プロローグの時間
……。
ここはどこだ…?確か俺は、昔雪崩に巻き込まれて死んだはずだ…。
?「目が覚めたようじゃな。」
アツヤ「…!?」
振り替えって見ると、そこには妙な格好をしたじいさんがいた。
アツヤ「…誰だアンタ?」
神「ワシか?ワシは神様じゃ。」
コイツ…頭大丈夫か?
神「失礼な!!ワシはボケとらんわい!」
…!?
神「ワシは神様じゃぞ?心くらい読めるわい!」
アツヤ「…マジで神様なのか?」
神「だからさっきからそう言っとるじゃろうが!」
アツヤ「んで、その神様が俺になんの用なんだ?なぜ死んだはずの俺がここに存在してるんだ?」
神「吹雪 アツヤ君。君には第二の人生をプレゼントをしようと思ってここに呼び込んだのじゃ。どうじゃ?別の世界に転生してみる気はないかの?」
別の世界に転生だと…!?…いや、まずは確認したいことがある。
アツヤ「じいさん。俺の兄貴は今どうしてんだ?」
神「君のお兄さん、吹雪 士郎君は仲間に囲まれて今は幸せな日々を送っておる。」
アツヤ「そうか。それなら安心した。んじゃ、心置きなく転生させてもらうぜ。」
神「なにか特典が付けられるが、なにかあるかの?」
アツヤ「三つほどあるんだが…いいか?」
神「うむ、言ってみなさい。」
アツヤ「ひとつは、今の記憶を残すこと。せっかく覚えた必殺技や、思い出を忘れたくねぇからな。それと必殺技の秘伝書をくれ。」
神「うむ、わかった。最後のひとつはなんじゃ?」
アツヤ「俺をこの姿のまま転生してくれ。」
神「わかった。では、そこの魔方陣の中心に立ってくれるかの」
アツヤ「ああ。」
神「では吹雪 アツヤ君!転生先の状況は後程伝える!楽しい第二の人生を送ってくれ!」
アツヤ「ああ!ありがとよ!じゃあ、いってくるぜ!」
俺は神様に礼を言うと、まばゆい光に包まれながら意識を手放した。
――――――――――――――――――――――
アツヤ「…ハッ!!」
目を覚ますと知らない天井が視界に広がっていた。
どうやら転生が成功したみたいだ。
アツヤ「…とりあえず下に降りるか。」
俺は部屋を出て階段を下り、一階へと向かった。
リビングを見渡すと、人の気配を全く感じなかった。テーブルに目をやると、一枚のメモが置いていた。
『このメモを見ているということは、転生が成功したようじゃな。君はこの家で一人暮らしをしてもらう。お主に頼まれていた秘伝書はお主の部屋の本棚にしまってあるはずじゃ。あと通帳にはかなりの金額を入れておるから安心せい。』
ふと通帳を見てみると、10億入っていた。
…えっ!?ちょっとまて!10億!?と、とりあえず続きを読んでみるか。
『そして君は四月から椚ヶ丘中学校という学校に通うことになっておる。詳しくは一緒に置いてあるパンフレットを見てくれ。』
テーブルに置いてあるパンフレットを手に取り、開いた。
…どうやらその学校はこの世界では有名な進学校みてえだな。入学式は明日か。
『生活に必要な物は最低限揃っているはずじゃ。では、楽しい第二の人生をエンジョイしてくれ。
神様より。』
…ありがとよ神様。とりあえず、この街を探索してみるか。
――――――――――――――――――――――
~街~
アツヤ「へぇ~。なかなかいい街じゃねえか。」
俺はケータイで地図を見ながら椚ヶ丘の街を探索した。念のためサッカーボールも持ってる。
?「いや!やめてください!」
アツヤ「ん?」
声がする方を見てみると、女の子が数人の不良に絡まれていた。
…どこにでといるもんなんだな。ああいうバカは…。しょうがねえ。助けるか。
‐???side‐
不良1「へへっ!嬢ちゃん、なかなかキレイなツラしてんじゃねえか。」
不良2「俺らと一緒に遊ぼうぜ!」
?1「いや!やめてください!」
不良3「グヘヘ…!いいじゃねえか。一緒に楽しもーぜぇ~!」
?1「は、離してください!」
誰か…助けて…!
?2「おい!」
?1「…!」
不良全「「「ああ!?」」」
‐???side out‐
――――――――――――――――――――――
‐アツヤside‐
アツヤ「おい!」
?「…!」
不良全「「「ああ!?」」」
アツヤ「嫌がってんだろ。離してやれ。」
不良2「ああ!?ガキに関係ねぇだろ!アッチ行きやがれ!!」
?「君!あぶないよ!」
不良1「てめえは黙ってろ!」
バシンッ
?「きゃっ!!」
こいつら…!女に手を出しやがった!
アツヤ「ったく…しょうがねえな。」
ドカッ
不良2「グガァ…!」
アツヤ「オラァ!!」
ドカッ
不良3「グエッ…!」
俺は持っていたボールで不良の一人にシュートをぶち当てた。続けて跳ね返ったボールをそのままもう一人に打ち込んだ。残ったのはリーダー格のやつだけになった。
不良1「て、テメエ…!ぶっ殺してやるぁぁあ!!」
あの野郎…!ナイフ出して来やがった!仕方ねえ、ここはあれでやるか。
俺はそのままシュート体制に入った。俺が使い続けたあのシュートをヤツに食らわせてやる!
