実況パワフルプロ野球 Another World 作:闇の貴公子
俺たちの球は矢部君が捕ってくれる。
じゃんけんの結果は猪狩が先攻、常勝が後攻となった。
さぁ、勝負だぜ!猪狩!
《第五話》
俺はマウンドに立ち、猪狩との勝負が始まった。
「猪狩。もし、お前が負けても泣いて逃げるなよ。」
「ふん。こっちの台詞だよ。常勝。」
「一打席勝負、いくぜ!」
「来い!常勝!」
(まずはアウトローへのストレートだ!)
俺は一回深呼吸をしてから、大きく振りかぶって投げた。
シュッ、ギュイーーン、ズバーン!!
「ストライクでやんす。」
「ふっ。速いな。」
猪狩は驚いていた。
(制球力は悪くない。何より厄介なのはこのストレートの球威だ!)
「相変わらずすごい球威だな。常勝のストレートは。」
「褒めて貰っても手は抜かないぜ。猪狩。」
(よし。初球は猪狩が見逃してストライク・・・か。猪狩は初球、俺の球威を確認したのか。)
(あのストレートの球威、やはり常勝は凄い奴だな。だが、僕は奴からホームランを打つ!)
(猪狩。相当気合い入っているな。次はインハイへのストレートだ!)
俺は気合いを入れて大きく振りかぶって投げた。
シュッ、ギュイーン。
「くっ!」
ガツッ!!
「ファールでやんす。」
「くそっ!」
(手が痺れている。凄い球威だな。)
「猪狩。次で終わらせてやるぜ!」
「させるか!」
(常勝はストレートを投げるのか?それとも・・・。)
(猪狩。最後はど真ん中にあの球を投げさせて貰うぜ!)
俺は大きく振りかぶって投げた。
シュッ。
(ど真ん中の抜け球。貰った!)
猪狩は思いっきりフルスイングした。
だが、
ククククッ、ブルン!パスッ。
「なっ、今の球は!?」
ど真ん中に投げた球は縦に割れるカーブだった。
「今のはドロップカーブでやんす。」
「なっ、何っ!」
「ストライク。空振り三振。バッターアウトでやんす。」
俺は微笑んだ。
「勝ったぜ!猪狩!次はお前が投げる番だ!」
「くっ!」
猪狩はマウンドに上がり調子を調えた。
「行くぞ!常勝!」
「来い!猪狩!」
(まずは外角低めのストレート。)
猪狩は大きく振りかぶって投げた。
シュッ、ギュイーン、ズバーン!
「ストライクでやんす。」
「まずはストレートか。」
(よし。次は内角低めにカーブだ。)
猪狩は振りかぶって投げた。
シュッ、ククッ、パスッ。
「ストライクでやんす。」
「カーブか。」
(最後は内角エグるスライダーだ。)
猪狩は思いっきり投げた。
シュッ、ククッ。
(よし。これで三振だ。)
猪狩はそう思った。
しかし。
カッキーン!!
(なっ、バ、バカな!常勝にとっては初見の変化球だぞ。それをいとも簡単にホームランにするなど。何てバッティングセンスだ!)
猪狩はかなり驚いている。
「猪狩、俺の勝ちだな。次は全国大会で勝負だ!」
「あぁ。そうしよう。」
勝負が終わったのは五時頃だった。
「じゃあな。常勝。」
猪狩は帰っていった。
「オイラ達も帰るでやんす。」
「あぁ!帰ろうぜ!」
俺達も家に帰ることにした。
続く
読んでいただきありがとうございます。次の話の前に常勝達の能力を書こうとおもいます。