やはり俺のエースコンバット6はまちがっている   作:アルファデッド

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息抜き程度に書いているため、あまり期待できるような出来具合いではないですが、
楽しみください。

批評からなんでも受け付けますので、気軽にコメントをお願いします。

今回は長めです。


戦略的撤退

AWACSから聞いた報告はあまりいいものではなかった。

 

八幡「エストバキアが?!」

 

モブパイロット1「短気なエストバキア人も限界に達したな。」

 

エメリア陸軍モブ1「空挺戦車が降ってきやがったぞ。

          最大火力で迎えてやれ!」

 

八幡は上昇しながら大きく右旋回して、正面に入ってきた敵戦闘機にロックオンしてミサイルを放って

相手の撃墜を確認した。

 

空中管制員1「ガルーダ1、ミサイル命中」

 

時々入ってくる報告を聞いて、また別の獲物を求めた。

 

八幡(敵機が多すぎるぞ。全く迷惑だぞ、愛しの小町が心配になってしまったではないか。)

 

だが、現実は非情だった。

 

そんなことを考える暇を与えてはくれなかった。

 

また、撃墜するとガルーダ2も同じタイミングで撃墜していた。

 

沙希「手早く済ませるよ、ガルーダ1!」

 

八幡「もちろんだ。」

 

モブパイロット2「挨拶なしで人の土地を踏めると思ってんのか、エストバキアのクソ野郎め!」

 

無線は混乱と憎しみが混ざっていた。

 

モブパイロット3「全くだ、礼儀等ものを叩き込んでやろう!」

 

エメリア陸軍モブ2「橋が落とされたぞ!!」

 

エメリア陸軍モブ3「落ち着け!どの橋だ!」

 

照準に入り次第で機銃だったり、ミサイルだったりを発射する機械と化していた。

 

敵の密度が濃いためか、すぐに相手が見つかる。

 

逃しても、すぐに別のやつが死にに来る。

 

ブーーーーンッ

 

ドンッ

 

機銃を撃って機体の翼を折っていると、傘状のものが見えた。

 

八幡(降下中の空挺戦車か。ただの的じゃねぇか。)

 

沙希「空挺戦車はいい的ね。」

 

どうやら、思っていたことは同じだったようだ。

 

八幡「ガルーダ2、陸軍の負担を減らすぞ。空中で破壊処理しておくぞ。」

 

沙希「了解!」

 

傘の部分を機銃で撃っていると、穴が広がって空気抵抗をなくして急速に落下して地面に叩きつけられた空挺戦車が何台も発生した。

 

数が多く、機銃が先になくなりそうだった。

 

八幡「ガルーダ2、特殊兵装を使用する。少し離れろ!」

 

沙希「了解」

 

HUDには大量の標的がロックオンされ、操縦桿のトリガーを引くと何処から出たか分からないほどの大量のミサイルが「傘」を

目掛けて飛翔し、汚い花火がポツポツと光っていた。

 

モブパイロット4「いいねぇ!エストバキア人にはこうしなきゃな。」

 

調子が良かったのはここまでだった。

 

モブパイロット5「敵がなぜか空域から離れます!」

 

八幡はそれを聞いて不自然に思ったのか、咄嗟に高度を上げた。

 

八幡「ガルーダ2、早く高度を上げろ!なんか来るぞ!」

 

沙希「了解」

 

八幡(パイロットをやって何年か経つが、こういう嫌な予感は100%当たる。

   あれ?俺ある意味最強じゃね?こんな能力は欲しくもないが・・・。)

 

この空域近くで不穏な影近付いていた。

 

某空域

 

重いジェット音を響かせながら、この空の皇帝の如く飛ぶ飛行機と言えない代物が飛んでいた。

 

???「アイガイオンより、シュトリゴン隊へ。 

    発射準備は完了した。」

 

???「シュトリゴン隊隊長からアイガイオンへ、斉射後に作戦行動を開始する。」

 

黒色の機体を海面すれすれ低空飛行状態から引き連れた子分たちを右旋回上昇させて飛んで行った。

 

アイガイオン「全機に告ぐ、只今よりニンバスを発射する。

       カウントダウン開始!

