無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 苦戦している真の前にシャロが現れ、真を救出。

 そしてこいしが動き出した。

 果たしてこいしは敵の魔の手から無事逃げる事が出来るのか?



 それではどうぞ!


第48話 超ド級の馬鹿と超ド級のお人好し

sideこいし

 

 何故今まで大人しく待っていたのに急に行動を起こそうとしたのかと言うと理由がある。

 

 それは、数日前の事だ。

 

 数日前、私が閉じ込められてる部屋は壁が薄いから良く外の声が聞こえるんだけど、外を見回りに来てた奴らの仲間の声が聞こえたんだよね。

 その時にこんな話をしていた。

 

『きひひ。今回はどうするよ?』

『そうだなぁ。ジーラ様が言うには奴らが来る前に殺してあいつの死体を突きつけることで絶望を味わせて殺すって言うことを考えてるらしいぜ』

『相変わらずいい趣味してんな。あのお方は』

『そうだな。まぁ、こういう組織でリーダーやるならそれくらいの考えが無いとやっていけないがな』

『そういやあいつはどうした?』

『あいつ?』

『そうだ。あの10年位前に捉えたあの子だ』

『ああ、あいつならあの馬鹿に条件を提示した次の日にジーラ様直々で嬉々として殺っていたよ。あの時は流石の俺も顔を歪めざるを得なかった』

『あのお方はそういうの好きだもんなぁ〜』

『『ハッハッハー』』

 

 私も聞いてる時、直ぐには言葉の意味を理解出来なかった。

 私を連れてきて直ぐに「殺さない」って言っていたというのに約束が違う。

 それにあの子って一体?

 

 だけど、それにしても趣味が悪すぎる。

 流石にこれには私も許せない。だから私は殺される前に行動を起こす事にした。

 どうせ黙ってても殺されるんだし、リスクを犯したところでどの道同じだろう。

 逆にリスクを犯したら助かる可能性がある。

 

 真達に悲しい思いはさせたくない。何より、真にもう会えないってのは嫌だ。何がなんでも必ず帰ってみせる。

 

 その為に私は今、ロープを掻っ切ったんだから。

 

 幸いなことにこの長い間誰一人として中の様子を探ろうとする人が居なかった。恐らくこれからも。

 だから抜け出したとして、出歩いてる私が見つからない限り、バレることは無いだろう。

 バレた時点で恐らく殺される。バレちゃったらみんなの頑張りも無駄になってしまうからダメ。

 

 真。待ってて。今行くから。

 


 

side真

 

 俺はシャロに連れられて森の外に出られた。

 

「はぁ……はぁ……」

 何故か走ってだけど逃げれたから結果オーライだ。

 

「で、真君はなんであの場所に居たの?」

「あー。まぁ、言っちゃうと騙された」

 そう言うとシャロは呆れた顔になった。

 

「まぁ、一部始終を見てたんだけど、あれを信じるって君、馬鹿なの?」

 グサァッ!

「それに、人里の位置を知らないで先走って一人で行くなんて超ド級の馬鹿なの?」

 グサグサァっ!

 本っ当に申し訳ありません。全て正論ですね。

 

 自分でも馬鹿だと思ってたもんな……。

「で、なんでこっちに来たの?」

「ああ、それは」

 俺は全て話した。

 

 燐火の事、勿論過去は伏せて。こいしが拐われたこと。等。そしてスノーアイランドにあるキルタワーに行かなきゃ行けないって事を。

 

「うーん。気の毒で助けたいところではあるけど……。私情で君達を助けちゃいけないってルールが神の間ではあるんだよね」

 そう言うと一枚のお札を取り出した。

 

「これ、あげるよ」

「なんだこれ?」

「これはお札。だけど普通のお札とは違うよ。何せ神の霊力が込められてるんだから」

「で?」

「これはね。解放が使えるお札なんだよね。使い所は任せるけど、自分の額に貼って解放を使えば身体能力を上げれる。ただし、体に相当の負荷がかかるから気をつけてね」

 バトル漫画とかでよくある設定だな。

 

