S S D O ストーリー   作:トーマス・ライカー

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田所研究室・カミュ・戦いの前の食事会

MACステーション01・・第15デッキ・・レベル8

とある部屋のドアの前に、私は立った。ルームプレートには、『田所研究室』とある。

入ると、白衣姿の2人の男が振り返った。

「・・中田さん・・幸長さん・・暫くです・・」

「・・榎本さん・・忙しいのに、ここに来ていて大丈夫なんですか・・?・・」

「・・優秀なスタッフが沢山いますからね・・大丈夫ですよ・・新しいRXシリーズのロボット探査機はどうですか・・?・・」

「・・良いね・・SYシリーズのロボット探査機に比べて、コンパクトで保ちも良いし・・データリンクの保持力も強いし・・データ転送速度も速い・・助かっているよ・・・」

「・・それは良かった・・まだ量産体制に改善すべき課題が多くあって、一度に多くをお届けできないのが申し訳ないですが・・・」

「・・いやいや・・昔に比べたら雲泥の差だよ・・あの頃・・これ程の体制を構築出来て、これ程のシミュレーションを作れるようになるなんて・・夢にも思えなかったからね・・・」

「・・そう言って頂けると、ありがたいですね・・ところで、博士はどちらに・・?・・」

「・・シミュレーションルームですけど・・重要な話ですか・・?・・」

「・・ありがとうございます・・重要な話もありますけど・・陣中見舞いでもあります・・」

言いながら二人に会釈してシミュレーションルームに入った。

「・・田所博士・・暫くです・・榎本です・・・」

「・・おお・・忙しいのに・・大丈夫なのか・・?・・」

シミュレーションスクリーンから振り返った博士は、私に笑顔を見せた。

「・・大丈夫ですよ・・それより、あまり効果が出ていなくて申し訳ないですね・・」

「・・いや・・よくやってくれていると思うよ・・3年と1ヶ月ぐらい・・アースプロセスの進行を遅らせる事が出来ている・・君が組んでくれたシステムと・・マシーンのお陰だな・・」

「・・それでももっと・・時間を稼ぎたいですね・・コロニーの建設には・・時間が掛かります・・」

「・・オーガニア人は・・まだこちらからの呼び掛けに応えんかね・・?・・」

「・・ええ・・彼らとの交流は・・18年前から途絶しています・・こちらからの呼び掛けは定期的に行っていますが・・・」    「・・彼らの手助けがあればな・・・」

「・・いやあ・・頼めたにしても、やっちゃくれませんよ・・頼むだけ無駄ですね・・」

「・・博士・・日本列島への懸念は勿論なのですが・・オーブへの懸念も相当なものです・・四つの火山の活動が揃って活発化しています・・」

「・・気掛かりなのはハウメアだな・・大きいから・・ハワイの火山活動もずっとあの調子だし・・日本とオーブとハワイの活動は確実に共鳴している・・この三角面の中では、何が起きてもおかしくはないな・・・」

「・・博士・・ミュージアムがやっている事も・・アースプロセスの進行を確実に刺激しています・・」   「・・ミュージアム・・?・・ああ・・園崎君か・・・」

「・・彼を未だに説得できていないと言う事については・・私も責任を感じています・・・」

「・・いや・・君が責任を感じる必要は無いよ・・私が彼を説得して止めさせるべきだったんだ・・」

「・・彼と同盟との繋がりは・・ますます強まってきています・・悪くすれば調製されてしまうかも知れません・・彼が発見したものは・・木門ではありませんが・・木門へと通じる横穴ではあるでしょう・・普通の人間にそれが発見できたこと自体、驚異的です・・そこで彼が発見した様々なアース・エレメントを・・財団Xが提供したプログラムへの変換技術を用いて創り上げた・・様々なガイア・エレメント・メモリーが、同盟の内部でも脚光を浴び、注目を集めているようです・・彼が提唱し、やろうとしているガイア・インパクトは非常に危険なもので・・やらせる訳にはいきません・・これを見過ごせば・・アースプロセスを暴走させてしまう事になりますので・・我々が必ず阻止します・・ですが園崎さんへの説得も、諦めてはおりません・・ギリギリまで続けようとは思っています・・ミュージアムを直接的に攻撃する事は・・それほどに難しい訳ではありませんが・・やはりそれは最終手段であろうと思っています・・それで博士・・博士ご自身にまだ・・園崎さんを説得するために、話をしてみても良いと言う意思がおありでしたら・・園崎さんとの会談をセットアップする事もやぶさかではありませんが・・どうでしょう・・?・・」

