チャクラの応用術を身に付けるべく、木登りという修行を開始したナルト達。
一見、簡単だと思っていた三人だったが…予想と反してかなり苦労していた。足に纏うチャクラが少ないと、吸着せずに地面へ落下し、また強すぎると反発して木が砕けてしまって登る事は出来ない。
「くそっ!! また駄目か」
「ちっくしょー さっきから全然登れねえ…」
思う様にいかない苛立ちから二人は、愚痴を溢す。最初は楽勝と感じていたサスケや自信満々のナルトも、今は余裕を失くしていた。それにチャクラを練るだけならまだしも、集まりにくい足に集めるだけでも一苦労だ。始めてから数十分しか経っていないのに、二人の息は上がり、すっかりバテていた。
「やったぁ。大分、頂上に近付いたわ。最初は難しいと思ったけど、コツを掴むと案外簡単ね」
「ええっ!? さ、サクラちゃんってば。もうそこまで行ったのかぁ。すげぇけど、ちょっと腹立つってばよ」
「チィ… 俺もすぐにやってやるさ」
上から聞こえた声に二人が見上げると、そこには枝に腰掛けてナルト達を見下ろすサクラがいた。その事にサチとカカシも驚きを隠せなかった。三人の中で余り目立っていなかった彼女が、此処に来てその頭角を現し始めたのだ。そして、先に進むサクラに触発されたのか。疲れた体に力を入れて立ち上がると、ナルトとサスケは再び木に向かっていく。それを良い兆候だと、サチとカカシは顔を見合わせて笑みを浮かべる。
「ああ~ どうして登れないだってばよぉ。ねえねえ サクラちゃん。何か、コツとか無いの?あったら教えてくれ」
「うーん 仕方無いわね。いい? そのコツと…言うのは」
あれから更に2時間が過ぎたが、未だに二人の修行に進展は無かった。サスケの方はある程度は登る事が出来てはいるが、サクラには及ばない。ナルトに到っては、数歩登るのがやっとであった。それに業を煮やしたナルトは、既に頂上へ辿り着いていたサクラに歩み寄ると、彼女に木登りのコツを尋ねた。
ナルトからそう聞かれたサクラは、初めは戸惑っていたが‥珍しく真剣な顔を見て。自分なりのコツを彼に教える。そんな二人をサスケは、遠くからジッと見つめていた。やがて、時間は昼に近づいた頃。食事の為、一行は修行を中断してタズナ邸へ向かっていった。そして、木の影からこっそりと覗いていたイナリもその場を立ち去った。
「昼からの行動についてだが…。サクラ お前はこの後、サチと一緒にタズナさんの護衛に当たれ。そして二人は、俺と一緒に修行の続きだ」
「え?私はもう木登りしなくていいの?」
「そうよ。見てたけど、サクラは調節と持続は十分出来てるからね。逆にそんな貴女が二人と一緒にいると、無駄に気を散らせて修行の妨げになりかねない」
「そういう事。お前も分かってるだろうけど、あの修行は集中力がいるからな」
「へへ、そんな心配しなくても、俺もすーぐ追い付いてサクラちゃんもタズナのじっちゃんも守ってやるってばよ」
「お前の場合、ドジ踏んで逆に守られる事になりそうだがな」
「あんだとぉっ!! どうして‥お前はいつも余計な事を言うんだよ。第一、お前だって登れてねえ癖に偉そうなんだよ」
「フン お前よりは登れてるぜ。ナルト。お前はまだ数歩しか、登れてねえだろ。このウスラトンカチが…」
「てめえぇぇぇ!! 」
「いい加減にしないか。二人共。人様の家で喧嘩をするんじゃないよ」
「すみません。騒がしくして…二人には私がきつーくお灸を据えておきまから」
「あっはっはっは… いいんだよ。あの歳の子供は喧嘩してなんぼだし、家が賑やかになって楽しいからね」
昼食の最中、カカシから自分だけ修行に参加しなくていいと告げられて困惑の色を見せるサクラに、サチが事情を説明する。そんな時、まだ不安そうなサクラに明るく声をかけるナルトへサスケが茶々をいれた。そして、毎度の様に喧嘩に発展した所でカカシが一喝して、止めてからサチが謝るという流れにツナミは楽しそうに笑ってそう言った。
