幻想待雪封異変   作:黒月ノ夜

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!注意!
大天狗は容姿等が公式で無いため想像です。ご容赦を。

あと、結構急展開です。


幻想郷観光 〜中編〜

大天狗の間に入るとそこには目が鋭く威圧感のある女性が椅子に座っていた。

蜉蝣は静かに能力を解除した。

大天狗は驚いた様子もなく椅子に座り、こちらを見つめ口を開いた。

 

「私に何の用だ?」

 

「観光がてらに取引をと思ってな」

 

神影の発言に大天狗は少し神妙な顔付きで言う。

 

「ほう、半妖如きがこの私と取引をしようと言うのか?」

 

5人組以外は驚きを隠せないようで、霊夢が聞いてきた。

 

「やっぱりあんた達って半妖だったのね。なんか、微かに妖気があったから変だと思ったわ」

 

「み、お前ら半妖だったのかぜ?!何で早く行ってくれなかったのぜ?」

 

「み、皆さんがは、半妖…」

 

「ま、まぁ落ち着けよ。それは後で話すから」

 

動揺する3人(霊夢はそこまで動揺はしていなかったが)を落ち着け神影が話を戻す。

 

「大天狗さんくらいの妖怪だったら知ってるだろ?馬鹿みたいに強い霊力が漂ってるの」

 

「あぁ気づいている。でなければ警戒態勢にはせん」

 

「だろうな。まぁその力の主についての情報を元にあんたと取引したい」

 

神影と大天狗が話を進めていると少し後ろでヒソヒソとした声が聞こえる。少し耳を澄ましてみると声の主は魔理沙と希響であることがわかった。

 

「なんか、神影いつもと少し違くないか?」

 

「神影は取引きとかをするときはガチでやるからそれでそう感じるんじゃない?まぁ実際神影に任せた方が早いからみんな丸投げしてる」

 

「そうなのか?まぁこれ以上は触れないぜ」

 

そんなことを話しているうちに大天狗達は話を進めていた。

 

「わかった。取り引きに応じよう。お前は何を私に望むんだ?」

 

「奴の居場所の特定を手伝って欲しい。天狗の機動力なら苦ではないだろう?」

 

「いいだろう。私としても厄介なことは早く終わらせてしまいたい。その取り引きに応じよう」

 

「んじゃあよろしく頼む」

 

大天狗にスノードロップの情報を渡し、何事もなかったように蜉蝣の能力を使用してその場を後にした。

守矢神社へ向かう道中、霊夢が、

 

「それで、さっきのはどう言うことよ」

 

霊夢の問いに神影がなんのことかわからなさそうに反応する。

 

「さっきのことって?」

 

「とぼけないでよ。あんたが半妖だって話よ」

 

「あぁ〜、俺達は半妖と言うよりは妖がほんの少し混じってるくらいだな。半妖って言うほど妖の部分は多くない」

 

神影の言葉に奏が付け足す。

 

「何代か昔の代が妖と子を産んだの。でも当分昔の話だから妖の部分は少ないんだよね」

 

2人の話を聞いて3人は少し納得する。半妖なら流石に気づくくらいのことはできるので、何故見抜くことが出来なかったのかについては理解できた。

そして、次に気になった内容は何の妖怪の血が混じっているのか、だった。

 

「それで皆さんは何の妖怪の血が流れているのですか?」

 

「私は覚りだよ〜」

 

あっさりと答えたのは奏だった。

それに続いたのか次に話したのは希響だった。

 

「ボクは鬼だよ」

 

「…え?鬼ってあの鬼か?」

 

「そうそうおの鬼。まぁその力は普通の鬼に比べて1割くらいだけどね」

 

「まぁそんなこと言ったら俺は吸血鬼だからな」

 

「……天狗……」

 

「私は妖怪ではなくて天人の血が…」

 

「…あぁもうなんか…良いわあんたら」

 

「お前らの家系どうなってるんだぜ…」

 

「そう言えば神影さんって日光平気なんですか?」

 

妖夢の疑問に魔理沙と霊夢が確かに、という表情で神影を見る。

 