アツヤ「吹き荒れろ!
“エターナルブリザード”!!!」
不良1「な、なんだこりゃ!?う、うわあああ!!」
ドカァ
俺が打ったエターナルブリザードは不良の顔面に直撃した。 そのままヤツは気絶した。
俺は絡まれてた娘に声をかけた。
アツヤ「アンタ、大丈夫か?」
神崎「う、うん…。ありがとう。私、神崎 有希子。あなたは?」
アツヤ「…吹雪 アツヤ。」
神崎「よろしくね。ところで、吹雪くんはどこから来たの?この辺りでは見ないけど。」
アツヤ「…最近引っ越してきたばっかなんだ。そんでこの街を探索してたらアンタが絡まれてたんだ。」
神崎「そうなんだ。じゃあ、学校は?」
アツヤ「椚ヶ丘。明日入学。」
神崎「そうなの?私も椚ヶ丘の生徒なの!」
アツヤ「ってことは、アンタは俺より年上なのか?」
神崎「そうなるね。あっ、でも敬語とかはいらないからね。」
アツヤ「お、おう…わかった。」
神崎「…あっ!もうこんな時間だ!早く帰らなくちゃ!じゃあね吹雪くん!」
神崎「ああ、じゃあな神崎センパイ。」
…さて、探索を続けるか。
翌日、俺はついに椚ヶ丘中学に入学した。クラスはB組だった。さすがに名門ってだけあってなかなか勉強やテストが難しい。部活ももちろんサッカー部に入り、すぐざエースの座を奪った。全国でも優勝した。
入学して一年と一ヶ月がたったが、俺はこの学校に嫌気がさしていた。この学校の3年には『エンドのE組』というものが存在するらしい。そんなある日、そのE組のセンパイが他の組のヤツにいじめられているのを見ちまった。胸くそ悪いったらありゃしねえ…!
俺はその事を担任に話したが、まるで話にならない。俺は理事長室へと向かった。ちなみに俺はA組に昇進していた。
コンコン
?「誰かな?」
アツヤ「2年A組、吹雪アツヤです。」
?「どうぞ。」
アツヤ「…失礼します。」
ガチャ
理事長室のドアを開けると、奥の椅子に理事長の『浅野學峯』が座っていた。
學峯「なにか用かな?吹雪くん。」
アツヤ「飛び級の申請をしたいのですが…。」
學峯「(…2ーAか。)
君の成績なら可能だな。飛び級を認めましょう。では早速A組に…。」
アツヤ「おっと!待ってください理事長。俺が入りたいのはA組じゃねえ。」
學峯「ほう…。ではどのクラスに行こうというんだね?」
アツヤ「…E組だ。」
學峯「……。
君は自ら弱者の道を選ぶというのかい?」
アツヤ「ああ。」
學峯「…好きにしなさい。申請はしますが、そこから先は私は手助けしませんよ。」
アツヤ「望むところだ…!」
話を終えると、俺は理事長室を退出した。するとそこに赤い髪の男が立っていた。
?「君が吹雪 アツヤか?」
アツヤ「そうだけど、アンタは?」
学秀「僕は浅野 学秀。A組特進クラスだ。
なぜ君は自ら弱者の道を選んだんだ?」
アツヤ「決まってるだろ。ここのやり方が気に入らねえからだ。だから俺はE組に入った。」
学秀「……。」
アツヤ「そんじゃ浅野センパイ、俺は荷物をまとめなきゃいけねえから。じゃあな。」
学秀「……。」
部室にあった荷物をまとめ、家に帰ると一台の黒い車が止まっていた。
アツヤ「…
?「…君が吹雪 アツヤくんか?」
アツヤ「ああ。アンタは?」
烏間「俺は防衛省の烏間という者だ。少しいいだろうか?」
アツヤ「あ、ああ。」
俺が返事をすると、烏間さんが車に乗ってくれと言ってきた。俺はそのまま車に乗った。
烏間「今から君に言うことは、国家機密だということを理解してほしい。」
アツヤ「……。」コクッ
烏間「単刀直入にいう。君にこいつを殺してほしい。」
そういった烏間さんが出したのは一枚の写真で、写っていたのは巨大な黄色いタコのような生物だった。
アツヤ「…なんすかこれ?」
烏間「君は月が七割消滅したのを知っているか?」
アツヤ「あ、ああ。まさか、コイツがその犯人なのか?」
烏間「察しがよくて助かる。さらにコイツは、来年の三月には地球も破壊するとも言っている。」
なっ!?地球を破壊だと!?
烏間「やつのスピードは最高速度はマッハ20。」
アツヤ「なっ!?そんなやつを殺すのか!?もし逃げられでもしたら…!」
烏間「いや、その点に関しては大丈夫だ。」
アツヤ「…?」
烏間「ヤツは椚ヶ丘中学校3年E組の担任になっている。」
月を破壊した生物が先生?
その後いろいろ説明してもらった。
烏間「…で、引き受けてくれるか?」
アツヤ「わかった。引き受けてやるぜ。」
烏間「ありがとう。では、明日はE組の校舎に来てくれ。」
アツヤ「ああ。」
俺は車から降りると、烏間さんがまた明日といい車が発進した。明日からE組で暗殺か。面白くなってきやがったぜ。
こうして、俺の新しい第二の人生は波乱の幕開けとなった。
続く