新たな光の戦士ウルトラマングラビティ   作:カオスカラミティ

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恐怖の繭

そして夜になり、皆はチームUが作ってくれたカレーを食べている

 

ツルギ「これがカレーか」

ユイ「メビウスから聞いた通り、美味しいね」

 

タイガ「ごちそうさまでした~」

 

ゼロ『残してんじゃねぇよ。いけないんだ』

 

タイガ「ゼロ君、ほんとに口うるさいね。少しほっといて」

 

カナタ「あっ、人参残してる!」

 

クー「だからチビトラマンなんだよ」

 

ツルギ「チビトラマンって…(笑)」

ユイ「マジで受ける…(笑)」

 

ゼロ『チビトラッ!?タイガ、言われてんぞ』

 

ゼロにそう言われてタイガはスプーンに人参を全部乗せ、一気に食べた

 

タイガ「人参最高~」

 

人参を食べたタイガは食器を片づけに向かう

 

ムサシ「新たなウルトラマン……バット星人はそう言った。この世界には僕達以外にもウルトラマンがいたんだろうか?」

 

ムサシが皆にそう尋ねるが彼女達は黙ってしまう

 

サワ「ごちそうさまでした~」

 

タイガ「ダイナ!?ウルトラマン……ダイナ…」

 

兄妹「っ!?」

 

タイガの「ウルトラマンダイナ」という言葉に反応した兄妹は彼の元に向かう。すると目の前にはウルトラマンダイナの絵があった

 

ツルギ「間違いないな。ここに描かれているのはウルトラマンダイナ」

 

ユイ「という事は私達をこの地球に呼んだのはダイナって事ね」

 

リーサ「やっぱり貴方はダイナを…アスカの事を知ってるのね?」

 

タイガ「俺のいた世界じゃ、歴史の教科書に載ってるよ。奴は人類滅亡の危機を救った英雄だからな。人間の未来を守ってワームホールの中に消えた伝説の英雄」

 

子供達「スッゲー!」

 

リーサ「私もこの子達も皆がアスカに生きていく勇気をもらったんです」

 

ムサシ「それで、彼は今どこに?」

 

アンナ「もういなくなった」

 

リーサ「姉さん?」

 

アンナ「明日も早い。早く寝な」

 

そう言ってアンナは食器を片づけ、寝室に戻った

 

ミサト「はい皆、早くご飯食べちゃって」

 

子供達「はい…」

 

そんな中、昼間に助けた少年……タケルは何かを思い詰めているような顔をしていた

 

 

子供達やチームUが寝室に戻った頃、例の少年…カナタが自転車を引いてこっそり何処かへ行こうとしていた

 

タイガ「また脱走か?」

 

カナタ「っ!?」

 

タイガ「タケル、そんなにアスカに会いたいのか?ん?」

 

するとタケルは自転車をタイガに向けて倒し、基地に戻っていった

 

タイガ「おい、タケル!ちょっと!」

 

リーサ「誰?……タイガ?」

 

タイガ「あ、良い歌だね」

 

リーサ「アスカが教えてくれたんです。心が折れそうになった時、そっと口ずさめばいいって」

 

タイガ「誰も彼も本当にアスカが好きなんだな」

 

リーサ「タイガは……嫌いなの?」

 

タイガ「……」

 

リーサ「お休みなさい」

 

 

ゼロ『お前、何そんなにこだわってるんだ?』

 

タイガ「……」

 

ゼロ『まっ、言いたくなきゃいいさ』

 

タイガ「ガキの頃、俺が住んでた街が怪獣に襲われて親とはぐれて逃げ回ってる内に、ダイナが現れて怪獣を退治してくれた。皆、大喜び。ありがとうウルトラマン!……でも」

 

 

少年タイガ『パパどこ!?ママどこ!?パパ~!ママ~!ウルトラマン早く来てぇ!!』

 

 

タイガ「ダイナの事は恨んじゃいないさ。けど、ずっと一人ぼっちで生きてきて……」

 

ゼロ『今さら、ウルトラマンに頼りたくもないか……』

 

そこにムサシとツルギとユイが現れた

 

ムサシ「もしかしたら運命かもしれないな」

 

タイガ「えっ、運命?」

 

ツルギ「お前がゼロに出会ったのも」

ユイ「そして私達がこの地球に来たのも」

 

ムサシ「皆、一生懸命に生きてる。僕らもやれる事をやろう」

 

 

