無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 燐火の気晴らしのために外食をする真と燐火

 そして真達は燐火を正式な仲間へと呼び込む。

 燐火と一緒にボスを倒すために

 しかしなんと新たな敵、能封が現れた。



 それではどうぞ!


第37話 新たなる敵

side真

 

 この威圧感。燐火よりすごい

 

 しかし、場所がわりぃな…

 

 部屋んなかだと思う存分戦えねぇ。

 

「海藤…真…コロス」

 

 そして剣を手に突っ込んでくる。

 

 それを俺は霊力刀で防ぐ。

 

「お、重い」

 

 パリィン!

 

 と!霊力刀が砕け散った。

 

 そして俺はまずいと思う前に胸を斬られた。

 

「ぐわぁぁっ!」

 

 精神的肉体的に痛い…

 

 だがしかしいつもの様にダメージを軽減した感が一切ない。

 

 まさか!

 

「やっと気がついたか…俺の能力は【能力を無効化する程度の能力】」

 

 なんだって!

 

 能力無効化はまずい。

 

「つまりお前の唯一の天敵だ」

 

 つまりこいつにはいつもやっているゴリ押し戦法が使えないって事か。

 

 厄介だ。

 

 油断すればすぐに死ねる。

 

 しかし、霊力刀が使えないとなると…紅魔館を壊すのも申し訳ないし

 

 そして後ずさる。

 

「逃がさんぞ!」

 

 そして斬りかかって来る。

 

 それを回避して懐に忍び込む。

 

「しまった!」

 

 そして右手に霊力を集めて腹に押し付ける。

 

「衝撃《霊力の衝撃波》」

 

 そして腕から一気に霊力を放出する。

 

「ぐわぁっ!」

 

 すると能封は霊力の圧に押されて吹っ飛んで扉を破壊して廊下の壁に激突する。

 

 すまん。レミリア

 

 とりあえず相手の剣には俺の霊力刀では勝てないことが分かった。

 

 なら、古来より伝わりしあの戦法を使うしかない。

 

 それは

 

「逃げる!」

 

 そして窓を開けて飛び出す。

 

 そして全身に霊力と妖力を集める。

 

「《狼煙》!」

 

 そして霊力と妖力が暴発して煙が発生した。

 

 その後、起き上がった能封も飛び出してきた。

 

「どこに逃げようと同じこと」

 

 確かに刀は無い。だが

 

 だが、外は俺にとって武器の宝庫!

 

「狙撃《スナイパー》」

 

 いつもの様に石を拾い上げて投げる。

 

 ドカーン!

 

 爆発して煙が発生したが、その上から能封は出てきた。

 

 どうやらジャンプして回避したようだ。

 

 だが、これは想定内。

 

 本命は

 

「今の音何!?」

 

 みんなが出てきた。

 

 その中には紬も

 

「形成逆転だな。【神成り】!」

 

 すると俺の手の中に紬が変身した神成りが飛んできた。

 

 それをキャッチして構える。

 

 そして上からの攻撃を防いだ。

 

「なるほどな」

 

 そして俺からものすごい勢いで距離を置く能封

 

「だがゲームオーバーだ」

 

 何言ってるんだ?こいつ

 

 すると屋上から1人のマントを羽織った男が飛び降りてきた。

 

 そして誰かを脇に抱えている。

 

「終わった」

 

 その脇に抱えている人物を見て青ざめる。

 

「適当な奴をさらってきたぞ」

 

 現実逃避をしたくてみんなの方を見る。

 

 しかしその方向にはその人物は居なかった。

 

「こ、こ、こいし!」

 

 そして地面を蹴ってマントの男に斬り掛かる。

 

『ダメ!真じゃかな』

 

「うっせーっ!」

 

 そして振り下ろす。

 

 その次の瞬間、俺の手は衝撃を受け、神成りを手放していた。

 

「ぐわぁぁっ!」

 

 そして一瞬で横から数十発の攻撃を受けて横に吹っ飛ぶ。

 

「が、は…」

 

「み、見えなかった。攻撃する瞬間が」

 

 と、ライトが呟く。

 

 強い。強すぎる。

 

「あんたは」

 

 と、驚いた表情をする燐火

 

 ん?とマントの男は燐火を見る。

 

「なんで…なんでジーラ殺し屋隊のNO.1がここに居るのよ!」

 

 と、ものすごい剣幕だ。

 

「燐火…それがお前の答えか」

 

「質問に答えて!」

 

「こいつを助けたきゃ1ヶ月後、キルタワーに来い。その時全てが決する。まぁ、俺は獲物は逃がさないけどな」

 

 そう言って二人とも走っていった。

 

 目にも止まらぬスピードで

 

「か、勝てない…」

 

 と、膝から崩れ落ちる。

 

 こいし…

 

 今までの思い出が蘇ってくる。

 

 やっぱり諦めきれる訳ないよな。俺はこいしを守るって約束したからな。

 

「なぁ、燐火。キルタワーってどこだ?」

 

「ここからずっと北。年中雪が降り積もる大地。スノーランドにある」

 

『スノーランドと言えば観光地として有名な場所だよ。オーロラがすごく綺麗で偶にダイヤモンドダストも見れるって!ねぇ、終わったら観光しようよ』

 

 こいつはお気楽な奴だな…

 

 しかしスノーランドか…寒そうだな

 

 と言うか俺が貰った地図には無かったような…

 

『真、その地図古いよ。まぁ、ここ10年前位に出来た土地だからたまたまその地図が乗ってないだけなのかもね』

 

 と、解説してくれた。

 

 と言うか10m離れてても紬の声って聞こえるんだな。

 

「1ヶ月…」

 

 長いな…

 

「紬」

 

 そう言うと神成りは紬に変わった。

 

「真。頑張ろう!頑張ってあのマントを倒そう?その為にも修行だよ」

 

 つーってもな…俺の戦い方だけだと厳しくなってきたんだよな。

 

「とりあえず人里に行ってくる。そして心を落ち着かせる」

 

 そう言って紅魔館を後にする。

 


 

side音恩

 

 さっきのやり取りを見ていて僕は一言も発せずにいた。

 

 どう声をかければいいのか僕には思いつかなかったからだ。

 

 こいしさんが拐われた。それだけで真さんの心はボロボロになる。

 

 唇を噛む。

 

 何も出来なかった自分が悔しくて仕方が無いからだ。

 

 真さんはあんなにも頑張ってるのに僕は何もせずにフランちゃんと遊んでばかり。そんな自分が恥ずかしい。

 

 僕が出来ることといえば敵の足止め程度。

 

 だめだ。そんなんじゃ

 

 そして僕はレミリアの方に向かう。

 

「レミリア。相談があるんですが、いいですか?」

 

「何?音恩。相談って?」

 

「訓練部屋みたいなものを用意して欲しいんですが…」

 

 するとレミリアは咲夜を呼んだ。

 

「訓練部屋を用意してちょうだい」

 

「かしこまりました」

 

 そう言って咲夜さんは消えた。

 

 僕だって役に立ちたい。




 はい!第37話終了

 次回は真視点で人里からスタートします。

 それでは!

 さようなら

現在出てきているヒロイン(オリジナル)の中で一番好きなのは?

  • シャロ
  • 金糸雀優
  • 燐火(菜乃花)

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