無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 ついにミズヤ小説投稿五周年です! そしてこの小説も四周年となりました!

 ここまで続けてこられたのは皆様のおかげです! 本当にありがとうございます。これからもミズヤとその小説たちをよろしくお願いします。

 よろしければ感想などをいただけると僕の執筆の励みとなりますので、是非感想、評価をお願いします。

 さて、今回の話は特別編ということで、今やっている本編とは別のIFのストーリーを描いていきます。まぁ、今の展開がかなり鬱なので、気分転換と言ったところです。

 時系列的には最終章の前と言ったところですが、本編最終章の真たちにはこの話の記憶はないので、完全に本編と切り離していただければと思います。

 そして今回は事前にTwitterで言っていた通りにセルフ三作品コラボです。
 今回コラボする小説は【東方魂愛想】【東方現代物語 〜最強の相談屋が華麗(物理)に事件を解決する〜】の二作品です。

 この話はハーメルンの執筆仲間と話していて浮かんで来たものなので、その人たちにも感謝です。

 あと、この話に出てくるまちは僕の想像の街です。現実と違ってても許してください。

 全16話となっていますのでこの特別編が解決するまでこの特別編を毎日19時に投稿いたします。

 この三作品のキャラたちがどのように絡んでくるのか、お楽しみに。

 さて、前書きにこんなに書くのは久しぶりですね。

 さてさて、そろそろ本文に行きましょう。

 それではどうぞ!


ミズヤ五周年記念
記念第1話 外の世界に行こう!


side真

 

 早朝、俺は魔法の森を抜け、こいしと共に香霖堂へとやってきていた。

 俺の真後ろには紬が俺の服をぎゅっとつかんで必死に香霖堂と逆方向へと引っ張っているが、紬よりも俺の方が力が強いため、そんなことは意味をなしていなく、気にしないで歩き続けていた。

 すでに紬は涙目になって俺の事を見上げてきていて、香霖堂の外観が見えると一気に顔が青ざめてさっきまでよりも必死に引っ張り始めた。

 

「おい、やめろ。服が伸びる!」

「やだあぁぁぁぁぁぁ! 捨てないでぇぇぇぇぇぇぇ!」

「捨てねぇから!」

「嘘だもん! どうせ面倒くさい私のことが嫌になって香霖堂へ返却するために歩いているんだもん! 捨てられたくなかったらいうことを聞けっておどして私の身包みを全てはぎ取って真と森近霖之助の二人で私の事を辱める気だもん! く、殺せ。私の体は好きに出来ても心まで好きに出来るとは思わないでね!」

「お前、想像力豊かだな」

 

 さっきからこんな調子なのだ。隣でこいしは苦笑いをしながら俺と紬のやり取りを静かに見守っていた。

 確かに紬は昔は香霖堂に神成りとして保管されており、ずっと一人で将来現れるご主人様を待っていたという過去があるため、香霖堂は結構なトラウマなのだろう。

 それにしても、紬を辱めたら俺にはこいしっていう妻がいるから、普通に不倫なんだよな。そんなことをしたら地底に居られなくなるだけじゃなくてさとりにぼこぼこにされてコンクリートで固められて海に沈められることだろう。

 

 まぁ、今回香霖堂に向かっている理由は別に紬を返却するために来ているわけじゃない。俺とこいしの二人が霖之助さんに呼ばれたっていうだけだ。俺もどういう内容なのかは一切効かされては居ないが、手紙の文章的にも悪い話ではなさそうだということでそこまで気分は悪くはなかった。

 

 そして行こうとしていると紬が勝手についてきて騒いでいるだけだ。

 

 ついに到着して必死に扉を抑える紬をぶっ飛ばすかの勢いで扉を開けるとカウンターの向こうに霖之助さんが立っているのが見えた。

 

「お、来たね」

「はい、手紙読みました。外の世界からすごいものが流れ着いたって本当ですか?」

「あぁ、これはすごいよ。君たち二人とも絶対に喜ぶ。それじゃ、持ってくるから少し待っててね」

「私たちが喜ぶもの……?」

 

