天司長ですけど、グラブルの世界じゃありません   作:夜と月と星を愛する者

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……どことなくルシオじゃないかも。ルシフェルの口調を柔らかくした感じ?になっております。あ、新キャラ出ます。何処の作品のキャラかはすぐわかるんじゃないかな?有名だし、あと少しでアニメ化するし


2話

さて、またもや久しぶりだね

……私が天界から降りて大体5年だね。

この5年でも色々やったさ、闇派閥を潰したりトレインされたファミリア達を助けたり死にかけの女の子にベホマをしたり蒼い空という店を開いたりオラリオから馬車で一週間のところにある村まで行って料理を振る舞ったり……そういえばそこに何故か神がいたな。

 

1000年ぶりに会った神…ゼウスに…話を聞いたら三大クエストの隻眼の竜と呼ばれる魔獣になりかけの魔物にやられてファミリアの者達は多くが死に、残った者達も散り散りになったそうだ、今はベル・クラネルという男の子を育てているらしい……それとこれは秘密なんだがベルは英雄たり得る素質を持っていた、もう何百年と見ていなかったが彼が今世の英雄らしい……しかも彼は…いや、これは彼が大成した時に話すとしよう。

そして私は時々、その村まで行ってベルと話をしていた、彼はどうやら英雄譚が好きらしいから誕生日に私とゼウスから英雄譚の本を渡していた、ゼウスは自身のファミリアにいた英雄の本を私は今まで見てきた英雄達の本を…とても喜んでいた、そして彼と過ごしていると彼がこの本の英雄達のように強くなりたいと言うから私とゼウスで鍛えていった、最初は血反吐を吐きながらも我武者羅に食らいついていったが、1年も経つとある程度体が鍛えられたからか余裕で訓練内容を終わらせるようになった、頃合いだろうと思いゼウスと一緒にギアを一つ上げたのだが……直ぐに息を荒げ大の字で地面に転がった…それと彼の得意武器はナイフと剣のようだ……これもあの者と同じだな。あの者は剣だけを使っていたが……ベルはナイフを主に使うようだ、ベルと共に過ごしているうちに何故かベルから「僕、大きくなったらルシオさんと結婚したい」と言われた……私は男なのだが、まぁ子供によくある「僕、パパのような人になる」や「私、大きくなったらパパと結婚する」と一緒だろうと思い軽く流していた

 

あぁ、そうそう。言い忘れていたが私がウルズから貰った物はモンスターハンターの世界の生物の召喚と英雄エミヤやイスカンダルが使っていた固有結界…私のは何故か結界ではなく固有世界だったが…固有世界とはなんだ?と思ったが使ったら果てなき空といくつかの浮かぶ島々がある世界だった、どう見ても人がいないグラブルの世界だ……島には草木もあり木の実や何故かアプトノスやガーグァがいたのでそこにモンスター達を住ませることにした……観察しているとモンスター達は基本的に食べなくても大丈夫のようだった、調べたら私の魔力でエネルギーを補っていたのだ…………話が脱線したな。後の特典はドラクエの魔法と……料理だった、正確にはトリコというアニメの神の料理人と呼ばれるフローゼ並みの料理の腕だった……何故か私が料理をしようとしたら触れた食材がトリコの世界の食材に変わるので最初は苦労したが、今では任意で変えることができるようになった……

それで私はオラリオで店を開いたのだ…ヴァリスはもう何千年も前から変わっていなかったから使えたのでそこそこの土地を買いそれなりに大きい店を開いた、まだ従業員は私だけなのだがね。

私の店で働きたいと言う人は多くいるのだが、働く日の前日に何故か急遽キャンセルされるのだ……しかも良く私は視線を感じるのだ、敵意や殺意の視線ではないので放置しているが、正直言うと少し悪寒がする。因みに私の店の常連はフレイヤ、オッタル、アイズ、ティオナ、レフィーヤ、リヴェリア、フィン、ガレス、タケミカヅチファミリア、ガネーシャ、その他神々と言ったところだ、因みに神達は良く私を自身のファミリアに勧誘してくるのだが私は全ての勧誘を断っている。理由は神が刻む恩恵は実は魔物と神、または神に近い者には刻めないのだ、私はあまりおおごとにはしたくないので私が天司長と言うことは黙っている。

