残る宝玉は2つ
緑の惑星に入ると広大な森が広がる星であった
鬱蒼と茂る木々に着陸は難しそうだ
「悟飯、ここで待機しておけ。俺が調べてこよう」
「ピッコロさん、気を付けてくださいね」
「ふん、心配するな。俺はお前の師匠だぞ」
ピッコロは悟飯に入口を開けて貰い、宇宙船から飛び降りた
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ナメック星人は元々、森の民だ
大災害で森は消失したため、森の再生の第一歩の為
アジッサの木を植え育てていた
意識を集中させながら進んでいくと
開けた場所に辿り着いた
「なるほど、あの洞窟に宝玉がありそうだな。話が早くて助かる…とは行かないな」
洞窟の中から巨大な猪が出てきた
洞窟は奴の巣穴だったらしい、こちらに気付くと
その大きな口を開き、巨大な牙を向けてきた
「ほう?俺を威嚇しているのか」
猪に指で掛かってこいと挑発する
猪突猛進と言うが、かなりの速さでの突進
「俺は畜生であっても、向かってくる敵は容赦しない」
片手で受け止め、牙を掴み巨体ごと放り投げる
ズズゥンと周囲の木を薙ぎ倒しながら落下
巨大な猪は力の差が分かったのか震えている
「ふん、俺の邪魔をしなければ殺しはせん」
どうやら言葉を理解した様で
猪は前足を折り、俺に頭を差し出した
「ふん、分かれば良い。中を見せてもらうぞ」
洞窟の中はかなりの広さで深く、後ろから猪も着いてくる。しばらく進むと猪が襲ってきた理由が分かった。猪の子供が数匹、草を敷き詰めた寝床に居たかららしい、奥には宝玉が無造作に転がっていた
「これを貰うぞ、それと悪かったな…子供をしっかり守れよ?ちっ、柄にもないことを言ってるな俺」
幼い悟飯と過ごした日々が脳裏によぎり
ついつい優しげな言葉を猪に掛けていた
その悟飯が嫁を貰い娘も出来た
俺も子守りに駆り出されるくらいに
「本当にらしくないぜ…まったく」
洞窟を出て宇宙船に飛んでいく
すぐに次の星に出発しなくては
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同時刻
悟飯とベジータはもうひとつの惑星に向かっていた
幸いにも宇宙船には小型宇宙ポッド(定員3名)が搭載してあり、それに気付いた悟飯を退屈していたベジータが、無理やり同行させたのだった
「悟飯、お前には言いたい事があってな」
「は、はい」
「悟飯、お前まだ力を隠しているな?力の大会でもそうだったが…クウラの時もだ。究極化だったか、あれが出来るのにゴッドやブルーになれない訳がないだろう」
老界王神様の潜在能力解放、究極化
超サイヤ人とは違うベクトルの変身である
超サイヤ人は怒りで力を急激に引き出す
究極化は潜在能力を瞬間的に引き出す
前者は変身する度に肉体に負担が掛かり
後者は時間を掛けて潜在能力を引き出している為、変身の際には負担はなくオンオフするだけ
だが、ゴッドになる際に究極化と似た変身になっている
つまりはゴッドやブルーにも至れるのでは
そういうことだろう
「…ベジータさんには敵いませんね、500倍を克服した後に究極化よりも更に上に成れないか試したんです」
「やはりな、カカロットの息子だ。一時的に俺すら越えたんだからな。見せて貰うぞ、その力を」
小型宇宙ポッドが着陸し、外に出ると
灼熱の風が肌をヒリつかせる火山惑星
その中心にベジータや悟空を軽く退けたサイヤ人
ターレスが立っていた