「輝き」が起こす最高の奇跡   作:ランディー/Randy

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この度は大幅に投稿を遅らせてしまって申し訳ありませんでした

それではどうぞ


2.転校生

しばらく経ってから、僕たち3人はダイビングショップを後にし

 

いつも通りの道を帰った

 

「ねぇ、悠太くん。本当にスクールアイドル部入ってくれないの?」

 

「いや、だから僕は男だって言うてるやん!入ろうゆうても無理やろ」

 

心が高ぶったせいか、大阪弁丸出しの発言をした

 

「でも、ほら考えてみたけどマネージャーみたいなとか練習考案する

ことは出来るじゃん」

 

まぁ、出来ないことはない

 

だが、一つ入りたい部活があった

 

「いや〜、卓球部入ろうかななんてさ」

 

「「え!!」」

 

と、二人にすごく驚かれた

 

「あ、言うてへんかったっけ?中学の時卓球部やったねんな。

そんで、誘われてて・・・」

 

「えー、折角スクールアイドルのこと知ってるのにもったいないよ!

ねーどうにかならないの?」

 

と、千歌が僕の体を揺らす

 

「まあ、講師っぽい感じで呼ばれてるからある程度ぐらいは手伝ってあげれるかもな?マネージャーぐらいのことが出来ないけどそれでええんか?」

 

すると、千歌の目が凄く輝いたような気がした

 

「え、ほんとに!?じゃあ入部届に書いていいの!?」

 

「はやいな、展開が・・・。とりあえず名前は貸してあげるわ

部員は4人必要なんだろ?」

 

やったー!と千歌がはしゃぐ

 

千歌は本当に子供っぽい

 

でも、そういう所が彼女の強みなのだろう

 

「え〜と、私こっちだから」

 

曜が、入りづらそうな状況でそう言った

 

「あ、わりぃ。んじゃ、また明日な」

 

と、言ってこの日は終了した

 

 

♦︎

 

 

 

「は〜、疲れた」

 

一人で僕はそう言って体をよろめかせた

 

落ち着いて横を見ると、そこには夕日のさしかかった海が見えた

 

夕方の海は非常に綺麗で

 

地平線がくっきりと映える

 

内浦の海はこれまで史上最も美しいといっても過言ではないであろう

 

「よし、家帰ってゆっくりするか・・・」

 

僕は家に入ろうした

 

すると・・・

 

「・・・ん?」

 

海を見ている女の人が自分の目に映った

 

少し海面からは高くなっている高台に立っている

 

ここら辺ではなかなか見ない人だ

 

観光客かな?

 

そう思ったその最中、彼女は服を脱ぎ水着になった

 

「は!?」

 

今、何月だよ!?

 

4月か・・・とか浸ってる場合じゃなくて!

 

絶対寒いよね!

 

ちょっと早すぎやしないか?

 

すると、たまたま外に出ていた千歌がその様子を止めに入った

 

「死んじゃうよ!?」

 

「離して!行かなくちゃいけないの!」

 

千歌も言い過ぎだとは思うが、入っては凍えるのは事実だ

 

互いに揉めあったものの、最終的には双方最悪な事にどちらも海に落ちてしまった

 

流石にこの状況は居ても立っても居られないので

 

駆け寄って、手を貸してあげた

 

「いや、あんたらなにしてんのや?」

 

バスタオルをあげながら聞いた

 

「だって〜、こんな時期に海は寒いから止めようと・・」

 

くしゃみをしながら千歌はそう答える

 

「風邪ひいたら話になんねぇぞ。で、どうしてこの時期に海に?」

 

「海の音を聞きたくて・・・」

 

海の音

 

なんてロマンチックな理由なんだろうか

 

普通なら魚が見たいとかなんだけど

 

「私ピアノをやってて、海の曲のイメージが分からなくて・・・」

 

すごいなぁ、多分僕より年上なんだろうか

 

作曲って一筋縄ではいかないのがよく分かる

 

でも、ここまでするか?

