無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 魔理沙は騒がしい選手権幻想郷代表



 それではどうぞ!


第75話 力の封印

side真

 

 魔理沙に運ばれて俺は紅魔館に帰ってきた。

「ほらよ。着いたぜ」

「センキューな。助かった」

 正直、退院は出来たが体の調子がおかしかったってのがあるから運んでもらって助かった。

 しかしおかしいな……。一ヶ月前の事も思い出せないし、偶に立ちくらみがするし……。

 

 だが、紅魔館に来れたら大丈夫だろう。

 

 そして歩き始めたその瞬間だった。

「しーんー」

 背後からものすごい勢いで何者かに抱きつかれ、前方に倒れる。

 誰なのかは分かっているが、一ヶ月前はちゃんと気配を感じ取ることが出来ていたのに完全に不意を突かれた。

 これは一体?

「こ、こいし。起き上がりたいんだけど」

「もう、真と離れたくない!」

 駄々をこねるこいし。正直彼女に離れたくないと言われ嬉しくないかと聞かれたらそりゃ嬉しいが、このまま動けないのは困る。

 

「おかえり。シン」

 扉を開けて出てきた人物が一人。

「……彼方か」

「うん。体の調子はどう?」

「最悪だ。時折立ちくらみがする」

「うんうん。いい兆候だね」

 何がいい兆候だ! こっちは最悪な体調だって言ってるのにそれを喜ぶとかこいつはサイコパスなんじゃないだろうか?

 それかこいつが俺にとてつもない恨みを抱いているか。

 

「実はシンの力は封印させて頂きました!」

「……は?」

「その証拠に今まであった力が出せないから体が体調不良を訴えてるでしょ?」

 この立ちくらみの原因はこいつだったのか。

 しかし一体なぜこんなことを?

「なぜって思ったでしょ?」

「ああ、まぁそうだな」

「それはね。あなたは自分の力を過信しすぎているのよ! もっと自分を労わって! 力がなかった頃を思い出して!」

 それを言われてしまい、俺はぐうの音も出なかった。

 俺が無茶するのはみんなのためってのもあるが、自身の治癒能力を過信しすぎているってのも大きいだろう。

 

「なので今の真はちょっと妖怪よりのただの人間です!」

「……え?」

 そこで俺は疑問を持った。

「封印した力ってどんなのがあるだ?」

「そうだね〜まず【致命傷を受けない程度の能力】【都合がいい状況を作り出す程度の能力】【上書きする程度の能力】そして【崩壊させる程度の能力】。これら全ての能力の完全封印。だから今シンが心臓を一突きされたら即死だろうね」

 それを聞いて俺は血の気が引いた。

 毎回初撃は食らっても死なないと分かっていたため強気に攻めれたが、今は違う。

 耐久力は普通の人間(・・・・・)と同じなのだ。

「それと霊力しか今は使えなくなってるよ」

「え?」

 そう言われて俺は霊力以外の力、妖力と神力を出そうと思ったがこれっぽっちも出なかった。

 こんなに制限されたらそりゃ体は倦怠感を覚えるさ。

 

「それで、こんなに力を制限して俺になにしろと?」

「ふふ、それはね。君にはある人を師として暫く修行してもらいます! あ、ちなみに封印は私から解くつもりは無いよ?」

 私から? 随分と含みのある言い方だ。まるで他の解除法があるかのような、そんな言い方だ。

「まぁ、今私から教えることの出来るのはこれくらいかな?」

「んで、その俺の師になる奴ってどんな奴なんだ?」

「性格は基本的には温厚なんだけどね」

「……だけど?」

「一回だけ彼女の大事にしている花を折ってしまって……殺されかけた」

「えぇっ!?」

 俺は彼方の言葉に驚き、一瞬だけ思考停止してしまった。

 

 あの彼方が殺されかけた? 破壊神なのに?

「あれは死ぬかと思った。あの眼はマジだった、私を殺しに来ていた」

 彼方は殺されかけた時の事を思い出しているのか肩を抱いて小刻みに震えている。余程のトラウマのようだ。

「気をつけてね。今のシンなら少し花に傷をつけた瞬間……」

 そこで彼方は言葉を切った。

 ねぇ、どうなるの!? ってさっきまでの流れでだいたい予想着いたけどさ!

 でも聞きたくない! 聞いてしまうと恐怖でどうにかなりそうだ。

「ま、まぁ……気をつけてね」

 そう言って彼方は再び紅魔館の中に入って行った。

 

 しかしそれ程強いのか……。って事は神なのか? どんどん新しい神が出てくるな。

「真」

「ん? なんだこいし」

「え、えーっとその……最近さ一緒に居られる時間ってあんまり無かったじゃない?」

「んー。そうだな」

 キルタワー、入院。これらの事で暫く一緒に居られなかった。

「でさ、もう離れたくないなって」

 その一言でズキュュューーーーンッ! と俺の心は撃ち抜かれてしまった。

 何この可愛さ。反則だろ。

「私も着いて行っても良いかな?」

「……ああ、わかった。一緒に修行に行こうか」

「うん!」

 


 

 次の日

「んじゃ行こうか」

「みんなには挨拶しなくていいの?」

「ああ、どうせすぐに会えるさ」

 そして俺はバッグに必要な物を詰める。

「紬〜。そっちはどうだ?」

「問題ないよー」

 俺達三人がこれから向かう所は太陽の畑と呼ばれるところなんだとか。

 一面が向日葵で覆われていて、幻想郷の絶景の一つと定められている。

 そしてそこにいるらしい。俺の師匠となる人物が。

 これで師匠は四人目だな。妖夢、妖忌、彼方、そして──

 アポは既に取ってあると彼方が言っていた。

「んじゃ行くか。太陽の畑へ、俺の師匠になる人物──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風見(かざみ) 幽香(ゆうか)のもとへ」




 はい!第75話終了

 ここからが真の修行編の本番となります!

 次回、久しぶりの新原作キャラが登場しますよ〜。

 お楽しみに!

 それでは!

 さようなら

好きな神は?

  • シャロ
  • 紅蓮
  • 彼方
  • シャドウ
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