       ブースター点火!発射5秒前!」

 

アイガイオンの巨体の背部の発射口カバーが開いた。

 

アイガイオン「5、4、3、2、1、0、発射!」

 

勢いよく発射されたミサイルが細い雲筋を引きながら何処かに目掛けて飛んで行った。

 

???「ニンバス着弾確認後、各自の判断で接敵せよ!最後の仕上げだ!」

 

謎の飛行隊はバラバラに解散した。

 

エメリア上空

 

空中管制員2「なんだこれ?!み、ミサイルだ!!」

 

その直後に自機の低空で大きな爆発が起き、激しく機体を揺らした。

 

レーダーから反応が一気に消滅した。

 

味方の機体が火を噴きながら落ちていく。

 

八幡「一体、何が起きた!?」

 

突然の事態に頭が全く状況を飲み込めていなかった。

 

沙希「先ほどから敵機が空域を離れたのはこのため!?」

 

モブパイロット2「大量の巡航ミサイルが空中炸裂!

         味方が消えている?!」

 

八幡(やっぱり、合ってしまったよ。)

 

モブパイロット4「ウワーーーーーー、翼が!!!」

 

無線はさっきより混乱し、起きた事態をまだ飲み込めていない。

 

沙希「今のは、何処から?」

 

空中管制員3「敵巡航ミサイル飛来します!」

 

八幡「取り敢えずただのミサイルじゃねぇ!死にたくなかったら避けろ!」

 

オープン回線で近くにいる全員に向けて警告し、高度を上げた。

 

八幡「ガルーダ2、俺の後ろにつけ!離れるな!」

 

沙希「了解!!」

 

先いた場所から急反転して斜め右後ろについた。

 

沙希「チッ!街は大丈夫なの?」

 

八幡「そうであると祈っておこう。」

 

八幡は目の前で蹂躙される街を空から見ざるを得なかった。

 

モブパイロット8「おい!味方だ!IFFで分からないのかよ!」

 

混乱で誰が誰かが構わずに撃ち始めていた。

 

最悪の同士討ちが始まってしまった。

 

敵味方関係無く、ミサイルを避けながら敵機を墜としていった。

 

悪い知らせはまた流れた。

 

空中管制員2「警報!レーダーに敵影反応あり!数が多いぞ!どうなっている!?」

 

八幡「(かなり、ヤバそうな気がするのは気のせいか)」

 

沙希「気のせいじゃないよ。来ちゃったよ。」

 

思っていたことがまた口から漏れた八幡だった。

 

不気味に黒い機体が横を通り過ぎた。

 

八幡は直感的に相手が強い思った。

 

八幡「ガルーダ2、相手は強いぞ!無理するな!」

 

沙希「了解、だが彼らには地獄を見てもらうよ。」

 

沙希は完全に殺る気だ。

 

相手はSU-33だった。

 

ー『SU-33 フランカーD』実機データ

 

乗員1名

 

全長21.19メートル

 

全幅14.70メートル(折りたたみ時は7.40メートル)

 

全高5.93メートル

 

SU-27の艦載機型でSU-27Kとして当初開発されるが、財政面での問題があって遅れたものの制式化された。

 

(SU-27はF-15に匹敵するほどの高性能な機体である。)

 

基本スペックはSU-27と変わらないが、艦載機としての改修はしている。

 

兵装搭載量は8,000キロだが、空母での制約を受けるためか6,500キロに抑えられている。

 

パイロンは12個、キャノピーの前方右付近には赤外線追尾・レーザー測量装置が置かれている。

 

生産数はわずか24機である。

 

まあ、野望はあっても金がないロシアならではの話です。

八幡は距離をとるためにスロットルを倒して、速度を上げてから緩やかに旋回した。

 

ロシア系の戦闘機はドッグファイトが比較的得意なうえにアメリカ戦闘機は遠距離攻撃をしたがるため、

(作者が聞いた話による)

ドッグファイトに持ち込まれると勝てる自信がない。

 

ただし、F-22ラプターとそのほかの一部の機体は違う。

 

八幡(近接戦したくないんだけどなぁ。面倒臭い!)

 

八幡は心の中で不満を言いながら渋々近接戦にした。

 

相手は雑魚とは大違いで会敵してもすぐに逃げれる。

 

そしてロックオンしてミサイルを放ってもすぐに躱されていた。

 

しかし、逃げられることより妙に見覚えのある塗装ということだったため、八幡は必死に思い出そうとしていた。

 

八幡(黒色に所々赤いペイント、って、まずい!!)