 

すると、千歌が目を輝かせて

 

「へぇー、凄いね!どこら辺の子?」

 

「東京・・・」

 

「トウキョウ!?ならスクールアイドルとかいっぱいいるんじゃない!?」

 

おい千歌・・・

 

あんたってやつは話を無理やり自分の興味へ持っていくよな

 

「スクールアイドル?」

 

「そう、スクールアイドル!」

 

「私、ピアノしかやってこなかったからそういうの疎くて」

 

う〜ん、そういう人もいる

 

スクールアイドルというなんかでかい名前だけど

 

所詮は部活だ

 

しかも、野球とかサッカーとかのスポーツとは違って

 

「アイドル」なのだ

 

そう見ると、マイナーなのかもしれない

 

「ほら!こんな感じ!!」

 

千歌はポケットからスマホを取り出して、とある歌を流した

 

μ's START=DASH!!

 

μ'sが初めて披露したという名曲である

 

なんだろう、この曲を聴くと限界とか挫折なんて飛んでいってしまうような気がする

 

決して明るい曲ではないのだけど訴えてくるものがある

 

「なんというか・・・普通」

 

「私、この人達が一番好きなんだ〜、悠太君もでしょ?」

 

「あぁ。ひとつひとつの動きが輝いていて、グッとくるものがある。

μ'sから色んなものをもらった」

 

ん?なんか変な視線を感じる?

 

見ると、助けた女の子が変な目で見ている気がする

 

「あ、いや、自分はそんな変態とかみたいなんちゃうからな!

人としてやで、人として尊敬してんやで!」

 

はぁ、なんか誤解が解けたそんな気がした

 

「でも、もっと芸能人みたいかと思った・・・」

 

アイドルというとやはりテレビに出てる方が先に出てくるか〜

 

すると、千歌が突然

 

「だよね」

 

「え?」

 

「だから衝撃だったんだ」

 

僕を含め初めて語られた千歌が感じたスクールアイドルの凄さ

 

「貴方みたいに大好きなピアノに打ち込んできたりとか、

将来こんな風になりたいっていう夢があるとか。そんなのひとつもなくて」

 

夢がない

 

いわゆるなりたい自分がどこにもいなかったということだ

 

「私ね、普通なの。私は普通星に生まれた普通星人だって。

どんなに変身しても普通なんだって。そんな風に思ってて、それでもなにかあるんじゃないかってそう思ってたんだけど。

気がついたら

高2になってた」

 

そしたら、急に茶番が始まって

 

「まず〜!!本当にこのままだぞ。普通を通り越して普通怪獣ちかちーになっちゃう〜って。ガオー!!」

 

千歌はガオーとこちらを向いた

 

「ピードカーン!!」

 

そうやってやってみせた

 

「そんな時・・・出会ったの。あの人達に」

 

それがμ'sなんだろう

 

「私達と同じようにどこにでもいる普通の高校生。それで思った。

一生懸命練習したら、いつかこんなにもかっこよくて素敵になれるってスクールアイドルってこんなにも・・・こんなにも・・・キラキラ輝けるんだって!!」

 

自分と同じようにいる「普通」

 

それでもこんなに出来るんだって希望がみえたのだ

 

「気づいたら毎日曲聴いてた。歌ってたりとか。そして思った。私も仲間と一緒に頑張ってみたい。この人達が目指したところを私も目指したい。私も輝きたいって!!」

 

千歌から大きな決意の表れを感じた

 

スクールアイドルをこんなにも思っているとはと僕も感動を覚えた

 

「ありがとう。なんか頑張れって言われた気がする」

 

彼女はそういって笑った

 

「そこまで熱意があるんやったら、僕も本気にならんとあかんな」

 

僕も笑った

 

「私、高海千歌。学校はそこの浦の星女学院」

 

千歌は浦女を指差す

 

え、ピアノやってるしか聞いてないけど名乗るんか

 

「あ、僕大川悠太」

 

そして、

 

「私、桜内梨子。高校は・・・」

 

音ノ木坂学院高校

 

♦︎

 

