日常と恋模様に祝福を   作:Syo5638

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第9話:買い物帰り

side蒼真

 

 

 あれからあっという間に体育祭前日となった。今は俺とリサでスーパーに買い物に来ている。

 

 あの一件のあとからちょくちょく皆とメッセージのやり取りをするようになった。

 リサからは他愛ない世間話など。友希那からは練習などの連絡先事項が。

 紗夜さんからは音楽に関しての話など。

 あこちゃんと燐子ちゃんとはゲームの話で盛り上がった。

 燐子ちゃんに関してはメッセージの返ってくる早さと、その早さで物凄い分量のメッセージが返ってくるから凄く驚いた。

 

リサ「そういえば、蒼真は皆の好き嫌いとか聞いた?」

 

蒼真「うん。メッセージのやり取りをしよる時に聞いたよ」

 

リサ「そっかぁ。だいぶ皆と仲良くなったみたいだね」

 

蒼真「これもリサのお陰やね」

 

リサ「そんなことないよ。蒼真が頑張ってコミュニケーションを取ってるからだよ」

 

蒼真「でもきっかけはいつもリサやけさ」

 

リサ「そうかなぁ」

 

蒼真「そうばい。ありがとね」

 

リサ「…もう//…それでどうだった?皆の好き嫌いは」

 

蒼真「そうやなぁ…リサの方が知っとると思うけど…友希那は苦い物が全般苦手みたいやね…特にゴーヤって言われた」

 

リサ「やっぱりそこは重要なんだ…」

 

 そんなにゴーヤは苦手なのか…確かにゴーヤはかなり苦いと思うけど作り方次第では美味くなると思うんだけどなぁ…

 

蒼真「あれ?そういえば…友希那コーヒー飲んでなかった?」

 

リサ「あーあれは…見てなかったから分からなかったと思うけど友希那、砂糖は最低でも7~10杯くらい入れてるよ」

 

蒼真「そんなに!?相当苦手なんやね…」

 

リサ「そうなんだよぉ…」

 

 他にはあこちゃんがピーマン。燐子ちゃんがセロリ。紗夜さんがにんじんが苦手だそうだ。

 

 …ピーマンとセロリはまぁ分からなくはないけど、にんじんかぁ…中々にんじん嫌いな人を見た事が無かったけど、にんじんの甘さがダメなのかな…?

 

 好きな食べ物は、リサは酢の物系。紗夜さんは隠しているみたいだけどフライドポテトなどジャンクフード系の物が好きみたいだ。あこちゃんはハンバーグが好きだと言っていた。燐子ちゃんは少し甘めの物が好きだそうだ。で友希那が言わずもがなガッツリ甘い物。後リサの作ったクッキーと言っていた。

 

 んー…皆の苦手、どうにかして上げたいけど…

 

蒼真「まぁ今回は弁当やけなるべく皆の好きなものを入れていきたいね。もちろん栄養が偏り過ぎないようにはせんといけんね」

 

リサ「そうだね~」

 

 うーん…どんな物を作ろうかなぁ…。

 

 何を料理するか考える時間が楽しい。特に今日はリサとも一緒に考えてるから一段と楽しく感じる。

 

蒼真「あ、そうだ。今日色々と手伝ってもらうから夜飯も作ろうと思うけど何か食べたい物はないやか?」

 

リサ「え?いや悪いよぉ」

 

蒼真「大丈夫大丈夫。リサにも手伝ってもらうだろうし皆にも料理を振る舞いたかったけさ」

 

リサ「そう?ならいいんだけど」

 

蒼真「おう♪ちなみに、個人的にはがめ煮を久しぶりに食べたいかなぁと思っとるんやけど」

 

リサ「がめ煮?」

 

蒼真「あ、こっちじゃこの呼びはあまり馴染みが無かったか。がめ煮は九州でよく使われる呼び方で、正式には筑前煮やね」

 

リサ「マジで!!?アタシ筑前煮大っ好きなんだ♪」

 

がめ煮好きの娘がこんな近くにいるとは思わなかった。

 

