異形系個性 真・ゴジラ   作:⌒*(∴)*⌒ <滅尽滅相なの!

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徹夜テンションで書いて酷かったんで直しました。
お気に入りしてくださった方すみません。


ゴジラはつおい

此の世界には異形系個性というものがある。

人間とはかけ離れた肉体を持つ、生まれながらの個性。

多くが人間を超えた力を備えた解除不能の個性である。

まぁそれは良い。

前世にはなかったがここは来世、いや今世である。

受け入れよう。

原作は知らないがどこかのアニメ世界だろうし受け入れよう。

例え前世では結局使うことはなかった息子がなくなろうが、文字通り人間離れした顔であろうが受け入れよう。

涙をもって諦めよう。

でもさぁ、でもさぁシン・ゴジラはねぇよ。

 

 

 

 

 

神呉璽羅(かなえごじら)

これが今世の僕の名前である。

もうね、生まれた時に絶望した。

だってゴジラである。

GODZILLAである。

呉璽羅である。

しかも第四形態。

小学生の時分は会った覚えなどない神様を毎日呪っていたくらいだ。

 

流石に個性だからか身長はおおよそ3.5メートル、全長は7メートル程で収まっているがゴツゴツした黒い皮に、身体と比較して小さい手。

血管のように赤い線が罅割れのように身体中をはしっている。

そして顔が恐竜です。

キノコ雲の形をした頭部に焼け爛れたような口許。

身体と比較するとあまりにも細く、不揃いな牙が並び碌に口を閉じることもできない。

さらに下顎には舌がなく、下顎は任意で裂ける。

食べる必要がないからか殆どビーム発射口。

見開かれた極端に小さく、瞼も存在しない目。 

これのお陰で俺は授業中寝ていても全くバレないのである(白目)。

まぁ白目なんてできないのだが。

「これ絶対にラブコメとかできねぇだろ」って顔である。

て言うか友情すらできないのだが。

 

言ってて死にたくなってくるものだ。

死ねないのだが。

そう死ねないのだ。

シン・ゴジラは従来のゴジラと違い死ねないのだ。

シン・ゴジラのヤベェところは多々あるが一番ヤバイのは形態変化能力である。

自己崩壊と自己再生を繰り返すことで世代を経ないまま自身を進化させる能力。 

環境の変化や敵の攻撃に対して急速に対応できる適応能力だ。

この能力でただの海洋生物だったものが深海に投棄された放射性廃棄物を摂取しゴジラとなったのだ。

だからか原作同様体内に原子炉がある。

多分熱核エネルギー変換生体器官と呼ばれてた奴だと思う。

これは体内に取り込んだ物質の元素を細胞膜を通して任意の元素へと変換するものであり、水素や窒素などの陽子数の少ない元素から生存に必要な元素を生成し、更にその際の崩壊熱をもエネルギー源として吸収する生体システムである。

簡単に言えば生成される元素を任意で選べる核融合炉であり、水や空気さえあればどこであっても栄養素とエネルギーを生み出し生存が可能というトンデモ原子炉だ。

勿論そのお陰でビームも撃てる。

極太のビームです。

それならTSしても某魔砲少女の方が良かったと何度思ったことか。

あれ?シン・ゴジラは性別がないからもしかしてTSか?

シン・ゴジラは確か単一生殖ができるからオスもメスもなかった筈だ。

俺は男を辞めたと思っていたが女にもなっただけだったのか(辞めたのは人間です)。

異形系と言っても限度があると僕は思うんです。

 