フレイヤにはバレているが、オラリオにいる神で私の顔を見てルシフェルだと気づくのはフレイヤ、ロキ、ウラノス達だけだ……そういえば最近降りてきたヘスティアも知っているな。これはまずい。フレイヤやウラノスはともかくロキとヘスティアは私を見たら大声をあげて私に掴みかかってきそうだ

あぁ、それと私の店は弁当屋みたいなこともしているので、頼まれたら弁当も作っている。頼むのはたまに来るギルド職員達と冒険者の者達だがね。神達は私の店で酒を飲んでいる。

 

さて、今日も蒼い空、開店と行くか

 

 

 

 

カランカラン

 

「いらっしゃい……おや、アイズ君、また弁当かな?」

 

「うん……ジャガ丸くん弁当」

 

「了解。少し待っててね」

 

「うん………ねぇルシオさん」

 

「うん?なにかな?」

 

「私達のファミリアに入らない?」

 

「唐突だね?……うーん、すまないが私はファミリアには入れないんだ、訳ありでね」

 

「そう……残念」

 

「どうして、私をファミリアに?」

 

「ティオネが、同じファミリアのものじゃないと………なんでもない」ぷい

 

「あらら、何か悪いこと聞いちゃったかな?それならごめんね」

 

「…別に、大丈夫」

 

「そっか……」

 

アイズ君と初めて会ってあれから3年、最初は表情を一切変えない人形みたいだったのに今じゃコロコロ表情を変えて……アイズ君は本当綺麗になったな〜」

 

「ッ!〜〜!!」///

 

「あ、口に出てた?ごめんね。変なこと言っちゃって……はい、ジャガ丸くん弁当」

 

「し、失礼します!」

 

カランカラン

 

「頑張って…って、もう行っちゃったか……ふむ、気を悪くしたならまた会った時に謝らないと」

 

カランカラン

 

「いらっしゃい…おや、今度はリヴェリア君か」

 

「君はやめろ。ルシオ」

 

「ハハ、すまないね……それで、リヴェリアも弁当かな?」

 

「いや、今回は客だ、それとアイズが顔を真っ赤にしながらダンジョンに向かったが…何かしたか?」

 

「私がアイズ君を怒らせるようなことを言ってしまって…顔を真っ赤にして出ていってしまったんだ、若い子の心はよく分かんなくてね」

 

「何をしてるんだ……お前も見た目は充分若いが…一体何歳なのだ?」

 

「それは秘密だよ。それで料理は何にするかな?」

 

「そうだな。ルシオのおすすめを頼む」

 

「おや、おすすめかい……そうだね〜…うん、了解」

 

さて、極東で馴染みのお米と味噌汁と焼き魚でいこうかな

 

 

《アイズサイド》

 

私がルシオさんと会ったのは3年前、その時私はジャガ丸くんの期間限定を持って食べようとしたら運悪く人にぶつかって、落としちゃってて、私が項垂れてたらルシオさんが

 

『大丈夫かい?良かったらだけど私のを食べるかい?』

 

と言って、私に期間限定のジャガ丸くんをくれたのがルシオさんとの初めての出会い。流石に悪くなった私は何かお礼できないか聞いたら

 

『お礼?いや、良いよ。実は二つもそれを買ってね。一つは食べて、お腹いっぱいになってね。そこで君が目に入ったんだよ』

 

嘘だ、そのジャガ丸くんは限定品で1人1つしか買えない物なのにルシオさんは笑顔で私にくれた、その時のルシオさんがとても優しい顔をしていてその顔がお母さんを思い出させて、私は目尻が熱くなるのを感じた

 

『……どうして、泣いてるのかな?』

 

私はただ俯いて何も話すことはできなかったけどルシオさんは

 

『……よしよし…悲しいのなら辛いのなら私が、君の家族が側にいよう…』

 

私を静かに優しく撫でてくれた、とても嬉しかった……撫でるのがうまかったからか、私は直ぐに寝てしまって、気づいたらファミリアの自室にいた、リヴェリアに聞くと

 

『銀髪の綺麗な男性がアイズをおぶって来てくれたんだ』

 

確かに私を撫でてくれた人は銀髪だった、その後はお礼が言いたくてオラリオ中の人に聞いたら

 

『銀髪の綺麗な男性?それだったら【蒼い空】の店長のことじゃないかな?』

 

そして、私はその店に行くと

 

カランカラン

 

『いらっしゃい……おや、君はあの時の』

 

それから私はルシオさんによく会いに行くようになった、彼が頼めば弁当を作ってくれるって聞いたから私はそれからダンジョンに潜る日は毎回頼むようになった、よく分からないけど弁当を食べたら力が湧いてきていつもより良い動きができるようになった、それから私は毎回、毎日と言っていいほど

