天才少女に手を惹かれて   作:あまぽー

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遅くなりました(^_^;)

弘人泊まり準備編です。




第37話 恋焦がれる姉妹と気づかぬ星と。⑤

あれから日にちはあっという間に過ぎて気がつけば金曜日。

 

日に日に週末までの日にちをカウントする日菜に呆れつつも、何故か少し楽しみにしている自分がいた。

 

忘れ物がないか確認し玄関のドアを開けると日菜が立っていた。

 

 

「おはよ弘くん!今日だよ!今日!」

 

「おはよーさん、わざわざ家まで来たのか?」

 

 

日菜の家からならそのまま学校に行くほうが早いだろうに。

 

 

「楽しみで早く起き過ぎちゃったよ!えへへ」

 

 

俺の問いに日菜は舌をペロッと出して答えた。

 

コイツらしい理由だな。

 

玄関の鍵を確認し並んで登校する。

 

学校までの道のりでの話の内容は週末をどう過ごすかの一点のみだ。

 

 

「日菜、飯はどうする?」

 

「うーん、アタシらあんまり料理しないからなー。弘くんは?」

 

「……簡単な物なら」

 

「弘くん、カップラーメンは料理じゃないんだよー?」

 

「知っとるわ。手の込んでないものならってことだ」

 

「意外だー」

 

 

中学から帰宅部の俺は家に居る時間が多く時間潰しも兼ねて料理が出来るよう色々作っていた。

 

 

「弘くん作ってくれる?」

 

「物によるな。ちなみに何が食べたいんだ??」

 

 

泊めてもらうなら俺もなんかしないと。

 

……俺が作れる料理のリクエスト頼むぞ!

 

 

「アタシは久しぶりにハンバーグ食べたいなぁー」

 

「ハンバーグか」

 

 

内心思ったよりも簡単な料理でホッとした。

 

紗夜にも訊かないとな。

 

スマホを取り出し、紗夜にもメッセージを送る。

 

 

「紗夜にも訊いてみてから最終決定だな」

 

「おねーちゃんもきっとハンバーグだよ!」

 

 

日菜は自信満々に答えた。

 

 

「……根拠は?」

 

「アタシには分かるもーん」

 

 

日菜の返事と同時にメッセージが届く。紗夜からだ。

 

 

『おはようございます。弘人が料理出来るのは正直意外でした。晩御飯を作っていただけるのならハンバーグが食べたいです。それと人参はいりません』

 

 

メッセージを一緒に見た日菜は嬉しそうに笑って言った。

 

 

「ほらねー!」

 

「ふ、双子パワー?」

 

 

世の中の双子にそんな超能力でもあるんじゃないかと考えてしまった。

 

 

 

*

 

 

授業をぼんやりと聞き流してメニューを考える。

 

ハンバーグの他にポテトをつけてもいいかもな。

 

あとはさっぱりするサラダとコンソメスープでどうだろうか?

 

……そういえば家族以外の人に料理を作るのは久しぶりだな。

 

授業終了のチャイムが鳴る中立ち上がり号令に合わせ一礼。

 

そうと決まれば帰ったら気がつけばと準備して買い物に行かないとだな。

 

 

『弘人、嬉しそうじゃん。なんかあったのか?』

 

 

教科書をしまっていると裕哉が声をかけてきた。

 

どうやら自然と笑みがこぼれていたようだ。

 

……今日か。

 

日菜の今朝の様子を思い出しながら答えた。

 

 

「待ちに待った週末だからな」

 

「思ったより面白くない返しだなぁ……」

 

「いや、面白いと思うぞ?」

 

「???」

 

 

俺の返しがよく分からないのか首をかたむける裕哉を横目に窓の外を見る。

 

ゆっくり流れる雲を眺めながら考える。

 

アイツらが喜んでくれるように作らないとな。

 




次回は待ちに待った氷川家でのお泊まり!

果たして弘人の料理の腕は……?

お楽しみに!

良ければ感想お願いしま~す(o・ω・o)ノシ
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