今回で1日目終了です!ヽ(*゚∀゚*)ノ
亀更新ですみません…。
「……二人共楽しそうね」
じゃれてくるリサをなんとか離そうとしていると背後から声がした。
なんだが聞き覚えのあり今ここで聞きたくない声だった。
「えっ!?」
リサも声の主に気づいたのかビクッと身体を震わせながら顔を上げる。
オレもゆっくり振り返るとそこにいたのは……。
「あら、邪魔したかしら?」
怒りを笑顔で隠した友希那がそこにいた。
「ゆ、ゆゆゆゆゆゆ友希那!?」
「リサ、何故動揺しているのかしら?」
リサは慌てて離れる。
その様子を見てから友希那は続ける。
「貴女は彼を看病していたんでしょ?」
「そ、そうだけど……」
「随分と情熱的な看病だったわね」
友希那がそう言うと、リサの顔がボンっと真っ赤になった。
「あわわわ……ごめーーーん!!」
顔を真っ赤にしたリサと目が合うとリサは部屋を飛び出していった。
部屋に訪れた静寂。
残ったのは俺と友希那の二人だった。
「えーっと……友希那?」
「何かしら、弘人」
あー……すげえ怒ってますわ。
友希那はゆったりと話しているが語尾が強い。
「言っておくが俺はやましい気持ちなんてなかったからな?」
「ふーん…あんなに抱きつかれても?」
「な、無かったぞ?」
「…リサのをあんなに当てられてたのに?」
「ブッ!ゴホッ!」
「図星ね。……そんなに大きいのがいいのかしら」
「ん?なんだって??」
「なんでもないわ。ハァ……それよりリサは飛び出していってしまったのだけど」
あぁ……なんか悪いことしたな。すまん、リサ。
ぐぅ~。
そう思っていると、気が緩んだからかお腹が鳴った。
「お腹空いたの?」
「あぁ……そういや、リサが作ってくれてたっけか」
「なら取ってくるわ。横になって待っていなさい」
「あぁ……すまない」
「気にしないで」
そう言うと友希那は部屋を出ていった。
ちょっと興奮したからか頭がフラフラしてきた。
友希那が持ってきてくれるまで少し休もう。
俺は布団を被ると目を閉じた。
次に目を覚ましたのは友希那の声ではなく顔に当たった冷たい感覚だった。
「冷たっ……」
「目が覚めた?少しは熱が下がるといいのだけど」
……えーっと、友希那さん。冷やしてくれるのはありがたいのだけど。
「タオルを濡らしてくれてありがとう、でもさ……」
「でも?」
「びちゃびちゃなんだが…」
「?」
友希那は不思議そうに首を傾げる。
「いや、もう少しタオル絞るだろ?」
「冷やす時は濡らしてすぐに置いたほうが冷えるものじゃないの?」
「……お前、俺の看病してくれているんだよな?」
「当然よ」
「嫌がらせではないんだな?」
「当たり前じゃない」
「看病したことあるのか?」
「……ないわ」
やっぱりか。
「それよりご飯食べないの?冷めてしまうけど」
お盆に載っていたのはお粥と卵味噌だった。
「いただくよ」
そう言ってレンゲを取ろうとした時、横から出た友希那の手にレンゲを取られた。
「おい、友希那」
「病人は動かないで」
そう言うと友希那はお粥をすくって俺のほうに向けた。
「はい」
「はい?」
これはもしや……?
「あーん」
「マジかよ……」
予想通りのシチュエーションかよ。
「どうしたの」
「いや、その、恥ずかしいというかなんというか」
「弘人」
「自分で食べれるから」
「いいから、口を、開けなさい」
友希那から圧を感じ素直に口を開く。
「あーん」
ゆっくりと口にお粥が入る。
「どうかしら?」
「……旨い」
「なら全部食べて」
つまりこの恥ずかしいのをお粥が無くなるまで繰り返すのか……。
「はい、あーん」
なんか友希那が楽しそうに見えるんだが気のせいだろう。
お粥が食べ終わると再び横になる。
「……♪」
「あー、友希那?じーっと見られると寝にくいのだが」
「看病だもの」
「眠れなきゃ休めないって」
「仕方ないわね」
そう言うと友希那はゆっくりと、呟くように歌い始めた。
「~♪、~♪」
それはとても澄んでいながらもハッキリと強く伝わるような美声だった。
……すげえ上手いんだな。でも、何故だろう。
どこか寂しくも聴こえた。
ぼんやりと歌を聴いているとすぐ近くに友希那の手があった。
「んっ、弘人?」
気がついたら友希那の手を握っていた。
彼女から寂しさを感じたから?
自分でもよく分からない。ただ今は、友希那の歌を聴きながら眠りにつける幸せを噛み締めながら目を閉じる。
この歳になってから子守唄を聞くことになるとは……。
悪くないもんだな。
やっっっと1日目終わった( ̄ω ̄;)
次回からはメインヒロイン回です!
お楽しみに!ヽ(*゚∀゚*)ノシ
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日菜とのデート回
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主人公のバイト探し