って感じで書きました。
サブタイって難しい
今回はアーマード・コアシリーズの音楽
お昼12時14分ごろ、とある一角のルームにてランチタイムは始まる。
下のカフェでもいいのだが、最近はこのみんなで集まってお弁当やらコンビニ弁当を食べるのが決まりのようなものだ。
ここにお邪魔して早一か月、前は落ち着けなく右往左往してしまったが、今はもう慣れた。それに彼女たちとの会話を聞くの楽しいしね!
「先輩もよく来るようになりましたね。」
駿輔は最近になってよく笑うようになってきた。
「そうだねぇ。一人で食事をとるよりもやっぱり大人数で食べたほうが楽しいし。こう見えて寂しがりやだからさ。」
かれこれ一か月前までは昼食を食べることすら怠っていたことがある私だけど、やっぱり大人数で食べる分にはとても気分がいい。
ん~鼻歌の一つでも歌いたい気分だ。
「え~、上原さん私たちが入社した時には近寄るなオーラを発していたのにですかぁ~?」
「え、初耳」
「え」
「え」
だから入社したては少し恐怖の混じった眼で見られることがったのか…なんともまあつらいものがある。
確かに中学の友人には「初見ではあんな性格だとは思ってなかった」と言われたが、そこまで深刻だったのだろうか。
初めての出勤で眠れなったから半目になりがちだったけどそれが原因か?
「多分それです。なんか上原さん眼が開いていないと蛇みたいになりますから」
ちひろの納得染みた言葉に、駿輔に目を向けてみれば困ったらしく首に手を回す駿輔。それに多少の同意が含まれていることは理解できた。
おい、俺が一番怖かったの駿輔だぞ。いざ話してみればその誠実さにびっくりしたけど。
「そういえば私たち上原さんのことあまり分かりません。教えてくれませんか?」
メンバーとの会話を切り上げた美波さんは私にそう聞いてくる。
確かに話したことはあまりない。というか話していない。
別に深い理由があるわけではなく、単純に聞いて来なかったから。いつもならぺちゃくちゃ喋る口がこういう時には聞かれるまで何も動かない。
一時期コミュ障ではないかと思ったが、そういうことが苦手な私みたいな人はたくさんいるだろうし、そういうことではないだろう。
「別に聞いても面白くもないことだしなあ。」
一番の原因はやっぱりこれである。平々凡々過ぎる人生は面白くない。この会社にお世話になる前はアルバイトすらまともにしたことがない
自慢できるとしたら〇〇の有名人に会えた!ぐらいなものだし仕方がないものである。
ちなみに女子の話題に上がることはほとんどないと思うが、ゲームは好きである。
土日祝日、たまに退社後に最寄りのゲーセンに駆け込み、おサルへと成り果てる。声を発していないから紳士的なサルだ。
叩きつけはしたことがない。迷惑じゃないか。
そのゲームは対人で勝率は4割である。なんだ狩られるほうじゃないか。でも幸せだったらOKです!
とりあえずそんなことしか話題にあげられないのが私である。
「学生時代の上原さんとかどんなだったんですか?」
島村卯月さんはそう私に尋ねる。こういう純粋な子の目を向けられるといわなければという使命感を感じてしまう。
というかシンデレラプロジェクトのメンバーのほとんどはそういう目だった。つらい(使命感で)
「学生時代ねぇ…」
助けてくれという目を駿輔に向けるとその駿輔はその目をなんか別なものと勘違いしたものらしく小さく首を縦に振る。これまた好奇心の目だった。つらい(2度目)
「私の学生時代は委員会したりだったかなぁ。土日にクラスのみんなとボウリング行ったり釣り行ったり。橋から海へダイブしたことがあったけど、あれも楽しかった。」
安全上橋からダイブは褒められたもんじゃないけど一回その軽い反抗心でやったことがあって、それからハマってしまった。
橋といってもそこまで大きくなく、60mほどの島と島の距離を跨ぐための橋。精々4メートルあるかどうか。体に叩きつけられた海水が痛かったけど気持ちよかった。
決してMではない。夏限定だからね。体を冷やすには絶好の娯楽さ!
