それでは前回のあらすじ
《限界突破》を使用した真。しかし、その《限界突破》ではバークを倒す事は出来ない。
そして絶体絶命のピンチに真はクレア装を発動させた。
驚異的身体能力upを遂げた真とバーク、どちらが勝つのか?
遂に最終決戦、始まる。
それではどうぞ!
side真
「ほう、じゃあ今度こそその力の全てをぶつけてこい!」
「言われなくてもな!」
そして俺はバークにタックルする。そしてバークもタックルしてきてぶつかると先程よりものすごい衝撃波が辺りを包み込んだ。
突風を超え、渦を巻き、軈て竜巻と化した。
「ほう、このパワーに対抗するだけではなく、このパワーとぶつかり合ってここまでの衝撃波を生み出すレベルになるとはな」
「当たり前だ。いつまでも圧倒されるままじゃ皆を救えないからな」
「この状況で仲間の事を考えるってのは相当な勇者気質だなお前、」
そしてお互いに横に蹴りあって反発し、互いに横に吹っ飛ぶ。
バラバラになった瓦礫の上で転がる為、身体中に切り傷が出来るが、全く気にしない。俺は今、バークを倒す事だけを考えている。
それはバークも同じ様でバークの体にも切り傷が沢山出来たが一切気にせず俺の動きをじっと伺っている。
「最初はお前の事をナメていた」
バークはゆっくりと口を開く。
「キルタワーで戦った時は初めて戦った時と対して変わっていなくてガッカリしたんだ。だが、この数日でお前は驚異的な進化を遂げた」
「それは仲間を守る為だ」
「そう。お前は守る者が居るから強い。だが、絶望の力には勝てないだろう」
バークの奴、急に何言って──
「これからはお前を強敵認定し、全力で潰そう。俺の絶望の力でな!」
その瞬間、辺り一面が真っ暗になった。
そして大地が震えている。どういう事だ?
sideこいし
「おかしい」
唐突に燐火はそう呟いた。
「どうしたの?」
「あいつ、能力が無いはずなのにこの力は何?」
辺りは闇に覆われ、大地は悲鳴をあげるが如く震えている。確かに普通じゃない。
「圧倒的な力を感じる。真逃げて!」
燐火はそう叫ぶが観戦席の私達の声は一切向こうには届かない。
勝利は絶望的になってしまった。この力を見ただけでわかる圧倒的な力の差。
圧倒的な力の差の前には私達なんて赤子も同前。
この力を浴びて真っ先に浮かんだのは『死』だった。こんな奴と戦ったら確実に死んでしまう。
お願い、真。逃げて!
side真
ゴゴゴゴゴと地面が低い音を出して悲鳴を上げている。
「これが俺の本気、絶望モード」
絶望モードか。本当に相手を絶望させるような力だな。だが俺は引かない。だってこの先、こいつより強い奴も現れるかもしれないから。
「それが本気か、んじゃ今度こそ本当の最終決戦って訳だ」
そして俺は構える。
しかしバークはのらりくらりとした動きを続けている。
「行くぞバーク!」
そして先程と同じように走る。とその瞬間、俺の視界からバークが消えた。
「どこだ!」
「ここだ」
真後ろから聞こえた。まさかこいつ!
そして反応する前にバークに蹴り飛ばされる。
「そういえば何故ここまで強いのにあんなクズに従っていたのか言っていなかったな。それは絶望していたからだ」
「絶望していた?」
「そうだ。俺は生という物に絶望していたのだ。最初はお前みたいに仲間を助けるそう言って修行を重ねていた。しかし、俺の仲間は全員殺された。それで俺は全てに絶望をした」
まるで未来の俺みたいな過去だ。ただ、未来の俺の場合はこいしを殺されたことにより絶望してああなったんだ。
だが、大切な人を失う悲しみは俺もよく知っている。
「だから俺は絶望そのものになると決意した。だから俺は殺しをする。それだけだ!」
そして殴りかかってくる。その拳を片手で止めた。
「何!?」
「お前の気持ち、よく分かる」
俺はゆっくりと言葉を並べる。
「悲しかったんだよな、悔しかったんだよな。仲間を守れなかった自分が許せなかったんだよな」
「黙れ! お前に俺のなにが分かる!」
「分かるさ! 分かる」
そして俺はバークの拳を離す。
「俺は昔、母さんを殺されたことがあるんだ」
「母親を?」
バークは静かに俺の言葉に耳を傾ける。
「憎かった。悲しかった。絶望した。だが、俺とお前の違いはすぐ近くに光となる存在が居たかどうかと言う所だと思う」
俺にとっての光、龍生。あいつが居なかったら今頃ここに俺は居なかったかもしれない。もしかしたら俺がバーク側に立っていたかもしれない。
それくらい俺にとって龍生の存在は大きかったんだ。
「バーク。お前にとっての光が居ないと言うならば俺が光になろう」
「光?」
「お前が幻想郷を真っ暗にする闇だと言うならば俺は幻想郷の光となる」
そして俺は霊縛波を作り出す。
「ちっ、面倒なことになった」
そしてバークは拳を構える。
「これが幻想郷の光、光の霊縛波だ!」
「俺は闇だ。闇は不滅なんだ!」
そしてバークの拳から放たれた衝撃波と霊縛波がぶつかり合う。
「「はぁぁぁぁっ!」」
その瞬間、大爆発を起こした。強いエネルギ同士がぶつかり過ぎたのだ。
しかしどちらも倒れていない、が闇を相殺することに成功。よし、このまま──歩こうとしたら視界が歪んだ。
「あれ?」
そして誰もいなくなった膝から倒れ込んだ。それと同時にクレア装も切れる。
くそ、慣れていないのに暴れすぎて力の限界が来たか。だが、向こうも同じようでさっきまでの迫力は一切感じられない。
そして何とか立ち上がる。
「限界なんじゃないか?」
「そういうお前もな」
そう言って殴り合う。お互いノーマルモードだが、その力はほぼ互角になっていた。
その瞬間のことだった。観客席からの声は一切届かないはずだけど
「これで終わりにする!」
そして霊縛波を構える。
「ああ。終わりにしよう」
そしてバークが衝撃波を出し、俺が霊縛波を放つ。
再び大爆発を起こした。
そしてその爆風に身を任せて俺は地面に倒れた。しかしバークは立ったままだった。
ははは、負けた……か。
「バーク。もう一歩も動けない。俺の負けだ。さぁ、いっその事一思いにやってくれ」
バークにそう言うがバークは微動だにしない。
「ガハッ」
バークが初めて血を吐いた。
「無理だ。俺ももう……動けん」
そう言って俺から少し遅れてバークも倒れた。
2人とも戦える状況じゃない。引き分けだな。
はい!第72話終了
遂に決着しました。
まさかの引き分け。
しかし今までで一番激しい戦いだったのでは無いでしょうか?
こういう戦闘シーンが最近は書くのがすごく楽しいです。
それでは!
さようなら
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