S S D O ストーリー   作:トーマス・ライカー

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東京・西新宿・承前

「・・サイコフレームを組み込んだのかね・・?・・はっ!?・・それじゃ、NTDモードに!?・・・限界稼働時間は・・?・・」

「・・ええ、なれると思います・・・取り敢えず、10分程度・・とはしておきましたが・・・」

「・・大丈夫かね・・?・・仮にも彼らは・・・・」

「・・生身であるモビルスーツのパイロットよりは強いでしょう・・・仮にも彼らは仮面ライダーに変身できる者達ですからね・・・それにライダーシステム・・・ドライバーなどには・・過剰な負荷に対しては、自動で変身を解除する機能があります・・・NTDモードが暴走状態に入っても・・・変身が自動で解除されれば・・彼ら自身に影響はありません・・・それに、サイコフレーム・ドライバーにしたのはWだけではありません・・・」

「・・そうかね・・分かったよ・・・そのサイコフレームのデータを・・わしにも見せて貰えんかね・・?・・」

「・・お見せするのは構いませんが・・・実は博士・・・私は以前に『彼ら』のデータを引いて、サイコフレームとの適合性を検討した事がありましたが・・適合性はかなり低いと言う結果でした・・・フレームが適合するのは、純粋なマシンシステムです・・生体である『彼ら』に組み込むのは危険です・・・」

「・・君のお気遣いはありがたいんじゃが・・『彼ら』の事はわしが一番よく知っとる・・・わしの眼と頭で、もう一度再検討してみるよ・・・君のところの検討データも含めて、送ってくれんかね・・?・・」

「・・分かりました・・・関連するデータは総てそちらに送ります・・・ですから博士の検討結果が出ましたら・・私にも報せて下さい・・これはお願い致します・・・私が言うのも何ですが・・サイコフレームには、まだ謎の部分もあります・・それも踏まえた上での、再検討をお願い致します・・・」   「・・了解したよ・・榎本さん・・・」

「・・実はギルモア博士・・・先程に申し上げた検討結果を踏まえて私は・・・これはまだあまり具体的にはなっていないのですが・・・島村ジョー君・・ジェット・リンク君・・ジェロニモ・ジュニア君・・ピュンマ君・・の、彼ら4人に専用の機体を考えています・・・」

「・・ほう・・専用の機体かね・・?・・もしかして・・RX0シリーズ・・?・・」

「・・いえ・・その次のシリーズになりますね・・『フルフレーム・シリーズ』と、今は呼んでいますが・・・」

「・・そうか・・確かに彼ら4人が、サイコフレームの機体に乗れば・・それだけで凄まじい戦力になるじゃろうな・・・わしから伝えようか・・?・・」

「・・いや・・まだ話さないで置いてください・・・時機を見て、私から話します・・・」

「・・分かったよ・・榎本さん・・・」  「・・ありがとうございます・・・」

「・・他にはありますか・・?・・」   「・・いや・・今のところは無いよ・・」

「・・それではまた・・」   「・・ああ・・・」

通信は閉じられた。

MAC 03ファーストゲート・『アルビオン』ブリッジ・・・・

「・・艦長・・出港申請、承認されました・・」

ジャクリーン・シモンがエイパー・シナプス艦長に報告した・・。

「・・そうか、よし! バサロフ君!?・・」

「・・総員、第2警戒直、発進準備、完了です・・メインエンジンは定格にて臨界に到達しました・・最微レベルで噴射を開始・・・」

「・・了解だ・・ラー・タイプ3艦との発進リンケージは?・・」

「・・リンクの同調は完了・・カウントダウンはこちらに要請されています・・・」

「・・分かった・・発進3分前、カウントダウン開始・・光学迷彩とミラージュコロイドを展開・・・ファーストゲート管制システムにオープンコードを送信してくれ・・各艦とも係留索を解除・・・いよいよ出るぞ!・・指令室に繋いでくれ・・・」

「・・ファーストゲート開きます・・各艦とも光学迷彩を掛けた上でミラージュコロイドを展開・・・係留索を解除しました・・・指令室と繋がりました・・・」

ブリッジのメインモニター、左上4分の1に、アルフレート・アルベルティ副司令の顔が映る。

「・・アルビオンとラー・タイプ3艦、発進する・・ガランシェールを追い越すために、初期加速に於いてそちらのレーザー推進システムを使用したい・・・」

「・・了解・・・レーザー発振を開始します・・・そちらの発進針路は、クリアーです・・ご無事でのお帰りを・・・・」   「・・ありがとう・・・」

「・・速度1.2でゲートを出ます・・」と、イワン・バサロフ。

「・・よし! Mネット経由でガランシェールをロックしろ! できたらインターセプトコースでガランシェールを追い掛ける!・・・ゲートを出たら各艦は、艦尾のレーザー受光パネルを展開!・・」