「橋からダイブ!?」
「何それクールどころの話じゃないでしょ!?」
「死にたいんですか!?」
その話を聞いていたらしい赤城みりあちゃん、多田李衣菜さん、前川みくさんとか、みんな驚きの声を…みりあちゃんは目がキラキラしてるんだけど、なにこのやっちまった感。
あ、そっかぁ(天啓)
「橋といっても3メートル前後の高さしかないから心配しなくてもいいよ。確かに東京ではやっている人見かけないし。やってたらやってたで怖いけど」
確かに橋は橋だが、みんなはレインボーブリッジのような橋を思い浮かべていたようだ。
橋からダイブなんて海にある橋でやるもんだと私は思っていた。川に掛けるようだが、私はあそこを海だと認識していた。故にできた。
川だったら逆にやらないと思う。偏見だけど海より痛そうだし。
「そんなに高くないんだね。なーんだ。」
「心配させないでくださいよもう…」
事実を確認して落胆する者、安心する者、両者の態度に思わず笑ってしまう。命を懸けたほどではないが、確かに危険だった。
そこに目をつむることはない。あの頃はそこまで不正が嫌だとかそんなのなかったし、バレなければいいだろうの考えだった。でも、
「危なかったのは事実だけど、あれがあって学生時代は楽しめたんだ。ならいい経験だったし、私にとってはその記憶は宝物なんだろうさ」
これに尽きる(キリッ)。楽しめたもん勝ちだもんな!人生って!
幸せだったらOKです!(二度目)
「みんなの今ある若さを活かしていろんなことに挑戦してみたらいいよ。今アイドルだけだけど、他にも見つかったら実行!みたいな?少なくとも危ないことは止めるし」
こんな私が一歩前進して橋から飛び降りたんだ。この発言だけだとただの自殺志願者かこれ。
とりあえず前進したんだ。みんなはまだ若いしいけるイケル。
「そうですね!島村卯月、頑張ります!」
「ふ~ん、他にもね…」
「やりますねぇ!」
NG組はなんか感銘を受けた模様。教訓になればいいかな程度だったんだけど、うれしいではないか。
「おっともうこんな時間だ。仕事に戻らせてもらうよ」
気づけば12時48分。すぐに仕事場につくとはいえ、早めに戻っておいたほうがいいだろう。
お仕事楽しいマンにまた変身、美城の犬となろう。
「もうこんな時間!?次レッスンだよ!早く移動しよう!」
頼れる委員長タイプってこんな感じなんだねって思う。ほら、もうみんな移動始めた。
「まってくださ~い~。まだ胃の中にご飯が~!」
ほほえましいね。よしよし、午後もおじさん頑張っちゃうぞー!
といっても午後もすることは特になく、午前中に集まった書類にふるいをかけ、不備がないか、不正がないかを調べるのみ。
他にも金銭についての忠告をしたりすることもあるのだが、忠告といっても声掛けなのでほんとにここの金銭関係は素晴らしい。
17時に時針が回り、本来なら帰るのだが今日は少し特別。一時間程度の残業だ。
「お前が残業とか珍しいな。」
「まあそういう日もありますよ。少しやりたいことがあるので」
大門部長はこの経済部門の部長さんだ。仕事もでき、部下への思いやりもありそれでいて厳しい尊敬できる上司である。
ちなみに家庭持ちである。妻に娘息子の4人家族と聞いた。話している最中の部長さんの幸せそうな笑顔は印象的だ。家族を愛しているのが分かる。
「上原もそういう時あるんだな。仕事に関しては完璧人間だと思ってた。」
「完璧人間とかどこにいるんですかそんなの。完璧なんてパソコンだけで十分ですよ。」
「それもそうだな。おっと、俺は先に帰らせてもらうぞ、頑張ってな。」
「はい、ありがとうございます。お疲れ様です」
この会話がもはや理想の上司ともいえるだろう。少なからず私はそう思う。
さてさて、仕上げたい仕事を終わらせますか!
無事に残業が終わり、パソコン内にデータを保存して席を立つ。少しばかり時間がかかってしまい19時前の帰宅となる。
それでも自宅に戻ればぶっ倒れるように寝るだけである。だがしかし、明日は休み。徹夜してしまっても構わないということなのかそうなのか。
久方ぶりの休みにテンションが上がる。そうとなれば帰る前にコンビニによろうそうしよう。コンビニよ、おつまみの貯蔵は十分か?
