無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 妖夢&妖忌対能封

 そして真達はさらに先に進んで行く。



 それではどうぞ!


第58話 100パーセント

side真

 

「燐火」

「何?」

 俺は走りながら燐火に話しかけた。

 

「燐火から見て、能封はどんなやつだ?」

「能封……?」

 俺が能封の事について聞いてみると燐火は手を顎に当てて考え始めた。

 

 俺は一度能封に命を狙われた身。そして、敵の情報はあるに越したことは無いだろう。

「そうだね……あの人はあんまり得意じゃない」

 燐火は静かにそう言った。

「あいつは全てに関して真面目なんだけど、なんというかね……敵を殺す前にいたぶるのが趣味なんだよね。ほんっと悪趣味」

 うわー。

 もしかして俺も負けてたらいたぶられてたのか?

 

「他の奴らは?」

 他にも強い奴らが居るなら聞いておきたい。

「……四天王ってのが居てね。まず私、次に能封。そして雷駿と異移。雷駿は【電気を操る程度の能力】。強いんだけど不器用。あと、私とは気が合わない。異移は【物を移動させる程度の能力】。こいつとはあまり関わった事が無いかな?」

 燐火は名前だけじゃなく、会ったことの無い奴の解説までしてくれる。

 さすが燐火。ありがたい。

「そしてその上に居るのがバークって言う奴。この間、こいしちゃんだっけ? で、その子を拐って行った二人のうちの一人」

 あいつか。

 

 一人が能封。もう一人がマントを羽織った男、あいつか。

「バークは戦いの才能は一切無くてね。霊力を扱うのも苦手。だけどね。戦いに関しては最強だよ」

 才能は無いけど最強か……。

 

「能力も無いよ。普通の人間」

 普通の能力も無い人間が最強になることなんてあるのか?

 だが、俺も似たようなもんだ。

 

 一人で使える戦闘に役立つ能力は上書き位。それを取ったらただのちょっと防御が高いだけの剣士だ。

 ほとんど実力。

 

「まぁ、四天王で一番強いと思われる人は雷駿ですね。全ての電気を操るので」

 電気……か。

 ちょっと電気は暫く食らいたくない。

 

 多分未来の俺との戦いで一年分くらいの電気を浴びてしまったからな。

 天気にはちょっと強くなったけど、それでも痛いもんは痛いからな。

 

 その瞬間、どこからともなく声が聞こえてきた。

『雷駿が一番強いか……。じゃあお前は俺の力をくらってまだそんなことを言えるかな?』

 すると、どこからともなく石が現れ、こっちに飛んできた。

 それを避けるとまた更に飛んでくる。

 

 埒が明かない……っ!

 

「これは異移の能力」

 燐火は片手で石を捌きながら交わしていく。

 

 通常ほんの少しだろうが、霊力を使える者ならば霊力が溢れだしているはず。

 だが、俺が感じるのは燐火と音恩、紬の霊力のみ。

 この場には他には霊力を感じない。

 異移って言ってたな。なら、壁の向こうから攻撃も可能か……。だが、壁の向こうだとしても感じるはずだ。

 という事は──

「クレア……ね。使い方が上手い」

 ステルス性に長けた人物なんだろう。

 

 能力で石を投げているのだとしたらこれは最善手だろう。

「そうですか」

 そう言ってパソコンを取り出してひらく音恩。

 

「僕の探知は霊力探知じゃないですよ」

 そして音恩はパソコンを弄り始める。

「あそこです」

 音恩が指を指す。

 

 それを確認したら俺は飛んできた石を掴んだ。

「狙撃《スナイパー》」

 そしてその掴んだ石を投げる。

 

 すると壁にぶつかった瞬間、石が爆散して壁も崩れる。

 その奥に居た。男が一人。

「いやー。見つかっちゃったか〜」

 執事服を着た男性だ。

 

 片目にスコープを付けている銀髪の男。

「失礼。私は異移と申す者です」

 手を前と後ろに回してお辞儀する異移。まるで本当の執事だ。

 

「……異移。あんたそんな性格じゃないでしょ」

「あ、バレた」

 バレんの早いよ。

 それにしてもこの場には燐火も居るんだから少しは考えたらどうなんだよ。

「いやー。俺、コスプレが趣味でさー。見てよこの服! 執事服なのに素材が柔らかくてすごく動きやすいんだ」

 

 ……何こいつ。

 

 燐火も燐火で口をポカーンと開けてしまっている始末。

「ま、そんなことは置いておいて……」

 そして異移は地面に落ちている石を数個ほど拾い上げて投げてくる。

 

 その瞬間、石が消えたと思ったら急に目の前に現れた。

 咄嗟にその石を手のひらで弾く。

 

「……」

 音恩は考え込んでいるようだ。

「ねえ……二人とも」

 いつもと違う口調で音恩が話しかけてくる。

 その表情はどこか覚悟した様に見えて、次に何を言い出すのか分かった。

「ここは僕に任せて行ってください」

 

「……無茶よ」

 音恩の言葉に即座に反応した燐火はそう呟いた。

「四天王相手に1VS1(いったいいち)だなんて」

 そう言った燐火の肩を叩く。

 

 驚いた燐火はこっちを見た。

「音恩なら大丈夫だ。手合わせをした俺が保証する」

 そして俺は先に向かって走り出した。

 

 燐火はギリギリまで迷っていたが、直ぐにこっちに走って来た。

 

 任せたぞ。音恩。

 

「……さぁ、始めようか。殺し合い(ゲーム)を」

 


 

side妖夢

 

「たぁぁぁっ!」

 私は叫びながら白楼剣、楼観剣両方振った。

 しかしその攻撃は両方とも防がれてしまう。だけどそれでいい。隙が作れたのなら。

「はっ!」

 おじいちゃんは私が作った隙を見逃さず、適確に刀を振った。

 躱されてしまったものの、掠ったので上出来でしょう。

 

 真があれほど言うってことは恐らく奴の能力は真を簡単に殺せる。つまり【致命傷を受けない程度の能力】をもろともしない能力なんでしょう。

 ですが関係ありません。

 

 私達は実力で戦っています。能力無効化だろうが関係ありません。

 

「強いなお前ら」

 当たり前です。

 私とおじいちゃんが組めば誰にも負ける気がしません。

「褒美に良い物を見せてやろう」

 その瞬間、奴から溢れ出ていた霊力が一瞬にしてゼロになった。

 

 ゼロになるってことが有り得るのだろうか?

「通常、霊力や力ってのはな。溢れ出ててしまって100パーセントを発揮できないんだ……不可能。だけどな、クレアってのはすげぇ。その漏れをゼロにする事が出来る。つまり」

 そう言っておじいちゃんに向かって奴は手のひらを向けた。

 

 危ないっ! と思ったが遅かった。

「圧縮弾幕」

 手のひらから一斉に弾幕が出てきてその全てがおじいちゃんに当たった。

 おじいちゃんはその場に倒れてしまっていた。

 強い。

 

「その不可能を可能に出来る」

 その瞬間、私は力の差。どう足掻いても縮める事の出来ない力の差を感じた。




 はい!第58話終了

 遂に妖夢&妖忌vs能封が始まったと思ったらいきなりのピンチですね。

 果たして妖夢と妖忌は勝てるのか?

 それでは!

 さようなら

現在出てきているヒロイン(オリジナル)の中で一番好きなのは?

  • シャロ
  • 金糸雀優
  • 燐火(菜乃花)
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