程無くして4艦は、アルビオンを先頭にしてファーストゲートのメインプラットフォームから離岸し、虚空に進み出ていった。

MAC 04ファーストゲート・・『ネェルアーガマ』ブリッジ・・・

レイアム・ボーリンネア副長がオットー・ミタス艦長に報告した。

「・・艦長・・こちらの発進準備は完了です・・」

「・・そうか・・アルビオンを含む4艦は出たのか・・?・・」

「・・はい・・つい先程に出港して今は、レーザー推進による初期加速態勢に入りつつあります・・・」

「・・分かった・・キング・ビアルの神 源五郎さんに繋いでくれ・・・」

「・・了解しました・・・」

それ程間を置かずに神 源五郎の髭面がメイン・モニターに映し出された。

「・・源五郎さん・・こちらの準備は完了しました・・・そちらは如何ですか・・?・・」

「・・オットー艦長・・こちらも完了しました・・・いつでも出られます・・・」

「・・分かりました・・発進カウントダウンは3分前からでよろしいですか・・?・・」

「・・結構です・・それでお願いします・・」

「・・分かりました・・カウントダウン、スタートします・・発進リンケージ、同調の確認をお願いします・・・光学迷彩を掛けた上で、ミラージュ・コロイドでの遮蔽をお願いします・・・本艦が先に出ますので、追随して下さい・・ゲートから出ましたら、ステーションのレーザー推進システムを使用して、初期加速を掛けますので艦尾のレーザー受光パネルを展開して下さい・・・発進しましたら、Mネットを通じて・・ガランシェールの位置を確認してロックして下さい・・・それができたら、インターセプトコースを採ります・・・」  「・・分かりました・・ありがとうございます・・宜しくお願いします・・・」

「・・いえいえ、お互い無事に戻りましょう・・・それでは、また・・・」

通信を閉じてから、副長に言った。

「・・出港申請は承認されたのかな・・?・・」   「・・承認されました・・・」

「・・よし、出よう・・両艦とも係留索を解除・・0.8で微速前進・・指令室に繋いでくれ・・」直ぐにルーサー・アマンデス副司令が出た。

「・・ネェルアーガマとキング・ビアルが発進する・・・レーザー推進システムの準備を宜しく・・・ファーストゲートの開放も頼みます・・・」

「・・了解しました・・レーザー発振を開始します・・ゲート解放開始・・針路はクリアーです・・・ご無事な帰還を・・・」

「・・了解・・ネェルアーガマ・・出る!・・」

ネェルアーガマの巨艦が、ゆっくりと進み始める。

MAC 05 ファーストゲート・・『ラー・カイラム』ブリッジ・・・

艦隊副司令も兼ねるメラン副長が声を掛ける・・。

「・・ブライト司令・・ネェルアーガマとキング・ビアルが出ました・・たった今です・・」

「・・了解だ・・4艦のブースター装着は・・?・・」

「・・装着は既に完了していて・・動作確認にあと・・数分ですね・・・」

「・・急いでくれ・・・発進カウントダウンは3分で同調してくれ・・出来次第開始・・配置は・・?・・」  「・・第2警戒直で完了しています・・・」

「・・よし・・もう出るぞ・・ゲート管制システムにオープンコードを送信・・4艦とも光学迷彩を掛けた上で、ミラージュコロイドを展開して遮蔽してくれ・・ここのステーションは、まだ出力が低くてレーザー推進システムが使えない・・・だからでのブースター装着なんだが・・それが意外に手間取るな・・・4艦とも係留索を解除して、補助エンジン出力30%で微速前進・・指令部に挨拶しておいてくれ・・・動作確認と最終調整は、低速航行中に仕上げてくれ・・・」

「・・分かりました・・・」

裏高野・・・裏壇場伽藍・・・

慈空阿闍梨が若手の僧兵を50数人引き連れて現れた。

「・・!慈空阿闍梨様!・・・」

「・・おお、風見君・・神君・・待たせたな・・・五輪坊候補の『木』・『土』・『金』から、若手僧兵を掻き集めておったよ・・・彼らに、ここに残った五輪坊の『水』と『空』を手伝わせる・・・プラズマ・フェイズスティックは届いたかね・・?・・」

「・・はい・・先程、転送で届けられました・・300セット丁度です・・それと先刻連絡が入りまして・・ボルテス・チームとザンボット・チームは、共に発進準備は完了しているとの事です・・・また、『上』からも連絡がありまして・・ターミナル2からの増援に、若手の仮面ライダーが二人加わるそうです・・・」

「・・そうか・・取り次いでくれて済まなかったの・・・どうやら同盟の連中も、かなりの手練れを集めて来るようじゃな・・・こちらも、気を引き締めて掛からんといかんな・・」

そう言って慈空阿闍梨は、少し遠くを見る眼をした。

「・・慈空阿闍梨様・・・孔雀君にも、声を掛けた方がよろしいのではありませんか・・?・・」

風見 志郎が歩み寄って声を掛ける。

「・・いや・・・あ奴は父親の死がまだ堪えておってな・・・まぁいずれ立ち直れるじゃろうとは思うが・・今はまだ時間が欲しいところ・・じゃて・・実際にはその目で見ずとも、この件はいずれ耳に入るじゃろうし・・・儂は・・孔雀は・・パミールに間に合えばと、思っとるんじゃよ・・・」     「・・そうですか・・」

「・・それはそうと・・まだ全員集まっとらんが・・飯にせんかね・・?・・」

 

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