 霖之助さんは俺たちにそれだけを言うと奥の部屋へと行ってしまった。

 手紙には外の世界からすごいものが流れ着いたから俺たちに見せたいとの事だったが、そのすごいものって何だろうか。

 そもそも、いつもは俺たちに見せることはなく流れ着いたものを見つけたら用途を自分で調べてこの店に展示するっていうのが普通なのに、俺たちに見せたいものって何だろうか。

 しかも、俺たち二人が喜ぶって言っているということは俺たちに渡すつもりなのか? すこし気になってくる。

 

 少しすると霖之助さんは帰ってきて再びカウンターの向こう側に立った。

 

「これだよこれ」

「これは……紙切れ?」

「っ! ちょっとまて、これは……っ! 霖之助さん!」

「あぁ、真。君の考えは当たっていると思うよ」

 

 霖之助さんが俺たちに見せてきたものは色々記入されている二枚の紙切れだった。

 この紙切れに見覚えが無いこいしはぴんと来ていない様子だったが、俺はそれを見た瞬間驚愕のあまり目を見開いて凝視してしまった。

 なんでこんなものがこの幻想郷に流れ着いたのかは分からないが、俺は目を疑ってしまった。

 そう、これは幻想郷ではなんの意味も為さないが、これが外の世界だとしたらどうだ? これはまるで夢の、神のような紙切れと言えるだろう。

 

「真、なにこれ?」

「いいか? これはな、外の世界の京都っていう街の無料ペア宿泊券だ」

「え、っていうことはこれがあるならペアで、その……きょうとっていう街で無料で宿泊できるってこと?」

「あぁ、それもこれは温泉旅館だ。地霊殿の温泉郷も確かにいいところではあるが、俺や龍生、音恩、鈴音がもともと暮らしていた日本は温泉大国というだけあっていい温泉があちらこちらにある。外の世界と完全に隔離されているこの幻想郷では質のいい温泉宿の接客や温泉を体験できる機会はそうそうない……霖之助さん。お代なら払いますので、それを打ってはくれませんか?」

「いいけど、これはもともと君たちに譲渡するつもりだったんだ。僕には一緒に行くような相手もいないしね。だからお代はいらないよ」

 

 そういった霖之助さんの目からは哀愁が漂っていた。

 霖之助さん、あなたにいい出会いがあることを願っています。

 

「それではありがたくいただきます」

「うん、君にもらってもらえた方がそのチケットもうれしいだろうしね」

 

 俺は霖之助さんからチケットを受け取ると礼を言って香霖堂を後にした。

 久しぶりに外の世界に行くことになるんだと考えると少しわくわくしていた。こっちの生活の方が気に入ってはいるが、あっちも嫌いではないから遊びに行くのなら楽しみだ。

 こいしと二人で温泉旅館。これは実質ハネムーン……新婚旅行ということだな。そう思うと自然と頬が緩んでしまう。

 二人で家でゆっくりするのもいいけど、たまには一緒に遊びに行きたいところだったからな。

 

「でも、霖之助さんからチケットを貰えたけど、どうやっていく? 紫に頼む?」

「いや、多分紫も忙しいだろう。俺たちの用事の為だけに呼ぶのは忍びない。だから、シャロに頼もうと思う!」

「馬鹿!」

「あだっ!」

 

 突然後頭部にハリセンで叩かれたかのような衝撃が走った。いや、実際に後ろから後頭部をハリセンで叩かれたのだ。

 背後を振り返ってみるとそこにはスキマから上半身だけを出してハリセンを持っているシャロがそこに居た。

 

「なんで紫に頼むのは悪いと思うのに、僕にはそういった感情がないの? 僕だって神なんだから忙しいんだよ? タクシーじゃないんだよ? あんまり僕の扱いがひどいようだと友達辞めるよ」

 