蒼真「おぉそうなんやね!…てかずっと思っとったけど、リサは見た目と違ってかなり家庭的で気が利いて皆に優しく出来て和食好きなんやね」

 

リサ「そ、そうかなぁ?確かに見た目と違うとは言われるけど…」

 

蒼真「なんて言うか…凄くギャップがあって可愛いと思う」

 

リサ「か、かわ!?///…もう!…早く買って行くよ!」

 

 そう言うとリサはスタスタ歩き出した。

 

蒼真「あ、ちょ待てって!」

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

sideリサ

 

 

 はぁ…何で蒼真はいつもあんななのかなぁ…

 

 アタシ達は買い物を済ませて蒼真の家に向かっていた。その間アタシは一言も喋っていなかった。

 いつもなら話題を変えて話したりするけど、今日はそれが出来なかった。何故か蒼真の顔を見ると恥ずかしくなってしまっていたから話題を振ることが出来なかった。

 

蒼真「リサ大丈夫?さっきから黙ってるけど」

 

リサ「え?いや~何でもないよ。ちょっと考え事してただけ」

 

蒼真「そっか」

 

リサ「うん」

 

 話しかけられる分には普通に話せるんだけどなぁ…

 

蒼真「あ、そうだ」

 

リサ「どうしたの?」

 

蒼真「今日食材多めに買ったし、筑前煮も結構作ろうと思うんやけどよかったらリサにも筑前煮を作ってもらおうかなと思うんやけどどうやか」

 

リサ「お、イイね♪二種類あったら食べ飽きたりもしないだろうし。せっかくだからアタシが作った物と蒼真が作った物で食べ比べとかしたいね」

 

蒼真「そうやねぇ俺もそう思っとった」

 

リサ「じゃあ決まりだね♪作るの楽しみ~♪」

 

 やっとアタシらしくなってきたかな?

 

蒼真「やな早く帰って準備せんとね」

 

リサ「うん。じゃあ急ごっか」

 

蒼真「了解」

 

 という事でアタシ達は少し早歩きで蒼真の家に向かった。

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

side友希那

 

 

 私は今、あこを連れて紗夜と燐子を迎えに行っていた。

 

紗夜「こんにちは。湊さん宇田川さん」

 

燐子「こんにちは…友希那さん。あこちゃん」

 

友希那「こんにちは紗夜、燐子」

 

あこ「こんにちは!紗夜さん!りんりん!」

 

紗夜「ずいぶん早かったみたいですね。教室から待っているのが見えましたよ」

 

友希那「そ、そうかしら普通だと思うけれど」

 

あこ「そうですか?だいぶ早歩きで来てた様な気がしますけど」

 

友希那「そんなことないわ。待たせるのが好きじゃないだけよ」

 

 そう。別に楽しみにしていたとかではないわ。なぜ蒼真の家に行くくらいで楽しみにしないといけないのかしら。

 

 と自分に言い聞かせているけれど、実際には少し楽しみだったりする。

 

紗夜「そうですか。私も待たせるのはあまり好きじゃないので行きましょうか」

 

あこ「はーい!あこすっごく楽しみです!」

 

燐子「私も…少し楽しみでした…皆さんと一緒に音楽以外の事をする事が…」

 

 確かに私達は音楽以外の事で何かをした事は無かった。そう思うといい機会なのかもしれない。

 

紗夜「今まで音楽以外の事に興味が無かったから新鮮ではありますね」

 

友希那「そうね。…紗夜も燐子も前に比べて随分変わったわね」

 

紗夜「そ、そうでしょうか…そんな事はないと思いますが」

 

燐子「私も…自分では分からないですね…」

 

紗夜「そう言う湊さんも前とは変わりましたね」

 

友希那「そうかしら?」

 

紗夜「はい。蒼真さんが入ってくる前から少しづつ変わって来てはいましたが、蒼真さんが入ってからはそれが顕著に表れているような気がします」

 

友希那「そ、そんな事、ないわよ…」

 

燐子「前より…少し明るくなりましたね」

 