「上原さんこんばんは!」
夜のお供を決めかねていた私に声がかかる。
「あ、高垣さん、こんばんは。」
高垣楓さん。もはや言うことはないと思うが、美城プロダクションが誇る国民的アイドルである。そよ風に撫でられるかのようなボブカットの髪、素晴らしきかなそのスタイル。
太からず細すぎず。いうことはない。それにボブカットから見える碧と蒼のオッドアイがこれまた素晴らしい。言っては悪いが、好みドンピシャなのだ。まあ口に出さないが。
「高垣さん、これから帰宅ですか?」
そう問うと、にこりと微笑みながら返答をする。
「ええ、明日は休みなので。」
買ってきたであろう一升瓶の日本酒を手提げのエコバックから注ぎ口をちらり。私だと絶対飲めない量ですよこれ
「あーなるほど、今回はどなたと一緒に?」
「今日は一人なんです。」
今日は一人で飲みたい日なんです、と高垣さんは言う。宅飲みを同じアイドル仲間(成人済み)としているらしく、一か月に2回ほど集まるらしい。
高垣さんは言うまでもなく忙しい。飲める回数は限られているが、まさかその量を一人で飲むのだろうか…
その考えを読まれたらしく、また微笑みながら
「たまたま飲んでいたお酒が切れたんです。それで買いに行ったんです。」
なぜ読まれたのかと焦ったが、顔に出ていたそう。ポーカーフェイスは得意じゃないから仕方ない。素直な人なんですよね上原さんって、と面白そうに笑う。
高垣さんはよく笑う。その笑顔には今日の昼に見た美波さんの笑顔と同等かそれ以上。 も う 尊 い 昇天しそうな気持を何とか落ち着かせ、高垣さんを送ることにする。
高垣さんと一緒に帰りたいとか考えてませんよ?ホントダミョ?
「高垣さんは大人ですが、もう夜遅いので自宅までお供しますよ。」
ま~た楽しそうに笑いよって、ほんとに楽しい人だなと思う。いい意味でだ。
「いいんですか?それではお言葉に甘えて。」
電車はまだまだ余裕だしゆっくり行きますか。
「もちろんですとも。では行きましょ。」
高垣さんを送り届けている最中、いろいろな話をした。私が故郷から来た時東京が少し怖かったこと、今の仕事環境、それから派生して昔の夢。
高垣さんも相槌を打ちながら聞いており、逆に高垣さんの大学生活のことやモデル時代の話なんかをした。
あまり会うことはなかったが、なぜかお互い知っていたりと面白いことがあった。私が高垣さんを知っているのはわかるがなぜ高垣さんが私を?という疑問に対し高垣さんは、
「だって美城プロダクションに数年いれば皆さん知ってますよ。なんでも変人で通っていたみたいですよ。犬らしいって。」
らしい。いや犬はすごいぞ。頭はなかなか切れてちゃんと自分の主の為に動くこともできる。犬さんは優秀なのだ。幸運はEらしいけど。
とまあ中学生のぶり返しである。俺が知らないのに向こうが知っているっていうのはちょっと怖い。でもなんだかうれしい。変な人心である。
それに、犬については悪い意味でつけられてようが、それはそれなのだ。私自身犬は好きだしそこまできにしちゃいない。逆にそれをネタに脅せる()こともあるのだ。
その心臓貰い受ける!ってね。ともかく、そんな会話はおふざけでしかやらないからそこまで悪い意味ではないのだろう。そういう結果に落ち着かせる。
その自己完結にまた高垣さんは笑う。ほんとに楽しい人だ。
そうこうしている間に高垣さんの自宅に到着、私の使命はここまで、とんずら去りますか。
「上原さん、今日はありがとうございました。」
いえいえ~こちらこそ~と手を振り別れる。いやー楽しかった。徹夜でほとぼり覚ましますかとウキウキランランと自宅への舵を取る。
あ、夜食かってねぇ!自宅よ、食材の貯蔵は十分か!?(震え声)
(ダメです)
あああああああああああああああああああああああああああああ。
その夜、謎の奇声が聞こえたという近隣住民は後日談である。
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高垣楓は確証を持った。彼が小学生のころにいろいろと私が世話をしていたのだということを。
別れ際に見せたあの独特な手の振り方と歩き方。なぜか両手を使う別れの挨拶。やや内また気味の歩き方。
そしてなにより、彼のカバンにつけられてあったストラップ。あれは私が別れ際に彼に送った手作りのアクセサリーだからである。
あのころとはかなり変わってしまった私だが、彼は言動以外は本当に変わっていない。それがうれしかったりする私。
「久しぶりね隆盛君、また一緒に遊びましょ。」
彼女はただうれしかっただけである。
ヤンデレではないです
その路線は行きません
多分
明日は難しいかも?