「ご馳走さま。僕、少し出掛けてくる」
「そうかい。余り遅くなるんじゃないよ」
すっと席を立ったイナリは一言告げて、外に出て行った。その背中にツナミが声をかけるが、彼は返事を返す事は無かった。家族にさえ、心を閉ざしている様な少年の後ろ姿をナルトは…何処か切なそうに見ていた。
昼食の後、サチとサクラの二人は建設途中の大橋へ訪れていた。そこでは右へ左へと大勢の職人達が、懸命に作業をしていた。その中心ではタズナが職人達へ大声で指示を出している。普段と違い、威厳溢れる姿はまさに熟練の職人そのものだ。すると、二人に気付いたタズナがゆっくりと近寄ると声をかけてきた。
「こんな所に来て、どうしたんじゃ?あの二人の修行はもう終わったのか?」
「此処に来たのは…タズナさんを護衛する為です。それとあの二人はカカシと修行してますよ」
「ほう。そうじゃったか。まあ、ガトーの刺客を倒してもまだ、ガトーの問題は残っとるしの」
「うん。今度は私もしっかりと護衛するから安心して」
「わははは それは超頼もしいのう。おまえさんも十分、逞しくなったな。子供の成長は早いわい」
「ええ。その通りですね。私としても、嬉しい限りですよ」
「もう…二人共。わたしを完全に子供扱いしてるでしょ」
サクラの言葉に二人は、声を合わせて笑った。それに膨れるサクラだが、二人の楽しそうな雰囲気に釣られて彼女も笑った。その後、邪魔にならない様に隅に移動したサチ達はタズナの護衛任務に当たる。しかし、人気が多い中‥何事もなく時間が過ぎるに連れて、退屈の余りサクラは背伸びして欠伸を洩らす。それを見た、サチは少しだけ表情を険しくすると気を抜けたサクラに注意する。
「サクラ… 任務の最中に気を抜くのは関心しないわ」
「あっ、ごめんなさい」
「まあ、何事もなくボーっとするだけじゃ仕方無いか。なら、私とちょっとした遊びをしてみる?」
「遊びですか?でも、此処で何をするんですか?」
サチの提案にサクラは目を丸くして尋ねると、サチは微笑んで言葉を続けた。
「何、やり方は簡単よ。お互い手のひらを相手に向けたら、そこにチャクラを纏って放出するだけ。チャクラ手相撲と言ってね。私が子供の頃、友人とやってたのよ。相手に押し負けない様にチャクラを練って放出するだけでなく、長く持続させないといけないから修行としても持ってこいだしね」
「何か面白そうですね。修行にもなるなら、やってみたいです。でも、思ったんですけど…あの二人にもこれをやらせたらいいんじゃないんですか?」
想像より、面白そうな遊びにサクラは食い付いた。それに修行にもなると聞いて、一層やる気を出した様である。そして、そこでサクラに素朴な疑問が浮んだ。そういえば、この遊びはチャクラの持続が必要と言っていた。なら、あの2人にもこれをやらせたらとサクラは口にする。
「確かに…これでも良いのだけれど。あの二人が仲良くこの遊びに興じると思う?それに木登りと違って、チャクラは手に纏うからね。持続の鍛錬になるけど、調節の鍛錬にはならないのよ。相手に負けじとチャクラを思いっきり放出する事になるから」
「成程。想像してみると、二人はすぐに喧嘩して終わりそう」
「そうでしょ? それに追加ルールとして、チャクラを持続させつつもタズナさんに注意を払う事。その場合、相手に負けない量のチャクラを纏う事で調節の鍛錬も同時に行うわ」
「ええ!? それって、何気に木登りより難しくないですか?相当、集中しないと無理だわ」
「あら?サクラは…自信無いの? なら、手加減してもいいわよ」