「・・本当に・・そんな事が出来るのかね・・?・・」

「・・ええ・・直接対話は危険が伴いますので避けますが・・実体を伴わない映像投影ホログラムも・・フォースフィールドで実体を構成する実体投影ホログラムも用意できます・・」

「・・分かった・・タイミングは君に任せる・・私の方はいつでも良い・・準備が整って、その時が来たら・・精一杯話してみるよ・・・」

「・・分かりました・・ありがとうございます・・準備を始めます・・明日の地球を・・投げ出す訳にはいきませんからね・・・」

裏高野・・・裏壇場伽藍・・・

長身で逞しい若者が、大きい箱を背負って顕れた・・青紫色で豊かな長髪を垂らしている・・そのまま歩みを進めようとしたが、呼び止められた。

「・・そこの方、お待ちなされ・・ここは高野山の裏側であり・・許可を受けていない外部の方は・・立ち入る事が出来ませぬ・・素性を明らかにして頂くか・・立ち去られるがよろしかろう・・・」

振り向いて見ると、甲冑で身を包んだ逞しい大男が二人と・・その後ろに僧兵が四人立っていた・・プラズマ・フェイズ・スティックを持ってはいたが・・構えてはいなかった・・。

「・・これは失礼を致しました・・案内を乞おうと思っておりましたが、人に会いませんでしたもので・・私はカミュと申しまして、ギリシャから参りました・・慈空阿闍梨様にお取次ぎをお願い致します・・」

「・・それでは貴方が、聖域から来られた黄金聖闘士(ゴールド・セイント)の・・?・・」

「・・はい・・左様です・・」

「・・分かりました・・そうとは知らず、失礼を致しました・・申し遅れました・・私は薬師十二神将の1人・・招杜羅(しょうとら)と、こちらは真達羅(しんだら)・・後ろにいるのは、裏高野五輪坊の・・「水」の者達です・・慈空阿闍梨様を初めと致しまして、主だった方々はこちらにいらっしゃいますので・・ご案内致します・・どうぞ・・・」

「・・ありがとうございます・・お邪魔致します・・お世話になります・・」

そう答えてカミュは、神将二人の後ろに続き、その後ろに五輪坊の僧兵たちが続いた。

ターミナル2・・ダイニングラウンジ・・・

大きい円卓にギルモア博士・フランソワーズ・ボー・ジョー・ジェット・アルベルト・ジェロニモ・グレート・ピュンマ・大樹・士・良太郎が座っている・・イワンが眠っているバスケットは、博士の右隣の卓上に置いてあった・・全員の前には、冷水が入れられたグラスだけが置かれていたが・・張大人が6人のウェイターと一緒に料理を乗せたワゴンを押して来た・・・。

「・・張大人・・この前作ってくれた時にも言ったけどさあ・・作り過ぎだよ・・元々俺達は、そんなに食べなくても良いんだから・・・」

ジェットが料理の多さにやれやれといった感じで言う。

「・・ハハハ・・良いじゃないか・・張大人は料理が好きだし・・こんな機会もなかなか無いしな・・フランソワーズ・・手が空いていて、腹が減っていたら、ここで一緒に食べようと、掲示板に書いてくれ・・」   「・・あっ、それ、私やります!・・」

ギルモア博士が笑いながらそう言うと、ボーがフランソワーズが答えるよりも早く答えて、自分の端末を取り出すと書き込みを始めた。

フランソワーズはボーの頭を撫でると、肩を軽く抱いて微笑ましく見遣った。

張大人とウェイターは大きい円卓一杯に料理の皿など並べていく・・その種類と量の多さに・・さしもの大樹・士・良太郎も目を丸くしていた・・。

「・・何だか見ているだけでお腹が一杯になりそうだね・・」と、良太郎・・。

「・・全くな・・だが、ユウスケがもうすぐ・・翔一と映司を連れて来る筈だ・・そうなれば一人当たりの分量が・・適切な値に少しは近付くだろう・・・」と、士が料理を自分の取り皿に・・幾つか乗せながら言った。