 

『いらっしゃい、おやまた来たね』

 

『いらっしゃい、弁当かな?少し待っててね』

 

『いらっしゃい、またかい?少しは休む日を入れたらどうかな?休むのも冒険者としての仕事だよ』

 

『いらっしゃい、昨日はゆっくり休めたかな?…弁当はと……ん?今日は弁当じゃない?……そうか、料理は何にするかな』

 

『いらっしゃい、弁当だね……はいどうぞ、行ってらっしゃい。頑張ってね』

 

私は気づいたらルシオさんのことをいつも考えるようになってた、ティオナに教えると何故かニヤニヤしたけど…

 

『アイズもそれを知る時が来たか〜、うんうん…で、どんな人?』

 

店を教えて、帰ってきたら

 

『アイズ、あの人やばい…凄く強い人だ、私のアマゾネスの本能が言ってる。あの人はオッタルよりずっと強い。あの人のこと私に教えて!』

 

なんか、その時のティオナにイライラしたからほっぺを掴んだけど、リヴェリアも

 

『ほう、蒼い空の店長にアイズが世話になっているのか、私も会ってみるとするか』

 

それから、リヴェリアは

 

『顔はかなり良かったな。料理の腕も良いし、優良物件というやつか?』

 

『ふむ。アイズと初めて会ったのはあの時のジャガ丸くんの時なのか』

 

『ティオナ。お前もよくあの店に行ってルシオに会ってるそうだな』

 

『………ん?あ、あぁ、どうした?』

 

『ルシオがな……』

 

だんだんとルシオのことばかり話すようになった、それとリヴェリアは

 

『アイズ、ティオナ、この事は私達だけの秘密だ、ロキに勘付かれでもしたらルシオに迷惑がかかってしまう』

 

でも、フィンとガレスには気づかれたけど、ロキには秘密にしてくれてる。最近だとレフィーヤもあの店によく行ってるみたい

 

それと、これは昨日聞いたんだけど、ティオネが

 

『いい、アイズ、ファミリアに所属してる人はね同じファミリアの人じゃないと結婚できないのよ』

 

『でも、私、ルシオさんとそういう関係になりたい訳じゃ……』

 

『じゃあ、ルシオさんが知らない女の人と結婚したもいいの?』

 

その話を聞いた時、私は何がなんでもルシオさんにはファミリアに入って欲しかった、ルシオさんが知らない女の人と一緒にいるのを想像するととても嫌だったから…だから誘ったけど、ルシオさんは訳ありでファミリアに入れなくて、入って欲しいけどルシオさんには迷惑をかけたくないから今は諦める……なのに、ルシオさんは

 

「アイズ君は、本当綺麗になったな〜」

 

なんて言うから恥ずかしくって店を飛び出しちゃった……まだ、顔が熱い

 

ライバルは多いけど

 

「ルシオさんは私のもの」

 

絶対に諦めない

 

《ルシオサイド》

 

おや?なにか嬉しいけど少し悪寒がしたな

 

「どうした?」

 

「…いや、なんでもないよリヴェリア。はい、朝食セットだよ」

 

「これは、米か?それと味噌汁だったか?極東の食べ物まであるのか」

 

「うちは色々と仕入れるからね。さ、冷めないうちに食べてくれ」

 

「あぁ、では……美味しいな。味噌汁というのを初めて飲んだが、心温まるな」

 

「それはよかった」

 

「夜も来ていいか?」

 

「うちは他の人の迷惑になるような客以外、ウェルカムだよ」

 

「そうか、それなら夜はアイズとティオナとレフィーヤで来るとしよう」

 

「それはいい、とびっきりの料理を振る舞おう」

 

「それは嬉しいな」

 

正直、彼女たちのような美女美少女が来てくれるんだ、男として嬉しいさ……ティオナ君の私を見る目に熱がこもっているのが気がかりだが

 

「そういえば、リヴェリア達は近々ダンジョンに潜るんだったな」

 

「あぁ、未到達階層、59階層を目指してな」

 

「そうか、私からは頑張れとしか言えないな」

 

「当たり前だ、私たちは冒険者、ルシオは市民なのだから」

 

「そうだな」

 

