遅くなりましたー!(>_<)ごめんなさいっ!
胃腸炎にてダウンしてました…。(;_;)
後編初めます!
放課後…クラスまで迎えに来た友希那と外へ向かう。
…途中廊下での視線が痛かった。
「で、友希那」
「何かしら?」
「何で『あの場』で、『デート』なんて言ったんだ?」
火に油どころでなく炎にガソリンだったぞ。嫉妬の炎にな。
「男女が一緒に遊びに行くのは一般的にデートではなくて?」
「んん…?まぁそうとも言うが…」
間違っちゃいないけどよ…
「それとも…弘人は私と出掛けるのが嫌?」
友希那は表情には出さなかったが明らかに声が沈んでいた。
「そんな事ないさ、行くんだろ?猫カフェ」
「…えぇ、エスコート頼むわ弘人」
そう言うと友希那はふっと笑った。
「…勿体ねぇな」
いつも無表情でばっかいると顔固まるぞ?
「……。」
無言でこっちを見たかと思うと友希那は俺の脇腹をチョップしてきた。
「いてぇな…」
「失礼な事考えたわね?」
「くっ…」
なんでコイツといい日菜といい、人の心読むんだよ…。
「ほら、早く行くわよ」
「あいよ」
俺らは並んで猫カフェに向かうのであった。
――そんな二人をこっそりと追う2つの影があったのを俺は気づかなかった。
「ふっふーん♪早速移動始めたね!」
「ちょ、ちょっとヒナ?やっぱり辞めない?」
「むー、リサちーは気にならないの?あの二人の関係」
「それは…気になるけどさー…」
「友希那ちゃんに弘くん取られるのがー?」
「ち、違うってもう!」
否定していたけどリサちーの顔は真っ赤だった。
アタシは人を好きになるとかよく分からないけど、リサちーが弘くんを見る表情はフツーとは違うのは分かった。
きっとリサちーは弘くんが好きなんだろうなぁ~♪
「ふふっ!るん♪ってきた!」
「もー…ヒナ?ついていくのはいいけどさ、邪魔しちゃダメだよ?」
「分かってるってー!」
「…ホントかなぁ…」
そんな話をしてると二人は随分大きな先に行ってしまった。
「もー!リサちーは話が長いよ、ほら、追いかけるよー!」
「あ、ヒナ待ってよ!」
二人には嘘ついちゃったけどこんなたのしい事見逃せないもんねっ!
二人を追いかけるようにアタシとリサちーは後を追った。
――――――学校を出てからしばらく歩く。
私はこれから猫達に触れ合える楽しみを抱きながら猫カフェへの道を進んでいく。そんな中隣を歩く少年をチラッと見る。
――――早川 弘人。
私が求める音楽の才を持っているわけでもなくただどこにでもいるような彼。でも、私はそんな彼との時間に癒しを得ていた。
私に対して下心を持って近づいてくる男子は少なくなかった。そうでない人は話しかけてもこない。男はそんな二種しかいないと私は考えてた。
しかし、彼はどちらでもなかった。下心を持っていなければ話しかけてもこないわけでなく。…不思議な人だ。
彼と会わなければこんな風に猫カフェに行ける男友達なんて一生出来なかっただろう。
私はもう一度彼の顔が見たくなってチラッと見る。
今度は彼が私の視線に気づいたのかこちらを見てきたので慌てて反対に目を逸らす。
「友希那、大丈夫か?」
「問題ないわ」
…これから彼と過ごす中で私はどう変わっていくのだろう。そんな想いを抱きながら歩き続けるのだった。
――学校から15分程歩くと目的の猫カフェに着いた。
よし、ちゃんと営業してるな。
「おし、友希那、着いた―――『イラッシャイマセー』っておい!」
友希那は窓から見えた猫に吸い寄せられるように店に入っていった。
「やれやれ…」
ため息をついてから俺は友希那を追って店の中に入った。
店の内装はシックだったが周囲に猫がいるからか落ち着きのなかに癒しがある…といった感じか。で、肝心な友希那は…。
「ここが…天国なのね…!」
めっちゃ喜んでる。コイツがこんな目を輝かせるの初めてみたぞ…。
俺はカフェオレを注文し、イスに座って様子を見る。
たまに寄ってくる猫を撫でながら友希那を見る。
うわ、スゲー笑顔。
あまりに夢中になっているからそっとスマホで写真撮っても気がつかなかった。後でリサに送ってやろう。
…それにしても。
「ふふっ♪にゃーん」
どうやら連れてきて正解だったな。
―――猫カフェ・店の前――
「友希那、楽しそう♪」
「ねーねー!リサちー!アタシ達も中に入らない?」
「ダーメ。バレるよー?」
それに、今の弘人もいい表情してるしね?