閑話休題。

人間の8倍もの遺伝子情報を持ち一個体での進化を続けるゴジラ。

そういえば裏設定では第4形態は始まりにすぎずさらなる進化適応を行うとされてたなぁ。

しかも公式発刊の雑誌で。

明言されてたなぁ。

第五形態が映画最後のシーンでちょろっと出た人間大のトカゲ人間みたいな奴で、更に二段階進化があるらしい。

確か第六形態で人類滅亡クラスの無限分裂を行えて、永久機関の獲得、ヤシオリ作戦への免疫、完全なる飛行能力の獲得と大気圏外での生存能力を獲得する筈だ。

ヤバすぎるだろ。

改めて考えてもヤバすぎる。

永久機関は自己でのエネルギー生成、無尽蔵の核融合、水と空気が必須でなくなるとか頭おかしい奴だし、宇宙空間での生存能力もヤバすぎる。

別の惑星などに到達するだけでなく、いずれはそれらの困難極まる環境へも適応していくとかもう某究極生命体もビックリである。

最早人類悪よりたちが悪い。

そして更に絶望を煽るのならば、それでもまだゴジラは進化を残しているのだ。

第七形態は体内に宇宙を宿し、あらゆる物質や元素を合成して作り出し、自分のものにしていく。

事実上無敵である。

もう訳がわからない。

こんなの完全生物とか以前に生物ではないだろう。

Q. 僕はまだ進化を二回残している。この意味がわかるかな?

A. ウルトラの星でも崩壊だ!!

ということだ。

こんなのどうやって倒せるというのだろうか。

第七形態になったらそれこそサイヤ人でも不可能だ。

超天元突破グレンラガンでも連れてこなければ殺せない気がする。

とにかくこの世界ではゴジラを殺すことはできないだろう。

死をも克服した完全生物となってしまったシン・ゴジラを殺すことなどできないのである。

第七形態は勿論第四形態ですら殺しきることは不可能だ。

シン・ゴジラヤベェ(小並感)。

 

 

 

 

 

118.5メートル。

それが本来のシン・ゴジラの身長である。

それなのに今の僕は3.5メートル程しかない。

これが数少ない神様の温情なのかはわからないが不幸中の幸いだろう。

十二歳くらいにはこの大きさで成長が止まってくれて本当に良かった。

まぁ必要性がないからこの大きさなだけで更に進化する可能性は十分あるのだが。

ゴジラだから仕方ないね。

でも3.5メートルでも十分でかいなぁ。

 

国立雄英高等学校の前でそんなことを考える。

今日は待ちに待った受験当日。

数多の学生達がプロヒーローになる為に集まっている。

ヒーロー科狙いも相当いるだろう。

かく言う僕もそうだ。

 

でも正直なところ人を助けたいとかそういうのはあんまりない。

シン・ゴジラは霞を喰って生きていけるので生活の心配はないがビームを撃ちたいのだ。

ストレス発散に思う存分ビームを撃ちたいのだ。

内閣総辞職ビームを撃ちたいのだ。

壁抜きビームとか撃ちたいのだ。

だってカッコいいし。

なりたいとは思わなかったが。

ゴジラは前世でも大好きだった。

なりたいとは思わなかったが。

シン・ゴジラの圧倒的な蹂躙劇も何度見返したかわからない。

なりたいとは思わなかったが。

裏設定も考察も買って読み漁ったものだ。

なりたいとは思わなかったが。

 

閑話休題。

だから必死で勉強したし、尻尾でペンを握るなんて芸当を覚えたのだ。

絶対に合格してやる。

そう意気込んでドッスドス歩いていると緑髪の少年にぶつかる。

 

「あっ、すみま――」

 

表情が固まる。

そりゃそうだ。

集中していて気づかなかったのだろうが他の受験生はまず寄り付かないような顔なのだ。

醜悪に裂けた口許に不気味な頭部。

表情が死んでいて怒っているようにすら見えるかもしれない。

僕だって自分だったら近づかない。

だってそれくれぇ怖いし。

転生して四、五年は鏡見てびくついてたし、今でも夜中だと物凄い驚く。

なんて下らねぇことを考える。

 

「すすす、すみません。わざとじゃないんです!!」

 

「気ニスルナ」

 

「うわぁっ」

 

重ね重ね失礼な少年だ。

喋っただけじゃないか。

確かに美声とは言い難いが発生練習は生まれた時からやっているんだぞ。

泣き声の代わりに鳴き声を発していた僕が漸く喋れるようにようになった時は小躍りして喜んだっていうのに。

その努力を理解できんのか。

 

「失礼ナ奴ダ」

 

「ひっ、すみません、すみません」

 

ぽろっと溢した言葉に少年は過剰に反応する。

よく考えたら理解できるわけなかったよ。

 

脅してしまったか?

