とある魔王の転生物語   作:御影隼人

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人々はこんな世界を願っていた。

ただ、この世界はあまりにも優しすぎる___________

この世界に裏があるのか、それともこの世界は本当に________


再来の魔王

俺は空港へ向かい、日本行きの貨物船に乗りこみ、

現在の日本へと向かった。

 

「さて・・・あいつらは居るだろうか・・・

 まぁ・・・居るか居ないかはともかく・・・

 確認したら神根島に向かうか・・・」

 

そして数分後、俺は日本へ着き、早速今日の宿を借りつつ

アッシュフォードがあった場所へ赴いた。

 

「・・・ある・・・」

 

そこにはまるで時が止まったかのように変わらない学園があった。

 

(・・・懐かしいな・・・ここにあいつらは居るのだろうか・・・)

 

もうそろそろ生徒が出てくる放課後の時間だ。俺は学園の向かい側にある

丁度良い喫茶店を見つけそこで出てくる生徒を見守ることにした。

 

~調査結果~

 

「見事に全員いたな・・・」

 

ほぼ少なくとも知っている奴は(ロイドやセシル、ラクシャーターなどの

大人組を抜けた生徒ほぼ全員は居た。知らん奴もいたが、追々調べればよいだろう。

 

「スザク、シャーリー、リヴァル、ミレイ、ニーナ、ジノにアーニャ・・・

 ほかにも色々居たな・・・戦争が無ければ・・・あいつらは今のように

 普通に学校に通い普通に生活できていたんだろうか・・・」

 

それではこの世界の俺は彼らとも会わず王宮で衣装お過ごすのだろうか・・・

それはそれで悲しい。自分は偽りでも学生で過ごし、この日本という国に来て

スザクやシャーリー達に出会ったのだ。

きっとこの世界の俺は日本という国は知っているが

どんな国かは知らんのだろうな・・・

 

例え偽りでもあの場で皆と出会い、共に過ごした時間は偽りではなかった。

自分は嘘ばかりにまみれていた自分。しかし確かに一つだけ違っていた。

そうそれは彼らとの出会いだ。自分をただの貴族やゼロとしてではなく

普通のどこにでもいるルルーシュとして見てくれたこと。

それがとてつもなく嬉しかった。

 

「ふっ・・・」

 

俺はもう彼ぐらいにして帰ろうとしたとき、店内がざわつき始めた。

 

「?なんだ?」

 

俺はその騒ぎの方を見ると、テレビにミレイが映っていた。

 

(・・・別次元でもお前はテレビアナウンサーしているんだな・・・)

 

呆れというか変わらないというか彼女らしいというか

この世界のミレイにはあったことが無いが俺の世界と似た雰囲気を

感じた。

 

「ええ、速報です。神聖ブリタニア帝国であるルルーシュ・ヴィ・ブリタニア様が

 皇帝になってから一年が経ちました。今日は一年目を迎えて一言言われる模様です。

 現場の○○さん」

 

ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。そう聞くだけで

自分はゼロレクイエムを思い出してしまう

俺は苦虫を噛み潰したような渋い顔でそのテレビを見ていた。

 

『現場の○○です。今からルルーシュ・ヴィ・ブリタニア様がお言葉を述べられます。』

 

拍手とともに現れたのはこの世界の俺だ。

この光景を見ると俺が皇帝になった時を思い出す。しかし、その時俺は

悪逆皇子を演じていたので拍手など貰えなかった。

 

この世界の俺は民衆に手を振りながら壇上のマイクの前に立ち、

 

『どうも。世界の皆さん。私がルルーシュ・ヴィ・ブリタニアです。

 今日、私が皇帝という立場について一年が経ちました。今まで戦争もなく

 貧困もなく、平和な世界が続くこの世界。誰もが憎しみ合わず、

 悲しまなない、皆が優しい世界がこれからも続くように願っています。』

 

「!」

 

『ナナリーはどんな世界を望むんだ?』

『優しい世界でありますように。』

 

「・・・優しい世界か。」

 

俺はその場にいるのが辛くなり足早にその喫茶店を去った。

 

______________________________________________

 

次の日の朝、俺はホテルを出て神根島に向かうために歩いていた。

 

そこで俺はアーサー(スザクが勝っている猫)に出会った。

 

「!アーサー!」

「にゃぁ~」

 

やはり人懐っこい。アーサーは俺に普通に触らせてくれた。

 

「お前はこの世界でも変わらないな。」

「にゃぁ~」

「連れていきたいが・・・悪いが一人でも手一杯なんだ・・・すまないな。」

 

そう言って置いて行こうとするが、

 

「にゃぁ~!」

 

離れない・・・・仕方あるまい・・・俺はアーサーと一緒に神根島へ向かった。

 

~神根島~

 

「ここも変わらないな・・・。」

 

俺がゼロとしてスザクに打たれた場所でもあれば、シャルルを倒し

人々の願いを叶えるためにゼロレクイエムを始めた場所でもあった。

 

相変わらず人は居なく、自然に囲まれているこの島。

俺はCの世界があるかとあわよくばシャルルが本当に消えたのか

そしてC.C.は居るのか色々疑問が多かった。

 

Cの世界につながる洞窟をカツカツと俺の足音だけが響いている。

しかし、俺はその繋がる所の前て停止した。

もはや何もない気配を感じ取ったのだ。

 

此処には何もない。この世界はCの世界は存在しない。

 

なら、シャルルたちは生きている可能性は低い・・・しかし・・・

こんな優しすぎる世界は必ず裏がある。きっとどこかで彼らは生きている

 

そして、俺はその洞窟から出ると懐かしい魔女に出会った。

 

「久しいな。魔女。いや、C.C.とでも呼ぼうか。」

 

「何故私の名前を知っている・・・お前は何者なんだ・・・?

 まさか。」

 

「そのまさかだよ。そう。ギアス保持者でコード持ちという

 そして本来なら存在してはいけないイレギュラーな存在。」

 

そう言うと俺はすっかり板についてしまったほくそ笑みをした。

 

「ほぉ・・・ギアスを使えコードを持つ奴がいるとは・・・

 だが、確かにお前はこの世界では存在してはいけない存在だな・・・」

 

そう言うと彼女もどこか意味ありげな顔を浮かべ微笑んだ。

 

C.C.と別れた後俺はこの後の事を考えていなかった。

 

「別にもう行くところはないし・・・だが、この世界にとどまっている以上

まだやるべきことがあるのだろうか・・・」

 

そう思いながら俺はこれからどうするかと

思いながら空を見上げた。

 




いよいよ終盤というか最終決戦近いです。

既に次回作考えてます。わ~もう詰め込みます。
書きたいことを描く殴る!!

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