主人公のプロフィールって、どっかに載せたほうがいいんでしょうか?
要望とかあったら感想欄に書いていただければ。
できるとこから改善します。
幽々子に誕生日プレゼントを贈るため、紫の知り合いに会いにスキマをくぐった俺。
そんな俺の目の前では、紫の友人であるという鬼が酒を飲んでいた。と言うか既に酔っているのでは?と思うほどに酒の臭いがする。
「で、アンタは何をしに来たんだい?」
その目の前の鬼、この山の最強の一角で、『山の四天王』の一人であるらしい伊吹萃香は、ようやく酒を飲む手を止めて俺を見た。どうやら思ったよりは酔っていないようだ。案外コレで素面なのかもしれない。
そして俺をここに連れて来た紫だが、萃香に声をかけたかと思うと、夕方までには迎えにくる、と言い残してどこかに行ってしまった。
因みに目の前にはもう一人鬼がいて、そっちも酒を飲んでいる。
と言うかそもそもこの山には様々な妖怪が住んでいるらしく、鬼はその頂点なんだとか。
「その前にまず名前を、俺は亡霊の秋津麟祢です」
「ほぉ~、我ら四天王二人を前にして平静を保てるとはねえ。人間にしちゃやるじゃないか!」
「伊達に長く生きて(?)ないんでね…と言うか、二人?」
「おうともさ!こっちも四天王の一人だよ!」
取りあえず、初対面なのだから自己紹介をしておく。ただの亡霊が普通に喋っているのが意外だったのか、萃香は少し驚きながらそう言った。見れば、隣で大盃で酒を飲んでいる鬼も似たような反応だった。
確かに二人は鬼だ。それは二人とも頭から角が生えているのを見れば分かる(萃香は二本、もう1人は一本だったが)。だが二人とも角以外はさして人間と変わりない姿をしているため、それほど怖くはない。
それにしても、四天王の萃香と酒を酌み交わしていたからただの鬼じゃないとは思っていたが、まさかこっちも四天王だとは思わなかった。確かに、覇者のオーラみたいなのは感じていたが。
「自己紹介がまだだったね。私は勇儀。萃香と同じ四天王の一人、星熊勇儀さ」
「ご親切にどうも」
「紫がさっき言ったけど改めて名乗っておこう。私は伊吹萃香だ。それじゃあ、話を聞こうじゃないか!紫は頼み事だって言ってたけど、何を頼みに来たんだ?」
「ああ、実は…」
どうやら俺は鬼に気に入られたらしい。ただ、二人の目が強者を見つけた目になっているのは、俺の気のせいだろうか?
ともかく、話を聞いて貰えるようなので、俺はここに来た目的と経緯を話す。一通り聞き終わった萃香はそれなら任せときなよ!、と意気込み、俺が話しながら描いた図案と細かい特徴を記した紙を持って、どこかに消えた。
目の前でいきなり萃香が霧になったことに驚いて固まった俺を見て、勇儀は大笑いした。
そんな笑うほど変な顔でもしていたのだろうか?
「いやー悪い悪い。ついおかしくってねえ。今のは萃香の能力だよ。『疎と密を操る程度の能力』って言ってね。アイツは霧にも小人にもなれるのさ」
「鬼ってそんな事もできるのか、流石、最強の妖怪なだけはあるな!」
「いいや、アレが出来るのは萃香だけさ。少なくとも私には出来ないよ」
「あれ?それじゃ鬼共通の技とかってないのか?」
萃香がいなくなったので、俺と勇儀は話を肴に酒を飲み始めた。因みに、俺は死んで数億年経ってる上に
俺の素朴な疑問を受けて勇儀はニヤリと笑みを浮かべると、話を続ける。
「全ての鬼がって訳じゃないが、四天王の奥義ならある。流石に、教えるのは出来ないがねえ」
「四天王の奥義かぁ、なんか凄そうだな」
そうして酒を楽しみ続けて、四天王の話から俺の話に変わったところで、萃香も戻ってきてちょっとした宴会のようになった。
因みに話したのは地獄での修行の話だ。あの時は辛かったが、今は笑い話だと思っている。
「おい麟祢、さっき言ってたあれ、4000年の~ってやつ聞かせてくれよ!」
「いいぜ、俺の4000は死んでからの話でな、無間地獄での話なんだよ。だからまあ、享年17ついでに4000年とでも考えてくれ」
「へえ~、地獄か。それは面白そうじゃないか」
途中で紫が来たが、萃香が言うには明日まで掛かるとの事だったので、紫は帰り、俺はそのまま山で夜更けまで飲み明かしていた。
決して目的を忘れたわけではなく、ちゃんと作業を手伝ったりもした。
卍卍卍卍
数時間後―――
「なんだい、もうおしまいかい?」
「ふぃーっ、俺はまだまだ飲めるぞ~」
3人で飲んでいた場所は、他の鬼も集まって来たことで大宴会へと変貌していた。今は俺も含めたほぼ全員で飲み比べ大会の真っ最中だ。
俺や勇儀以外の参加者は既に半数近く沈んでいるが。
余談だが、萃香と勇儀以外の鬼からは『幽鬼』と呼ばれている。幽霊や亡霊を幽鬼と呼ぶことから取ったのだろう。実際名前を教えてないので仕方ない部分もある。
卍卍卍卍
更に数時間後―――
飲み比べ大会は結局勇儀が勝ち、その後は参加しなかった鬼達と踊ったり、萃香が妖術で盛り上げたり、それこそどんちゃん騒ぎだった。
そんなこんなで、大宴会は皆が酔い潰れるまで終わることは無かった。
「「「ワアアアアアアア!!!」」」
「あいつ、中々やるじゃないか」
「流石、姐さんたちが認めただけはあるな」
途中から俺と萃香、勇儀で演武をやってみた。鬼たちは楽しんでくれたので良かったが、こっちとしては萃香と勇儀が普通に強すぎてそれどころじゃなかった。