ガンスリンガージータちゃんが行くダンジョン蹂躙譚 作:オートスコアラー
やあ諸君、俺だ、ジータちゃんだ。
何?ジータちゃんを知らないだと?ならばグランブルーファンタジーなるゲームを今すぐやるのだ。そして先ずはガンスリンガーを取得するがいい。
そんな事はさておき、今の俺はジータちゃんだ。決して冴えないサラリーマンとかではない。朝起きたら既にこの体だったのだ。目覚めてわかるフレッシュなパワーとジータちゃんの超越的な能力。これは凄いぞ!
気配がわかるだとか、感知能力が高いだとか、そんな次元ではない。もう手に取るようにあらゆることが分かってしまうのだ。これは強い、流石はザンクディンゼル人。超人ババアの住む島出身の若きエースは格が違った。
そしてジータちゃんである俺の手には一丁の銃とマントの裾や奥に九丁の同じ形のものがある。これはあれだろう、ガンスリンガー必須と呼ばれるネブカドネザルだな。ご丁寧に弾丸も生前ゲームをやっていた時のままだ。これはありがたい。
さてさて、そろそろ現状の確認でもしよう。
今俺ことジータちゃんは絶賛旅の途中だ。もともと住んでいた村は小さな農村でご老人が殆どだった。それがモンスターの集団に襲われあわやというタイミングで、近くの森での修行から帰ったジータちゃん参戦。一瞬で返り討ちにしてしまった。
気配は察知できていたのだが、いかんせんご老人達を巻き込まないよう距離を取っていたのが失敗だった。
ご老人達は助かったが、村は損壊し田畑は荒らされてしまった。これでは生活もままならないという状況で別の町から来ていた行商人が運良く通りかかったのだ。ジータちゃんによる交渉術の結果、ご老人達は行商人についていきそのまま次の街に居住するとの事。
そこで俺もついて行こうとしたのだが、なんとご老人達に止められてしまった。
「ジータちゃんは私達のために毎日頑張ってくれてたからねぇ。私たちゃ、これで十分だよ」
「ジータちゃんもそろそろ大人じゃろ?ならば若い内にできることをやってみたらどうじゃ?少し遠いが迷宮都市も近いんじゃ、ジータちゃんならいい冒険者にきっとなれるはずじゃ」
迷宮都市とな?なんとも心踊るワードだ。ぶっちゃけるならこの世界に来て騎空挺がないと知ってだいぶショックを受けたのだ。ジータちゃんとして活躍する場がないのではと。それも杞憂に終わりそうだった。
ご老人達に別れの挨拶を告げ、自分は迷宮都市行きの行商人についていく。そこそこな速度で進行する彼らだったがジータちゃんを舐めないでもらいたい。馬車ごときの速度に遅れを取るような脚力はしていないのさ。ははははははははははは!!
☆
そんなこんなで5日程、休憩を挟みながら進行してようやくたどり着いた迷宮都市、名をオラリオ。なんでも冒険者を目指す人達と、上の方から娯楽を求めて降りてきた神様が一堂に会すようなトンデモな街だった。
しかも町の中央には人類未踏のダンジョン。これは心踊らないという方が無理だった。早速ダンジョンに潜入、とはいかず、色々と面倒な書類申請を通さなきゃならないらしい。まあ怪我人とか出るし、仕方ないんだろう。
申請中、「所属しているファミリアは」と聞かれ素直に
「ファミリアって何ですか?」
と聞いたら周りの冒険者っぽい人たちに鼻で笑われた。
流石にカチンと来たのでネブカドネザルをぶっ放してしまった。ま、まあ天井に一発(音的にそのはず)だけだし。穴も開いてないし(焦げ目あり)。あっちが先に仕掛けて来た(鼻で笑っただけ)んだからオレワルクナイ。
その後最初に話しかけたエイナさんが親切に教えてくれたのだ。有り難いが顔が真っ青になっていた。体調が悪いのなら休んだほうがいいと思うんだけどなぁ。そう言ったら断られてしまった。何と仕事熱心な方なんだろうか!
