やはり俺のエースコンバット6はまちがっている 作:アルファデッド
リアルに忙殺されていた。
上陸作戦から2日が経って、すぐに呼集がかかった。
どうやらまた大がかりな作戦を始めようとしている。
ブリーフィング室
<<シルワートタウンを中心に広がっているローリンズ平原一帯には退路を失って孤立している友軍の大規模な部隊が籠城している。敵に包囲されており、全滅も時間の問題だ。敵は変電施設を中心として全方位から囲い、友軍の防衛線に激しい攻撃を続けている。籠城をしている彼らと合流することが出来れば、我々の戦力の強化が可能となる。
任務は敵に包囲されている友軍を救出し、平原一帯にいるエストバキア軍を殲滅することである。先ほども言ったが、友軍の全滅へのカウントダウンに入っている。ブリーフィングは以上だ。直ちに出撃せよ。>>
ブリーフィング室に集まっていたパイロットたちが一斉に各々の機へと走り、一刻でも早く空に上がろうとしていた。
今回の機体で対空メインの兵装で一応対地ミサイルもある。
やはり、爆弾で対地攻撃する気にはなれなかった。
全作戦機がスクランブル発進するかのようにアフターバーナーで上がり、作戦空域に到達した頃には増量槽を投棄していた。
空中管制員1<<ブリーフィングで聞いているとは思うが、友軍が広域に渡って包囲されている。作戦対象区域は6箇所だ。レーダーを確認し、遂行せよ。>>
沙希<<空は任せたよ>>
<<ああ、任された>>
さて、飛んでいるコバエから叩き落としますか。
中距離対空ミサイルを放ち、空をこっちに明け渡してもらおう。
エストバキア軍地上部隊司令部<<敵の増援と思わしき部隊の接近を確認。迎撃を>>
友軍地上部隊<<防衛ライン全域、敵の効力射を確認!D-7地区の通信途絶>>
孤立している友軍の状況は芳しくないようだ。
そう思った瞬間に味方機のレーダー反応が消失し、遭遇したくもなかった敵が現れた。
シュトリゴン隊モブ6<<シュトリゴン6から全機へ 接近中の敵増援を叩く>>
シュトリゴン隊モブ11<<シュトリゴン11了解 あの2機を落とすぞ>>
不味い、こっちみ向かいやがった。
<<ガルーダ1から2 例の連中が真っ先にこちらに狙っている。>>
沙希<<了解、今は対空ができない。>>
近接航空支援が今作戦の肝だ。中断するわけにはいかない。
<<分かった。なんとかする。>>
ヘイトを集めることなら俺の十八番だ。
あの独特のカラーリングと形なら遠目でも分かるからやりやすい。
対地兵装を近くの敵に当てて機体を少し軽くしてから牽制として中距離ミサイルを放ち、一機を落とした。
取り巻きは大して強くはない。隊長機と副隊長機が一番厄介だ。
シュトリゴン隊モブ9<<シュトリゴン10がやられた。野郎ぶっ殺してやぁるぅ!!>>
どこぞのベネットだよ。
友軍地上部隊<<鳥の部隊章・・・友軍機だ!>>
友軍戦車部隊<<総員聞こえたか、援軍が来たぞ!>>
少しは希望の光になれたか。
友軍地上部隊<<ラジオの通りだったか、天使が帰ってきたぞ>>
うん?なんか聞いたことあるような言葉が聞こえたのは気のせいか。
ウィンドホバー<<ガルーダ1 天使とダンスだぜ>>ニヤニヤ
やめてくれないかね。俺の黒歴史を掘り返すのは・・・
沙希<<ウインドホバー・・・あとで面を貸してもらうよ>>
沙希の言外の含みによって黙ってしまったウィンドホバーだが、黒歴史を掘り返したから自業自得だ。
友軍地上部隊<<ガルーダというのか、頼むぜ!>>
ハイ・ヨー・ヨーで接近して機銃で左翼とエンジンを捥ぎ取って、さらにシャンデルで別の敵機の背後を取ってミサイルを撃ち込んだ。
決して黒歴史を掘り返された八つ当たりでやってない。ハチマンハウソツカナイヨ。
シュトリゴン隊モブ5<<ケセドからここに辿り着いた奴らだ。油断するな>>