 

八幡「ガルーダ2、こいつらはシュトリゴン隊だ!気をつけろ!」

 

沙希「嘘でしょ、なんで彼らはこんなとこに来てんの!」

 

数年前に定期哨戒飛行で会ったことのある厄介で不明な連中だった。

 

周りには空母か基地かないと飛べない空域を飛んでいたことで記憶に残っていた。

 

八幡も沙希も未だに彼らがなぜそこを飛べてい方のかが不思議に思っていた。

 

シュトリゴン隊は唯一墜とし逃した敵だった。

 

ミサイルによる攻撃が終わると、シュトリゴン隊の参戦で味方機が七面鳥撃ちのように簡単に墜とされていた。

 

やっと食いついたスホイに機銃をかまして、ミサイルを撃ち込んだ。

 

相手はオープン回線だったのか、敵の通信を聞くことが出来た。

 

大岡「くそーーーーー!」プツンッ

 

葉山「どうやら、できる奴がいるようだ。注意しろ。」

 

聞いたことのある声だった。

 

八幡(まさかシュトリゴン隊は経歴が不詳の葉山隼人がいる、

   ということは『スカイ・タイガー』三浦優美子も当然来ていることになってしまう。

 

ピーッ ピーッ ピーッ

 

ロックオン警報が鳴り、後ろを見ると二機が後ろに付いて来ていた。

 

蛇行飛行をしてなんとかロックオンを避けていたが、ロシア系戦闘機の機動力は半端なかった。

 

ぴったり後ろに食い付いてなかなか離れない。

 

八幡(いやらしいな、どっか行けよ!ぼっちを墜としところで何にもならんぞ!)

 

{朗報?}

八幡は自分が凄腕パイロットの自覚が一切ない模様!

 

そう思いながら、追尾を振り切る打開案を考えていた八幡だった。

 

スロットルを思いっきり下げて、機首を上向きにしてわざと機体を失速させて、

後ろにいた二機が自分の下を通ろうとしたときに、フレアを放出した。

 

フレアは眩しいため、おそらく視界は一次的に奪われるという計算のもとで機体の体勢を直してすぐに

ミサイルを撃ち込むと一応目論見通りになり、二機を墜とした。

 

シュトリゴンモブ1「目、目がぁぁーーーーーーー!」プツンッ

 

シュトリゴンモブ2「バカな!」プツンッ

 

なんか自信満々なようだが、エメリアを舐めすぎたようだ。

 

もう一機を墜とそうと近くにいた奴を追っかけてロックオンしようとした。

 

その刹那、相手は『プガチョフ・コブラ』(八幡がさっきの二機を墜とすためにやっていた技)

 

をやって後ろをまた取られてしまった。

 

ちなみに『プガチョフ・コブラ』はパイロットの高い技量を前提にSU-27やF-22などのごく一部の機体のみ出来る高難易度の技である。

 

なかなか離れずについてくるSU-33は機銃を撃ってきた。

 

八幡(30ミリ機銃は受けたくねぇ。)

 

なんとか躱しているが、離れてはくれなかった。

 

蛇行飛行をしていると、なぜか諦めたかのようにどっか行った。

 

後ろにはガルーダ2がいた。

 

沙希「えらい手こずっているようね。」

 

八幡「そうだな、なかなかやるな。」

 

敵を褒めるわけではないが、八幡は久し振りに苦しんでいた。

 

空中管制員3「こちらゴーストアイから全機へ!

       防空司令部より撤退命令が下された。繰り返す、撤退命令が下された!

       グレースメリアを放棄する。進路を西にとって当空域から離脱せよ。」

 

 

モブパイロット2「なんて戯言を言っている! 

         その命令には従えない!」

 

空中管制員3「戦力的な不利は明らかだ。命令に従え!

       進路を西にとって撤退せよ!」

 

モブパイロット4「こちらはアバランチ、我々は残る。」

 

そんな命令にみんなが従えるはずがなく、ほとんどのみんなは残って戦っていた。

 

故郷を捨てるのはどれほどできないものか司令部は分かっていない。

 

だが、空中管制員はこれの状況に苛ついたようだ。

 

空中管制員3「聞け! 