「うん、昨日は驚いたわ」

 

それが再び3人で合流した後に放った僕の一言

 

「音ノ木でしょ!?あのユーズがいたっていう」

 

そうなのだ

 

μ's達の母校である音ノ木

 

まさかそんな人と巡り合うとは奇跡に他ならない

 

「よ〜し、頑張ってすっごいスクールアイドルになろう!!」

 

そう言ったその時

 

千歌の手から申請書が・・・

 

水溜まりに落ちた

 

「おいテメェ、なにしてんだよ!!」

 

「あぁ、うっかりうっかり」

 

これでどうするのかは知らない

 

 

 

・・・

 

「よくこれで持ってこようと思いましたね。しかも一人が三人になっただけですわよ」

 

うん、正論だ

 

まさかこれで持って来ようとは思わなかった

 

「やっぱり簡単に引き下がったらダメだと思いまして。生徒会長は私の根性を試してるって!」

 

千歌の絶対押し通してやる!!って気持ちは良いんだけど・・・

 

「違いますわ!!何度来ても同じだと言いましたわよね!?」

 

「どうしてです!?」

 

「この学校にスクールアイドルは必要ないからですわ!!」

 

互いにいがみ合っている

 

生徒会長さん、あんたも熱くなりすぎ

 

「まぁまぁ、一回クールダウンしよか」

 

「貴女にいう必要はありません!!やるにしても曲は作れるんです?」

 

曲?あ、曲ね

 

すると

 

「曲?」

 

なに?もしかしてあんたら曲作りでけへんの?

 

「ラブライブの曲はオリジナルのものでないといけません。スクールアイドルを決める最初の問題ですわ」

 

生徒会長さん、めっちゃ知ってるやん

 

もしかしたら、もしかすればだけど・・・

 

いやないか

 

「東京の高校ならいざ知らず、私達のような学校だと」

 

生徒会長さんがしんみりした

 

で、結局そのまま引き下がってしまった

 

「生徒会長の言う通りだよー」

 

「まぁ曲作りはあれかも知んないけど、東京の高校じゃないとでけへんってのは気に障ったけどな」

 

「だったら・・・」

 

と、机から音楽の教科書を取り出した

 

「私が勉強して・・・」

 

「出来てたらそう言い返せるわ!!」

 

「だよね〜」

 

三人が気を落とす

 

そこに、先生が

 

「はーい皆さん、ここで転校生を紹介します」

 

ん?転校生?

 

どうやら僕だけが転校生じゃないようだ

 

そして入ってきた人物・・・

 

それに千歌と僕は度肝を抜かれた

 

「音ノ木坂学院高校から転校してきました、桜内梨子です宜しくお願いします」

 

なんやとーーー!!

 

「奇跡だよ!!!」

 

千歌が突然反応した

 

もう僕は恥ずかしさ五分と驚きの五分で心が満たされた

 

「あ、貴女は」

 

いやあんたも反応が大きすぎ

 

なんかひとつの演劇を見ているかのように

 

「私とスクールアイドル始めませんか?」

 

なんか互いに笑顔になる

 

僕はなにが起きているのか未だに理解できていない

 

「ごめんなさい」

 

「えーーーーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はぁい

まぁこんな感じです

千歌「ちょっと!!投稿遅すぎない!?」

・・・ん~なんのことやか

千歌「もう次したら怒るよ」

言えない、怒っても可愛いとか言えない

千歌「悠太くんは、卓球部に入ってるけどランディーさんは?」

俺っちも卓球部やで

ていうか、俺と悠太は分身みたいなもの

悠太は俺の人生を違う方向に移動させたみたいな

千歌「へぇ~」

でも、卓球部だからといって体力ないとかバカにされるのは困るね

俺は体力は塵に等しいけど

気合いは誰にも負けないし

とにかく卓球=ヘタレ

という概念は捨ててほしいな

悠太もそういう部分は強いと思うし

卓球部だからっていう言い訳はしないと思うよ

千歌「それは期待だね♪」

それでは次回もお楽しみに!

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