いよいよ日菜ちゃんとの出会いから始まります~♪
どーぞ!
第1話 天才少女と初登校
「わー!もうこんな時間だよーーー!!」
後ろから大きな声が聞こえた。振り返ると凄い勢いで一人の女の子が走ってきていた。
いや、ホントに速い。陸上部のエースかなんかか??
そのままの勢いで――俺の前を通過していった。
朝からあんなに走れる元気が羨ましい。しかしだ、俺は急ぐ理由もない。のんびり向かうとしよう。
そう思っていたが再びその子は俺の前まで走ってきて
「遅れちゃうよ!走るよー!」
俺の手をガシッと掴むとまた走りだした。
水色の髪が風によってふわふわ揺れていた。
「ほらほら!急いでー!」
「ちょ、ちょっと待っー…」
ここで1つ問題だ。
1人で走るのはともかく自分より背の低い子に引っ張られて走るとどうなるか。
答えは簡単だ。足がついていかず縺れて――。
「ぐほぉ!」
顔から前のめりに転んだ。
「ちょ、ちょっとー!大丈夫!?」
「大丈夫…じゃねぇ…」
アスファルトから顔を離しながら言う。
「アンタも新入生か…?」
「そうだよ!遅刻しそうで急いでるんだよー!」
俺に腕時計を見せながらそう言った。
つまり何か、この人はそのためにあんなに全力で走ってたと…やれやれ…。
そう思いながらスマホを取り出して見せる。
「その時計…時間合ってないぞ?」
女の子は慌てて見比べる。
「あれー?ホントだー!アタシ、ドジやっちゃったよー!」
「だから時間はあるしのんびり行けばいいさ」
さぁ俺ものんびり行くとしよう…立ち上がり制服をはらう。そして数歩歩く。
しかし、服の襟を後ろから掴まれる。
「ねーねー!せっかくだから一緒に行こうよ!」
…コイツさっきから随分と距離近いな…。
顔立ちは凄くいい。美少女ってコイツのことを言うのだろう。
どうせ学校までの付き合いだ、たまにはそんな日があってもいいだろう。
「そうだな、一緒に行くか…えーっと名前は?」
そう訪ねると彼女は笑顔で言った。
「アタシは日菜!氷川日菜!」
「氷川さんね、俺は…『日菜!』
「もうアタシたち、友達なんだから日菜って呼んでよ!」
おかしい。まだ知り合って10分も立ってないが…まぁいいか
「日菜だな。俺は早川弘人…好きに呼んでくれ。」
「弘人…う~ん…はーくんじゃなくて、弘くん…うん!るん♪ってきた!弘くんね!」
確かに好きに呼んでくれとは言ったがな?随分とフレンドリーだなオイ。
「じ~…」
「じ~って声に出す奴初めて見たぞ」
そんなに見るんじゃない。なんか悪いことしたかな?って不安になるじゃないか。
「弘くんってやっぱり似てるよー!」
俺が誰に似てるって?
「まぁいいや!」
誰に似てるんだよぉぉ!
「よーし、どっちが先に学校着くか競争だよー!」
「お、おい!」
「負けたらジュース奢りねーー!」タッタッタッ…
「く、くっそぉぉぉぉぉおー!!」
笑顔で先に走る日菜を追いかける。
なんだよ!どのみち走ることになるじゃねーか!
はい!第1話どうでしたか?
日菜ちゃんの魅力を少しでも伝わればいいなぁと思って書きました!(*^^*)
短いですよね…今後はもう少し1話長く書けたらなと思います(。・ω・。)
次回はもう1人登場予定です!
宜しければ評価お願いします~(*^^*)ノシ
あ、あとオリジナル小説も書いてるので良かったら見てください♪
今後見たい内容は?
-
氷川家へのお泊まり
-
海
-
日菜とのデート回
-
リサとのデート回
-
主人公のバイト探し