無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 真達はデスマウンテンにたどり着き、鍋を食べて一泊する。

 そして目覚めたら、泊まってた小屋の扉の前に壁が出来ていた。

 ギョロッ



 それではどうぞ!


第54話 炎と氷

side真

 

 こ、こいつ、生きてやがる……っ!

 

 その事に気がついた俺は咄嗟に飛び退いた。

 

 ギョロっと目を開けたモンスターは黒目をこちらに向けたまま固まった。

 何考えていらが分からないから余計に怖い。

 

 とりあえず警戒するに越したことは──その時、顔がこっちを向き、口がこっちを向いた。

 そしてその口から、冷気が放出された。

 

 するとその射線上にある壁床は勿論、俺も凍り始めた。

 

 俺の能力は『致命傷を受けない程度の能力』だ。だが、凍らされてはダメだ。

 俺は致命傷を受けないだけで死にはする。だからこのまま凍ると寒すぎて凍死してしまう。

 

 だが、俺の体はミシミシと音を立てて動かなくなっていく。

 冷気で肺がやられてしまったのか、神成りを使いたいが声が出ない。

「ガ〜……コ〜……」

 空気が音を立ててでる程度の声しか出せない事に俺は驚いた。

 このままじゃ、死ぬ……っ!?

 

 その時だった。

 

「ファイアっ!」

 横から声が聞こえてきた直後、熱気が横から漂ってきた。と言うか火が来て焼かれてる。

 

「か、く、あぁぁぁっ!」

 俺は冷気でやられた肺から声にならない声を絞り出して叫びながら冷気の届かない場所まで走って行く。

 あれ? 動けた。

 

「はぁ……。ちょっとでも海藤を信頼した自分が馬鹿だったよ」

 声がしたのでそちらを見ると燐火が俺への文句をグダグダ言いながら火を出していた。

 そして俺が冷気地帯から抜け出したのを見るとその火を指パッチンによって消す。何それスゲー。

 

「海藤。もうちょっと警戒して」

 すみません。警戒してるつもりになっててすみません。あなたがいなかったら死んでました。すみません。

 

「まぁ、こうなったもんはしょうがない。恐らくこいつはアイスドラゴン。冷気を操る能力を所持している」

 燐火は一旦俺への文句を辞め、敵の解説をしてくれる。

 と言うかこの敵ドラゴンだったんだ。

 

 まぁ、取り敢えずさ、俺が思うことは──他の人たちも起こした方が良くね? ということだ。

「か、く……」

 だが、それを伝えたくても完全に肺がやられてしまっている為、声が出せない事。

 のど飴、誰かのど飴を……っ!

 だがそんな物がこの場所にあるわけないので俺は無言で皆の寝ている場所に向かう。

 

 するとその場所に妖忌さんが居ないことに気がついた。

 どこかに行ったのか?

 

 まぁ、居ないのなら居ないでいい。とりあえず妖夢と紬、音恩を起こさないと。

 そう思って俺はまず音恩を揺すって起こそうとする。

 だが、

「うーん……もうちょっと……」

 ダメだこいつ。

 一旦音恩は諦めて紬を揺すると、

「も、もう……。真のえっちぃ〜」

 寝言だ。

 俺は今までに無いくらいの冷たい視線を紬に向けていたと思う。こいつは放っとこう。

 最後は妖夢だ。

 妖夢なら素直に起きてくれるだろう。そんな期待を抱きながら妖夢を揺する。

 すると、

「むにゃ〜」

 妖夢が唸りながら俺の腕を掴んで抱き寄せてきた。何この状況。

「かぁー」

 やっぱり声が出ない。

 

 いや、マジで離して? 動けないから。

「真……」

 耳元で自分の名前を呟かれてゾクッとする。

 やめろ! 俺はこいし一筋だ! こんな事で揺らぐわけが無いだろ!

 

「……なにこの一大事にイチャイチャしてるの?」

 呆れた表情で燐火が呟いた。

 それに対してイチャイチャしてる訳じゃないと言う意志を込めて手を振る。

 だが、その意思は伝わったか知らないけど燐火はドラゴンの正面に立った。

 

 燐火の能力は火。アイスドラゴンは氷。相性的には良い。

 

 と言うか、そろそろ起きてくれないと俺的にも困るんだが……。

 しかも妖夢は剣士なだけあって力が強い。

 

 俺、出発してから何してるんだろう。皆に迷惑しかかけてないような気がする。

 とりあえず起きて欲しいと言う願いを込めてさっきより強く妖夢を揺する。

「ん?」

 すると、妖夢は目を開けた。

 妖夢……俺はお前を信じていたぞ。

 

 すると少しぼーっとしてから、俺を抱きしめていることに気がついたのか顔を真っ赤に染め上げた。

「し、真!? えと、その……」

 あの妖夢がおどおどしている。

「う、嬉しいけども……他の人も居るし、こ、こいしだって真には居るでしょ?」

 何を言ってやがるこいつは……っ!

 そんなことよりも。そして俺はドラゴンを指さす。

 

 すると妖夢は視線を指の先に向けると絶句した。

「ドラゴン……っ!」

 え? そんなにドラゴンだって分かりやすい? 俺がおかしいのかな?

 

「まは〜ごんばぼぼぼ〜」

「真!?」

 俺の掠れた声に妖夢は心配してくれるが、早く燐火の加勢に行って欲しい。

 そう思うと俺の意図が伝わったのか、妖夢も燐火のもとに向かってくれた。これで動けるようになった。

 

 さて、とりあえず音恩をっ!

「ぐえっ!」

 俺が腹を蹴っ飛ばすとやばい声を出しながら吹っ飛んでった。痛そー(他人事)

 

 そしてその声に驚いたのか紬も目を覚ました。ナイスタイミングっ!

 そして俺はポケットから携帯を取り出して読み上げアプリにある言葉を打ち込んでいく。

 そして俺は紬に画面を見せながら再生を押す。

『神成り』

 その音声が流れた瞬間、紬は神成りに変身して飛んできた。

 それをキャッチする。

 

 んじゃ、戦いますかね。ラスト一日今日中にスノーレストに行くぞ!




 はい!第54話終了

 遂にあと少しのところまで来ました。

 果たして真達は無事にアイスドラゴンを倒し、スノーレストにたどり着けるのか?

 それでは!

 さようなら

現在出てきているヒロイン(オリジナル)の中で一番好きなのは?

  • シャロ
  • 金糸雀優
  • 燐火(菜乃花)
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