「・・おい、士・・お前、あの3人にも声を掛けたのか?・・東京行きの事・・?」と、大樹が眼を剥いて訊くと・・「・・そうだよ・・」と、平然と答えた。

「・・騒ぎを大きくし過ぎだろ!・・もうかなりの人数になってるんだぞ!・・」

「・・おい、ザンボット3とボルテスⅤも来るんだぞ・・騒ぎとしちゃ、もう尋常じゃないよ・・なあ良太郎君・・君も一緒に行くよな・・?・・久し振りに暴れようぜ・・?・・」

「・・えっ・・僕は・・予定のメンバーに入ってないよね・・?・・」

「・・良太郎君・・ボルテスⅤとザンボット3が見られるんだぜ・・こんなチャンス、もう無いかもな・・・」   「・・え~・・だけど・・・」

「・・あら・・あたしは東京に行くから、あなたも一緒に行くのよ、良太郎君・・だって君は・・あたしの専属SPなんですからね・・・」突然、フランソワーズがそう言った・・。

その場にいた全員が程度の差はあったが・・ギョッとした表情で彼女を見遣った。

一番その表情が強かったのは、やはりジョーだった・・良太郎は・・「・・どうして・・?・・」と言う感じで口を開けていた・・・。

「・・あら、どうしたの、良太郎君・・?・・約束したでしょ・・?・・忘れたの・・?・・」

「・・フランソワーズ! 君も東京に行くって・・!?・・そんな予定は・・・」

「・・あら、勿論行くわよ、ジョー・・だってあたしが行かなきゃ、現場での索敵はできないでしょ・・?・・」

フランソワーズはそう言うと、悪戯っぽい笑顔でギルモア博士やゼロゼロナンバーのメンバーたちにウィンクして見せた。

アルベルト・ハインリッヒが苦笑しながら、やれやれといった感じで両手を軽く拡げて見せてから・・

「・・それじゃあ、良太郎君・・俺達は現場では忙しくなるから・・君にはアルヌール嬢のエスコートを頼むよ・・彼女が危険な目に遭わないようにしてくれ・・いよいよとなったら・・ザンバードの副操縦士席にでも座って貰えれば良いから・・・」

「・・良かったな!良太郎!・・これでお墨付きが貰えたぜ!・・しかし、それにしても・・さすがは歴史の特異点・・隅に置けないな・・いつの間にアルヌール女史の警護役を射止めたのか・・全く気が付かなかったよ・・シスコンだからってのも・・あるのかもな・・?」

「・・そう言うお前の方がシスコンだろ・・士・・?・・良太郎君が優しいからってあんまりからかうなよ・・良太郎君・・無理しなくたって良いんだぞ・・人手はもう足りているんだから・・そう言や、士・・夏メロンはどうしてるんだ・・?・・」

「・・ああ・・僕だったら大丈夫ですよ・・大樹さん・・ちょうど今は・・手も空いているんで・・手伝いますよ・・」

「・・夏ミカンだ・・夏海なら・・獅子丸さんをもうすぐ連れて来る筈だ・・俺の事を言うけどな、海東・・お前だってブラコンじゃないか・・俺は真由と和解したけど・・お前はあれから一度も兄貴と話してないじゃないか・・人の事をとやかく言う暇があるんだったら・・兄貴と和解しろよ・・」

「・・そんな減らず口は、海鼠が食えるようになってから言うんだな・・この張大人の海鼠料理は絶品だぞ・・この味を知る事が出来ないなんて・・悲しいね・・・」

「・・ホラホラ、言い合いはそれ位にして・・ちゃんとしっかり食べて行きなさい・・大人が持って来る料理の皿の置き場所が無くなるぞ・・おお、ユウスケ君、翔一君、映司君・・こっちだ、こっちだ・・好きに座って料理を取りなさい・・張大人が久し振りに張り切って作っているから・・・」

