺は顔をしかめた。
「く、く…お前…まさかこんな力を隠し持ってたとはな…」
パシュン!
そして霊力の霧は俺の霊力に押されて弾けとんだ。
そして《
「いやー。ここのところずっと重りを着けて生活してたから軽い!」
そして調子にのって全力でジャンプすると、数m跳ね上がった。
そして、未来の俺の後ろにいつの間にか復活して重りを外したライトが居た。
「今度はお前がこうなる番だ」
そして未来の俺は俺達の気迫に押されて怯む。
「まさかここまで力をつけていたとはな…予想外だ」
そして続ける。
「なるほど…最前線の二人は幻想郷内で最有力の二人か…」
すると、ゴゴゴと地面が悲鳴をあげ始めた。
何が起こるんだ?
「そうか…よくそこまで…」
すると、またもや未来の俺の体から真っ黒なオーラが立ち上ぼり始めた。
更に未来の俺のオッドアイが輝きを増した。
「略奪モード開始」
そう言った瞬間、未来の俺は俺とライトに手を翳した。
そして、未来の俺の背後に巨大な時計のようなものが表れた。
「恋府…」
すると、狂ったように時計の針が回り始めた。
「《マスター…スパーク》」
すると、未来の俺の手のひらからマスタースパークが放たれた。
何で未来の俺が!
そして俺とライトは不意を付かれ、もろに食らってしまった。
「どういう…事だ…」
「これが俺の能力…俺があの瞬間に手に入れた能力」
そして未来の俺は四人に分身する。
「わ、私のフォーオブアカインド!」
と、フランが驚きの声をあげる。
「【能力を奪う程度の能力】だ!」
はい!第23話終了
パラレル真の能力を奪う程度の能力。果たして、真達は勝つことが出来るのか?
それでは!
さようなら
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紬
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シャロ
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燐火(菜乃花)