銀色の髪と体から滲み出る力
かつて力の大会で猛威を振るった
身勝手の極意へと自力で至った
「身勝手の極意か…ベジータも一瞬なったが、明らかに雰囲気が違うな」
「これが今のオラの本気だ…いくぜぇ」
高速で動く2つの軌跡
拳と拳
蹴りと蹴り
光弾と光弾
まるで荒れ狂う暴風である
二人が戦う中心は台風の目だ
「凄いなーまったく攻撃が通らん」
男の攻撃がすり抜け
悟空の攻撃を貰う
決して少なくないダメージを受けるのだ
ひとたまりもない
「これならどうだ」
悟空に向かってやや大振りのパンチを振り抜いた
クウラを屠った衝撃拳である
ぐんぐんと空気を切り裂き
衝撃波が悟空に迫る
「ぬりゃあ!」
ゆらりと衝撃波をすり抜け
一気に間合いを詰められ
無数の打撃を打ち込まれた
「痛てて…厄介だなぁ…まぁ決まりだな」
「ん?」
「いやいや、"だいたい分かったよ"」
見るからに楽しそうな笑みを浮かべ
悟空を見ると気を集中し始める
纏っていた黄金の闘気が消えてしまった
「見せてやろう無の境地を」
「…気が読めねぇ」
それもその筈
男は完全に気を消し
脱力している
超サイヤ人ではあるのだが
まったく気を感知出来ないのだ
「あ…オラがセルと戦う前に悟飯とやった事あんぞ!超サイヤ人に慣れるって奴だろ?」
「まぁ、似たようなもんかな…だけど俺は力が無い時からやっていたからね。年期の違いかな」
前世から50年はやっていたからな
武術は極めれば極めるほど
力は必要なくなる
よって余分な筋肉は重りと変わらない
まぁ自らの感で動くものや
天性の感覚で戦う者が居るが
少なくとも前世では年老いてからが現役だった
「さぁ悟空、お前の力を見せてくれ」
「わりぃがこの状態に慣れてないんだ…早めに決める!」
瞬間移動で消える悟空。しかし、男は背後へ裏拳を繰り出す
男の背後へ現れた悟空の顔面に、裏拳が直撃したかに見えたが悟空はすり抜ける様に回避してみせる
「全自動回避…か」
「うぉらぁぁぁ!!」
悟空が気を纏わせた拳を振るうが、男に軽くいなされてしまう
パンチだけでなく蹴りも組み合わせるがことごとく払いのける
「そろそろ…行くぞ」
「!?」
悟空の繰り出す拳を避け、滑り込ませるように掌底を打ち込む
「うがぁっ!?」
「おっ!これは当たるんだな」
それからの攻防は
男は悟空の攻撃を流しながら、細かく当てていく
対して悟空
身勝手の極意状態である為、攻撃を自動回避出来るが攻撃をしながらは回避出来ない
「くっ…」
「最後に互いの必殺技撃ち合って終わりにしないか?」
「…だな。よっしゃ!」
悟空は舞空術で空高く飛び上がり
全エネルギーを両手に集め
一気に重ね合わせ、圧縮する
後は、かめはめ波の要領で撃ち出す
「受けてみろ!!波ァァァ!!」
「え、あれ?地球破壊する気か?馬鹿じゃねーの?ったくしゃーねぇな!!」
右拳をしっかりと握り締め
地面を蹴り、飛び上がる
地面には大きなクレーターが出来上がる
「必殺拳その2、飛翔燕!!」
かめはめ波に右拳を殴り付ける
いや、身体ごとぶつかった
結果的に
地球は無事でした
組み手はつつがなく終わり
悟空とべジータは揃って
ブルマが作った試作型治療カプセルに入った
男は普通に食事を再開していた