「…っ! そんなの必要ないですよ。私もサチ先生に負けませんから」
「よし、その意気ね。じゃあ、やってみましょう」
サチの巧みな言葉による挑発にまんまと乗ってきたサクラは、ムッとしてサチに手を向けてくる。それを内心、微笑ましいと感じてサチも手をサクラに向ける。そうして、二人は静かな暇つぶしを始めた。
一方、件のガトーは再び森にある小屋を尋ねていた。昨日、再不斬と朔麻に依頼した暗殺の結果を心待ちにしていたガトーだったが、事実を伝えられると顔を真っ赤にしてその怒りを露わにする。
「貴様らぁ…。一度ならず、二度までも失敗するとは…霧の忍とやらはそこらのガキにも劣るようだな。この責任はどう取るつもりだ?ええ、霧隠れの鬼人さんに狂人さんよぉ」
しかし、嘲るように笑って罵るガトーに再不斬も朔麻は無言を貫き、それが余計にガトーの怒りに火を点ける。そしてズカズカと二人に近づき、手を伸ばした時。二人の傍で様子を見ていた仮面の少年がガトーの腕を掴むと、ギリギリと締め付ける。細い腕から出されたとは思えない力にガトーは堪らず叫びを上げた。それに反応したガトーの護衛が腰に携えた刀を抜き、少年に斬り掛かろうとした瞬間。少年は一瞬で二人の背後に移動し、奪い取った刀を二人の喉元に付き付けると、低い声で言葉を発した。
「やめておいた方がいい。今、僕は怒っている。これ以上、続けるなら命の保障はしませんよ」
「ぐっ…。次だ。次こそ、タズナを始末しろ!! それで今までの事はチャラにしてやる。分かったなぁ」
腕利きの護衛すら、子供扱いする少年の実力と気迫に怖気づいたガトーは、そう言って大人しく引き下がった。その言葉に心の中で少年は笑うが、表情には出さずにいた。そして、ガトー一派が去るのを見届けた後で。少年は二人に近寄って、心配した様に声をかけた。
「怪我は大丈夫ですか?それに二人共。さっきガトーを殺そうとしたでしょう?」
「ああ。まあな…それより白、いつまでそんなもんを付けてるんだ?いい加減に外せ」
「そうそう。折角の綺麗な顔もそれだと、見れないからねえ」
「はいはい 分かりましたよ。これでいいですか?」
「うん。やっぱり、白はそっちがいいね」
「それと…どうして止めたんだ?あの野郎を庇う必要はねえだろうよ」
先程、白と呼ばれた少年が二人を止めたのには理由がある。再不斬と朔麻は布団の中でそれぞれの得物を手にして、ガトーを殺す機会を窺っていた事に気付いていた。此処で騒ぎを起こせば、自分が密かに始末した追い忍達がまた派遣される可能性がある。例え、また始末したとしても里はより強力な忍を送り出すだろうし、己が里を裏切っていた事も知られてしまう。そうなれば、今までの様に行動は出来なくなる。これだけは避けるべきだと思い、白は二人に進言する。
「今、ガトーを殺すのは得策ではありません。何れ、始末するとしても此処は堪えてください」
「分かったよ。お前が言う以上、何か訳があるんだろ…」
「まあ、あいつを殺しても部屋が汚れるだけだしね」
「そうですね。では、僕は治療に必要な薬草を探してきます。二人共、絶対安静にしていてくださいよ」
「ああ。どのみち、動けねえからそうするよ」
「あたしも…まだ脇腹がジンジン痛いしなぁ。あのくそ女め...今度、会ったら覚えてろ」
「なるべく、すぐ戻りますから」
二人にそう声をかけて、白は小屋をあとにした。そして、辺りに誰もいない事を確認してから森の中へ消えていった。
それから時間は経ち、高い位置に在った太陽は沈み始めて夕暮れを迎えていた。夕日に照らされる森の中、ナルトとサスケは変わらず木登りに挑み続けていた。始めた朝に比べれば、二人も徐々により高い場所まで登れる様になったが、未だに頂上は遠い。しかし、お互いある程度まで登った先からは進めなくなってきた。体力とチャクラの消耗が理由ではあるが…二人の中にある心の迷いも原因の一つだった。
