日常と恋模様に祝福を   作:Syo5638

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第11話:体育祭での出来事①

side蒼真

 

 

 朝早くから俺はバタバタしていた。

 

 教室に着くとすぐ先生に呼び止められて体育祭の設営準備を頼まれた。やっぱり男手が少ないから時間が掛かってしまうそうだ。

 

蒼真「まぁ、男子学生も少ないみたいやしなぁ」

 

 他にも何人か男子生徒を捕まえては手伝わせているみたいだ。これだけでも準備がまだ出来ていない事が分かる。

 

蒼真「昨日手伝っとけばよかったかなぁ…まぁでも約束もあったしな」

 

 そんな事を呟きながらいそいそと設営準備に取り掛かった。

 

 そして数十分後、ある程度準備も整ったので教室へ戻った。

 

 教室に戻ると既にリサが来ていた。

 

リサ「おはよー蒼真」

 

蒼真「おう。おはよ」

 

リサ「どこに行ってたの?」

 

蒼真「先生に頼まれて設営準備を手伝っとった」

 

リサ「なるほどねぇ。だから荷物が置いてあったんだねぇ」

 

蒼真「うん。まぁまたすぐ出るけどね」

 

 そう言って荷物の中から体操服を出しまた教室を出ようとすると――

 

リサ「?…なんで?…あ、そっか。着替えかぁ」

 

蒼真「うん。いつもの事やけど、流石にここで着替えるのはマズイやろ」

 

リサ「た、確かにそうだねぇ…」

 

蒼真「やけちょっと更衣室に行ってくる」

 

リサ「うん。いってらっしゃーい」

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

sideリサ

 

 

 それから瞬く間に時間過ぎ体育祭が始まった。

 

 アタシは運動が好きだから色んな競技に出る予定。中でも最後の学年対抗リレーには力を入れている。何しろアタシがアンカーだからだ。他にも玉入れや部活対抗にも出ている。あ、今回はダンス部として出場する予定。

 

 そういえば、蒼真は何に出るんだろう。選手決めの時には蒼真、席外してたからなぁ…後で聞いてみよ。

…そういえば蒼真戻ってきてなかったみたいだけど、どうしたんだろ…

 

 あ、開会宣言だ。…あれ?何であそこに蒼真が…

 

蒼真「宣誓!我々選手一同スポーマンシップにのっとり正々堂々と戦い抜くことをここに誓います!選手代表九重蒼真!」

 

 …うわぁ…いつもと違う…凛々しくて…力強くて…

 

リサ「カッコイイ…」

 

日菜「そうだね~蒼真くんすっごくカッコイイね♪」

 

リサ「え?…も、もしかして声に出てた?」

 

日菜「うん!思いっきり出てたよ!ルンって来ちゃった♪」

 

 …うぅ…めちゃくちゃ恥ずかしい…出してるつもり無かったけど、声出てたなんて…

 

日菜「大丈夫だよ。あたし以外には聞こえてないと思うから」

 

リサ「そ、そう?よかったぁ…」

 

日菜「リサちーは蒼真くんの事好きなの?」

 

リサ「へ!?いや、えっと…ど、どうなんだろねぇ…」

 

 確かに最近のアタシは蒼真に対しての反応や行動が少しおかしいなぁとは自分でも思っている。でも好きかと聞かれるとまだ分からない。多分…す、好きなんだと思う。色々あったし…でも、確信持って好きとは言えない。こんなにすぐに好きになってしまってもいいのかとか、何で好きになったのかとか自分では分からない事が多すぎて頭の中で整理が出来ていない。

 

日菜「そっかーまぁいっか。今日は頑張ろうね!」

 

リサ「うん!頑張ろ!」

 

 

 それからしばらくして競技が始まったのと同時に蒼真が戻ってきた。

 

蒼真「よ。調子はどう?」

 

リサ「あ、蒼真!ビックリしたよ!いきなり壇上に立って宣誓するんだもん」

 

蒼真「ごめんごめん。着替え終わって更衣室を出たら先生に捕まって今年は男子にやって欲しいから俺にやってくれって頼まれてさ」

 

リサ「なるほどねぇ。蒼真も色々と大変だね」

 

蒼真「まぁ昔から頼られるのは好きやし、お節介かもしれんけど世話やきやったりするけね」

 

 あ、蒼真もアタシと一緒だ。意外と蒼真とアタシ、似てる所が多い気がするなぁ。

 

リサ「そっかー」

 

蒼真「うん。…すげー恥ずかしかったけどね…」

 

リサ「でも良かったと思うよ」

 

蒼真「そうやか?ならいいんやけど」

 

リサ「そういえば、蒼真は何に出るの?競技」

 

