日菜の誤解も解け早速課題に取りかかった……のだが。
「弘くん!ここの答えはねー」
「日菜!答えだけ教えては課題の意味がないでしょ!」
「えー、でも簡単過ぎてつまんないしー」
「あなたはまたそんな事を……弘人さん、ここの数式はー」
……。
「てゆーか、おねーちゃん弘くんに近くなーい?」
「こ、これは問題用紙が小さいから……そう言う貴女も近いわよ。答えを教えるだけなら課題にならないのだから向かい側に座って見ればいいじゃない」
「そうしたらおねーちゃんが弘くん独り占めするじゃん!」
「そ、そんなことしません!」
「嘘だねー!顔真っ赤だもん!」
「貴女ねー!」
「だーーーー!!!人挟んで喧嘩すんじゃねぇぇえ!!」
思わず近くにあったテキストを両手に1冊ずつ掴んで掲げふり下ろす。
テキストは勢いをつけて姉妹両方の頭に下された。
もちろん角で。
「っ~!ひ、弘人さん!?」
「弘くんいったーーーい!」
「文句は聞かねーからな!反省しろ!!」
「……はい」
「はーい……」
「ったく……」
そこからは反省したのか二人は静かになった。
分からない時はこちらから聞くと紗夜がヒントをくれた。
そうして2時間が経った。
「お、終わった……」
「お疲れ様です。弘人さん」
「ありがとな紗夜。すげー分かりやすかった」
「いえ、弘人さんもすぐに問題を理解出来ていましたし、私はお礼を言われるほどのことをしていませんよ?」
礼を言われて照れたのかほんのりと頬を赤くした紗夜は柔らかく微笑んだ。
「それに引き換えコイツは……」
「はぁ……すみません」
「すぅ……すぅ……」
俺は少し重みを感じる方を向くと日菜が俺の肩にもたれ掛かるように寝ていた。
少し首を回して時計を見ると時計の針は7を刺していた。
「もうこんな時間か。わりぃ帰るよ」
「えっ……」
「日菜、起きろ。俺は帰るぞ」
「うぅん……?弘くんダメだよぉ……」
起こして離そうとしたらそのまま日菜が腕にしがみついてきた。
「オイオイ……」
「明日は学校だし……また今度来るからさ」
そう言った時だった。
日菜はバッと顔を上げこちらを見てきた。
その目はいつも以上にキラキラ輝いていた。
まるで新しいおもちゃを貰った子どものような目だ。
……これはマズイ。面倒なことになりそうだ。
気づいたが時すでに遅し。
日菜は続けて言った。
「じゃあ週末は弘くんがウチに泊まりに来てね!」
「「……は?」」
「楽しみだなー♪るんるるるん♪って気分だよ!」
「お、おい……日菜?」
「そうと決まれば何するか決めないと!」
「……すみません弘人さん」
「……ハァーーーー」
こうなった日菜は誰にも止められない。
俺は一人帰路につきながら休みのほうが疲れそうだとため息をついたのであった。
とゆーことで次回からアンケートで多かった氷川家お泊まりパート始まります!ヽ“(*´ω`)ノ