裏高野・囲炉裏広間・・・

ここで待機しているメンバーが囲炉裏を囲んで車座に座り、精進料理を食している。

囲炉裏は長方形に掘られ、二つの炭火が熾されており、それぞれの炭火には、お粥の大鍋と味噌汁の大鍋が梁から吊り下げられていた。

慈空阿闍梨の右隣には先程に合流したカミュが座り、薬師十二神将のメンバーは左隣から並んで座っている。

風見 志郎、神 敬介、南 光太郎、乾 巧、草加 雅人、深町 晶は、カミュの右隣から並んで座っている。

囲炉裏端には二人の若い僧侶が控えて座り、お替りに応じていた。

カミュは自分の後ろにアクエリアス(水瓶星座)のクロス(聖衣)の箱を置き、綺麗に正座して背筋を伸ばしお椀と箸を持っている。

カミュ以外は全員、胡坐を掻いて座り、食している。

慈空は、カミュの美しい姿勢を感心したように一瞥して・・・

「・・失礼ですが、お手前は以前に来日されたことがおありで・・?・・」

「・・いえ、来日はありませんでしたが・・母親が日系人でしたので、躾けられました・・」

「・・ほう・・既に鬼籍に・・?・・」   「・・はい・・」

「・・そうですか・・では、これもご縁ですので、廻向致しましょう・・・」

そう言うと椀と箸を置き、合掌して黙想しながら口中にて経文の一節を唱えた・・。

カミュも椀と箸を置いて、「・・ありがとうございます・・」と、合掌し会釈して答礼した・・。

終ると慈空はカミュが自分の後ろに置いている箱を見遣り・・

「・・その箱の中に、水瓶星座の聖衣が入っているのですかな・・?・・」

「・・そうです・・」 「・・重いものですか・・?・・」 「・・それほどでもありません・・」そこまで聞いたところで慈空は座に向き直り・・・

「・・皆さん・・こんな山寺ですので豪華な食事と言う訳には参りませんが・・宜しければ遠慮なくお代わりして下さいね・・如何ですかな・・精進料理は・・?・・」

「・・美味しいです! お粥もお味噌汁も、おかずも最高です! 」

感激した様子で嬉しそうに深町 晶が答えた。

「・・精進料理は初めてかな・・?・・若い人には味が薄いかも知れないが・・・」

「・・はい! 初めて食べましたけど、このナチュラルな味が最高に良いですね・・友達にも食べさせてやりたいです・・あっ、お粥とお味噌汁のお代わりをお願いします! 」

「・・はっは・・それはそれは善哉な事ですな・・沢山食べて力を付けてな・・皆さんも遠慮なさらずに、たんと召し上がって下さいね・・・」

その場にいる全員が、本当に感激した様子で嬉しそうに食べる若い深町 晶の食べっぷりに、眼を細めて微笑ましく見遣りながらも箸を進めていた。

「・・ああ、皆さん・・食べながらで結構ですので聞いて下さい・・そこに大男が座っておりますが・・彼も今回参加します・・裏高野五大明王の一人とも言われております・・金剛夜叉明王を守護神としております・・夜叉王と言います・・・」

慈空から紹介された長髪で筋骨逞しく精悍な大男は・・椀と箸を床に置くと合掌して会釈した・・他の全員も同じように合掌して会釈した・・・。

ターミナル2・・ダイニングラウンジ・・・

彼らが囲んで座り、張大人の料理に舌鼓を打っている円卓は、このラウンジでも最大のものだったが、今では35人で取り囲んでいて、割り込めるような隙間はもう無いようだった・・ボーが書き込んだ掲示板の記事を見て・・腹を空かせた若いスタッフ達が続々と集まって来た結果であった・・・。

