ドラゴンボール超(スーパー)外伝   作:煉獄総司

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決着×到着×時々、ターレス

超界王拳の反動が一気に身体に掛かり

悟空は超サイヤ人が解け、座り込む

 

「ハハハ…体が動かねぇ」

「今のは効いたぜ?カカロット」

 

ボロボロになった戦闘服を破壊し

悟空の前にターレスが現れた

ほとんどダメージを受けていない

 

「クックック…気が変わったよ。お前とは、本気で戦いたいねぇ」

 

ターレスが強力なエネルギー弾を

デストロンガス発生装置へ向けて

無造作に放つと

 

ぐんぐんスピードを上げていき

最後は発生装置に当たり、爆発した

キングキャッスルを破壊せぬ様に

威力まで押さえていたらしい

 

 

「あーあ、しくじったぜ…こりゃ撤退だわ」

「貴様…わざとらしい古芝居しやがって!」

 

ターレスに超サイヤ人に変身した

ベジータが殴り掛かっていく

 

「まったく…王族は短気でいけねぇや」

 

ベジータのパンチをまとも受けるも

ターレスにダメージはまるでなく

ベジータの拳を掴み、地面に叩き付ける

 

「ぐっ!?」

「手加減はしてやるよ王子様」

 

起き上がろうとしたベジータに

ターレスはエネルギー波を連続で撃つ

 

「がぁぁぁぁぁ!!」

「やっと静かになった…死んではいないな」

 

爆風が晴れると気絶したボロボロのベジータの姿

 

「野郎!!」

「ベジータさん!!」

「おっと、動くなよ?カカロットもろとも貴様らも全員、死ぬことになるぜ?」

「くっ…」

 

ピッコロと悟飯、悟空も動けず

ターレスがベジータを踏みつけ

 

「それじゃあ撤退を…!?」

 

次の瞬間、悟空とベジータが消えた

悟飯とピッコロの背後に移動していた

 

「やれやれ、間に合ったか」

「き、貴様…あの包囲を抜けたのか!?」

「数が多くて大変だったよ」

 

 

 

~時間は少し遡る

 

 

悟空達がキングキャッスルで戦っていた時

男は氷河地帯に残っていた

今の悟空達には荷が重い相手だからだ

 

「出てこいよ殺気が駄々漏れだぞ」

「久しぶりだな…猿め!!」

 

この間、自分の手で殺した相手だ

忘れる訳がないだろう

 

「生きていた…じゃないな。機械か怨霊か」

「その通り、いわゆるゴースト戦士として甦ったのさ…ターレスとかいう猿に誘われてな。貴様を殺した後に、孫悟空やベジータも全員殺してやるぞ?はーはっはっは!!不思議な飲み物を飲んだら力も上がったぜ」

 

不思議な飲み物?

ターレスといえば

確か神精樹の実じゃなかったか?

 

「まぁさっさと片付けるか」

「その強がりがどこまで続くかなぁ」

 

瞬間移動と錯覚する程の超高速移動で

俺の目の前に現れたクウラ

渾身のパンチが俺の顔面を打ったが

 

同時に放った俺のパンチが交差して

クウラの顔面をぶち抜いた

その威力はクウラの顔だけではなく

上半身をも消し飛ばした

 

「おっ?」

 

飛び散ったクウラだった物が

時間が巻き戻るように再生していく

そして上半身が無くなったクウラもだ

瞬く間に5人のクウラが現れた

 

「くっくっく…言っただろう?ゴースト戦士だと。俺は何度でも甦るぞ?その度に強くなってな!」

「なるほど…な!」

 

5人のクウラに1発ずつ拳を打ち込んだ

クウラが話を終える刹那の瞬間である

同じ様に再生して増えたので

増やしては殴り、増やして殴るを

繰り返すと100人程になった

 

「お前…弱くなったなぁ」

「な、なんだと?」

「…強い個に対して、数は脅威ではない。しかもお前は無限再生に頼りきり、強度を捨てている…本気を出すまでもない。はっきり言うが、今のお前は悟空に遠く及ばない。がっかりだ」

 

俺の言葉と同時に何か喚きながら

クウラ×100が飛び掛かって来た

右拳に力を込めて思い切り振り切る

一番先頭のクウラを皮切りに

衝撃波が発生し、クウラ達が消し飛んでいく

 

「で、無限再生の正体はこれだ」

 

再生中の中心に手を突き入れると

小さな球体の石があった

力を込めると砕け散った

 

「こ…この…オレが…2度も…まけ…」

「地獄で鍛え直してきな。案外、良い相手が居るかもよ」

 

 

 

 

 

 

 

キングキャッスルに到着すると

悟空が満身創痍で膝を着いており

ベジータはボロボロで気を失っていた

そして、浅黒い肌をした超サイヤ人の悟空が立っている

 

「貴様はターレスだな?想像よりも強そうだ」

「そいつは光栄だな。アンタ、クウラを倒してきたのかい?」

「逆に弱くなっていてな、がっかりだった」

 

 

 

ターレスside

 

クウラをあっさりと倒してきた男

ターレスは自分が戦えった場合

どうなるかは想像したくなかった

間違いなく死ぬだろう。覚悟は出来た

 

懐に隠した神精樹の実から抽出し

副作用を最小限に留めた新薬を

一息に飲み干した

 

この薬は飲んだ者の身体能力と

気を数十倍に高める効果があるが

しばらく興奮状態になってしまう

ひとつなら身体の負担は大したことはない

 

しかし、飲み過ぎると身体が着いていけず

筋組織が崩壊したり精神が凶暴化したりする

人体実験の結果だ

 

今飲んだのは神精樹のエキス100%だ

身体能力と気を数百倍に高める

その代わり副作用は計り知れない代物だ

 

実の時はひとかじりしか出来なかった

それを全て飲み込んだのだ

そうでもしなければ目の前の男には勝てないだろう

 

しまった

効き始めたか

意識…が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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