「くそっ…。 あの先から全然登れやしねえ。一体、どうしたらあの位置までチャクラを持続出来るんだ?」
「お前はチャクラの量は適切だが、木から落ちるのを恐れて、動きが散漫になってるんだよ。だから、途中で失速して落ちるんだ」
「んだよ。そういうお前は…何度も木から弾かれてじゃねえかよ。チャクラの量が多いからそうなるんだろ」
二人の欠点、ナルトの場合は調節が上手く出来ているが…落ちる事を意識する余り、チャクラの持続が長持ちしない。そしてサスケの場合はチャクラの持続を意識する事で、高く登れるが…木の弱い部分を踏むと弾かれてしまう。これが二人の修行が進展しない訳であった。
「分かっている。そこでだ…。ナルト、俺がお前に持続するコツを教える。だから、お前はサクラから聞いたコツを教えてくれ」
「…いいぜ。俺がサクラちゃんから聞いたのは…なるべくリラックスしてチャクラを集める事だったな。一応、やってみたら登れる様になったから、間違いねえ。そんでお前が言う持続のコツって何だよ?」
「ああ、俺が掴んだコツはリズムだ。ある程度、多めにチャクラを集めたら一気に登る事だ。お前が聞いたコツと俺の方法を合わせれば、上手く行くだろう」
「へえ…お前って、意外に素直なんだな。俺ってば、てっきりコツを聞いたら無視すると思ってたってばよ」
「フン 俺がそんな姑息な真似するかよ。それに普段からお前が俺をどう見てるか、少し分かったぞ」
「う‥。そ、それよりもコツを忘れない内に、今から修行を再開するってばよ」
サスケの提案にナルトは暫し、考え込んだのち。その案に乗ったナルトは…サクラから聞いたコツをサスケに教えた。そして、不意に思った事をナルトは口にするとサスケは、眉間に皺を寄せて睨むとナルトは頭を掻いて誤魔化した。
「まあいい。だが、それをやるならあの木にするぞ」
「あれか。確かにやりがいはあるけど、相当高い木だってばよ」
サスケが指差す方には、巨大な大木がそびえ立っていた。それは二人が一緒に登っても余裕が在る程、太く高さも周りの木とは、比べものにならない。しかし、今まで登っていた木ではなく、どうしてその木を選んだのかナルトは疑問に思った。お互いにコツを教えあったのだから。別段、それでなくてもいい筈。その理由を思いきってナルトは聞いてみた。
「なあ…どうして、あの木なんだ?別にさっきの木でやればいいじゃんよ」
「お前はそれで満足か?折角、木登りのコツを知ったんだ。どうせなら上を目指すべきだろ」
「成程な。確かに登り切ったら、俺達は今よりもっと強くなれるって訳だな」
サスケの言葉にナルトは、合点がいったと頷いた。言う通り、あれを登り切れば…チャクラの使い方は完全に覚える事が出来る。それを聞いて、ナルトは俄然やる気を出した様だ。そうと決まったら、即行動。二人はニッと笑い合うと大木に走っていった。
夜、タズナ邸に戻った一同は食卓を囲んでいた。ツナミの料理を堪能する中、ナルトとサスケの二人は一心不乱に食べていた。それを見ていた他の者は、余程お腹が空いていたのか?と思った矢先。二人はしゃがみ込むとあろう事か、食べた食事を全て戻してしまった。食事中にその光景を見せられて良い気分はしない。不快感を隠す事なく、サチが二人に苦言を述べる。
「二人共、食べた物を戻す程、体調が悪いなら食べるのをやめなさい。見ていて、気分も悪いし…食事を用意してくれたツナミさんに大変失礼よ」
「…そうよ。一緒に食べてる私達の事も考えてちょうだい」
サチに続いて、サクラも苦言を洩らす。そんなやり取りをカカシとタズナだけは、楽しそうに眺めていた。もう我慢ならないとサクラは、席を立つと壁に飾られている一枚の写真に気が付いた。その写真にはタズナ、イナリ、ツナミが写っている。だが、右上の部分だけは何故か乱暴に破られていた。
