アンサンブルの世界ーAnother Storyー   作:はるの

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転校生

 ここは、虹ヶ丘学園付属中学校。その中の、吹奏楽部のお話・・・。

 

 

こんなことが起こるなんて・・・思わなかった。

 

 

 

 

 

 

「今日から2年生だ!」

クラスは何組かな?くるみと一緒がいいなぁ。

 

今日から中2の美波(みなみ)は心を踊らせながら学園へ向かう。

「おっ、あったあった・・・」

玄関にクラス替えの貼り紙を見つけ、自分の名前を探す。

見つけるのに、そんなに時間はかからなかった。

[2年1組 蒼野 美波(あおの みなみ)]

今年も1組かぁ。くるみは・・・うわ、3組だ。あぁあ、小学校からずっと一緒だったのに・・・。

あ、瞬とまた一緒・・・腐れ縁か。

ちょっと変な気分で教室へ向かう。

「おはよう」

「おっ来た来た」

瞬はまぁ置いといて

顔馴染みになったクラスメイトがほとんどで、いつものように挨拶をする。

変にざわざわしているのはなんなんだ。

「もう、遅いよ来るの、」

1年の時から仲のいい美紀とあいつが真面目くさった顔で言っている。

マジで何かあったようである。

「何かした?」

「美波ほんとに知らないの?」

なんのことがさっぱりなんだけどー

「転校生が来るんだよ、転校生!」

・・・・・・。

「おぉ。珍しー」

「反応うっす」

毎回だけど何でこんなに反応薄いかな、とぼそぼそ言う瞬を尻目に見ていると、

「見たって人がいるんだって!」

と美紀が騒ぎ立てる。

 

確かに、こっちの方での転校生は珍しい。もう少子化が進んでしまって、2年生だけでは100人もいない。

 

 キーンコーンカーンコーン

 

始まりのチャイムが鳴った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガラガラと先生が入って来る。でも皆が目を取られたのは、続いて入って来た一人の転校生だった。

「新しいクラスメイトを紹介します!」

先生張り切ってるなぁと思いながらその子に視線を送る。

真っ黒な髪に青い目。すごく、特徴的だ・・・っていうか、ハーフか!?

[春風 リュウ]

と、黒板に名前が書かれた。

「・・・春風 リュウです。よく男子に間違えられますが、女子です。好きなものは、音楽。宜しく。」

淡々とした口調だけどよく通る声。

おまけにsimple is the best!な自己紹介。唖然としてしまった。

「え、えっと、席は・・・蒼野さんの後が空いてるわね」

ーわお。

「宜しく」

「うん、よろいくね」

あ、かんだ。

彼女はくすっとだが僅かに笑った。

 

 

今日は、始業式が終わったら部活での集まりがある。

「春風さんは部活何に入るの?」

「・・・吹奏楽。あと、リュウでいい。」

だよね。音楽好きって言ってたし

あっ?!いなくなってる!?

「待ってよ!?音楽室こっちなのに~(泣」

やっと見つけて音楽室に連れていく。

「・・・お願いします」

入ったとき、リュウはそう声をだした。

すると・・・

「「「ねぇ、君何の楽器やりたい!?」」」

あーまた始まった。

必死で逃げるひよこ捕まえるみたいな楽器勧誘。

ターゲットにされた後輩は絶対に逃げられない。

もう慣れ過ぎて風物詩と化している。

リュウは転校前に吹奏楽に入ると言って書類も書いて出したと聞いた。

ちなみに私はホルン。

「クラリネット。楽器持ってるから」

凛としたリュウの声が響いた。

おぉ!!!!!

歓声が湧いた。ちょうどクラリネットは3年生しかいなくて後輩がほしいところ。

 

よかったねー

どうせ私はひとりだよっ

 

 




駄文ですが、暖かい目で見ていただけると幸いです。

蒼野 美波
中2 吹奏楽部ホルンパート パートリーダー
意外にタフ。なんか不思議なオーラを出している。
音域が凄く広い。オーボエのパートを吹きこなしたこともあるらしい凄腕。
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