実況パワフルプロ野球 Another World 作:闇の貴公子
猪狩は対決のために肩を温めようとしていた。
猪狩守(いかり まもる)は調子が良さそうだ。
《第四話》
「猪狩。勝負してもいいが、バッティングピッチャーが終わってからだぞ。」
「ふん。僕はそれでもいいけど、バッティングピッチャーが終わった後だと君がへとへとになるんじゃないのか?」
「猪狩、お前は相手を心配するほどの余裕があるのか?」
「ぐ!」
(相変わらず生意気だな。常勝。)
猪狩は少し怒っていた。
それを見た俺は少しニヤケて挑発した。
「猪狩、逃げずにちゃんと待ってろよ。」
その後、俺はバッティングピッチャーをしにグラウンドへ向かった。
猪狩は肩を温め始めようとしていた。
「今回こそ僕が勝つんだ!」
猪狩はかなり気合いがはいっていた。
「一年前のように負けはしない!」
あの時のように・・・。
~一年前~
僕が小学六年生の時だった。
『天才小学生 猪狩守』
僕は世間からそう呼ばれていたんだ。
猪狩リトルと大満リトルの練習試合。
僕は猪狩リトルの四番ピッチャーで試合に出場していた。
大満リトルのピッチャーは六回表を終えてパーフェクトピッチングだった。
「あのピッチャー、なかなかやるじゃないか。」
(大満リトルのピッチャー、常勝無敗という名前か。)
「でも、この僕もパーフェクトピッチングで終わらせてやる。」
練習試合は六回までなのだ。
僕は六回裏、二者連続三振で抑えた。
「引き分けなのは、気に食わないがあと一人だ。」
「最後は九番ピッチャー、六年生の常勝無敗、か・・・。」
常勝無敗は一打席は空振り三振だった。
「この打席も三振にしてやる!」
そう思った時だった。
「来なよ。ヘボピッチャー。」
「!!」
常勝はものすごい威圧感をだしていた。
「打たれるのが怖いのかぁ?天才小学生、猪狩守くん。」
「ぐ!」
(こっ、こいつ!)
(絶対に打ち取ってやる!)
僕は大きく振りかぶって投げた。
(打てるものなら打ってみろ!)
シュッ!
(よしっ!球は走ってる!)
そう思った時。
ガキーン!!
(なっ!サヨナラホームランだと!バ、バカな!)
僕は驚いた。
常勝はパーフェクトピッチングをして、サヨナラホームランを打ったのだ。
(何てやつだ。常勝無敗・・・。)
試合は0ー1で敗北だ。
僕はとても悔しかった。
僕は試合後に常勝に話しかけた。
「常勝無敗君、だね。僕は猪狩守だ。」
「あぁ、負け犬の天才小学生か。それでこの俺に何か用があるのかい?」
(ま、負け犬だと!?ぐ!なっ、生意気な!)
僕は落ち着く為に一回深呼吸をした。
「常勝君。君はどこの中学校に行くんだい?」
「俺は白星大学附属中学校に行く。お前は?」
「僕は、あかつき大学附属中学校さ。」
「負け犬の天才にはぴったりの学校だな。」
「君のことを覚えておくよ。常勝無敗。」
「ふっ。有名な負け犬小学生に覚えられて光栄かな?」
「次戦う時には僕が勝つぞ!」
「楽しみにしてるぜ!天才負け犬小学生!猪狩守!」
こうして常勝は僕のライバルになった。
~現在~
過去の事を思い出しているうちに、常勝が話しかけてきた。
「準備出来たか?猪狩守!」
「もちろんだ!常勝無敗!」
続く
読んでいただきありがとうございます。
常勝達の能力は一話分ぐらいでまとめて書こうと思います。