シュトリゴン隊のヘイトをどうにか集めて沙希に行かないように適度に痛めつけつつ、一機落としてはもう一機はギリギリ飛べる程度にダメージを与える。
シュトリゴン隊モブ11<<あの野郎、俺で遊でいる!!>>
こうすれば、エース部隊の気は引くことができる。
プライドは高い奴らからこそできる芸当で、普通の奴にやるとちょっとしか引っかからない。
エストバキア地上軍<<西D-12地区の部隊、全滅?! そんなバカな>>
友軍地上部隊<<あの一機がやっつけたぞ。俺に続け!>>
沙希<<ガルーダ2から1 兵装を使い切った。補給に戻るから援護頼める?>>
<<ああ、少し待ってくれ>>
シュトリゴン隊の一機を墜としてすぐに援護に向かい、飛行場に送り届けたあとに敵は電子支援車両を使い始めた。
わずかな対地兵装を使ってすぐに排除し、背後に張り付こうとしていたこの空域の最後のシュトリゴン隊の一機を墜とした。
沙希がほとんど駆逐した敵地上軍の残党を掃討し終えると、沙希が補給を終えて上がってきたのでそれ違いで俺も補給に向かったが、ミサイルがほとんど見えないくらいの爆装をしていたがまさかそれでトスボミングとかしないよね。
うん、八幡は何も見なかった。
補給で兵装を対空と対地を半分づつの割合ですぐに空に上がったころにはまた、敵の地上部隊を一つ全滅させて、友軍の野戦滑走路を守り切った。
男のロマンである列車砲を破壊していったところで敵勢力は残るところ20%になっていた。
友軍戦車隊<<航空支援に感謝する>>
エストバキア地上軍<<クソ!全滅だけは避けないと、さっさと撤退だ!>>
さすがにここまでボコボコにされたら逃げるか、だが、逃がしはしない。
AWACS<<作戦司令本部より入電、撤退を開始したエストバキア軍を追撃せよ>>
沙希<<バイキングの食い残しはしないよね?>>
<<当たり前だ、食べ過ぎて吐くまでだ>>
戸塚<<・・・>>
最近、空気になってしまった戸塚がいる。
すまん!
ここからはワンサイドゲームになりつつで、敵を追いかけては落としいきながら一応残って戦う敵の攻撃を避ける。
もう、彼らの戦線は長くはもたないはず。
エストバキア地上軍司令部<<エストバキア魂をみs>>
最期の敵を撃ち落とし、エリア内には敵は映ってなかった。
AWACS<<作戦区域の敵勢力の排除を確認、家に帰るぞ!>>
沙希<<もう少し、食べたりないなぁ>>
<<もう腹いっぱいだぞ。>>
ウインドホバー<<俺はもう少し寄り道する>>
AWACS<<おい、子どもが家に帰る時間ぞ>>
<<帰ろう>>
沙希<<そうね>>
そうして一つの作戦が終わった。
デブリーフィング
今作戦で包囲されていた友軍と合流したことにより、大きく増強することができた。
この勢いで我々エメリア共和国軍はさらに東進し、国土奪還とエストバキア連邦の討伐を遂行する。
これでグレースメリアへの道が少し開けた。
某所
打ちっぱなしのコンクリートの部屋にパイプ椅子と簡易机、そして手錠をしているパイロットとバインダーを持った女性将校・・・
???「へっ、こんななめ腐った国に負けるかよ」
「もういい、連行しろ」
男が連れていかれると女性将校はため息をつこうとしてときに、パイロットは「天使とダンスでもしやがれ」という一言を吐いて連行されていき、バタンッとドアが閉められると、私はタバコに火を点けた。
今度の捕虜たちは以前と違い、筋金が入っているように感じる。
自信に満ちている顔だ。
どうも、『たったひとりの戦闘機パイロット』の存在が、彼らに希望を与えているらしい。
彼は包囲されて籠城する見方を助け、自身に降りかかる困難を乗り越えた上でな。
次の捕虜も部屋に入っては着席してすぐに「天使とダンスでもしやがれ」と・・・
(まったく、こいつもか・・)
続く・・・
次回はかなり遅くなりますが、よろしくお願いいたします。