にしてもダンジョンの階層は58階層までしか行ってないのか……もう何千年も昔に私たちは100階層まで行ったのだが、因みにメンバーは私、サンダルフォン、ガブリエル、ミカエル、ウリエル、ラファエル、ゾーイ、ブローディア、ランスロット、カリオストロ、ロミオ、メーテラ、私が喚んだモンスター達で行ったな。だが、ダンジョンは生きている。もしかしたらもう出てくる魔物も階層の地形も、最下層の100層がもっと伸びてるかもしれないからな。

 

それと、今回のリヴェリア達の遠征は何か嫌な予感がする

 

「なぁ、リヴェリア。今回の遠征だが、何か嫌な予感がするんだ」

 

「……それは、冗談で言ってるわけじゃないんだよな?」

 

「あぁ」

 

「……そうか、ルシオが嫌な予感と言うからには危険なんだろうな。だが、私たちは冒険者だ、危険だ、だからといって、ならやめます。と言うわけにはいかないだろう?」

 

「……冒険者は冒険するな。じゃなかったかな?」

 

「ふふ、確かにそうだ、しかし私たちはロキファミリアだ、未到達階層に行くには危険も承知だ」

 

「………そうか、それなら私からは止めはしないよ。代わりといってはなんだが、これを持っていってくれ」

 

私は小さな水晶玉を渡した

 

「これは?」

 

「詳しくは言えないが、ファミリアの者達が怪我を負ったらそれを地面に叩きつけて割ってくれ」

 

「……わかった、有り難く貰っておこう」

 

ちなみにその水晶玉は私がベホマズンの魔法を込めた特別なものだ、カリオストロに頼んでそういう類をいくつか作ってもらっていたのだ……錬金術はかなり万能だな

 

「さて、そろそろ私は出るとしよう。勘定を」

 

リヴェリアは代金を払うと出ていった

 

「さて、客が来るまで暇だな………おや?レモンが足りないな。アイズ君達にレモンティーを出そうと思っていたのだが…今のうちに買いに行くとするか」

 

店の扉に看板を掛けて…よし、行くとするか

 

 

 

ワイワイガヤガヤ

 

賑やかだな。ここは

 

「お!蒼い空の店長ことルシオの旦那じゃないか!」

 

シーン

 

「おや、肉屋の方じゃないですか」

 

「おう、どうだ?今なら安くしとくぜ?」

 

「残念ですが、肉はまだあるのですよ。今回は果物屋に行こうかと」

 

「そうか、残念だな。ま、今度買ってくれよ?」

 

「えぇ、その時には」

 

そういえば、何故肉屋の人が私が来たと言った瞬間、静かになったのだろうか?

 

「やだ、凄い美形」

「流石オラリオ一の人気を誇る人だ」

「あの勇者より人気が上なのか」

「ウホッ、いい男」

「ヤらないか?」

 

………無視していこう、ここにいたら危険だ

 

 

 

 

「店長」

 

「お?ルシオじゃないか!どうした?今度は何を買ってく?」

 

「レモンが足りなくなったので買いに来たんですよ。とりあえず50個ほど」

 

「あいよ!」

 

店長からレモンを受け取ると私は店に帰る道を進んでいた

 

「ふむ。レモンティーの他にはデザートで甘いものでも作るか……ん?」

 

目に付いたのはたまたま、偶然路地に目がいき、そこに倒れている子を見つけた

 

「…女の子?」

 

「……うぅ……」

 

「まだ、息はあるな。店に連れていこう」

 

私は倒れていた女の子を抱えて急いで店に連れていった

 

 

 

「怪我は…そこまでないな。大分汚れてるが、貧困層の子か?体も細い…ご飯もろくに食べてないのだろう」

 

「…う……こ、ここは?」

 

「起きたかい?」

 

「ッ!……貴方は?」

 

「私はルシオ、この店の店長だ……それで、いくつか聞きたいことがあるのだが、いいかな?」

 

「……うん。何が聞きたいn…」キュルルル〜

 

「………」

 

「〜〜」//

 

「まずは、腹ごしらえだね。少し待っててくれ」

 

「え?…食べさせてくれるの?」

 

「目の前でお腹を空かせた人がいるんだ、食べさせないわけないだろう?」

 

「………ありがとう」

 

「さて、少し待っててね」

 

恐らく長い期間、食べてないのだろう。なら消化にいいものを食べさせないと……お粥でいいかな?

