無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

92 / 285
 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 なんと真達の前にバークが現れた。どういうことだ?



 それではどうぞ!


第69話 死の悲しみ

side真

 

「よぉ、邪魔してるぜ」

「バーク……なぜお前がここに!」

 今、俺達はバークと対峙していた。オマケに今のバークが落下した時の音に驚いて奥からぞろぞろと集まってくる紅魔館にいるメンバー。

 

「くくく、そう怖い顔するなよ」

 バークは敵陣にて囲まれているというのに笑みを浮かべている。これが強者の余裕ってやつか。

 俺は一回バークに負けている。だからこそこいつの強さを分かっていて、警戒している。そして今俺が戦っても勝てない事も分かっている。

「バーク……」

「なるほど」

 奥から出てきたさとりは事情を知らないはずだが、俺か燐火の心を読んだのだろう俺と燐火の反応を納得したようだ。

 

「んで、何の用だバーク」

「そう怖い顔するなよ。俺が来た目的はただ一つ楓花の事を伝えようと思ってな」

 楓花って言ったら紗綾の友達の子か。

「どういうこと、バーク」

 すると紗綾は臨戦態勢を解いた。紗綾にとっては今一番気になる事だ。

 

「あの娘はジーラみずから殺した」

 その言葉を聞いて俺は息を呑む。なぜなら知っているからだ。大切な人を失う苦しみを。だから理解出来てしまった。今、紗綾が何を考えているかを理解出来てしまったのだ。

「そう……やっぱり攻め入ったせいだよね」

 紗綾がそう言うとバークはフンっと鼻で笑った。それに対して紗綾は睨みつける。

「本当はもう気がついてたんじゃないか? 気付かないふりをして、自分が犠牲になれば彼女が助かると思っていたかっただけなんじゃないか?」

 俺はバークが何を言っているのかがさっぱり理解出来なかった。

 だが紗綾は分かったようで俯いている。

「おい緑の小娘」

「……え? それって私の事!?」

 今度はこいしに向けて言葉をなげかける。

「お前なら知っているだろう。楓花と言う少女がどうなったかを」

 もしかしてこいしは知っているとでも言うのか? どういう事なのか。

「うん。楓花はね。燐火があの組織に来てからすぐに殺されたんだよ」

 その話を聞いて俺は言葉も出なかった。俺の思考は一瞬真っ白になった。

 紗綾は楓花を助けるためにあの組織に協力していたと言うのにそれが全て無駄だったってことじゃないか。

「そう……なんだ」

 ポトポトと涙を零す。

「今までのは全て……」

「無駄だ」

 バークはハッキリと紗綾に言い放った。

 

「ねぇ真。私は意味もないのに人を殺しちゃったんだ。生きる意味なんて無いよ」

 悲しそうな声だ。その声はまるであの時の。

 

 俺は親しい人の死を乗り越えて大切な人は俺が守ると思えるようになったけどみんながみんなそうでは無い。死んでしまおうとする人も多い。

「なぁ紗綾」

 俺は紗綾の両肩を掴む。

「今までの失敗はこれからの善行で取り戻せばいいんだ」

 俺は諭すようにそう言う。

 死なせてたまるか。その一心で語りかける。

「お前の友達だってお前が死ぬ事を望んで無いはずだ」

「……そう、かな?」

「ああ、少なくともここに居るやつでお前を嫌ってる奴は居ない。そんなやわな奴は俺の仲間には居ないよ」

 俺は一緒に旅をして、そしてこいつは死なせたくないと思った。

 だって紗綾はもう仲間だから。

「ありがとう真」

 

「ほう? あの状態から立ち直らせるとはな」

「バーク」

「なんだ海藤 真」

 俺は正直言って怒りを覚えている。それは紗綾に自殺を煽るような言葉を言ったことだ。

 だから俺はこいつの事は許せない。もう敵じゃないだと? 俺にとってはこいつは敵以外の何物でもない。

 

「俺と勝負しろ」

 俺はみんなの前で言い放った。

 バークは「何言ってるんだこいつ」とでも言いたげな顔をしている。だが、俺は言葉を取り消さない。

 

「今から人里近くの闘技場で俺とタイマンしろ、バーク。俺が勝ったらもう二度と俺達の前に現れるな」

「ほう?」

 バークには一度負けている。だが、彼方に鍛えてもらったから少しは強くなっているはずだ。

 まだクレア装は完成していないが、ここで引く訳にはいかない。

「んじゃあ、俺が勝ったら海藤 真。お前を殺す」

 すると俺を睨んできた。眼力が凄くて気圧されそうになる。

「んじゃ、俺もお前を殺す」

 そして俺も睨みつける。

 

「でも真、一回負けてるんじゃ」

「男にはやらなきゃいけない時があるんだ」

 そして俺は皆の反対を押し切ってバークと戦う為に闘技場に向かう。

 


 

「勝負はこのコインが地面に落ちたら」

 そして俺はコインを握りしめる。

 

 皆は観戦席に座って俺達の戦いを見守っている。

 

「このちょっとの間でお前がどれだけ強くなったか見物だな」

 俺がこの期間、一切お前対策をしていなかったとでも思うのか。

「「いざ勝負!」」

 そしてコインを弾いた。

 


 

sideこいし

 

 なんかいつの間にか話が纏まっててあの二人が戦うことになっちゃった。

 しかもお互いの命を賭けた戦いとか馬鹿じゃないの?

 

 私は真に無茶して欲しくないって何度も言ってるのに。

 

 そして遂に戦いが始まろうとしている。

 

 以前二人が戦った時の結果は聞いている。真の負け、それだけで私の不安は何倍にもなる。

 もしもこの戦いに負けたら真は殺されちゃう。

 

「真なら大丈夫。絶対に今度こそ負けない」

 燐火が私にそう語り掛けてくる。

 私も信じて見守ろう。




 はい!第69話終了

 またまた真対バーク。しかも命を賭けた戦い。果たして勝つのは?

 それでは!

 さようなら

好きな神は?

  • シャロ
  • 紅蓮
  • 彼方
  • シャドウ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。