-宇宙警備隊本部
ゾフィー「この緑の鉱石は我々の宇宙には存在しない物質だ。凄まじいエネルギーを感じる」
80「うむ。この機械はそれをマイナスエネルギーに変換しどこかに送信している」
そう言って80が機械に手をかざすとマイナスエネルギーが見えるようになり、そのエネルギーは別宇宙に向けて送信されていた
マン「別の宇宙か」
ジャック「誰の仕業だ?」
A「なぜ光の国を?」
タロウ「別の宇宙への調査となると…」
父「光の国の全エネルギーを集めても送り込めるのはおそらく…1人」
するとゼロとグラビティ、そしてクラインが一歩前に出てくる
ゼロ「俺達が行く」
グ「その謎は俺達が解く」
セブン「ゼロ…」
ゾフィー「グラビティ…。クライン…。」
レオ「だが大隊長が仰ったように送り込めるのは1人だけだ。3人も送り込むのは…」
ク「大丈夫です。私達兄妹に考えがあります」
その後、父と母、ウルトラ兄弟そしてゼロとグラビティとクラインと光の国の全住民がプラズマスパークタワーに集まっていた
セブン「ゼロ、これを持って行け」
ゾフィー「グラビティ、クライン。君達もだ」
セブンはウルトラスパークを取り出し、ゾフィーはゼクスとリリアが残したブレスレットを取り出した。3人はそれを受け取り、腕に装着する
セブン「そのウルトラブレスレットには特別なプラズマスパークエネルギーが込められている。帰る時の道しるべとなるだろう。予備エネルギーとしても使える」
ゼロ「フッ、親父は心配症だな」
セブン「ただし、使えるのは3回だけだ」
ゼロ「3回か。十分だぜ」
セブン「ブレスレットを使った事はあのプラズマシンクロ装置を通じて我々も知る事が出来る。忘れるな。私も皆もいつでもお前達の事を思っている。」
ゾフィー「グラビティ、クラインこのブレスレットは君達の両親の形見だ。君達のそばにはいつも両親がいる。それを忘れるな?」
ゼロ「ああ!」
兄妹「はい!」
そして3人は空へと飛び上がり、ゼロは例の装置を掴む
グ「それじゃいくぜクライン!」
ク「うん!」
2人は腕をクロスして自分の体を光の粒子に変え、ゼロの中に入る
ゼロ「なるほど。こうすりゃ3人で行けるってわけか」
父「うむ。ウルトラマンゼロに我らの光を!!フッ!」
兄弟・住民「ハァッ!」
光の国の全エネルギーがゼロ達に与えられ、光の球体となって別宇宙に向かった
赤い球体が宇宙の壁を突き破ると、球体は消えてゼロとグラビティ、クラインが姿を現す
3人「……」
そして周囲を見渡した3人は驚きの光景を目にする
〈宇宙の外には超空間が広がり、別の宇宙が泡粒のように無数に浮いている。多世界宇宙マルチバースである〉
クライン「凄いね…」
すると3人のブレスレットが自分達のいた宇宙に向けて光の線を放った
セブン『帰る時の道しるべとなるだろう』
クライン「なるほどね」
グ「ゼロ、マイナスエネルギーはどこの宇宙に向かっている?」
ゼロ「ちょっと待ってろ」
例の装置を少し掲げるとマイナスエネルギーが発生し、自分達がいた宇宙とは反対の方向にある宇宙に向かっていた
ゼロ「あそこだな」
3人「シュアッ!」
-ドンッ!
3人はマイナスエネルギーが向かっていた宇宙に突入した。途中で例の装置は壊れたが3人は無事に別宇宙・アナザースペースに到着した
ゼロ「ここが…別の宇宙」
3人がアナザースペースに到着した頃、惑星アヌーという場所が戦艦ブリガンテに襲われていた。
しかもその戦艦からエスメラルダを襲ったのと同じレギオノイドαが投下され、ビームを撃って周囲を破壊していく
ラン「ばあちゃん、早く逃げるんだ」
ナオ「アヌー警備隊出動だね!」
ラン「おう!」
兄弟は作業車のような物に乗り込み、レギオノイドに攻撃し自分達をわざと追跡させる
ラン「追いつかれるぞナオ!」
ナオ「へへっ、わざとだよ兄貴!」
そして兄弟が乗る作業車が燃えたぎるマグマだまりへと降下し、レギオノイドもその後を追いかける
ナオ「落ちろぉぉぉぉっ!!」
ラン「マジかよ?!ウオォォォッ!?」
作業車はマグマだまりすれすれで再び地上へと上昇するがレギオノイドはそのまま落ちて爆発した
ナオ「やった!」
兄弟「イェーイ!」
兄弟はレギオノイドを倒した事に喜ぶが…
-ドオォォォォンッ!