蒼真「俺か?俺は男子対抗と学年対抗の補欠に入っとるくらいかなぁ」

 

リサ「補欠?」

 

蒼真「うん。誰かが怪我したら代わりに出る。まぁ何も無いことに越した事はないけどねぇ」

 

リサ「そうだねぇ」

 

 男子対抗が新しく出来たんだぁ。じゃあ絶対に見ないとなぁ。後で皆にも言っておこう。

 

 

☆★☆★☆★☆★

 

 

side蒼真

 

 

 あれよあれよという間に昼になっていた。

 

 最近時間が経つのが早い気がする。

 

あこ「ん~♪この唐揚げ美味しい~」

 

燐子「そうだね。味が凄く整えられてて美味しいです」

 

 皆美味しそうに食べてるな。良かった作って。

 

リサ「良かったね♪皆美味しそうに食べてくれて」

 

蒼真「そうやね。ホントに作ったかいがあったよ」

 

リサ「あはは♪そうだね~」

 

友希那「ねぇリサ。この料理は何ていうの?」

 

リサ「何でアタシが作ったって分かるの?」

 

友希那「…そんなの…長い付き合いだからこれくらい分かるわよ」

 

リサ「そ、そっか。言われてみればそうだね~。えっとこれはね――」

 

 友希那はリサのことよく分かっているんだなぁ。いいな、幼馴染みっていうのは。俺には幼馴染みって言えるほど仲が良かった人はいなかったからなぁ…多分。

 もう古い記憶はどんどん脳の奥底に閉まわれていて思い出せない事も多い。まぁふとした時に思い出したりするんだけど。

 

紗夜「蒼真さん。今日はありがとうございます」

 

蒼真「ん?どうしたん急に」

 

紗夜「いえ、今までこういう事はして来なかったので何だか新鮮で。皆楽しそうに食事されてますし」

 

蒼真「そっか。…またこうやってバンド活動以外でも何かしてあげられればいいけど」

 

紗夜「…あまり無理はしないでくださいね」

 

蒼真「無理はしてないよ。好きでやっとることやけさ」

 

紗夜「…それならいいのだけれど…蒼真さんが自分でも言ってましたが、何かあれば私達を頼って下さいね。あなたはもうRoseliaの一員で1人ではないのですから」

 

蒼真「…うん。心配してくれてありがと」

 

紗夜「い、いえ。メンバーとして当然の事を言っただけです」

 

 紗夜さんは優しいな。他の皆もホントに優しいくていい娘たちばかりだ。

 

 

 それから昼休憩が終わり、午後の部が始まろうとして頂いた。

 

紗夜「では皆さん頑張って下さい」

 

燐子「お…応援してます」

 

リサ「うん!頑張ちゃうよ~」

 

あこ「うん!頑張る!」

 

友希那「程々にね」

 

蒼真「応援されて頑張らん訳にはいかんね」

 

 とは言っても俺が出るのは後1つと補欠の対抗だけなんだけど。…あ、そういえば友希那達は何に出るんだろう。

 

蒼真「3人は何に出ると?」

 

リサ「アタシは後部活対抗と学年対抗に出るよ」

 

蒼真「あ、そうなんやね。頑張れよ」

 

リサ「うん!」

 

あこ「あこは障害物競走に出ます!」

 

蒼真「なるほど。あこちゃんらしいな。友希那は?」

 

友希那「私は全員参加のもの以外は出てないわ」

 

蒼真「そっかぁ。じゃあ全部で終わったんやね」

 

友希那「そう言う蒼真は何に出るのかしら」

 

蒼真「俺か?俺は――」リサ「蒼真はねぇ男子対抗に出るんだって」

 

蒼真「うん…まぁそうやけど」

 

友希那「そう…頑張って。応援しているわ」

 

蒼真「ありがと」

 

リサ「あ、アタシそろそろ出番だから行ってくるね」

 

蒼真「あ、俺も部活対抗の係任さとれるんやった。ちょっと俺も行ってくる」

 

リサ「あ、そうなんだね蒼真も頑張って」

 

友希那「いってらっしゃい2人とも」

 

蒼真「おう」

 

リサ「いってきまーす!」

 

 そして俺とリサはそれぞれグラウンドに向かった。

 

 

 




読了ありがとうございます。

まず始めに、今井リサさん。お誕生日おめでとうございます!

今日がリサの誕生日というわけで、出来るだけ照準を合わせて書き上げました。
かなり中途半端で短くなってしまいましたが、また文字数が多くなりそうなのでここでとりあえず区切らせて頂きます。

ゆっくりな更新にはなっていますが今後ともよろしくお願いします。

それではまた次回
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