無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

68 / 285
 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 妖怪の山を通過した真達はそこで野営することにする。

 そしてテントがない真達はかまくらを作る。

 が、穴を空け忘れた。

 しかし、燐火のドルマによって難を乗り切った。



 それではどうぞ!


第45話 罠

side真

 

 次の日、俺は誰よりも早く起きた。

 

 なぜならそれは近くに冬の人里があるって聞いたからである。

 

 この大雪原に人里があるとは思えないが、早く出て物資調達するのは大事だろう。

 

 そして、俺は今。

 

「くけけけけ。物資を置いてけ」

「置いてけ置いてけ」

 

 面倒な族共に絡まれてしまった。

 

 こんな見渡し良い所に一人で歩いていたら格好の獲物だろう。そりゃそうだ。

 

「あの、急いでいるのでどいてもらっていいですか?」

「ああ、物資を置いてってくれたらな」

「置いてけ置いてけ」

 三人居るんだが、後ろの二人は飾りなのか?

 

 しかし、困ったな。通してもらわないといけないし……。手荒な真似はしたくねーんだよな。

 燐火が居たら

『ねぇ、通して?』

 とか言いながら焼き殺しそうだな。

 

 そして問題は奴らは武器を持っていない事だ。

 武器も無しに素直に物資を置いて行って貰えるとでも思ってるのか?馬鹿だろ。

 

 武器を持ってない奴らをぶっ飛ばしたら皆に何言われるか分からないからな。

 

「物資だ物資」

 しかし、相手は意地でも退かない気のようだ。

 

「意地でも渡さない気だな?」

 いや、それはこっちの台詞だ。

 

 すると奴らの手の中に霊力刀が生み出された。

 あいつら、出来る。

 

 そして俺も霊力刀を作り出す。

 霊力刀なんて霊力の扱いに慣れてないと出来ない代物だ。だからあいつらは出来るやつらだ。

 

 殺らなきゃ殺られる。ただ、それだけの事だ。

 

 そして奴らは刀で斬りかかってくる。

 だが、

「そんな動きで俺を倒せると思うな」

 そして俺は回し蹴りで奴らの手首を蹴って霊力刀を解除させる。

 

 俺はそんな簡単に殺られるような柔な鍛え方はしていない。

 

「退け」

 俺は思いっきり低いトーンで言い放った。

 

 するとガクガク震えながらその場に倒れる三人。はぁ、根性ねぇな。

 心の中で毒づきながらその場を去ろうとする。

 

 その時、良い事を思いついた。

 

 寝起きの運動にもならなかったこいつらでも少しは役に立ってもらおう。

「なぁ君たち」

 そう言うとビクッと震える。そんなんでよくチンピラじみたことが出来たよな。

 

「ここら辺に冬の人里ってのがあるらしいんだが、どっちにあるか知ってるか?」

 そう言うと男の一人が指を指す。あっちか

 

「サンキューな」

 そう言って雪が降り積もった道に跡を付けながら走る。

 

 この時、俺は気が付かなかった。奴らがニヤリと口元を歪めていた事に。

 


 

 その頃、燐火らは。

 

side燐火

 

「ふわわ〜」

 私は目を覚ます。

 

 空は既に青く染っており、それで朝だと分かる。

 

 安心して寝られたのはいつぶりだろうか。仲間と一緒だからだろうか。

 

 海藤に仲間って言われてからおかしい。今まで不安であんまり寝れなかったのに、その日はぐっすり眠れた。

 謎の安心感がある。

 

 そう言えば海藤はどこだろう。確か端で寝てたはずだけどいつの間にか居なくなってる。

 先に出発したのかな?水臭いな。行くなら起こしてくれれば良かったのに……。

 

 でも海藤の気持ちは分かる。

 紅魔館に居た間もずっと出発したくてうずうずしてたらしいし。

 

 でも、海藤は人里の位置なんて分かるのかな?

 

 嫌な予感がする。

 

 私も先に行こうかな?だけど、皆が困ってしまうかもしれない。

 そうだ。簡易的な地図を書いておこう。そうしたら人里にも行けるだろうし。

 

 よし。そうと決まったら書こう。

 


 

side真

 

「確かこっちって言ってたよな?」

 だけど、こっちは森ばかりで一切人里の景色が無い。

 

 どうしたものか……。

 このまま一人で行ったら迷ってエンドになる気がする。これは一回戻るべきか。

 

 そして俺はその場で回れ右して帰ろうとする。

 

 暫く歩いた。そこでやっと気がついた。

 あれ?この木、さっきも見たような。

 さっきから同じ場所をグルグルと回っているような気がする。

 だから俺は木に傷を付けてまた歩き出す。

 

 するとさっき後ろにあったはずなのに前からさっき傷を付けた木が現れた。

 

 やはりおかしい。方向感覚が狂いそうだ。

 

 ──まるで迷いの森って言ったところだな。

 

「そういう事か。俺はハメられたって事だな」

 そう呟いた俺の言葉は寂しく響いた。

 


 

side燐火

 

 さっきまで感じていた海藤の霊力が完全に消えた。

 

 海藤はクレアは使えないはずだし。どういう事だろう。

 

 これは益々怪しい。急がないと取り返しのつかないことが起きる気がする。

 そう思って私は空を飛ぶ。

 

 高い所だと探しやすいんじゃないかと言う考えだ。

 

 しかし、見えるのは山と雪原と森位。海藤の姿なんて何処にも無い。

 まるで異世界に飛ばされたみたいに。

 

 だけどそれは紫って人か、前にチラッと聞いただけだけど、シャロって言う神様や紅蓮って神様しか出来ないんでしょ?

 だからその心配は無いと思う。

 

 となると、可能性として考えられるのはあの森。

 

 あの森は食人の森って言われてて、実際に食べる訳じゃないけど、あの森に入って帰ってきた人は居ないって言われてるからそんな名前が着いている。

 

 だけど、それは最悪の考え。

 もしあの中に入って行ったとしたら私ではどうにも出来ない。お手上げだ。

 

 海藤。あんたが居ないと意味が無いのよ。

 

 でも自然と、海藤ならあの中に入って行っても生きて帰ってくるってそんな気がする。そんな安心感を与えてくれる人。

 楓花……。今すぐ助けに行くからね。




 はい!第45話終了

 まだ冬の人里に入りませんでしたね。

 次回は真、燐火、音恩の3点視点でお送りしたいと思ってます。

 それでは!

 さようなら

現在出てきているヒロイン(オリジナル)の中で一番好きなのは?

  • シャロ
  • 金糸雀優
  • 燐火(菜乃花)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。