「じゃああそこのお店入ろーよ!」
「ヒナ、見なくていいの?」
「あっつ~い…飲み物飲んで休もー?」
暑さにぐでーとしてるヒナを見てクスッと笑ってしまう。
「そうしよっか☆」
あたし達はここで帰るから、友希那をよろしくね?弘人。
…でもあたしも弘人と出掛けたいなぁ…なんてね?
そんな事を考えながらヒナと猫カフェを離れることにした。
―――猫カフェに入ってしばらく経っただろう。
ぼんやりと眺めていると眠くなって自然と眠ってしまったようだ。
「うわっと…友希那は…」
「呼んだかしら」
隣を見ると友希那がいた。
「すまん、寝てた」
「構わないわ。ね?」
友希那は膝に載っている猫を撫でながら言った。
猫はにゃーと鳴いて答えた。
「…それに」
「それに?」
「いえ、なんでもないわ、そろそろ時間かしら?」
スマホの電源をつけると【18:15】と表示されていた。
「そうだな、帰るとするか」
「…えぇ」
ホントはもう少し居たいのだろう。
膝に載っていた猫を下ろしながら周りを見渡していた。
「友希那?」
「…行きましょう」
入り口で会計を済ませ外に出ると夕焼け空が広がっていた。
「今日はありがとう…なかなかに楽しめたわ」
「そりゃ良かった」
「でも、もう少し居たかったわ…」
「だろうな、スゲー笑顔で満喫してたし」
「私が楽しんでたらいけないかしら」
友希那は少しムッとした表情で言う。
…今日1日でコイツの色んな表情が見れたな。
「そんなことないさ、猫と遊んでるときのお前可愛かったぞ?」
「ッ!?」
「…友希那?」
「…弘人のたらし」
おいおい、誉めたら悪口帰ってきたぞ。
――――――それからしばらく歩くと友希那はここでいいと交差点前で止まった。
「家まで送るぞ?」
「いいえ、貴方に家を知られたらどうなるか分からないもの」
「どうもしねーよ!」
「ふふっ、冗談よ?今日はありがとうね弘人」
「おう、こちらこそ」
「あー…友希那?」
「?何かしら?」
「お前が良ければまた行こうぜ、猫カフェ」
「ええ、もちろん良いわ」
こうして友希那と別れ帰宅する。
帰宅すると日菜、リサ、祐哉から今日の事についてのメッセージがたくさん来ていたから返事を送る。
もちろんリサには友希那の画像を送った。
その日、リサのスマホには二種類の画像が送られてきた。
1つは弘人からの猫と遊んでるときの友希那。
そしてもう一枚は気持ち良さそうに寝ている弘人の画像。送って来たのはもちろん友希那からだった。
後編どうでしたか?
着々と女の子達に影響を与える弘人…恐ろしい 笑っ
次回は運動会でのお話を書こうと思います。
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ではまた~(*^^*)ノシ
今後見たい内容は?
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氷川家へのお泊まり
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海
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日菜とのデート回
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リサとのデート回
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主人公のバイト探し