Fate 正義の味方を目指す者   作:担い手

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プロローグ

プロローグ

 

目が覚めるとそこは、何もない真っ白の空間だった。そして、一人の少女がいた。

 

「ここはどこだ?」

「此処は世界の境界線です。」

世界の境界線?なんだそれは?

「簡単に言えば神様だけがいれる場所なんですよ」

「何でそこに俺がいるんだ?」

「率直に言うと、あなたは死にました。」

「・・・・・・は?」

うん。ちょっと落ち着こうか俺。

今、こいつ何て言った?死にましただと!?

「すみませんが、あなたは死んでしまいました」

「そうか・・・」

「何でそんな哀愁ただよう顔をしてらっしゃるんですか?」

「ん?いや、何でもない。」

「では・・・・あなたには他の世界に転生してもらいます!」

「へぇ~・・・って、エエエエエェ!!」

「えーと。転生先は型月の世界ですね。おまけとして特典を3つだけ差し上げますよ♪」

えー。よりによって型月の世界とは・・・。

我ながら運ないな~。

よく考えて答えないと、すぐ死ぬな。

「一つ目は昔考えた俺のキャラのステータスをそのまま俺に上書きしてくれ。二つ目は俺が了承するまでは不老にしてくれ。3つ目は今のところは保留だ。」

「はい。わかりました。」

「そういえば、俺はどの時系列に転生するんだ?」

「えーと。どうやら、第四次聖杯戦争の五年前ですね。」

「五年前か・・・また微妙な時期だな。」

十年ぐらいあれば遠坂時臣から魔術を教わることができたかもしれないが・・・。

「まぁ、無い物ねだりしてもしょうがないか。」

「あの・・・私が聞くのもアレなんですけど、自分の死因ぐらい気にならないんですか?」

「聞いてどうなるっていう訳でもないし、俺は自分の死因なんて聞きたくない。」

「結構そういうとこ殺伐としてますね。」

「まぁ、そうなのかもな。生前も俺は自分の身の事なんて気にしたこともなかったからな。」

「体は剣でできている・・・ですか?」

「あぁ。」

「ですが、あなたの行く道は茨の道ですよ。」

「それでもさ・・・俺は、憧れたんだ。人であっては、救えない。人であっては、壊れてしまう。だから俺は人でないものになろう。人々の笑顔を守る為に・・・。」

「ですが、あなたはそのせいで・・・。」

少女は泣きながら言う。

「大丈夫だって。俺はもう・・・あんな悲劇を二度と起こさせない。」

それが俺の背負うべき罪なのだ。

あの時に救えなかった人たちから背負わされた憎しみを、憤怒を、恐怖をそれらすべてを背負って俺は生きなければならない。

だから、俺には誰かを救わなければ生きる事は赦されない。

「悲劇って・・・アレは、あなたがやったことじゃないのにーーー」

「それでもだ・・・■■■■は、救える命を選別してしまった。」

あの事思い出すとズキリと胸が痛む。

「それはあってはならない事だ。そんなことをしていいのは神様だけだからな。」

子供の頃に憧れたあの夢を追いかけなければ、まともな人生を進めたのかもしれない。

 

 

 

償いきれない罪を背負ってーーー

起きるはずもない奇蹟にすがってーーー

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