日常と恋模様に祝福を   作:Syo5638

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こんにちは、こんばんはsyoです。

前回のつづきとなります。


どうぞ


第5話:歌と絆

 

side友希那

 

蒼真「友希那…ちょっとお願いがあるんだけど」

 

 急にどうしたのかしら…

 

友希那「何かしら?」

 

蒼真「最後に歌った曲。LOUDERって曲を俺に歌わせてくれないか?」

 

友希那「…え?」

 

 そんな発言に私は…私達はかなり驚いた…

 

リサ「ど、どうしたの?急に」

 

蒼真「ちょっと…気になる事があってね…」

 

 何かしら…気になる事って…

 

友希那「まぁ…構わないわ。みんなもいいかしら?」

 

紗夜「湊さんがそう言われるのであれば私は構いません」

 

あこ「あこも大丈夫ですよ!」

 

燐子「私も…大丈夫です」

 

リサ「うん!私も大丈夫だよ~。友希那の歌以外で演奏するのも新鮮でイイしね♪」

 

蒼真「皆ありがとう」

 

友希那「じゃあ私はここで聴いているわね」

 

蒼真「うん。お願い」

 

 蒼真が何故こんな事を言ってきたのか気にはなったけれど、純粋に蒼真の歌も聴いてみたかった。

 

蒼真「気になる事があったら言って。出来うる限り答えるから 」

 

友希那「分かったわ」

 

蒼真「じゃあ、みんなお願いします」

 

 そう言うと演奏が始まった。

 

 

.•*¨*•.¸¸♬

 

 

 

…!こ、この歌詞は…

 

…どうして…

 

 

 そして演奏が終わった。

 

 

蒼真「…どう…やったかな?」

 

あこ「す、スゴかったです!何ていうかバーン!ってなってこうギュイーンって!」

 

紗夜「宇田川さん、擬音だけでは伝わりませんよ。でも確かに、九重さんの歌には何か人を引き付けるような感じはしました」

 

燐子「九重さんも…友希那さんに負けないくらい上手かったです」

 

リサ「そうだね〜何かこう友希那とは違った感じに空に突き抜ける感じだったね。…でもこの歌詞って…」

 

友希那「…(して )…」

 

蒼真「え?」

 

友希那「どうしてお父さんが歌っていた歌詞を知っているの!?」

 

 思わず私は大きな声を上げてしまった。

 

蒼真「…やっぱり…あの人は友希那のお父さんやったんかぁ…」

 

友希那「えっ?」

 

 お父さんの事を知っているの?

 

蒼真「昔俺がまだ小さかった頃、地元に来ていたバンドの人に会う機会があってその時話をしたのが多分友希那のお父さんなんだ」

 

友希那「…そう…」

 

 確かにお父さんが九州に行っていたのは覚えている。それに…

 

蒼真「その時にこのLOUDERって曲を披露してもらって、小さいなりに、凄く感動したのを今でも覚えてる。そしてこの曲を、歌の歌い方を教えてくれた」

 

 あの頃よく九州に行った時の事をお父さんは楽しそうに話していた。

 

そして―――

 

蒼真「それで、その時その人と帰り際に約束したんだ。いつかまた会うことがあったら一緒に歌おうって」

 

 !…覚えてる…覚えてくれている…

 

―――お父さんは歌を一緒に歌う約束した子の事を今でもたまに話してくれる。今も気にかけているみたいだった…

 

蒼真「だからこの曲を聴いた時驚いて、でも懐かしい気持ちになって思わず涙が出てしまってたんやと思う」

 

 なんだろう…この込み上げて来る感じは…

 

蒼真「…まぁもう昔の話だから覚えてないと思うけど…」

ボスッ

 

蒼真「…えっ?」

 

気付くと私は蒼真に抱きついていた。

 

蒼真「っちょっ!…///」

 

リサ「ゆ、友希那!?」

 

友希那「…れ…い」

 

蒼真「え?」

 

友希那「忘れてなんかない…お父さんは約束の事…今でも覚えているわ…」

 

蒼真「そ、そっか」

 

 私は周りの事も気にせずにそのまま泣き崩れてしまった。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

side蒼真

 

 …ど、どうしたもんか…友希那のお父さんが約束の事を覚えていた事は凄く嬉しいんだけど…この状況…どうしたもんか。

 

 俺は今、友希那に抱きつかれてその上泣かれてしまっている。どしたらいいのか…

 

友希那「…ありがとう…」

 

蒼真「え?」

 

友希那「お父さんの事…約束の事…覚えていてくれて…ありがとう」

 

 

 俺の身体に顔をうずくめながら感謝されていた。

 

 ポンポン…と俺は友希那の頭を撫る。

 

蒼真「感謝するのは俺の方だよ…ありがとなおじさんの事教えてくれて。俺、おじさんの歌好きだしずっとファンだったからさ」

 