あこ「あこ難しい事は分からないですけど、前の友希那さんも好きですし、今の友希那さんはもっと大好きです!」

 

友希那「…///」

 

 あこも皆も恥ずかしげもなくよくそういう事を言うわね…

 …仕返しがしたいわね。

 

友希那「紗夜も燐子も蒼真が入ってから随分楽しそうに話してるじゃない。あこもかなり上達したと思うけれど話をする時かなり蒼真に近いのではないかしら?」

 

「「「…///」」」

 

友希那「ふふっ」

 

 昔ならこんな事言わなかったと思う。私も変わったのかしら。

 

紗夜「と、とにかく先を急ぎましょうか」

 

燐子「そ、そうですね…」

 

あこ「はーい!」

 

友希那「そうね。行きましょう」

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

sideリサ

 

 

 蒼真とアタシ、友希那の家の前に着くと既に皆集まっていた。

 

蒼真「悪い。待たせたやか」

 

友希那「…いいえ。私達も今来た所よ」

 

蒼真「そっかならよかった」

 

 ホントに今来たのかなぁ?意外と楽しみで皆早く来てたんじゃないかな?

 

友希那「それにしても沢山買ってきたわね」

 

リサ「蒼真と話して夜ごはんを作ろうって事になってね」

 

紗夜「なるほど。なんだかこう2人で買い物袋を下げて歩いていると夫婦の様ですね」

 

リサ「へ!?ちょっ何言ってるの紗夜!!///」

 

紗夜「(少し羨ましいですねお似合いで)…」

 

 ホント何言ってるの紗夜は…

 

 蒼真は聞こえてなかったようだけど、アタシにはどちらも聞こえていた。そんな事言われたから心臓が飛び出そうなくらいドキドキしていた。

 

 もう…凄く恥ずかしいじゃん……てか…もしかして、紗夜は蒼真の事意識してるのかな…

 

 そう思うと今度は胸がモヤモヤするような針でチクッと刺される様な感覚に陥った。

 

 

蒼真「まぁとりあえず立ち話もなんやし家に入るか」

 

あこ「はーい!」

 

燐子「き、緊張します…」

 

リサ「あ、アタシ達も目の前なのに家に上がったこと無いね」

 

友希那「確かにそうね」

 

紗夜「ということはここに居る全員が蒼真さんの家に初めて入るということですね」

 

蒼真「まぁそんな畏まらんでいいと思うけど…特になんかある訳じゃないし」

 

リサ「それもそうだね」

 

友希那「そうね。じゃあ入りましょうか」

 

 友希那がそう言ってアタシ達が入ろうとすると

 

蒼真「どうぞお嬢様方。お入り下さい――」

 

 

 一瞬ドキッとしてしまったけど今は置いておく。どうしてもツッコミたかったから。

 

リサ「なんでそんな急にキャラ変わってるの?」

 

蒼真「おもてなし?」

 

リサ「なんで疑問系なの!」

 

蒼真「なんとなく?」

 

リサ「説明になってないよ!」

 

蒼真「ハハッまぁあれだ。ノリだ」

 

リサ「もう…急に言われたからびっくりするじゃん」

 

蒼真「悪かったって」

 

リサ「もういいよ。それより早く入ろ時間も皆限られてるし」

 

蒼真「そうやね」

 

そうしてアタシ達は蒼真の家に入った。

 

紗夜「2人は本当に仲がいいですね」

 

友希那「そうね。少し妬てしまうわ」

 

リサ「ちょっ!?友希那も紗夜も何言ってるの!?」

 

 皆蒼真が来てから変わって来たと思うけど、この2人が一番変わったと思う。

 

 今夜は大変な夜になりそうだなぁ…

 

 

 

 

 




読了ありがとうございます。


投稿が遅くなってしまいすみません…

中々忙しくて手を付けられませんでした。


今回のお話、本当はまとめて書こうと思ったのですがあまりに長くなってしまいそうだったので分けて書くようにしました。楽しみにしていた方おられたら申し訳ありません。もう少しお待ち下さい。

次回はもう少し早く投稿出来るように頑張ります。

ではまた次回
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