闇の中だった・・・・・。
「やはりいるな・・・・」 「ああ・・・しかも一つじゃない・・・・」
「そう・・・・少なくとも五つはある・・・・・」 「何がある?・・・」
「ふん・・大型のステーションだろう・・・・要塞と言っても良いかも知れないな・・・」
「何者だ?・・・」 「それがどうもはっきりしない・・・・」
「なぜわからない?・・・・」
「我々の知らないステルス技術・・・・サイコシールドを使っている・・・・・どちらも特性が読めない・・・・・」
「我等と敵対できるのは、我等と同等の者共だろう・・?・・・かつて袂を分かった奴等ではないのか・・?・・・」
「・・いや・・彼等ではないと思うな・・・証明はできないが、印象として違うと思う・・・無論彼等も、この状況は見ているだろう・・・・」
「何をするつもりだ・・?・・・・」
「・・・このまま隠れ続けるつもりではない事だけは確かだろうな・・・・」
「・・・姿を顕して、何を言い出すかでこちらの対処も決まるだろう・・・・」
「・・・・ああ、そうだな・・・・・」
フェイズ1、起動40分前・・・・・・・。
ステーション内はモーニングタイム・・・標準時刻は08:40・・・
司令室内のシートには、総てその席に座るべき担当者が座っている。
起動シークエンス・プロセス・コマンドは基本設定を基幹として、48000の想定される状況の変動・変化に即応できるよう、構築してある。
だから、私がいちいち指示を出さなくても、シークエンス・プロセスはスタッフとコンピューターが進めてくれる。
スタートの指示を出したら、後は見守っていれば良い・・・・・・・。
その時が来た・・・・・・・「起動シークエンス、スタート・・」
眠っていた巨大構造物が目覚め始めた・・・。
補助動力接続・・動力機構オンライン・・メインコンピューター起動・・オールコマンド・アレイ起動・・サイコチップ放出・・サブ・パワージェネレーター起動・・・プロセスは順調に進行していく・・・。
8基のサブ・インパルス・パワー・リアクターが始動すると、グッとパワーレベルが上昇する。総てのメイン・パワージェネレーターが稼動した。・・メイン・プラズマ・フェイズ・リアクター始動準備・・・サブ・インパルス・パワー・リアクター臨界へ・・・メイン・プラズマ・フェイズ・リアクター始動・・・FCSコンタクト・・・全セクション稼動・・オールグリーン・・駆動電圧確保・・ミラージュ・コロイド解除・・フェイズ・シフト展開・・耐圧、耐熱、耐放射線シールド展開・・サイコIフィールド起動・・ディフレクター・シールド展開(出力30%)・・サイコフレーム起動(出力30%)SSDOMAC01起動完了。
その存在の総てが遂に虚空にその全体を現出させた。
そのMAC01の姿を、予め方位と倍率を設定してジョンと一緒に設置した天体望遠鏡に接続したカメラとPCを繋げて画像を取込み、モニターを通してハロルド・フィンチは見ていた。
概念図やら基本設計図や完成予想図などは見せられていたが、実物の迫力と存在感はやはり違う・・・圧倒されて言葉も無かった。
隣で一緒に見ているジョンも圧倒されているようだ・・口元まで持っていったグラスが止まり、そのまま呑まずにテーブルに置いた。
「・あれがマック・ワンなの?・・随分派手じゃない?・・・あれじゃ狙い撃ちされるわよ・・・」
ルート女史とショウさんが一緒に顔を出した・・・それでもやはり初めて見る実物には圧倒されたようで、それ以上軽口を叩こうとはしなかった。
「SSDOMAC01、フェイズ1起動完了です・・・マックワンの防衛体制は完璧でしょう」
「・・だが撃たれるな・・・先ずは攻撃衛星群か・・・」と、ジョン。
司令室・・
「同盟・財団のネットが反応、活発に活動開始・・」
「攻撃的な精神感応波を検知・・侵入を試みています・・ディフレクターシールド出力プラス20%・・物理破壊的な精神感応波は検知できません・・・・」
「イルミナティ・・メイソン・・海の眼・・Q・・X・・ミュージアム・・スペクター・・フルクラム・・・ともに反応を検知・・NASAとNORADもともに反応を検知・・・エシュロン・ネットワークが反応・・活動開始・・アメリカでは反応活動開始順に、NRO、NGA、AFISR、NNSA、NSA、DIA、NSB、CIAなどです・・」
「・・イギリスでは、JIC、SS,MI5、SIS,MI6、GCHQ、DISなどです・・」
「・・フランス・ドイツ・ロシアなどでも、総て活発に活動開始です・・」
「ファーストメッセージのループ発信を開始します・・ペンタゴンから各方面への信号発信を確認・・・ビーム攻撃衛星8基・・レーザー攻撃衛星16基・・レールガン衛星20基・・ミサイル攻撃衛星18基が地上からの信号を受信・・・起動開始を確認・・」
「・・思っていたより少ないな・・」顔を左手で一撫でして言う。
「・・なめているんですかね?・・・」高野 由明が、足を組み替えて言う。
「・・どうかな?・・慌てているのもあるだろうが、あまり派手な事はしたくないと言うのもあるだろうな・・・ミサイルの弾頭は核だな?・・・」 「・・そうです・・」
「起爆シークエンスは?・・」 「起爆コードの時限入力ですね・・・起爆コードを解析して対応するプロトコルを削除します・・非常起爆コマンドプロトコルも削除します・・ミサイルコントロールアレイも同期して、コースもこちらで制御します・・・」