それでは前回のあらすじ
真は破壊神である彼方に幻想郷を案内することになった。
それではどうぞ!
side真
俺はまず人里に連れてきた。
破壊神だけど、この子はなんだか大丈夫な気がするから多分問題は起こさないだろう。
まぁ、暴れられたら俺たちじゃ対処のしようがないからな。
そういや俺は致命傷が効かなくて、フランの破壊も多分無効化してるけど、神の能力だったらどうなるんだろう。
「シンっ!」
彼方……様が目をキラキラと輝かせて俺の袖を引っ張りながら店の方を指さす。
「ああ、あれ食べるか?」
「うん!」
素直で可愛い子じゃないか。シャロと紅蓮が怯えてた意味が分からなくなってきた。
でもまぁ、これでも破壊神なんだよな。
神……様だよな? 俺の中の神様のイメージがどんどん崩されていく。
「美味しい!」
彼方……様が指さしたのはヤツメウナギの店舗。
そこでテイクアウトして持ってきて上げると直ぐに彼方……様は一口食べて美味しいと言った。
とりあえず一安心だ。
この人里の飯は恐らくハズレは無い。俺も何度も来て飯を食べたりしてるが、美味い。
これによってこいしが一回嫉妬して飯を作ると言ったことがあるが、こいしの料理は確実に死人が出るからな。
なぜホワイトシチューがパープルシチューになって沸騰してる訳でもないのにボコボコ言ってんだよ。インスタントラーメンでも俺以外だったら死ぬ。
「よ、真じゃねーか」
「ん? あ、おっちゃん」
例の店のおっちゃんが買い出しに来ていた。今日はあの店の定休日だったっけな。
「ん? なんだ真。お前、最近会う度に別の女の子連れてんな。浮気か?」
「ちげーよ」
なんて人聞きの悪いことを言いやがるこのオヤジ。
俺はどんな事があろうともこいし一筋だ!!
「シン! シン!」
今度はまた別の方向に袖を引っ張られる。
そこにはまた別の飯屋が有った。食いもんばっかりだな。他に興味は示さないのかな?
「まぁ良いか。今日は彼方様のやりたい事をやらせてあげよう」
数時間後
「シン! 楽しかったよ」
「そうか。それなら良かった」
と言ってもずっと食ってただけなのだが彼方様が楽しかったのならそれはそれで良かったと言っても良いんじゃないだろうか?
もっと紹介したい場所もあるが、人里だけで見る場所が多いからしょうがない。
でも、機嫌よく終わってくれて良かった。
その時の事だった。
「君かわいいね」
男が隣に居るというのに話しかけるとは……。しかも彼方様は結構見た目が幼い。そんな幼い子に声掛けるってマジか。
「あのー。俺が居るんですけど」
「うるせぇっ! 引っ込んでろ」
と折りたたみナイフを取り出す男。
そして俺を取り囲むように更に三人ほど影からでてきた。
まぁ、こんなんで狼狽えるほどやわな修行はしていない。
しかもあんな小さいナイフで勝てると思ってること自体が不思議だ。
投げナイフ使いならもっと良いナイフを使うはずだ。つまりあれは斬る用。
まぁ、俺は傍から見たら武器も持ってないひょろひょろの男だ。
だけど、人を見かけで判断してはいけない。
とその時、横目で彼方様を見てみるとかなり機嫌が悪くなっていて、あんなにニコニコしていた顔が沈み、目が死んでしまっている。ハイライトがオフになっている。既に人を何人か殺してそうな顔だ。
「死ね……死ね……」
彼方様は恐ろしい言葉を呟き始めた。
そして手を上に掲げる彼方様。
まずい!
咄嗟に俺は男達に霊力を放つ。
すると、男達は一撃で気を失った。
そこで漸く彼方様の目に光が戻って、上に掲げていた手も下ろした。
「大丈夫か? 彼方様」
すると俺の言葉に反応して彼方様は抱きついてきた。
「わーいわーい! シンつよーい!」
俺に抱きつきながらビョンピョン跳ねて喜ぶ彼方様。
「俺は強いですから彼方様を守ってみせますよ」
「……た」
「え?」
彼方様の声が小さ過ぎたため、聞こえなかった。
「彼方! りぴーとあふたーみー」
「え? か、彼方?」
「私のことはそう呼んで」
そういやシャロと紅蓮が様付けで呼んでたから俺もずっと様付けで呼んでたんだった。
「分かったよ彼方」
頭を撫でてやると喜ぶところが可愛らしいなと思った。
紅魔館に帰ってきたんだが、彼方が俺から離れない。
「で、どういうこと真」
何故かそこに居たこいしに今は説教されている。
多分この場に笑ってる紫が居ることから考えて面白がってこいしを送ってきたんだろうな。と冷静に考えているが、こんなことを考えてる場合じゃない。
「私と言うこ、恋人が居ながら浮気!? 燐火とそこの女の子まで、しかも幼い子に手を出すなんて……犯罪なんだからね!?」
「こ、こいしちゃん。それ天に唾吐いてるからな? 滅茶苦茶自分に帰って来てるからな」
龍生がツッコミを入れる。
そうさ。
何年か離れてたから成長してるかな? って思ってたら一切変わってなかった。
だから人里でデートするとロリコンと呼ばれる始末。
だが、俺は断言しよう。ロリが好きなのではない。こいしが好きなのだ!!
「はぁ……」
心を読めるさとりがため息をついた。
……なんで?
「真は私の真なんだから!!」
俺の頭を抱き寄せるこいし。いつになく積極的な。
「シンってクレアを使えたんだ〜」
事の張本人が場違いな事を言ってますよ。
というか、クレアって何の事?
「こいし、その男は浮気なんて考えてないわよ。寧ろ恥ずかしいくらいに貴方のことを好いてるわ」
「え? そ、そうなの!? えへ、えへへへ」
怒ってたと思いきや直ぐに顔をほころばせた。
顔をほころばせたこいし、可愛い。
「ねぇ、シン。クレア使えるんだ」
「は? クレア? なんの事だ?」
俺が聞き返すと嘘でしょ? 見たいな目で彼方にみられる。
「まさか無自覚で発動してたの?」
「そうか……あれがクレアだったんだ」
まさか俺がクレアを使えるなんて考えてもみなかったからクレアって可能性を除外していた。
すると彼方は「ん〜」と少し考えた後、こんなことを言ってきた。
「じゃあ良い技を一つ教えてあげるよ。新しいクレア」
「新しいクレア?」
強くなれるならなんでもバッチコイだ。そして俺は少しでも強くなって次こそはバークよりも強くなってこいしを絶対に守る。
はい!第66話終了
こいしが大変なことになってますね。日常茶判事。
そして真。まさかのクレアに気が付かず。
そして新しいクレアとは!?
それでは!
さようなら
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紬
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シャロ
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金糸雀優
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燐火(菜乃花)