私は持ってた麻弥ちゃんが当たりました 笑
皆さんは誰が当たりましたか?これから回す人に欲しい子来ますよーに♪(*^o^)/\(^-^*)
さてさて、後編始まりまーすっ!
【注意】この物語の天文部に先輩はいません!
この世界ではオリキャラの誰かがいる代わりに原作の誰かが居ません。
そういった差し引きによって成り立っています。
ご了承下さい。
「改めて瀬田薫(せた かおる)だ、よろしく頼むよ」
そう名乗って瀬田は右手を差し出してきた。
「…早川弘人だ、よろしく瀬田」
しっかりと手を握る。思ったより細い手だった。
「薫と呼んでくれ、私も弘人と呼ばせて貰うよ」
「分かったよ、薫」
俺らの様子を見て日菜は嬉しそうに言った。
「うんうん!るんってするよ~♪」
瀬田 薫か…
「ええっと…」
イケメンで背は高いな…
「すまないが…」
コイツ、男なのにまつ毛長いな…
「弘くん!!」
突然日菜が大声を出した。
「んっ?どうした?」
「いつまで薫くんの手を握ってるのー?」
「あ、スマン」
「か、構わないさ…」
あまり長くいると練習の邪魔だろう。
「日菜、そろそろ行くか」
「うん、薫くんまたねー!」
「ああ。またね、日菜」
「…。」
日菜の後をついて歩くと1つの部室に着いた。
日菜はくるっと回って俺の方を向くと言った。
「ようこそ!天文部へ!」
部室のなかは天体望遠鏡やら星座関連の資料がたくさんあった。
「まさか日菜の言ってた部活が天文部とは…」
「えへへ~驚いたー?」
「驚いたっつーか、意外というか…」
日菜は授業中、ぐでーとしているから天体観測とかそういった静かにやるものは苦手なイメージをもっていた。
「むー、弘くんアタシに失礼なこと考えてない?」
またバレた。
「え、なんで?」
「だって変な顔してたよー…」
変な顔は生まれつきだ、ほっとけ。
「なぁ日菜、天文部の先輩たちはいないのか?」
そう訊くと日菜は笑顔で言った。
「アタシだけだよー?それより、弘くんも天文部入るよね?」
「いや、待ってくれ、そもそも天文部って具体的に何するんだ?」
日菜は首を傾げながら言った。
「えーっとねー、星を見ることかなー?」
そりゃな?…こいつは天才だ。アホではないのだが…。
「あとは?」
「あとは入ってからのお楽しみ~!」
「よし、帰る」
「ま、待ってよー!」
日菜が俺の背中に抱きつく。
「おい!離れろ!」
「嫌ー!離れたら弘くん帰っちゃうでしょー!?」
いつもならなんら代わりのないやりとり。しかし今日はいつもとは違った。
…薫と日菜が楽しそうにしている様子が頭に浮かぶと気持ちがぐちゃぐちゃになっておかしくなった。
そして、頭に浮かんだのは1つの答え。
…そもそも日菜に好きな奴いるんだろ?
そう思うと自分でもゾッとするくらい冷たい声が出た。
「日菜、離れろ」
いきなり態度が変わったからか日菜がビクッとして離れた。
「…ひ、弘くん?」
後ろを向くと日菜は少し怯えた表情をしていた。
その表情を見て少し胸が痛くなったが冷えた感情は言葉を紡ぐのを止められなかった。
「…むやみやたらに抱きつくのは女子としてどうなんだ?」
「そ、それは弘くんだから…」
「どうだかな」
やめろ。
「現に好きな人いるのに他の男子に抱きついてるだろ?」
これ以上はいけない。
「す、好きな人なんてアタシには…」
「そうか」
何も言うんじゃない。
「弘くん、アタシ弘くんが嫌がることした?」
「…別に」
「じゃあ。なんで!」
言葉が――止まらない。
「…お前は俺の気持ちを何も分かってない、いつも振り回されてる俺の気持ちが分かるか?」
「ーっ!」
日菜は俯いてスカートの裾をぎゅっと握りしめた。
その様子を見て俺は我に返った。
「ひ、日菜…」
「…ないよ」
「日菜、俺は…」
日菜は顔を上げる。その瞳には涙が溜まっていた。
「ー他の人の気持ちなんてッ!アタシには昔から分からないよッ!!」
日菜はそう叫ぶと部室を飛び出して行った。
日菜が教室を飛び出すと部室には静寂が広がった。
人気が無くなった部室で壁を背に俺は床に沈むように座り込んだ。
思うことは後悔、自分への怒りと呆れ。
入学してすぐにできた居場所を、俺はこんなにも簡単に壊してしまったんだ。
無意識に力を込めて握りしめていた右手からは赤く血が滲んでいた。
後編短くてすみません。
いつかシリアスを入れようと最初からタグに入れていました。苦手な方すみません(>_<)
今後見たい内容は?
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氷川家へのお泊まり
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海
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日菜とのデート回
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リサとのデート回
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主人公のバイト探し