 いつかの他人行儀の仕返しだろうか。自分が一番飢えているであろう友達を辞めると言って来た。どうやらシャロはその発言が自分の首を絞めていることに気が付いていないようだ。

 

「そうですか……残念です。友達であるシャロ様なら友達のお願いは聞いてくれると思ったんですが……」

「うっ」

「親友であるシャロ様なら、親友のお願いは聞いてくれると思ってたんですが……残念です。友達も今日限りなんですか……」

「わかった! わかったから! 友達止めないで!! 他人行儀はやめて! 僕が連れて行ってあげるから!!」

 

 計画通りだ。

 こいしが隣でジト目を向けてきているが、スルーしよう。

 だが、これで外の世界と幻想郷を行き来する手段は手に入れた。

 

「もう……こうして乗せられちゃう僕も僕だけどさ? もう少し神をいたわってくれてもいいんじゃないかな」

 

 文句を言いながらもスキマを開いてくれるシャロさん素敵! 尊敬しちゃう!

 本人に言ったら調子に乗るから絶対に言わないけど。

 

「でも、このまま行って大丈夫かな……正直、今の私の格好は外の世界とかけ離れすぎていないかな……」

 

 言われてみれば確かにそうだ。

 俺の服装は緑パーカーだから何の問題もないが、こいしの服装はゴスロリ服に謎のコードという非常に外の世界の服装とはかけ離れた服装をしている。

 服だけなら大丈夫かもしれないけど、その第三の目のコードを何とかしないとまずいよなぁ……。

 

「し、真。もしかして私の目を取ろうとしてない?」

「真君……僕は見損なったよ。君がそんな残酷なことをするなんて……これは立派なDVだよ。閻魔に言ってくるね」

「そんなことしないよ!?」

 

 いいように使われていることの腹いせか俺の事をからかってくるシャロ。

 しかし、確かにこまった。こいしのコードは第三の目とつながっているものだし、取り外すわけにはいかない。俺も血の覚醒をすれば第三の目が出現するからわかるけど、あのコードには神経がつながっているから安易に取り外すと目玉をくりぬこうとしているのと同じことになる。恐ろしい。

 

「まぁ、外の世界では妖力が使えなくなって妖怪としての力を使えなくなるんだよね。だから力がなくなって結果第三の目も自動的に消滅するから問題ないけどね」

「なら、最初からそう言ってくれ……」

 

 確かに前に外の世界に行ったときは力を失って能力が使えなくなっていたな。まぁ、鍛えた身体能力はそのままだから戦うために鍛えている俺たちの体自身が凶器になってしまうというのはあるけど。

 だが、これで心配は何もなくなった。服装とかも特に気にする必要はないし。

 後はある程度の金が必要なんだが、俺が換金せずにとっておいた外の世界の金を使えば解決するだろう。外の世界の金が幻想郷では使えないのと同じように幻想郷の金は外の世界では使えないのだ。

 

「それじゃ、もう行くか?」

「うん! 楽しみ」

「それじゃ、スキマ開くよ」

 

 そういうとシャロは目の前の空間にスキマを開いて見せた。この先にはおそらく外の世界の景色が広がっているのだろう。

 なんか、久しぶりだ。感覚的には地元を離れて遠くへ行っていたけど久しぶりに地元へと帰るような感覚に近い。そして遠くでできた奥さんを地元へと連れて帰るっていう感覚で少し緊張している。

 

「ありがとう。じゃ、行こうか。紬も待っててな。なんかお土産買ってくるから」

「ありがとう、行ってくるね!」

「行ってらっしゃい! 外の世界のお土産楽しみにしてるよ!」

「楽しんできてね。外の世界で僕を呼んでくれたら迎えに行くからね」




 はい!記念第1話終了

 今までのコラボはこっちの世界にきてもらうっていう物でしたが、今回のコラボは全部自分の作品だということを生かして、真とこいしに別の世界に行ってもらう事にしました。

 まずは京都ですが、あまり京都のことは知らないので、現実と違う部分があったとしてもフィクションとして許してください!

 それでは!

 さようなら
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