日常と恋模様に祝福を   作:Syo5638

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第14話:再会

 

 

 

 

 

 夢を見た。それはずっとずっと昔の記憶。

 

 そこには2人の女の子と2人の男の人がいる。1人は俺の親父だ。もう1人は…ダメだ顔が陰っていてよく分からない。女の子も同じ。

 

 その子達と俺は何かを話している。

 

「わたち、おおきくなったら〇□▷×になる」

 

「あたちも△×〇□になりたい!」

 

 何かを言っているが聞き取れない…いや、この場合思い出せない。

 

 その後俺も何かを2人に約束をしたけどそれも思い出す事が出来ない…

 

 そして夢はそこで夢は途切れた―――

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

side蒼真

 

 

 ある休日。今日はRoseliaの練習が早く終わって家に戻ってきた俺は、家の掃除をしていた。

 

 今日の練習中リサのベースのキレがすごく良かった。段々良くなってきているのは感じていたけど、今回の練習では一段とそれが増していた。

 

 凄く楽しそうに弾いていたし、何かいい事でもあったのかな?

 

 リサとは裏腹に、今日の友希那は少し様子がおかしいような気がした。本人はなんでもないと言っていたけど、どこかそわそわした感じだった。

 

 そんな事もあってか、今日はいつもより早めに切り上げる事になった。

 

 俺も早く終わるならちょうどいいからと家の事をしてしまおうと今に至っている。

 

 

 

 たまたま親父の書斎を通り掛かった時、ふと朝見た夢の事を思い出した。

 

蒼真「あの夢はなんやったんやろ…」

 

 そんな事を考えなが書斎を掃除をしていると――

 

バサッ

蒼真「っ危な!」

 

――棚の上から1冊のアルバムが降ってきた。

 

蒼真「アルバム?何で急に降ってきたんやか…」

 

 拾い上げたアルバムの中には昔の俺や親父、母の写真が載っている。

 

蒼真「うわ懐かし…母さんも親父も若いなぁ」

 

 1ページ1ページめくって行くと1枚の写真を見つけた。そこには――

 

「ん…?この写真の子達…どこかで……っ!!」

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

sideリサ

 

 

 練習が終わって私は家に戻ってクッキーを作っている。

 

 リサ「よし!こんなもんかな~。後で友希那と蒼真に持って行こっと」

 

 今日のアタシは何だか調子がいい気がする。自分で言うのもなんだけど、今日のベースは上手く弾けたと思うしクッキーもいつもよりかなり美味しく出来たと思う。

 

 何でだろうって思った時、1番に思い浮かんだのは蒼真だった。蒼真を好きになってた事に気づいて今までモヤモヤしていたものが取れたからなのかもしれない。

 

…そういえば…最近よく思うことがあるんだけど、蒼真と一緒にいるとなんだか懐かしい気持ちになる事がある…何でだろう…

 

リサ「…蒼真……えへへっ」

 

 頬が熱くなって行くのが分かる。アタシはどうしようもなく蒼真にベタ惚れしているみたい。皆の前では絶対にこんな顔見せられない。

 

 

 クッキーを作り終えて蒼真達の所に行こうと準備をしていると、メールとメッセージのそれぞれ1件ずつが来ていた。

 

 メールの方は友希那からだった。…今日の友希那ちょっといつもとは違ってたけど大丈夫だったかな…

 

 内容は…『暇だったらこれから私の家に来ないかしら』との事だった。

 

 だからアタシは『もちろんいいよ~。ちょうど今友希那の所に行こうと思ってた所だったから』と送る。

 

 もう1つのメッセージの方は蒼真からだ。

 

『今友希那からメッセージがきて家に行く事になったんだけど、そこで俺も2人に話したい事がある』

 

 …話したい事ってなんだろ…

 

『分かった。20分後くらいに玄関前でも待ち合わせでいいかな?』

 

 待ち合わせにする事にしてしまったけどよかったかなぁ…

 

『大丈夫。じゃあ20分後にまた』

 

 あ、全然気にしてないみたい。まぁ…蒼真ってそういう所あるよね。

 

『うん♪ありがと。また後で』

 

 そんな感じで、アタシは蒼真と友希那の家に行く事になった。

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

side蒼真

 

 

 友希那に呼ばれた俺はリサと連絡をとり待ち合わせして行く事になった。何の用かは聞かされていない。

 

リサ「ごめん!待った?」

 

 リサが慌てて出てきた。そんなに急がなくてもいいのに。

 

蒼真「いや、俺も今出てきたばっかやけ大丈夫よ」

 

リサ「そっか。ならよかった」

 

蒼真「じゃあ行くか。まぁ目の前やけど」

 

リサ「あはは~そうだね」

 

 そんな事を言いながらチャイムを鳴らす。

 

友希那「早かったわね」

 

 …出て来るの早くないか?まぁいいんだけど…

 

蒼真「そうか?まぁ俺もリサも友希那に用事があったけね」

 

友希那「蒼真も?まぁいいわ。上がってちょうだい」

 

 中へ通され俺とリサはリビングに案内された。

 

友希那「ここで待っててちょうだい」

 

蒼真「分かった」

 

 そう言って友希那は奥の部屋に入って行った。

 

リサ「蒼真は何で呼ばれたか聞いてないの?」

 

蒼真「うん。何も聞かされてない」

 

リサ「そっかぁ。なるほどねぇ…」

 

 リサは何か知っているのかな…

 

蒼真「何か知っとると?」

 

リサ「ん?まぁ知ってるけど、友希那が戻ってからのお楽しみということで」

 

 はぐらかされてしまった…何があるのか凄く気になるけどリサがそういうんだったら仕方がない。待つとしよう。

 

 

 それから少しして友希那が戻ってきた。

 

友希那「ごめんなさい待たせてしまって」

 

蒼真「いや全然待ってはないけど結局何やったん?」

 

友希那「えぇ。これから説明するわ」

 

 そう言って友希那は奥の扉を開ける。そこに現れたのは―――

 

 「やあ。久しぶりだね蒼真君」

 

―――友希那の父親さん。湊雪斗さんだった。

 

 




読了ありがとうございます。

中々投稿出来なくてすみません。


ここからお待たせしております。あの方が登場します。

諸事情、と言うより名前を付けたいという自分の考えで
オリジナルネームを付けさせてもらいます。

ご理解ければと思います。


また時間は掛かると思いますが頑張って書いていきます。

それではまた次回。


※次回以降タイトルが変わるかもしれません

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