兄弟「ウワァァァァッ!」
兄弟の真下から別のレギオノイドが現れて兄弟を吹き飛ばす。そしてナオはマグマに落ちそうになるがランが腕を掴む
ラン「クッ…」
ナオ「兄貴、血が!」
ラン「心配すんな…。今、引き上げてやる」
するとランの胸元にあるペンダントが光り、その光は宇宙にいるゼロとグラビティとクラインも感じ取っていた
ゼロ「呼んでいる?」
兄妹「俺達を?/私達を?」
3人「フッ!」
3人は超高速で光のもとへ向かう
レギオノイドはドリルで兄弟達がしがみついている岩を砕き、それにより2人はマグマだまりに落ちていく
ラン(誰か!)
ランがナオを守るために力強く抱きしめた…その時!
-キィィィンッ!
3つの光の内の1つが兄弟を助け…
-バシュゥゥゥッ!
-ドガァァァンッ!
兄弟「ウワッ?!」
残った2つの光が光線を撃ってレギオノイドを粉砕した。光が収まると、そこにいたのはゼロとグラビティ、クラインだった
ナオ「ダークロプス!」
ラン「ナオ、彼らは…助けてくれたんだ。ダークロプスじゃない。うぅっ…」
ナオ「兄貴!」
ランが苦しむ姿を見てナオは駆け寄る。ゼロは何とかしようとした時、3人のカラータイマーが鳴り始める
ゼロ「何故だ?もう力が…」
グ「俺達が…この宇宙に適応していないからか?」
クライン「このままじゃ…やばいよ」
すると兄妹は光に包まれて人間の姿になり、ゼロは倒れているランに手を差し向けてそれを見たランは頷く
ラン「彼を…信じろ」
ナオ「兄貴ぃぃぃぃっ!!」
ゼロが腕をクロスするとブレスからランに向けて光が放たれて2人は一体化した
ラン「……」
ナオ「良かった~!光ったと思ったら何も見えなくなってさ。きっとさっきの巨人が何かしてくれたんだよね」
剣「それより来るぞ」
ナオ「えっ?っていうか誰?」
クライン「自己紹介は後でね」
すると4人の近くに3体のレギオノイドが降り立つ
ナオ「兄貴!」
ラン「いったん隠れるか」
ナオ「うん!」
4人はレギオノイドから距離を取って洞窟に逃げ込むとナオはそこで何かを探していた
ナオ「あっ、あった!」
緑色の鉱石を見つけたナオはそれに向かって銃から光線を浴びせて光源にする
ナオ「兄貴、こんなんで良い?」
ラン「あ?」
ナオ「あっ、兄貴それ何?」
ナオは先ほどまで無かったブレスレットについて尋ねるが…
ラン「行くぞ。こっちだ」
ランはナオの質問に答えず剣とクラインと共に奥へと進んでいく
ナオ「ばあちゃん達、うまく逃げられたかな?ねぇ、兄貴」
ラン「おいナオ、俺はお前の兄貴だけど兄貴じゃねぇんだ」
ナオ「えっ?」
ラン「俺は光の国のウルトラ戦士、ウルトラマンゼロだ」
剣「同じく光の国のウルトラ戦士、ウルトラマングラビティだ。この姿の時は剣と呼んでくれ」
クライン「私はグラビティ兄さんの妹のウルトラウーマンクラインよ」
ナオ「ゼロにグラビティにクライン?」
剣「さっき見た巨人達、あれが俺達だ」
ナオ「ラン兄貴は死んだの!?」
ラン「今はここで眠ってる。時が来ればお前の兄貴は目覚める」
ナオ「……」
クライン「私達が信じられない?」
ナオ「ううん、信じるよ。ラン兄貴が信じたんだ。僕も信じる」
ラン「そうか」
そう言ってゼロとナオは握手し、その上に剣とクラインが手を乗せる。するとランから託されたY字型の鉱石が光り輝いた
ナオ「こんな事、初めてだ…」
ラン「これは?」
ナオ「バラージの盾の欠片だよ。僕と兄貴はそれを探しに行こうと思ってたんだ」
剣「そうだったのか」
ナオ「バラージの盾は宇宙を守る、僕らの星の言い伝えさ。だから、きっと守ってくれるはずなんだ。あの恐怖の皇帝カイザーベリアルから…」
ラン「カイザー…ベリアル?」
兄妹(まさか…)
その後、4人はさらに奥へと進むと緑色の巨大な鉱石があった
ラン「これは?」
ナオ「エメラル鉱石だよ。ほらこれも」
ナオは光源にしているエメラル鉱石を見せる
ナオ「僕たち皆、この鉱石からエネルギーを取り出して使ってるんだよ」
するとゼロは鉱石に近づき、そっと触れる
ラン「なるほど、ダークロプスの中にあったのはこれか」
剣「俺達兄妹が倒した個体にも同じ物が入っていたな」
ナオ「こんなにでかいのなかなか無いよ」
その時、4人を見つけたレギオノイドが岩を突き破ってきた。ヤバイと思った…その時!