「あの…どうして、破れた写真を飾ってるの?此処に写ってる人は男の人っぽいけど…」
その事が気になり、何気なくサクラが尋ねた途端。場の空気が重くなるのを感じた。まさか、聞いてはいけない事だったかと今更になって、後悔したがあとの祭りだ。暫くの間、沈黙が続いた後。意を決して、タズナが重い口を開いた。
「そこに写っていたのは…娘 ツナミの夫でこの町の英雄と呼ばれた男じゃ」
「父さん。イナリの前でその話は…しないと約束したでしょ!? どうして言ったのよ」
話が始まった時、居間に座っていたイナリは立ち上がり…逃げるかの様に外へ飛び出していった。それを見たツナミは血相を変えて、タズナに怒鳴った。その姿はまるで別人と思わせる程であった。しかし、当のタズナは怯む事無く、話を続けた。まるで何かを決心した表情のタズナに、ツナミも怒りを忘れて黙り込む。
「イナリにはのう。血の繋がりは無いが、一人の父親がいたんじゃ。今と違って、その頃のイナリはよく笑う子だったよ。だが、ある日を境にあの子はすっかり変わってしまったんじゃ」
「一体、何があったんです?」
「それを語る前に…少しばかり時間が遡って、三年前の事だ…」
そう言って、タズナが語った事は…イナリの過去であった。当時、気の弱かったあの子はいつも島の子供からいじめられていた事。そして、後に父親となるカイザという男と出会った事。そして大きい夢と優しい心を持つカイザは町の為に、何度も体を張って危機から救い英雄と呼ばれる様になった事。それらの話を当時を思い出しながら、タズナは語る。時折、見せる表情でその人がタズナ達にとって、どれ程大切な人だったのかをナルト達も伺い知れた。
だが、そこからタズナの顔は悲痛な表情に変わって、本人も辛そうに言葉を紡ぐ。
「そこまで楽しい思い出だった。しかし、それは全てあの男、ガトーに奪われたんじゃよ。以前、話した通り…奴は在り余る財で町を意のままに振舞っていた。だが、正義感の強いカイザはガトーの行動が許せず、歯向かっていった。その結果、ガトーの怒りを買ったカイザは、大勢の前で無残に殺されたんじゃ。そうして、英雄を失った町の皆はすっかり生気を失ってしまった。あのイナリの様にな」
全てを話し終えた後、一同は余りの悲惨な過去に言葉を失った。無言の中、唯一ツナミの嗚咽だけが悲しく響く。そんな雰囲気をぶち壊すかの様に、ナルトはテーブルを強く叩いた後、ゆっくり立ち上がって外へ向かう。疲労が溜まっているのだろう。時々、ふらつきながら進む弟にサチが待ったをかけた。
「こんな夜に何処へ行くつもり?修行なら明日にしなさい。只でさえ、いつ敵が来るのか分からないのだから」
「そうはいかねえよ。姉ちゃん。俺は…証明してやるんだ」
「証明?一体、何をよ」
「決まってんだろ。この世に、英雄はもう一人いるって事をだよ」
その言葉を残して、ナルトは一人…外へ出て行った。何の根拠もない言葉だが、彼の力強い顔を見て。一同は何も返す事が出来なかった。その後ろ姿に…タズナはかつての英雄の姿を垣間見た。もしかしたら、あの子供は本当に英雄となるのかもしれないと…。
今回のお話、いかがだったでしょうか?
前回の修行の続きからイナリの父親の過去話。
何とか、上手く纏って良かったけど…このペースだと波の国編はもう少し掛かりそう。
まあ、それでも原作やアニメよりは長引く事は無いからいいやと敢えて開き直って執筆します(笑)
また一言でも良いので感想を残して下さると、執筆の活力になります。
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