 

 

 

 

 

「はい、どうぞ、熱いから気をつけてね」

 

「………」

 

「どうしたんだい?」

 

「あ、…こんな美味しそうなの初めて見たから」

 

「そうか、食べながらでいいから質問に答えてくれないかな?」

 

「うん……」もぐもぐ

 

「家族はどうしたんだい?」

 

「……一週間前にに亡くなった」

 

「………」

 

「母は病気で1年前に父は労働中に事故死で……」

 

「…そうか、よく今まで頑張ったね。行くところがないならうちにくるかい?」

 

「!……いいの?」

 

「君がいいならね」

 

「なら、お願い…します」

 

「うん。これからよろしく…あ、名前は?」

 

「レイ、レイチェル・ガードナー」

 

……おや?何処かで聞いたことのある名前だな……どこだったか…まぁ、気にしないで大丈夫だろう

 

「そうか、レイチェルか、いい名前だね」

 

「そう?」

 

「うん……目も綺麗だまるで月に輝く夜の湖にように青く綺麗だね」

 

「…少し……照れる」//

 

「おっと、ごめんね。そうだ、食べ終わったならお風呂に入るとしよう。付いてきて」

 

「うん」

 

私たちは2階の私の自室の横にあるシャワー室に移動した

 

「…………これが、髪用、こっちが体用のね。お風呂の方は君が寝てる間に溜めていたから…それじゃ、ごゆっくり」

 

さて、レイがお風呂に入ってる間に服をどうにかしないと……店用のを少し弄ってレイに着せるか?……それしかないな。

 

 

 

 

 

 

よし、できた……因みに服は水色を基準とした膝下まであるメイド服のようなものだ……

 

「レイ〜。服、ここに置いとくからね」

 

『わかった』

 

そうだ、今のうちに夜に来る常連たちが食べる料理の下ごしらえをしておくか

 

 

 

 

 

…………ここで、砂糖を混ぜて………デザート用のプリンは冷やしておくか………ふむ。肉はガララワニの肉にするか………酒は…だめだ、アイズに酒を飲ませるなと言われてるんだった………レモンを添えて、よし大体完成かな?後はこれをその時まで冷やしておけば……

 

「……ルシオさん…」

 

「…ん?……お、可愛くなったね。体も綺麗になったし…そうだ、その服だけど、店員用の制服なんだけど、どこかきつかったり緩いってとこはないかな?」

 

因みに服は私が白い執事服のようなのを着ておりレイが白と水色を基準としたシンプルなメイド服のようなものだ……

 

「大丈夫……ねぇ」

 

「どうしたのかな?」

 

「…なんで、私を助けたの?」

 

「……そうだね〜…たまたま君が目にとまったからかな?」

 

「…ただの善意?」

 

「そうだね。善意だね」

 

「…そう……夜の相手をさせられるのかと思った」

 

「………ふ、ハハハ。私はそういう目で見られてたのか、ハハハ」

 

「あ、いや、違う…ただ、私を拾っても価値なんてないから」

 

「いやいや、私の店に従業員が丁度欲しかったからね。一応二階に空いてる部屋はあるから住み込みで働いてもらうけどね。それと、自分のことをそんなに卑下しないで、君の価値は自分で見出すものだ、それに君は可愛いからね看板娘としても役立つさ」

 

「…わかった、これからよろしくお願いします」

 

「うん。こちらこそよろしく」

 

初の従業員、ゲットだぜ!ってね

 

カランカラン

 

「おや?お客さんだ、いらっしゃい。レイ、ご注文を聞いてきてくれないか?」

 

「わかった」

 

うん。少しは明るくなったな。起きた時の目は暗かったけど今は綺麗だ……

 

「オムライス1つ」

 

「うん。オムライスね」

 

 

 

多数の客たちを相手していると気づいたらもう夜だった

 

「……ふぅ」

 

「疲れたかな?」

 

「うん。少し」

 

「無理しなくていいよ。まだ病み上がりなんだから…あぁ、それと厨房に賄いを出しておいたから客が少ない今のうちに食べてくるといいよ」

 

「ありがとう」

 

「うん。自信作のスパゲティだから冷めないうちに食べてね」

 

私はレイが厨房の方に向かったのを確認すると、丁度来た

 

カランカラン

 

「いらっしゃい。お、来たね」

 

「あぁ、朝に続いて邪魔をする」

 

「やっほー!来たよルシオさん!」

 

「やっぱりこの店の雰囲気はいいですね。落ち着く感じで、ルシオさんがいるからですかね?」

 

「おや?私はそんな雰囲気を出してるのか、客がリラックスできるなら私としても嬉しいな」

 