4人「ウワッ!?」
4人の周囲に三重の光の円が出現し、穴が開いて4人はその中に落ちた。そしてそのすぐ後、地中から宇宙船ジャンバードが出現して超高速で惑星アヌーを脱出し宇宙空間に出た
-ジャンバード内にて
船内で一際豪華な扉の前に立つと扉が開き、中には1人の女性がソファーに座っていた
女性「……」
ナオ「助けてくれてありがとう。僕はナオ、こっちは兄貴のゼロでこっちは兄貴の友達のグラビティ。そしてグラビティの妹のクラインだよ。ありがとう」
しかし女性はナオのお礼に対して何も言わない。不思議に思った4人は女性に近づくが、左右にあった柱から電撃が放たれて4人は入ってきた扉にはりつけにされる
?「記憶消去、開始します」
そんな声が聞こえてすぐに赤い光が放たれ、それを受けた4人は苦しむ
ラン「ナオ!」
ナオ「兄貴!」
剣「クライン!」
クライン「兄さん!」
女性「……っ。止めてジャンバード!」
ジャン「しかし…」
女性「命令です!解除するのです!」
女性の命令を受けてジャンバードは記憶消去を止め、4人の拘束を解く
ラン「このぉ~!」
剣「落ち着けゼロ」
女性「ごめんなさい…酷い事をして……」
ジャン「彼らを助ける代わりに記憶を消し、どこかの星に置いてくるという約束のはずです」
女性「分かっています。でも…」
ラン「お前一体何なんだ?」
ナオ「さっきから変な声が姫様って呼んでるけど?」
ジャン「無礼者!私は代々エスメラルダに仕えてきた鋼鉄の武人、その名もジャンバード…」
ナオ「エスメラルダ!?もしかしてエスメラルダ星のお姫様!?」
ジャン「人の話は最後まで聞け!こちらのお方はエスメラルダの第2王女エメラナ・ルルド・エスメラルダ様であらせられる!」
エメラナ「私の星もカイザーベリアルに襲われました。私1人、このジャンバードに転送されてずっと隠れていたのです」
ナオ「1人だけで?」
エメラナ「お父様も、お母様も、お姉様も、民達も…皆ベリアル軍に…。もう誰もいない」
ナオ「じゃあさ、僕ら友達になろうよ」
エメラナ「友達?」
ナオ「そうすれば1人じゃなくなるよ」
そう言ってナオは握手の為に手を出す
エメラナ「本当にお友達になってもらえますか?」
ナオ「もちろん!」
そして2人は握手を交わし、エメラナは笑顔になる
ナオ「兄貴達も!」
ラン・剣「おう!」
クライン「うん!」
3人がナオとエメラナの手に自分達の手を重ねるとまたしてもY字型の鉱石が光った
その後、5人はカイザーベリアルがエスメラルダに侵攻している映像を見る
ラン「間違いない。こいつはあのベリアルだ…」
剣「まさか生きていたとはな…」
クライン「しぶとい奴ね」
ナオ「燃えてるのはエスメラルダ?」
エメラナ「惑星エスメラルダは全てが純度の高いエメラル鉱石で出来ています。カイザーベリアルはそのエネルギーを奪い、大軍団を作っているのです」
ジャン「ベリアル帝国軍は宇宙全土で殺戮と略奪を続けている」
剣「従わない奴は力で、って事か」
ラン「ベリアルはどこにいる?今から行って倒してくる!」
そう言ってランは扉を開けようとするが開かない
ラン「おい開けろ!」
ジャン「奴の居場所を知る事は我々には出来ない」
エメラナ「ゼロ、貴方はいったい?」
剣「ベリアルは俺達と同じ別の宇宙から来たんだ」
クライン「私達と同じ種族だったの」
ラン「この体はナオの兄貴の体…本当の俺達は光の国のウルトラ戦士なんだ」
エメラナ「ウルトラ戦士…」
ナオ「兄貴、僕らはバラージの盾を探す者だろ?1人で戦いに行くなんて言うなよ!相手はベリアルだけじゃないんだ物凄い数の手下がいるんだ。モニター見て分かるだろ?それを1人で倒しに行くなんて言うなよ!バラージの盾を見つけなきゃ!」
ラン「ナオ…」
エメラナ「バラージの盾…。先程仰っていた伝説ですね」
ジャン「そのような不確かな物で本当にこの宇宙を守ることが出来るのか?ベリアルを倒せるのか?」
ナオ「出来る!絶対出来るよ!父さんがそう言ってたんだ!」
ジャン「だが確証は無い」
ナオ「嘘だってのか!?」
ラン「俺はナオを信じる。バラージの盾を探そう」
剣「俺も信じるぜ」
クライン「もちろん私も」
エメラナ「私も一緒に参りましょう」
ジャン「同意できません。姫様の身を守るのが私の使命」
エメラナ「お願い。私は、お友達の力になりたい」
するとジャンバードは加速を始めた
エメラナ「ありがとうジャンバード!」
ジャン「仕方ありません…」
ナオ「やったね」
ラン「ところでどうやって探す?」
ナオ「それを知ってるのは…炎の海賊さ!」
剣「炎の海賊?」
クライン「なんか話し合いで解決できなさそうな相手ね」
次はあのお調子者の登場です