エイナさんの説明によると、この世界に来た神様達はファミリアと呼ばれるコミュニティを作るらしい。目的は様々で神様個人個人の趣向も反映されてるのだとか。まあ要は神様と家族になってその証を背中に刻んで来いとの事。
サラッと流したけど背中に刺繍って良いのだろうか?お風呂とか平気なんですか?
まあくよくよ悩んでも仕方ないよね。とりあえずエイナさんに別れを告げて神様探しに洒落込んだ。が、誰も捕まらない。そりゃそうだ、まだ太陽もてっぺんに位置するような時間に外をほっつき歩くような暇な神様なんていないんだろう。
そう、いないったらいないのだ。ボロボロの教会前で行き倒れている小さい女の子なんていない。ましてやその子から神格っぽいのが感じ取れるはずもない。
こんな面倒ごとに巻き込まれてたまるか!俺は撤退する!あ、足を掴まれた!
「キ、キミ。なにか食べるものは持って、ないかい?」
飢えてる乞食っぽい神様に捕まってしまった!どっからそんな力が湧いてるのか全然離れない!何だこれは!
食べる物なんて保存食がほんの少ししかないのだが。これ俺の生命線なんだが?まあ、ここは一つ餌で釣るとしよう。
ジータちゃん交渉術で、食べ物を分ける代わりに自分を行き倒れファミリアは に入れて欲しいと交渉。どうやら行き倒れではなくヘスティアと言うらしい。つまり行き倒れ=ヘスティア=ファミリアか。なっが。
まあ交渉の結果、ファミリア入りすることが出来たので良しとしましょうか。そうと決まれば早速恩恵とやらを授かるとしよう。ヘスティアの説明によるとそれを背中に刻むことで(要は刺青か)自身の力を引き出し、またその経験を昇華させることでレベルアップすることが出来るらしい。
そんなまどろっこしいことしなくてもモンスターガンガン狩りまくればレベルアップするじゃんか。とヘスティアに聞いてみたがただモンスターを倒してレベルアップするのは稀らしい。こっちは経験値効率がわるいんだろうか?
とまあ話もそこそこに恩恵が刻まれ、羊皮紙に俺も読める文字で書き写してくれたようだが、さっきからヘスティアが百面相してて紙をくれない。なんか変なことでもあったのか?
するとヘスティアは一人で納得したらしい。心して見るのと他の人にはまだバラさないことと言われた。そんなことするわけないじゃないか。覗き込んだ羊皮紙には
ジータ=イスタルシア
Lv.150
力 :I0
耐久 :I0
器用 :I0
敏捷 :I0
魔力 :I0
魔弾:S 魔弾生成:S 攻刃:A 守護:C 背水:S
《魔法》
カルケミシュ
・装填中の魔弾を全消費して発動
・発動後、魔弾再装填
・速攻魔法
《スキル》
・交戦時、敏捷値大幅に補正
・魔弾を消費して力に補正
・魔弾残数がない場合補正無し
・力、魔力値に大幅に補正
・耐久にデメリット発生
・魔弾効果上昇
・魔力消費で魔弾を即時生成
・交戦中の装填が可能
・武器入替
・交戦時、武器所持数によって力、器用大幅に補正
・上限値10
・武器所持数の減少でデメリット発生
…何かおかしいんだろうか?
生前のゲームステータスそのままだし
とヘスティアに聞いたら頭叩かれた。なんでさ。
グラブル世界「Lv150か、脱初心者おめでとう!」
ダンまち世界「もうダメだぁ……お終いだ!」
グラブル世界「ターン経過無しで攻撃、強いね!」
ダンまち世界「お前はもう、死んでいる」
グラブル世界「メイン一つ、サブ九つ、まずは武器を十個装備しよう!」
ダンまち世界「へ、変態だぁー!」