 今この瞬間この場所には俺と友希那しかいないような雰囲気になっている…

 

「…」

 

 …が、そんな事はあるわけが無い…

 

 …やばい何やってるんだ俺…皆がいる前で…メチャクチャ恥ずかしいし 。あ…リサがコッチを睨んでる…終わったな俺殺されるわ…

 

 などと考えていると、予想外の言葉が飛んできた。

 

リサ「むー…いいなぁ友希那気持ち良さそう…」

 

あこ「ホントだね!あこもなでなでされたーい!」

 

蒼真「は?」

 

友希那「…///」

 

 思わず素っ頓狂な声が出てしまった。

 

 宇田川さんがそういう事を言うのはなんとなく分かるけどリサがいいなぁなんて言うのはちょっと以外だった。てっきり「友希那に何してるの!」って言われるかと思っていたけど…てか友希那、顔が赤くなってきてるけど大丈夫かな?

 

蒼真「友希那、顔…赤くなってるけど大丈夫か?」

 

友希那「え、えぇ…大丈夫よ…取り乱してしまってごめんなさい」

 

蒼真「いや、俺の方こそごめんな色々と」

 

 そう言って友希那は俺から離れた。

 

 他の娘達にも申し訳なかったなぁ…

 

 と思ってメンバーを見渡してみると、リサと宇田川さんは相変わらず羨ましそうな目で見たいた…うーん…後で少しなでてあげたらいいのかな?白金さんと氷川さんは…ん?あの2人も少し顔が赤い気もするけど…気のせいかな?友希那は…物凄く赤くなってるけどホントに大丈夫か?

 

蒼真「友希那、ホントに大丈夫か?熱でもあるんやないか?」

 

友希那「///…だ、大丈夫よ」

 

リサ「(恥ずかしがってる友希那可愛いなぁ)

 

友希那「リサ。何か言ったかしら?」

 

リサ「な、何も言ってないよ~」

 

 

 それからしばらくして俺も皆も落ち着きを取り戻しまた練習を再開した。俺もしっかり演奏を聴き出来るだけのアドバイスをした。

 

友希那「今日はここまでにしましょう」

 

それを合図に皆それぞれ返事をした。

 

蒼真「俺はこんな感じでよかったんやか?」

 

友希那「えぇ。凄く助かったわ…ありがとう」

 

蒼真「そいつは良かった。俺の方こそ誘ってくれてありがと。凄く楽しかった」

 

 これで終わりと思うと少し寂しい様な感覚に陥った。

 

友希那「…もし…蒼真が良ければこれから私達のサポートを頼めないかしら…」

 

蒼真「え?」

 

友希那「今日は凄く参考になる事を言ってくれた…色々と助けられたから…だから、私達がもっと上に行く為にあなたの力を貸して欲しい」

 

 みんなそれに賛同した。

 

 予想外の事言われたが凄く嬉しかった。彼女達の力になれるなら是非力になりたい。短時間の練習だったけどそう思わずにはいられなかった。それだけ濃い時間だった。

 

蒼真「…俺なんかでいいんか?」

 

友希那「…あなたがいい…」

 

 その言葉に思わずドキッとした。

 

友希那「あなたが居てくれることで私達の技術にも磨きがかかると思うから…だからお願いします」

 

 友希那に続いて皆にも頭を下げられた。

 

蒼真「…頭を上げて友希那、皆。俺も君達の力になりたいと思っとった所やけんさ」

 

友希那「じゃあ…」

 

蒼真「うん。こちらからもお願いするよ。是非君達のサポートをさせてほしい」

 

友希那「ありがとう」

 

蒼真「俺の方こそありがとう。まぁこんな可愛くて美人な子達に頭を下げられて断るなんてありえんけどね」

 

「「「「「…///」」」」」

 

友希那「…(可愛い)(のかしら)…///」

 

リサ「(だからなんでそんな事)(簡単に言ってのけるの)?…///」

 

あこ「わーい♪美人って言われちゃった!」

 

燐子「そ…そうだね…///」

 

紗夜「(美人)(なのかしら)…///」

 

蒼真「?」

 

 それぞれ何か呟いているようだったけど、よく聞き取れなかった。

 

友希那「ごほんっ…じゃあサポーターも決まった事だしそろそろ解散しましょうか」

 

 そしてまた、友希那の号令と共にそれぞれ挨拶をする。

 

 

 

 俺はRoseliaのサポートをする事になった。

 

 

あこ「あ、そうだ!せっかく蒼真さんがメンバーに入ってくれたし歓迎会しませんか!」

 

 

 

 




…え?まだ続くの?


読了ありがとうございます。

とりあえず練習偏はここまでです。


次回も読んで頂けると嬉しいです。



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皆さん、読んでいただき本当にありがとうございます!

自分もこれからまた頑張っていこうと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

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