「いや、血が薄まり過ぎて一般人より傷の治りが早くて夜目が効くくらいだな」

 

神影の発言に3人は少し残念そうにため息をついた。(なぜため息を疲れたのだろう…)

そして、そうこう話しているうちに守矢神社まで来ていた。

また、蜉蝣も大天狗の時同様に能力を解いた。すると、気配に気づいたのか中から緑髪の巫女服を着た人が出てきた。

 

「よう、早苗」

 

魔理沙が挨拶をすると早苗は挨拶を返してきた。

 

「こんにちは〜それでえ〜と霊夢さんと妖夢さんと魔理沙さん……と、どちら様でしょうか?」

 

「私達はこの前幻想入りしてきたんだ〜。それで今、観光してるんだよ〜」

 

「そうだったのですか。私はここの神社で現人神の早苗です」

 

ーーーー自己紹介は省略ーーーー

 

「それはそうとどうやってここに?今は天狗達が警戒態勢で入れないはずですけど」

 

「早苗、それは気にしないでいいわ。こいつら色々とおかしいから」

 

霊夢は呆れた顔で話すが早苗はますますわからなくなったのか首を傾げていた。

 

「そういえば早苗、神奈子と諏訪子は居ないのか?」

 

「お2人でしたら今はお出かけになられています。何処に行くとかは特に聞いていませんね」

「そう、じゃあいいわ。本当は合わせたかったけどまた今度ね」

 

「はい、またお会いしましょう」

 

別れの挨拶を終え8人は人里に向かって飛んで行った。

10分程度飛行すると人里に到着した。大通りの方へ行くと大勢の人で賑わっていた。

 

「……人里…人…多い……」

 

蜉蝣が辛そうに呟く。

 

「蜉蝣は本当、人の多いところ苦手だよね〜」

 

「そうなのかぜ?私は平気だから気にしたことなかったぜ」

 

「あんた、周りを気にしなさすぎなのよ」

 

「確かに人が多いの苦手な人はいますよね。私もあんまり得意じゃないですし」

 

「なら、あそこで一旦休むか?」

 

神影が指を指したところには甘味と書かれた看板を挙げた店があった。

 

「あ〜いいね、私お団子食べた〜い」

 

「ボクもボクも!」

 

「あれ、そういえばあんたらお金あるの?」

 

興奮する二人に対して霊夢が鋭い意見を言う。

 

「あ、そういえば日本円しか無いや」

 

「私も〜」

 

残念がる二人を横に蜉蝣、凛音、神影は不思議そうな顔をしていた。

 

「え?お前ら紫に言って換金してもらってないの?」

 

「……俺も…換金してある」

 

「私もです」

 

奏と希響は目を丸くしてキョトンとしている。すると希響は神影に蹴りや拳を繰り出していた。

 

「なんで言ってくれなかったの⁉ボクも団子食べたい〜!」

 

「言った!言ったってお前が忘れてただけだろ!」

 

「言われた記憶ないよ!あぁもう団子食べたい〜」

 

「わかったわかった、今回は奢るから」

 

その言葉を聞いた瞬間に希響は攻撃をピタリとやめた。

 

「じゃあ今回は許す」

 

「ついでに私のも奢って〜」

 

「あぁもうわかったよ…」

 

「あんたら、本当に元気ね、まぁお金があるならいいわ。あと、博麗神社にお賽銭入れに来なさい」

 

「おい待て、最後のはただの私欲だろ」

 

「まぁ早く食べに行こうぜ」

 

店に入り注文をすませるとすぐに団子が出て来た。

奏と希響が光の速さと言っても過言ではないスピードで団子を頬張る。

 

「ん〜美味しい〜」

 

「久しぶりに食べたな〜」

 

「…甘い…柔らかい…上手い…」

 

団子はあっという間になくなり。24本を頼み、3本食べれるはずだたたが一本しか食べれなかった神影が少し悲しそうに会計を済ましている。

 

「なんで、一番食べてねぇ俺が払ってんだろ?」

 

「ありがとうだぜ。神影」

 

「ご馳走さま」

 

「……よろ」

 

「ありがとうございます。神影さん。あの〜私も後で払いましょうか?」

 