その後、4人は子供達の寝室に来ていた

 

ムサシ「じゃあ何か質問がある子はいるかな?」

 

ミコ「ムサシはどこから来たの?」

 

ムサシ「開拓惑星のジュラン」

 

クー「ジュランってどんなとこ?」

 

ムサシ「怪獣と人間が仲良く暮らす星」

 

子供達「えー、嘘?」

 

ムサシ「ジュランではね、色んな命が支えあって生きているんだよ。たくさんの怪獣達とカオスヘッダー、かつては人間の敵であった彼らとも今は一緒に生きている」

 

ヒナ「いいなジュラン。本当に夢のような世界を作ったんですね!」

 

マオミ「それと可愛い子供も。あー私もいつか結婚したい!いい男ゲットしたい!」

 

 

ツルギ「恋愛というやつか。そんなに良いものなのか?(小声)」

 

ユイ「兄さんにも大切な人が出来れば分かるわよ(小声)」

 

ツルギ「そんなもんか?(小声)」

 

 

ムサシ「じゃあヒナちゃんの夢は?」

 

ヒナ「ん~、この子達をパパとママに会わせてあげたいかな」

 

マオミ「ちょっとヒナ」

 

ヒナ「ごめん…」

 

ムサシ「大丈夫、皆で力を合わせて夢を叶えよう!頑張れる人~?」

 

子供達「は~い!」

 

ツルギ「さすが慈愛の勇者だな」

ユイ「一瞬で皆の不安を消し去ったわね」

 

 

翌日、基地上空に巨大なゼットンの姿が映し出されていた

 

バット星人「今日は記念すべき日、ゼットンの目覚めの日だ!」

 

そして繭を破って中から全長300メートルはある超巨大なゼットン……ハイパーゼットン(ギガント)が姿を現した

 

ゼットン「ズェェットォォン!」

 

ツルギ「あんな巨大なゼットンは見た事がない……」

 

ユイ「ウルトラマンやジャック、パワード、メビウスからゼットンの事は聞いたけど……あいつはそのどれにも当てはまらない」

 

ノンコ「何やあれ!?」

 

皆が空に投影されたゼットンに怯えていると、ノンコがゼットンの下に何かを見つけた。霧が晴れるとそこには石像と化したウルトラマンダイナがいた

 

4人「っ!?」

 

リーサ「キャアァッ!」

サワ「ダイナ!」

ヒナ「嘘よ!どうしてダイナがあんな所にいるの!?」

 

ゼットンは石像になったダイナを前足で突き飛ばす

 

バット星人「いやはやダイナには参ったよ。ゼットンの誕生を阻止する為に自らの命を捨てて卵の中に飛び込んでくるとは…。人類の救世主。実に素晴らしい!だが全ては無駄に終わったのだ。ゼットンは完全に目覚めた。これはその祝砲だ!!」

 

するとゼットンは背中の発光体からいくつもの火球を発射し、そこで映像は終わった

 

タイガ「あの火の玉は、まさか!!」

 

ツルギ「狙いはここか!!」

 

ムサシ「皆、早くここから逃げるんだ!」

 

ムサシの言葉にチームUと子供達は一目散に逃げるが…

 

タイガ「ダメだ!止まれ!」

 

ゼットンの火球は既に基地の上空まで来ていた

 

ムサシ「コスモース!!」

ツルギ「グラビティィィッ!!」

ユイ「クライィィンッ!!」

 

変身した3人は最初はバリア技で防ぎ、その後は光線で火球を破壊していくが火球は次々に飛来してくる

 

クー「うぇ~ん!(泣)」

 

ヒナ「クーちゃん!!」

 

倒れてしまったクーを抱き起こすヒナだが、その2人に向かって2つの火球の向かってくるが…

 

コスモス「グアァァァッ!!」

グラビティ「ウオォォォッ!!」

 

コスモスとグラビティが彼女達の前に立ち、自らを盾にして守った

 

アンナ「早く!早く!」

 

タイガ「カナタ!」

 

タイガは逃げ遅れたカナタを抱き上げ、火球を回避しノンコに預けるが…

 

ミサト「ケンがいない!」

 

タイガ「えっ!?分かった!!」

 

そして火球は基地や基地内部にあるUローダーまで破壊し、コスモスとグラビティ、クラインを吹き飛ばす

 

タイガ「ケン!」

 

ケンを探していたタイガは近くに隠れて泣いているケンを発見した

 