「……ルシオさん。これ」

 

アイズが空の弁当箱を差し出してきた

 

「うん。どうだった?美味しかったかな?」

 

「うん。美味しかった」

 

「それはよかった、それと、朝はごめんね?怒らせるようなこと言って」

 

「…大丈夫、怒ってないから」//

 

「そうかい?それならいいけど」

 

「ぶー、2人だけで何話してるのさ」

 

おやおや、ティオナが膨れっ面になった

 

「ハハハ…さて、料理を作ってくるから待っててくれ」

 

「「「「はーい(うん)」」」」

 

さて、ガララワニの肉を解凍してステーキにするか……野菜は…ふむ。あれでいいかな

 

 

 

 

 

「ルシオさん。親しげに話してたけど常連さんなの?」

 

「うんそうだよ。料理は美味しかった?」

 

「うん」

 

「ならよかった、あぁそれと、さっきの人たちにお冷を持って行ってくれるかな?」

 

「わかった」

 

《三者視点》

 

「お冷です」

 

「え?」

 

「?…どうしました?」

 

「君は誰だ?朝来た時はいなかったが」

 

「えっと、今日からこの店で働くことになったレイチェル・ガードナーです。レイと呼んで」

 

「うん。レイちゃんだね!可愛い!小さい時のアイズみたい!」

 

「へぇ、小さい時のアイズさんってこんな感じだったんですか?」

 

「あぁ、たしかに似ているな」

 

「「……?」」コテン

 

「ほら!首を傾げる仕草も同じだ!……姉妹だったり?」

 

「なわけないだろ」

 

ワイワイキャッキャ

 

「お待たせ…って、何してるんだい?」

 

ティオナがレイを抱きしめて、アイズとリヴェリアが頭を撫でて、レフィーヤがそれを眺めていた

 

「えっとですね…みなさんがレイちゃんのことを気に入りまして、あはは」

 

「レイちゃんが可愛いのがいけない。だから私は悪くない」

 

「胸を張って言うことじゃないだろ……やれやれ…と、まずは肉料理とサラダそしてレモンティーだ、食べ終わったらデザートも出すからゆっくり食べてくれ」

 

「はい!」

 

やはり、女の子は甘い物が好きなんだな

 

「ほら皆さん。料理が来ましたよ」

 

「そうだな。頂くとしよう」

 

「ではごゆっくり」

 

 

 

 

「…うぅ〜」

 

「ハハハ、お疲れ。私が来るまでずっとあんなだったのかい?」

 

「うん」

 

おやおや、それはさぞかし疲れただろう

 

「それなら。甘いものでも食べてリラックスしてくれ」

 

私は冷蔵庫から冷やしておいたプリンを出した

 

「これは?」

 

「プリンと言ってね。美味しいよ」

 

「…じゃあ……はむ…〜〜!美味しい」

 

「そうだろう。私の好きなものの1つでもある」

 

「ルシオさんは他には何が好きなの?」

 

「そうだね〜……コーヒーとかかな?」

 

「…コーヒー?」

 

「まだ、レイには早いかもね。苦いから」

 

「苦いのに好きなんだ…」

 

「その苦さがよくってね……」

 

そんな感じで時間を過ごした…プリンは好評だった

 

 

 

「さて、レイはこの部屋を使ってくれ」

 

空き部屋の1つをレイに与えた

 

「………」

 

「どうかしたかい?」

 

「……なんでもない」

 

?……そんなわけで夜

 

カリカリカリカリ

 

「ふむ。売り上げが伸びた、レイのお陰だな」

 

コンコン

 

「ん?入って」

 

ギィィ

 

「…ルシオさん」

 

レイが枕を抱えて入ってきた

 

「…眠れないのかい?」

 

「……うん」

 

「そうか、こっちにおいで」

 

レイを膝の上に乗せると頭を優しく撫でた

 

「まだ、不安なんだね」

 

「………」

 

「大丈夫…私がついてる。不安なら君の家族になってあげる」

 

「……」

 

「だから、安心するといい」

 

「…」

 

「今の君は……独りじゃないんだから」

 

子守唄でも歌おうか

 

「〜〜〜♪〜〜♪……」

 

 

 

 

「…〜〜♪」

 

「すぅ……すぅ……」

 

寝ちゃったか……おや、私の服を掴んで離してくれない……一緒に寝るとするしよう

 

「…おやすみ。レイ」

 

夜に輝く月の光がレイを浴びせていた

 




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