「妖夢、別にいいよ。神影に気を使わなくても」

 

「少しは使ってくれ」

 

会計が終わった神影が出てくる。

すると、少し離れた所から白いシャツに赤いズボンの女性と紺色のワンピースを着た女性が歩いてくる。

 

「おお、霊夢じゃないか。珍しいなお前が人里に来るなんて」

 

「あら、妹紅に慧音。久しぶりね」

 

「久しぶりなんだぜ」

 

「あぁ久しぶりだ。それにしても隣の人達は?」

 

ーーーー自己紹介省略ーーーー

 

「へぇそうなのかい。今度戦ってみたいもんだね」

 

「おいおい妹紅もう少し場というものをだな」

 

「でもそれいいね。ボクも見たいなぁ。ねぇ神影戦ってみたら?」

 

「え、俺か?」

 

「妹紅さんの戦い……少し…気になる」

 

「いいんじゃない?戦えば?」

 

「れ、霊夢まで」

 

結局、全員に押し切られ妹紅と戦うことになったたため人里を出て、開けた場所に来た。

 

「まったく、何でこんな事に…今日は厄日なのか?」

 

「まぁいいじゃないか。私も戦いたかったからな」

 

「まぁいいや。そっちからどうぞ」

 

「んじゃ甘えて」

 

妹紅は両手に炎を出し、神影に投げつける。その炎を神影は刃の様に伸ばした影で全てを切り裂いた。

 

「へぇ〜中々面白い技を使うじゃないか」

 

「まぁな。んじゃあこっちも仕返し」

 

すると、神影の影からは無数の刃の様なものが伸び妹紅を襲った。しかし、妹紅はそれを全て紙一重のところでかわして見せた。

 

「こんなんじゃ私は倒せないよ」

 

妹紅も負けじと大量に炎を出し、神影を攻撃する。神影はその場から動かず炎をまともに食らった。はずだった。爆風がなくなるとその場には神影の姿はなかった。

「ほら、こっちだ」

 

気が付くと神影は妹紅の後ろに回り込み大鎌を構えていた。

 

「おっと。危ないねぇ」

 

妹紅はギリギリのところでかわし、炎を飛ばし距離を取る。

が神影の影が妹紅に追撃をする。

数が多く幾つかが妹紅に被弾する。

 

「お〜容赦ないね」

 

不老不死の為か傷口がすぐに再生する。

 

「凄い再生能力だな」

 

「あぁそうだろ?これのおかげで死ななくて済んでるんだけど、やっぱり嫌なとこもあるね」

 

「不老不死でも死なないわけじゃないさ。少なくても方法は知ってる」

 

「へぇ〜そうかい、それは楽しみだ」

 

妹紅はこれまでは比にならない程の量の弾幕が繰り出される。それを神影は影で全て迎撃し、反撃する。が妹紅が一気に距離を詰め素早い突きを繰り出す。神影はさばきながら鎌をしまい反撃をする。

 

「まったく、便利な鎌だね」

 

「そうだろ?」

 

神影は突きを弾き、その隙に距離を取り再び鎌を構える。

 

「まったく、これ、筋肉痛が酷くなるからあんまり使いたくないんだけれどしょうがない」

 

次の瞬間、神影は妹紅の視界から消え、気が付くと妹紅の背後に回っていた。妹紅はギリギリでかわすがさっきまでと比にならないほど早くなった神影の動きに対応しきれず鎌が首に突き立てられる。

 

「はは、参ったね」

 

「あぁ〜疲れた」

 

神影は鎌をしまいその場に座り込む。

「もう、夕方だね〜」

 

奏の一言で全員がハッとする。

 

「あ、ごめん。私は一回、神社に帰るわ」

 

「私も幽々子様の夕飯の支度をしないといけないので」

 

「私らもこれから用事があるんだ」

 

「私はこれから何もないんだぜ」

 

話は魔理沙を置いて進んで行く。

 

「そっか、なら俺らは紅魔館行くかな」

 

「そうだね、また後で行くって言ったし」

 

「じゃあ此処で解散ね。魔理沙も気を付けて帰りなさいね」

 