こんなとこでも減点されるかもしれないのが雄英クオリティーだとネットの記事で読んだことがあった僕は直ぐ様発言を撤回する。

 

「別ニ良イ」

 

それだけ言って逃げるように去った僕は悪くない。

 

 

 

 

 

『今日は俺のライブにようこそー!エヴリバディ!』

 

ボイスヒーロー・プレゼントマイクがメチャメチャ大音量で声をかける。

まぁそれに答えるような受験生はいなかったが、それでも気にせずハイテンションで試験の説明を始める。

何かロボットを退治してその合計ポイントを競うらしい。

0ポイントで邪魔者的な巨大ロボットも出るらしいがあまり興味はない。

どうせ内閣総辞職ビームを耐えられるとは思えない。

 

『俺からは以上だ!最後にリスナーへ我が校の校訓をプレゼントしよう。かの英雄ナポレオン・ボナパルトは言った!!「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者」と!“Plus Ultra!”それでは皆、良い受難を!』

 

何か決め台詞的な台詞が異常に似合う。

これもヒーローの素質だろうか。

 

『ハイ、スタートー!』

 

ボケっとしてたら試験がスタートする。

 

周囲の受験生が困惑する中、それを一切考慮せずにプレゼント・マイクが叫ぶ。

 

『どうしたぁ!?実戦じゃカウントなんざねえんだよ!走れ走――』

 

「GAAaaaaAAaaaaAAaaaa」

 

プレゼントマイクの激励で他の受験生が一斉に動きだそうとするのを咆哮で押し留めて尻尾に核エネルギーを溜める。

背鰭が紫色に発光して体内の原子炉がエネルギーを収束させる。

 

「GAAAaaaaaaaaaaa」

 

尻尾の先から紫色の放射熱線が放たれ、眼前の建物を爆発、融解させる。

そしてその尻尾をぐるりと横に薙いで眼前のビル群を切断、爆発させる。

スタート地点が比較的広い空間だったのが幸いして倒壊した建物がこちらに倒れ込んでくることこそなかったが、視界全てが炎に包まれる。

地獄絵図だった。

 

「なっ、何だよこれ………」

 

「これは…」

 

やり過ぎちゃった☆

 

 

 

 

 

雄英高校職員会議室は重苦しい沈黙に満たされていた。

 

「これってどうなるんでしょうか……」

 

画面に映し出されるのはあるひとりの受験生。

 

神呉璽羅(かなえごじら)

ヴィランポイント1002、レスキューポイント0、総合ポイント1002。

二位の受験生のポイントが77ポイントであることからもわかる通り桁が違う。

筆記だって合格ラインには到達しているし 間違いなくトップである。

ただ――

 

「仮想敵ロボットをビル群ごとビームで一掃……」

 

「Oh、やっべぇな」

 

「あぁ、序盤に一度このビームを放った後は何をするでもなく座り込んでいるだけだ。まぁあれを何度も撃たれても困るのも事実だが…」

 

「あの会場はスタート地点からきっかり半分全てのビルがなぎ倒されてたそうよ。巨大敵ロボットも胴体を別たれて一撃」 

 

「何でヴィランじゃないのか不思議なくらいの容赦のなさじゃねぇか」

 

「開幕のビームのせいでこの会場の生徒の殆どがポイントを稼げてないんだよねぇ」

 

「だから言ったんだ。これは余りにも非効率的だって」

 

「これってレスキューポイントにマイナスがつくくらい酷いわよ」

 

「しかしこの試験は加点方式だしねぇ」

 

「何を言っているんだ。逆にこいつがヴィランにでもなってみろ一体誰が止められるんだ」

 

「そうね……」

 

「そうだな」

 

こうして神呉璽羅(かなえごじら)は雄英高校に入学した。




主人公はシン・ゴジラを個性として獲得しているため大きさは3.5メートル程。
第四形態の姿をしているが実際は第五に近い。
まぁ多用に進化するから余り関係ない。
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