「・・なあ、良太郎君・・一体どうやってアルヌール女史とお近付きになれたんだ・・?・・白状しちゃえよ・・ほら・・あそこで島村先輩も知りたそうにしてるぜ・・」

門矢 士が野上 良太郎の左隣に座り、良太郎の肩に右腕を廻して訊きながらジョーの方に目配せして見せると、ジョーは少し恥ずかしそうに正面を向いた・・。

「・・そんな大した話じゃないよ・・フランソワーズさんがお兄さんに会いたがっていたから・・電ライナーで、一緒に会いに行っただけさ・・・」

「・・へーっ、そんな事があったのか・・羨ましいね・・ちょっと妬けちゃうな・・君みたいに歴史の中を自由自在に行き来できる奴は良いよなあ・・・」

「・・君だって考えるだけで未来だろうが過去だろうが、どんな世界にでも行けるじゃないか・・」  「・・そりゃあ・・そうだけどな・・・」

その良太郎の隣で、よほど腹を空かせていたのか、ユウスケと翔一と映司が物凄く美味しそうに食べ続けている・・時折感激か感動の余りか、奇声を発するほどだった・・。

「・・いやあ張大人の料理は、本当に美味いですねえ・・生き返りますよ・・」

と、ユウスケが眼を細めると・・。

「・・ホント、ホント・・味と触感と喉越しの感覚が・・脳にビンビン来ますよ・・」

と、映司が震えながら言う・・。

「・・僕も料理は作るんですけど・・張大人の味は出せませんよ・・もう一口ごとに感動して心が震えますね・・戦いが終ったら、絶対、張大人の弟子になりに来ます・・・」

と、翔一は涙ぐみながら宣言した・・。

「・・張大人の料理が絶品なのは分かってるんだけどね・・君達のその喜びようを見せられると・・君達が普段、どんなものを食べているのか?と言う事の方が・・物凄く気になるんだけどね・・・」

彼ら3人の感激・感動ぶりを目にして、やれやれといった感じで海東 大樹が言った。

張大人の美味な料理に悶絶し続ける3人から眼を転じて反対側を見遣ると・・夏海が獅子丸に料理についてやスプーン・フォーク・ナイフの使い方や、食事の作法について等を、事細かに説明しながら一緒に食べていた。

獅子丸が肩掛けにしている金紗地の太刀を海東が興味深げに見ていると、獅子丸がその視線に気付いて海東を見返した。

「・・獅子丸さん・・もうこっちの世界には慣れましたか・・?・・」

「・・色々とこちらの方にも教えて貰ってはいますが・・まだまだ解らない事だらけです・・未来の世界って全くの別世界ですね・・」

「・・ええ、分かりますよ・・とにかく今は・・慌てないで、落ち着いて、ゆっくりと慣れていって下さいね・・彼女がちょうどいなかったら・・僕に訊いてくれても構いませんからね・・・」  「・・ありがとうございます・・・」

その時、アルベルト・ハインリッヒが手を止めてナプキンで口を拭い、ギルモア博士の方を向いた。

「・・ところで博士・・榎本司令とは話せましたか・・?・・」

「・・ああ・・話したよ・・彼の話では・・暫く以前にマシーンが同じ内容での警告を出したそうだよ・・・」

「・・えっ、それじゃもうデビルスター・メモリの素体は・・?・・」

「・・うん・・もう出来上がっているだろうとの事だ・・だが榎本司令はその警告を受けて・・こちら側にあるガイアメモリとダブルドライヴァーをも含め・・仮面ライダー達の変身システム・・ドライヴァーやギヤ・ベルト・・変身やフォームチェンジ等に必要なキー・アイテムに・・ある一定度の改造を施し・・独自のカテゴリーを創り出したそうじゃよ・・・」     「・・その改造と言うのは・・?・・」

「・・君もその存在については聞いているじゃろうが・・サイコチップ乃至はサイコフレームを・・その対象に機能強化的に・・若しくは効果増大的に組み込む改造・・というものだったそうじゃ・・・」

「・・サイコフレームは・・今のモビルスーツのコックピットフレームとして主流ですよね・・?・・」 「・・そうじゃな・・・」 「・・じゃあ、今ここにいる彼らはもう・・?・・」

「・・ああ・・変身すれば、かなり強化され、パワーアップも図られたライダー達じゃろうな・・・」     そこまで聞くとアルベルトは立ち上がって・・・

「・・門矢君! 海東君!・・・」   呼ばれた二人も立ち上がって・・・・

「・・はいっ・・アルベルト先輩・・?・・」 「・・何でしょうか・・アルベルト先輩・・?・・」

「・・君達のドライヴァーも・・サイコフレーム・ドライヴァーになっているのか・・?・・」

「・・はいっ・・そうですが・・?・・」 「・・それで変身して戦った事はあるのか・・?・・」

「・・まだ2回だけですが・・」  「・・どうだった・・?・・」

「・・まだ慣れませんね・・機能的にもパワー的にも、使いこなすにはもっと経験を積む必要がありますね・・・」   「・・NТDモードには・・?・・」

「・・まだそのモードになった事はありません・・」 「・・そんなに強い奴とは、まだ当たっていないんで・・・」  「・・そうか・・東京では、宜しく頼むよ・・・」

「・・はいっ・・」  「・・お任せを・・・」

 

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