タイガ「ケン!大丈夫か!?」

 

しかし、ケンの泣いている顔を見て幼い頃の記憶がフラッシュバックした

 

ゼロ『おい、どうした!?』

 

タイガ「助けて………ウルトラマァァァン!!早く来て!ウルトラマン!!ウルトラマン、早く早く!!」

 

ゼロ『しっかりしろ!!今はお前がウルトラマンだろ!!』

 

タイガ「っ!?」

 

ゼロ『タイガ!!』

 

タイガはブレスレットから出ているゼロアイを取ろうとするが、出来なかった

 

 

その後、火球の攻撃は収まりクーが大切にしていた人形を見つけ、アンナはそれを手に取る

 

アンナ「何で……何の為にこんな!!」

 

幸い全員軽傷で基地で傷の手当てを受けている

 

ゼロ『タイガ、お前情けなくないのか?こんな事になって、お前悔しくないのかよ!!』

 

タイガ「これが……本当の俺だぁぁっ!!」

 

破壊されたUローダーを叩き、己の無力さを痛感するタイガ。その時、触れていた「地球防衛隊」のマークがビリっと破ける音がしてそちらを見ると「地球防衛隊」のマークが剥がれており、下から「山田工場」という名前があった

 

タイガ「まさか!?」

 

ノンコ「そうや、全部嘘やねん。うちら……地球防衛隊なんかとちゃう」

 

サワ「ほぼ全員がド素人。真っ赤な偽者なんだ」

 

そして2人から語られた過去。彼女達は子供達を安心させる為に地球防衛隊のふりをしていたのだ

 

サワ「頭の嘘はあたしら全員の嘘になった」

 

ノンコ「頑張ったで、ほんま皆めっちゃ頑張った。ただの整備工や看護師……けどやっぱ偽者は偽者…。何も守れなかった!」

 

ノンコ「サワ……」

 

ムサシ・兄妹「………」

 

ムサシと兄妹は物影からノンコとサワの話を聞いていた。するとタイガが…

 

タイガ「違うよ。あんたらは……立派だ」

ゼロ『タイガ……』

 

遂に戦う決意を固める。その影響かタイガの心に光が指し始めた

 

物影から出てきた3人はコクリと頷くとタイガもコクリと頷く

 

 

4人は基地の出入口に立ち、ゼットンの元に向かおうとする

 

アンナ「行かないで!」

 

タイガ「どうして?」

 

アンナ「ゼットンには誰も敵わない。ダイナだって負けたのよ!私の目の前で!」

 

兄妹とゼロやムサシが、地球に来る前にダイナは地球に来てゼットンの誕生を阻止する為に卵の中に飛び込み、自分のエネルギーをゼットンに流し込んで誕生を抑えていた

 

しかしゼットンが石化光線を放つとダイナの体はみるみる石化していき、遂には完全な石像となってしまったのだ。その様子を見ていたタケルとアンナの近くにダイナのカラータイマーから光が飛び出してきた

 

それをタケルは取ろうとするが目の前のゼットンに恐怖し逃げたのだ

 

アンナ「私は全部見ていたの…でも誰にも言えなかった。言うのが怖かった。逃げ出す事しか出来なくて…タケルがショックで声が出なくなったのも全部私のせいなんだ……」

 

するとうつむいているタケルの頭にタイガが手を乗せる

 

タイガ「大丈夫、アスカは不死身だ。伝説の英雄だからな。必ずあいつを連れ戻してやる。俺達を…ウルトラマンを信じろ!さぁ、行こうぜゼロ!!」

 

ゼロ『おう!』

 

ウルティメイトブレスからゼロアイを出現させて空中に上げ、自身も飛び上がる。そしてゼロアイを装着したタイガは光に包まれ、ウルトラマンゼロに変身した

 

子供達「でっかぁぁい!!」

 

ゼロ「へへっ。さぁ、勝ちにいこうぜ」

 

ムサシ「うん」

ツルギ「ああ」

ユイ「OK」

 

ムサシ「コスモース!!」

 

ツルギ「グラビティィィッ!!」

 

ユイ「クライィィンッ!!」

 

4人「シュアッ!!」

 

3人もウルトラマンに変身し、ゼロと共にゼットンの元へ向かった




明けましておめでとうございますm(__)m新春一発目の更新が終了しました。これからも『新たな光の戦士ウルトラマングラビティ』をよろしくお願いしますm(__)m
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