 でもまぁ、これはいざって言う時に使う事にしよう。

 俺はこいしやみんなの為ならこの体をぶっ壊してでも守る覚悟がある。

 

 だから俺はそれをありがたく受け取る事にした。

 だが、

「神は手助けしちゃダメなんじゃ──」

 つい数秒前にシャロが言った言葉だ。

「うん。だから、内緒だよ」

 そう言ってシャロは隙間を開けてどこかに行ってしまった。

 

 その隙間から何かが出てきた。

「これは……地図?」

 しかも人里への道筋が事細かく書いてある。

 

 あいつ、俺への手助けはしないって言いながら色々サービスしてくれてる。

 なんだかんだ言って優しいやつだ。

 

 ったく……。

「余計に負けらんなくなったじゃねーか」

 文句を言うが、顔はニヤけた。

 

 俺は良い仲間を持った。そう思った。

 

 ピンチの時には助けてくれる仲間が居る。それだけで俺は心強かった。

 

 さて、シャロの期待を裏切らないためにも、行きますかね。

 

 俺は服の胸の部分を握ってシワを付けた後、雪の降り積もった歩きにくい道をゆっくりと歩き始めた。

 


 

side音恩

 

 燐火さんの書いてくれた道順通りに来たら意外と早くたどり着いた。

 

 とりあえず、ここで物資補給。とりあえず動きやすいように最低限の荷物で来てしまった為、食料などは現地調達となる。

 

「わしは食料を調達してこようかのう」

「私もおじいちゃんと買い物行ってくる」

「私はどこか宿が無いか探してくるよ。とりあえず疲れただろうからゆっくり休まないと」

「わ、私は真を探しに」

 そう言って振り返った紬さんの肩を僕は掴んだ。

 

「大丈夫です。ついさっき、一瞬ですが、霊力を感じられました」

「本当!?」

 と顔を近づけて聞いてくる。

 

「はい」

 そう言うと安堵の表情になる紬さん。ずっと暗かったから戻ってよかった。

 

「紬さんは僕と一緒に回復のお札を買いに行きましょう」

「うん!」

 何とか宥める事に成功して紬さんは着いてきた。

 


 

side三人称

 

 薄暗い部屋の中に三人の男達が集まっていた。

 

「はぁ、バークはまだ来ないのか?」

「あいつはいつもの事だろう」

「それよりもお前はその物騒なものを抜き身で持つんじゃねーよ」

 

 そんな話をしていると急に部屋の扉が開いた。

 

 その開けた人物とは、

「「「バーク!」」」

「よぉ、お前ら全員集まってるみたいだな」

 皆がバークと呼ぶ人物だった。

 

「で、どうしたんだ?今回は」

「それなんだが、例の小娘が脱走を測っている」

「まじかよ。殺さねぇとなケケケ」

「お前は血の気が盛んだな雷駿」

「それよりもどうするよバーク」

 一人の男が聞くとバークはこう答えた。

 

「今回は態と野放しにしようと思う。ほかの奴らが止める気なら加担しようとすら考えてる」

「へぇ〜。それまた何故」

「あの変な服を来た剣士の小僧ともう一回やりたいと思ってな。メンタルを破壊してからではなくて、本調子の全力の小僧と」

 ついさっきまで無表情だったバークはニヤリと笑った。

 

「お、その顔はバーク。本気で楽しんでるな?あいつにどんな価値を見出したんだ?」

「あの迫力。間違いなくあいつはあれの才能がある」

「ほう。だが、あれを使えた所でお前に適うとは思えないがな」

「だが、あの小僧。メンタルは人一倍だ。どこまで強くなってくるか楽しみだ」

「まぁ、お前が言うってことは間違いないんだろうな」

「ああ、間違いなくあいつはあれの……クレアの才能がある」




 はい!第48話終了

 遂に人里に着きましたね。

 次回辺り真も追いつくと思います。

 それでは!

 さようなら

現在出てきているヒロイン(オリジナル)の中で一番好きなのは?

  • シャロ
  • 金糸雀優
  • 燐火(菜乃花)
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