霊夢は博麗神社の方角。妖夢は白玉楼、妹紅と慧音は人里。五人組は紅魔館へと飛んで行った。一人取り残された魔理沙はトボトボと魔法の森へと歩いて行った。

紅魔館に着くと美鈴が……起きていた!一同は驚いた顔を隠せず美鈴にツッコまれる。

 

「なんで、起きてたらそんな顔されるんですか?酷くないですか」

 

「え、だって起きてるんだもん」

 

「……美鈴…いつも…寝てる」

 

「私だって起きてる時はありますよ!さっきまで寝てたけど」

 

「あ、やっぱり寝てたんだね」

 

「べ、別に怒った咲夜さんにナイフを刺されて起きたとかじゃないですから」

 

美鈴の頭部を見るとナイフの刺さっていた跡が残っており一同は少し咲夜に対して恐怖を覚えた。

美鈴に許可をもらい中へ入るとちょうど咲夜とレミリアが階段を降りてきた。

 

「あら、久しぶりね。話したいことがあるから後で私の部屋に来て頂戴」

 

そう言い残すとレミリアは咲夜を置いて屋敷の奥へ進んで行った。

 

「皆さんをお部屋へ案内致しますね」

 

咲夜に各々部屋へ案内され一息をついた頃再び咲夜が神影の部屋に来た。

 

「お疲れのところ悪いのですが、お嬢様がお呼びです。あと蜉蝣様も連れて来いとのことです」

 

「あぁ〜わかった。後、前から思ってたけど俺らには別に敬語じゃなくていいよ?」

 

咲夜は少し迷ったようだが小さく頷き蜉蝣の部屋へと共に歩き出した。

 

「お〜い蜉蝣〜レミリアに呼ばれるってさ〜」

 

「…わかった」

 

「お嬢様の部屋はこっちよ」

 

「…?…咲夜…敬語やめたの?」

 

「えぇ、神影が良いって言うから。それとも嫌だった?」

 

「…いや…今の方が…楽…」

 

「そう、なら良いわ。お嬢様の部屋は此処よ」

 

咲夜が扉をノックし部屋へ入る。

 

「お嬢様、失礼します。2人を連れて参りました」

 

「ご苦労様。下がって良いわよ」

 

咲夜はレミリアに一礼すると部屋から去って行った。

 

「わざわざ呼んでしまってごめんなさいね」

 

「それは別に良いけど」

 

「……用は?…」

 

「えぇそうね。スノーに関してなんだけど昨夜から報告を受けたわ。でも、貴方達からも聞こうと思ってね」

 

「……それで…俺を…偵察に?」

 

「えぇ、その通りよ」

 

「あぁそれなら多分奴は半分以上は力が戻ってる。後は居場所が分からない」

 

「じゃあ居場所を探るところからね」

 

「あぁそうだ。一応天狗にも要請しといた」

 

「あら、それは仕事が早いわね」

 

「そりゃあ、ただ遊んでただけじゃないさ」

 

「……神影…さっき…生き生きと……戦ってた」

 

「うるせぇよ」

 

「はぁ、状況はわかったわ。そうだ、貴方達にも言っとくわね。先日、小さな村が襲撃されたの。生存者はおろか、死体一つ無かったらしいわ」

 

「なるほど連れてかれたか」

 

「……そこ…調べれば…良い?」

 

「えぇお願いするわ」

 

「んじゃ蜉蝣がんばー」

 

蜉蝣を哀れむ神影を見てレミリアが首を傾げる。

 

「何を言ってるの?貴方も行くのよ」

 

「え、マジ?」

 

「……神影…道連れ…」

 

「(´・ω・`)」

 

「じゃあ明日はよろしく3人には私から言っとくわ」

 

その後に2人は部屋に戻り、しばらくすると夕食の時間になったため夕食を済ませ、風呂から戻ると5人とも倒れる様に眠ったのだった。




ノ夜「はい、一週間振りですね。ちょっとKeyさんが体調を崩したため投稿は来週になります」

Key「もうこの通り大丈ブハァ」

ノ夜「はい、Keyさんが復活したら、製作します。まぁもしかしたら少し遅れるかもです」

Key「つっこめや」
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