       我々は後方に一時的に後退し、各方面の残存部隊と合流した後に反攻に転じる。

       これ以上諸君を失うわけにはいかないのだ。

       とにかく、命令に従ってくれ!」

 

旋回しながらこのまま無言で残る決意を固めていた八幡だったが、そういうわけにはいかなかった。

 

沙希「こちらガルーダ2から1へ、ここは致し方なく引きましょ。

   私はしたくないけど、このまま押し込まれるのは分かっているでしょ。」

 

声からは撤退する気がないという感じの口調だった。

 

八幡(気持ちはわかるし、このままではどうにもならないのは分かっているが・・・。)

 

八幡はただ一つだけ何かを遂げてから西に向かうことにした。

 

八幡「ガルーダ2から1へ、シュトリゴン隊隊長機にお土産を渡すぞ!

   その後に逃げよう。俺の後ろにピッタリつけよ。」

 

沙希「了解、そういうと思った。」

 

そのまま、空域に留まって隊長機を探した。

 

後ろに敵が何機かいて、ミサイルを発射したが躱して隊長機を探した。

 

シュトリゴンモブ5「なんて機動だ。」

 

葉山「俺が相手をしてやろう。」

 

隊長機らしきものがこっちの後ろについてきた。

 

空中管制員1「ガルーダ隊、空域を離脱せよ!」

 

警告も警報音も無視して、意識を集中させて『プガチョフ・コブラ』をして、前に来た瞬間に機銃を撃って左翼の一部を砕いた。

 

だが、すぐに邪魔が入って逃げられた。

 

葉山「クッ!」

 

シュトリゴンモブ6「隊長!大丈夫ですか?!」

 

葉山「ああ、だが戦闘継続は難しいな。」

 

三浦「隊長、指揮は私が引き継ぎます。どうかご無事で。」

 

葉山「任せたぞ。」

 

墜とし逃した機体がそそくさと消えた。

 

追おうとしたが止められた。

 

沙希「ガルーダ1、あれは追いつきませんよ。

   もう潮時です。行きましょ。」

 

八幡「分かった、ガルーダ2」

 

西に進路をとった。

 

エメリア陸軍モブ「グレースメリアが陥落した・・・。」

 

八幡(クソッ!!)

 

ぶつけようのない怒りを心の中に留めた。

 

空中管制員4「ガルーダ隊、まもなく戦闘空離脱する。

       進路をこのままして離脱しろ。」

 

所々で空中爆発を起こしている巡航ミサイルを避けながら故郷を背にした。

 

わずか数分で空域外になった。

 

空中管制員2「ガルーダ隊、戦闘空域を離脱。

       合流地点に向かいましょう。」

 

このまま飛び続けることになるらしい。

 

何か温かい液体が頰をつたった。

 

沙希「必ず私たちの家に帰える。京華、小町

   許して、必ず帰ってくるから。」

 

本人は堪えているのだろうが、間違いなく泣いている。

 

八幡「ああ、必ず帰ろう。」

 

八幡も同じだった。

 

奮戦によって軍部の壊滅が免れたが、首都グレースメリアはエストバキア軍によって余儀なく占領され、

政治の中枢としての首都機能が敵に渡る形となってしまった。

 

グレースメリア急襲とともにエストバキアは宣戦布告をした。

 

それを受けてエメリア共和国議会は全会一致でエストバキア連邦に対する開戦決議が採択された。

 

友軍部隊はエメリア各地で未だに必死で攻防をし続けている。

 

整理が終わり次第、即時エメリア共和国軍を編成して、

我々はエストバキア連邦軍に対する反攻作戦を開始する。

 

エメリアは、我々エメリア人だけのものだ。

小町Side

 

見渡す市内は火の海になり、王の橋は消えた。

 

小町は目の前の現実を受け入れられずにその場から動けなかった。

 

小町「嘘でしょ・・・、そ、そんな。京華ちゃん・・・!!!」

 

多分小町は悲鳴をあげていただろうが、それは近くを飛ぶ戦闘機に掻き消された。

 

『黄金の王』の微笑は遥か遠い彼方に離れていくのを感じていた・・・。

 




戦闘シーンの表現が苦手だ〜。
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