天才少女に手を惹かれて   作:あまぽー

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仕事がバタバタで更新遅れてます~ごめんなさい(>_<)


「峰風」さん 高評価ありがとうございます~♪


書いたら出ると聞いていたので10連回したのですが…

☆4のおたえちゃんが出ました! とても嬉しいけど日菜ちゃんはドコー…?


さて、話は逸れましたが今回は前回の続きで紗夜ちゃんとの会話から始めまーす!


ではど~ぞ(*^^*)


第4話 似ている二人は話が合う

氷川さんとの会話は当初の彼女のイメージから話しにくい人と考えていのだが、話すと案外会話はスムーズだった。

 

彼女の趣味はギターで話の内容から熱心に練習もしているのも、伝わってきた。

 

 

 

「学校での日菜はどうですか?」

 

 

ここは素直にスゲー振り回されてますよぉ!と言いたいが言ったら怒られそうな気がする。

 

 

「そうですね、元気いっぱいでこっちも元気になりますよ」

 

 

元気にならんと付いていけないからな。

 

 

そう氷川さんは聞くとため息をついて頭に手をついた。

 

 

「つまり、家にいるときと同じようですね、はぁ…あの子ったら」

 

 

…アイツ家でもあのテンションなのか。

 

 

そういえば氷川さんを学校で見かけたことないな…双子なら歳も同じだろうに。

 

 

「氷川さん、学校は…?見かけたことなかったので」

 

 

校舎の各教室等は日菜に引っ張られてほとんど見て回ったよ、2日目にな。

 

 

「私は花咲川女子学園に通っています」

 

 

 

花咲川女子学園とは俺たちが通う羽丘学園からもう少し離れたところにある。ここは羽丘学園とは違い今も女子高だ。

 

 

 

…何故二人一緒の学校ではないんだ?中高一貫だからエスカレーター方式で上がって来れるはずなのだが…。

 

 

「何故、日菜と一緒じゃないのか…と思ってますね」

 

 

顔に出ていたのか氷川さんに先に言われた。顔を見るとさっきまで 違い厳しい顔をしていた。

 

…この話は触れられたくなかったのか。

 

 

「すみません…」

 

 

「謝らなくても大丈夫ですから…、これは私の身勝手な嫉妬ですから」

 

 

「…嫉妬?」

 

 

「あの子と仲がいい早川さんなら気づいたのではないですか?日菜の才能に」

 

 

「日菜の、才能…」

 

 

そうだ。羽丘学園では入学後すぐに学力を測るためのテストを行った。そこで日菜は全て満点を取っていた。

 

更に授業中でも机に伸びたり俺を弄っている時に問題を当てられても全てサラサラと答えていた。

 

 

…俺のテストか?…自分から公表しないときは…な?

 

 

 

「あの子は才能に恵まれている。私は…っ」

 

 

 

なるほどな、日菜と比べられるの嫌で…か。

 

 

 

「でもさ、氷川さんは氷川さんでしょ?」

 

 

「えっ…?」

 

 

「俺も氷川さんとは今日初対面だし、知らないこともたくさんありますけど、貴女にもギターという貴女だけの個性があります、それに…」

 

 

「…それに?」

 

 

「…あんまり上手くは言えないですけど、日菜も悩んでる気がするんです」

 

 

「今度ゆっくり話をしてあげて下さい。お互いに言いたいことを言えなくて苦しんでるようにも感じます…」

 

 

それを聞いて氷川さんは少し驚いた表情をした後に続けて言った。

 

 

「早川さん…。貴方は、不思議な人ですね」

 

 

「俺は、どこにでもいるような奴ですよ」

 

 

ため息をついてそう言うと氷川さんは「そうかしら…」

 

と微笑んでいた。

 

 

ふと時計を見ると針は8を指していた。

 

 

「もうこんな時間か…すみません、帰ります」

 

 

「あの、早川さん」

 

 

「はい?」

 

 

氷川さんはコホンと咳をしてから言った。

 

 

「…同い年なので敬語は止めてください」

 

「はい。いや、分かったよ」

 

「…あと、」

 

「ん?」

 

 

氷川さんは少し顔を赤らめながら言った。

 

 

「わ、私のことは紗夜と、呼んで下さい…弘人さん」

 

「え、いいの?」

 

 

思わずそう返すと氷川さんは身を乗り出して言った。

 

 

「日菜だけ名前呼びだと不公平です!」

 

「お、おう…じゃあ…『紗夜』」

 

「~っ!!」

 

 

うおっ!更に赤くなった!

 

 

「顔赤いけど大丈夫か?」

 

「大丈夫です!それより帰るのではないんですか!?」

 

 

お、怒られた…。

 

 

ちらりとソファーを見ると相変わらず日菜がスヤスヤ寝ていた。

 

 

ここまで大声聞いても起きないのか…まぁまた明日会うからいいか。

 

 

カバンをつかんで玄関に向かう。

 

 

「そういえば、紗夜は敬語のままなのか?」

 

「私のは…癖のようなものなので…ごめんなさい」

 

「俺は気にしてないさ、それより…」

 

 

ふと頭に浮かんだのは紗夜がギターの話をしている時の表情。靴を履いてもう一度振り替える。

 

 

「…今度、さ」

 

 

あぁ、俺は何を思って言おうとしているんだ。

 

 

「はい?」

 

 

でも、彼女の表情があまりに辛そうで――。

 

 

「今度、紗夜のギターを聴かせてくれ」

 

「えっ…」

 

「紗夜が夢中になれるギターに興味が湧いたから…さ」

 

 

紗夜は呆気にとられた表情のあとにフフっと笑った。

 

くっ、やっぱり俺らしくもない事を言うから笑われちまったじゃねーか!

 

 

「ええ、私のでよければ今度の機会に」

 

「え、あ、う…ありがとう」

 

「その代わり…といえばあれなのですが弘人さんの連絡先を教えて下さい」

 

 

確かに連絡先知らないと今度の機会はいつになることやら。

 

 

「じゃあ交換するか」

 

 

スマホを取り出して連絡先を交換する。お互い登録されたのを確認したあとに俺は家を後にした。

 

 

「…氷川、紗夜か」

 

 

性格が正反対なふたりだが笑えば笑顔はそっくりだな…そんな事を思いながら我が家に帰ることした。

 

 

 

 

 

 

――――――部屋の窓から彼が帰る姿を見つめる。

 

 

第一印象はぱっとしない男子。そう思っていたのだけれど彼と話した時間はあっという間に感じてしまうほど有意義なものだった。

 

 

「…早川、弘人さん」

 

 

そう呟くと後ろから声が聞こえた。

 

 

「いい人だったでしょ?おねーちゃん?」

 

 

振り向くと部屋の扉を開けて日菜が立っていた。

 

 

「日菜、部屋に来るときはノックをして頂戴」

 

「あー、ごめんおねーちゃん!でもでも弘くんよかったでしょー??」

 

「…そうね」

 

 

今まで男の人とそう話す機会もそうなかった。

あまり興味もなかった。ましてや1人のためにギターを聴かせてもいいと思えるなど同じ女性でもいなかった。

 

 

それでも彼に私はギターを聞いて欲しいと思った。

…彼の何が私にそうさせるのだろう…?

 

そう思いながら再び窓の外を見る。

 

 

もう彼の姿は見えなかったが私はしばらく見続けた。




紗夜ちゃんの魅力伝わったか心配…(・・;)


今回は日菜ちゃん全然出せずにすみません…。


でも、実は途中起きてたりするのが私の思う日菜ちゃんです♪(^∇^)


次回は弘人、リサちゃんと更にあの子が中心の話にしたいと思っています。ところで猫っていいですよね 笑


よければ評価、こんな話がいいなとかリクエストあれば感想に書いて貰えればなるべく反映していけるように頑張ります!

ではまた~(*^^*)ノシ






今後見たい内容は?

  • 氷川家へのお泊まり
  • 日菜とのデート回
  • リサとのデート回
  • 主人公のバイト探し

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